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TRANSIT2009 ユーミンライブ

ユーミンのコンサートツアーTRANSIT2009
に行って来ました。
まずはTRANSIT2009の曲目リストです。 

kyokumoku yuming.JPG

04-25-09 10:50 | 先頭へ↑

ユーミンのアルバム発売日

ユーミンの久しぶりの新作アルバムが出ました。

以前予約しておいたのを忘れてましたが、それが届きました。
yuming 4.8.JPG yuming box.JPG
日付の入った箱…苗場のコンサート会場で予約してたんですね。何かEMIの封筒に納品書が??(笑)

yuming jacket.JPG

「そしてもう一度夢見るだろう」と言うタイトルです。
AND I WILL DREAM AGAIN

早速昨晩はこれを聞きながら寝ました。

おとなのユーミンがそこにいるし、良い!!です。

ジャケットのイラストのユーミンが凄く可愛いですよね。

彼女の歌は「詩が良い」んですよねー。

04-09-09 11:43 | 先頭へ↑

若葉の頃~小さな恋のメロディーへ

若葉の写真を撮って、ビージーズを思い出したなんて書きましたら。
やはり「小さな恋のメロディー」が懐かしくなってしまって…。

結局CD探して買いました。
melody.JPG

実は映画のDVDもです。

少年だった僕は、アノ映画の主役のトレーシー・ハイドと言う女優さんに超憧れました。
めちゃくちゃ写真とか持ってました。

当時の写真部の友人が、色々とゲットしてきた写真をもらったんです。

胸がときめくことは、昨今トント、ありませんが(笑)

良い曲、良い映画です。

04-09-09 10:51 | 先頭へ↑

CD-Rのジャケット?の手作りです

最近何度かお話しました・・・古いアナログレコードからCD-Rへのダビングですが、やはりアナログの音の優秀性が高いので、結構・・何回か楽しんでいます。

録音の段取りは、まずレコードからHDDレコーダーへの録音です。
レコードの音をプリアンプPHONO端子でイコライジングして、それをアナログでHDDレコーダーに接続して録音します。

録音レベルだけ合わせて、レコードをそのまま取り流し録音します。
それをHDDの上で編集します。

レコードの針が下りるプツ・・音や曲間の無音部分の長さの調整・・・。

HDDが録音時に自動で割り振った「曲番号」の間違い(静かなところがあると曲の途中でも一曲進んでしまいます)の修正・・・などを行います。

で、このHDDレコーダーでの修正・編集後、CD-Rに焼きます。
拙宅ではHDDがYAMAHAです。

民生機なので音楽用CD-Rを入れます。

この出来上がりのCD-Rは、音質的にはかなりアナログチックで、使い勝手はCDです。
曲を飛ばせますし、当然ですが盤面の掃除も静電気対策も不要です・・・。
これは、、、言ってみれば便利なアナログCD・・・変~なの!!・・・・ですね。

でも、でも、ですよ。
アナログは音が痩せていなくて、ふくよかで帯域幅が広い感じなんですが、CD-Rに焼いても結構、この良さは失われていないのです。

曲も飛ばせるし・・・早送りも、プログラムもシャッフルもできるレコードの登場です・・・なーんて。

で、一度やってみると、アナログレコードのCD-Rダビングはかなり・・良いなあ・・・という事になります。

でも、タダ透明のCDのケースにダビングしたCD-Rを手書きなんかでアーティスト名をメモして入れておいても良いのですが、アナログレコードのジャケットを写真にとって、それらしいCDケースを作るとこりゃまた・・雰囲気も盛り上がると言うものです。

手間ですが、レコードのジャケットを写真にとってフォトショップで加工して、こういう「らしいCDラベル??」を作って楽しんでいます。

やはり気分です。アナログのジャケットの縮小版ですから・・・。
som omote.JPG som ura.JPG
※これは先日の話に出た、映画サウンドオブミュージックのアナログサントラ盤からのダビングCD-Rのケースです。ジャケットを写真に撮って加工しています。裏側なんか左右を追加して背表紙部に文字も入れています(笑)

kpn omote.JPG kpn ura.JPG
※これは23日に上野をブラブラしていて見つけたハワイのロックバンド「カラパナ」のLPアルバムをCD-Rにコピーしたケースです・・良くできてますでしょ?まるではじめからCDみたい・・なんて本人は悦に入ってます。 良いですよこのアルバム・・・・。 1曲目のジュリエットや、4曲目のblack sands (ワイキキの熱い砂・・邦題・・)なんかは最高です。懐かしい70年代の音・・・。温かいですよ打ち込みと違って・・・・。途中のリズムの少々の乱れとか人間してますなぁ・・・。

09-24-08 13:10 | 先頭へ↑

未完成交響曲のアナログ盤

シューベルトの未完成交響曲
・・今更ですが、聴いてみたり・・・しています。
schub omote web.jpg
※これがレコードのジャケット写真です。未完成はなるほどアンフィニッシュド・・・ですね。

腰すえてジックリ聴いた記憶はあまり無いのですが、ヤッパリ昔、聞いた事のあるメロディーで、おそらく音楽の授業か何かでしたか・・・聞いていますね・・・間違いなく。

音楽の授業では、先生が色々解説して下さって、良くレコードを聞かせてくれたものです。

小生の卒業した東京の品川区立の中学では、大きいスピーカーが黒板の両側に埋め込まれていました。
当時としては、それなりに「良い音」だったと思います。

僕のあやふやな記憶では、プロコフィエフの「ピーターと狼」、サンサーンスの「動物の謝肉祭」、ベートーベンの「運命」、ドヴォルザークの「新世界」、グリュミオーというバイオリニストが弾いたサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」など聞かせてもらったのが記憶に強く残っています。(先生はこのヴァイオリニストが好きだったように思います・・最高だって強調してました・・・この話し自体小生の中学の頃の話で・・・1968年くらいのことです・・・。)

で、中学生くらいの時の音楽体験って、結構大事なんでしょうね・・・。と思います。

クラシックに特に抵抗がなくなったのは、中学の時の恩師のお陰かも知れません。

先生は、
      「クラシックを分かる必要は無いよ・・・」
      「分かろうとする必要も無い・・・」
      「聴いてみて良いなあ・・と思ったらそれで良い」
と言っていて、

小生はクラシック音楽でも、
      「そうなんだ」「楽しきゃ良いのか・・・」
と強く感銘を受けました。

この、恩師の教えって「音楽への構え」を取り払ってくれたから、本当にありがたかったと思います。

といっても小生クラシックに造詣ありませんが・・・。(恥)

で、この未完成交響曲ですが、例によって亡父の残したアナログで聴いています。
幸いな事に、このレコード・・・傷が殆どなく良い状態でした。

なんでも当時の高音質レコードで35mm幅のテープ(エベレスト)で録音されているとジャケットに書いてあります。(写真の左下に「エベレスト」・・・確認できますね)

全体に「シー」というテープヒスのノイズが感じられますが音は生き生きしていると思います。

パッケージソフ」ト・・・って良いですね。おそらく・・40年以上経ってもこうして聴けるんですから・・・。

今更ながら・・・・これは父から貰ったプレゼントなのでしょうかね・・・。

(これも、CD-Rに焼いて、お手軽に聴きましょうかね・・・)

09-10-08 10:07 | 先頭へ↑

CDとレコードの対決(デジ・アナ対決)

アナログレコードとCDの聴き比べ・・・これを狙っていた訳ではないのですが、同一のソフトで、アナログレコードとCDの聴き比べをやりましたので、今回は、そのご報告をいたします。

比較したタイトルは 『THE SOUND OF MUSIC』 (サウンド・オブ・ミュージック・・サントラ)です。
som omote web.jpg
※40年前のアナログのジャケット写真です。ナント定価2000円!!

このレコードは、たまたま小生が亡父から受け継いだアナログレコードの中に有ったものです。
この名作ミュージカルのサントラ盤は小生、中学生の頃から大好きだったので、幾度と無く聴いておりますし、この映画もいまだにぱっと見て「どのシーンか」を説明できるほど頭に入っております。
som photo rl web.jpg
※レコードジャケットの中には、見開きでこういう映画の写真や歌詞の日本語対訳などが入っていました。・・・豪華なジャケットですね。

で、まず、このアナログを現在の装置で聴いてみて、思ったのは、宿命的なプツプツノイズは有るものの、『なかなか良い音だぞ!こりゃあ!!』・・でした。

レコードは、ふくよかで厚みがある音と言いますか、響きが豊かで、主演のジュリー・アンドリュースさんの声を聴いても、なんとも良い実在感というか、艶があります

このレコードをもっと普段(車でも)聞こうと思い、取り扱いの楽なCD-Rに焼こうと思って弄っていました。

かつて針が盤面を擦ってしまったような、線上の傷のためか、厳しいノイズも所々にあり、さすがに
40年の歳月を感じるレコードなんですが、まだ結構聴けるのも驚きです。

で、こうなるとCDはどうなんだろう??と興味が湧いて、アマゾンさんを見てみたら、サウンド・オブ・ミュージックのCDは数種出ていました。

特に40周年の記念のCDで、同じ曲でも違うシーンで使われた少々違うテイクや、監督?さんの(英語)インタビュー付きのもの・・・いわゆるテンコ盛りの27曲入りCDが、1890円(新品、アマゾンの価格)であったので、さっそく買ってみました・・・。

と、こういう経緯で、今回の比較・・・・同一の曲をタイミングを合わせて再生し、プリアンプで切り替えて比較する・・・をやりましたのです。
 
で・・・・。勝負はあっという間に付いてしまいました。

完全にアナログの圧勝・・・・でした。・・・勝負になっていません。

デジタルはノイズはありませんが、強調されたように高域が強めで、かつ、低音が不足気味で、全体の音の響きも細く、薄く感じられ・・・情報量が少ないようにも思えました。

ギスギスと痩せてしまった音楽・・・・そう言う音がCDの音でした・・・。

この結果は一曲目の途中、前奏部からボーカルが入って30秒以内??で明確になってしまいました・・・。

意外でした・・・。

ここまでの大きな違いがあるとは・・・・。アナログがこんなに良いなんて・・・。

CDも2005年の リマスタリング版 で、悪い音源ではないと思うのですが・・・。
(もしかして、リマスタリングのエンジニアが・・・ユーミンのアルバムをやっているバーニー・グルンドマン氏だったら良かったのかも・・・・なーんて思いますが・・・)

今後は、このアナログから焼いたCD-Rを車で聞きましょう・・・・。

と言うことで結構楽しい実験でした。

・・・CDはCDで、レコードには入っていない色々な曲・音源が収録されていますし、ノイズも無いので、「これはこれで良い(資料)」なのです。
また・・・豪華な・・・・解説の日本語(白黒印刷)の別冊パンフも入っており、この中に歌詞の対訳もあるので、1890円(送料込み)はお安いと思います。

40年以上も前の映画・・・エバーグリーンですね。サウンド・オブ・ミュージック・・・。
子供達には・・・後世まで、ずーっと見せたい映画ですねー・・・名作です。

09-09-08 11:11 | 先頭へ↑

モーツァルトが良いのです

久しぶりにモーツァルトです。

高校生の頃、モーツァルトの交響曲も聞きたい・・・と思い、買ったレコードがありました。
カール・ベーム指揮のアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団のモーツァルトの39番、40番と41番「ジュピター」 で、お買い得の低価格LPレコードでなんと900円でした。
ジャケットはグリーン基調でベームの顔が中心です。
mozart blog.jpg
※なんと自宅でレコードを発見しました。写真撮りました・・・。

当時、これを聞いてみた時、素直で印象的なメロディーで、曲の流れが期待(予測)を裏切らないので、聞きやすい・・と思ったものです。

しかし、こじんまりとした印象の音で、このレコードには迫力・ダイナミックさが無く、感動は弱めでした・・・。
(このレコードもCD-Rに焼く時に、録音のボリュームを最大にして音量を大きくしてダビングしましたら、音楽の陰影が濃くなったように感じられ、聴いていてかなり良くなりました・・・。つまらない・・というイメージは、音量感の影響だったのでしょうか???CD-Rに焼いてからの方が良いように思います。不思議です。)

で最近買ったEXTONレーベルのSACD・・・・。

モーツァルト:交響曲第40番&第41番「ジュピター」 [Hybrid SACD] ~ 武藤英明 (アーティスト, 指揮), モーツァルト (作曲), チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏)

mozart1.jpg

これをしみじみ聞きました・・・。

すごーく、良いです。

生き生きとしたオーケストラ・・・。迫力も抜群
武藤さんの指揮・・・小生、音楽が分かってませんから、生意気なことは言えませんが、非常に好みです。なんら違和感のない、分かりやすい解釈だと感じました。

さすがにチェコフィルの演奏も良いですし、エンジニア(ディレクター)はオクタビア・レコードの江崎さんのようです。
これは小生には最高の組み合わせなのです。

特に40番が印象的で音楽に浸れました・・・・良いです。

こんなに良かったか・・・というくらい、驚いたのです

良いものですね・・・・40番。
これ、一時期、日本で「悲しみのシンフォニー」とか言ってましたっけか?


09-01-08 00:20 | 先頭へ↑

SHM-CD試聴・・じっくり聞いてみました

HAYLEY sings JAPANESE SONGSというSHM-CDを買いました。
ヘイリーさんという・・・21才の女性ボーカルの方・・・。
初めてアルバムを買いました。
チョット前から気になっていました。

で、このアルバム・・・・歌や楽曲も結構、感動的で、心にしみました。
企画も秀逸で、英語(訳詩)で歌う「なだそうそう」とか・・・なかなかです。
ヘイリーさん声が美しいです。
透明感が良いのです・・・。

hayley 1.jpg

で、何よりも本田美奈子さんとのデュエット・・・アメイジング・グレイス・・・。
本田さんを「凄いなあ」と尊敬する念の強い小生としては、ウルウルしますね・・・。
本田さん・・・・・本当に惜しい方を亡くしたものだと思います・・・。
やはりミス・サイゴン・・見ておけば良かった・・・。

ついつい、そう言う感傷がわいてきますが・・・。

SHM-CDでした・・・・このアルバム・・・。
小生のSHM-CDに対する率直な感想は・・・。
(SHM-CDというのは、使っているプラスチック板などの素材にこだわった高品質のCDだそうです)

一聴して今までのCDとは相当違いました。

音が生き生きしています。
、「CDらしいCD」・「真性CD」・「これが正統派CD」・・・・と言う感覚でした。

CDは、こういう音を入れるための規格だったんだな・・・と思いました。
「規格を目一杯に実力発揮したのがこれだ!!」が小生の感想でした・・・。

普通のCDより、響きも、音量も、情報量も、豊かに思いました。

相当に良い音で充分に感動できます・・・。

でも、超高域(SACD)の空気の存在感空間の存在感・・・はありませんでした。
前後の遠近感とか、難しいのですが、そういうSACDにある感じ・・・は、やはりありませんでした。

これは、素材は良いけど「CDはCD」なので、普通のCDとの互換性の問題はまったくありません・・・当然ですが・・・。

でも、話は変わってしまいますが、これを聞いて改めて思ったのは・・・アーティストによってSACDが無い・・・のはもう勘弁して欲しい・・・でした。

フォーマット争いでアーティストを巻き込み、消費者を巻き込むのは???????

改めて、「松任谷由実さんのSACD」を欲しいと思ったSHM-CDの初体験でございました・・・。

08-04-08 12:50 | 先頭へ↑

D-58ESR、試聴会

先日2度ほど製作のお手伝いに伺った、K氏のD-58ESRが完成した!!とのご連絡を頂きましたので、先週末、東京の「とある住宅街」まで試聴に出かけてまいりました・・・。
mr.k d-58 1のコピー.jpg swan fe138.jpg
※K氏邸のスピーカー、左はD-58ESR、右はスワン系(ターキーでしょうか??)・・・いずれもFOSTEXの新世代ユニット・・・。小生の大好きなユニットたちです・・・。

いやあ、改めて見ますと、K氏のお宅は「びっくり」の豪華なスピーカー・ラインアップです。

壮観なものです。

だってFE138ESRを使用したスワンタイプとFE208ESRのD-58改の2セットがあるんですから・・・。

いわばFOSTEXの次世代の高級ユニットを2種類とも料理しています。

ぜ・・・贅沢です。

で、肝心の音ですが、やはりD-58ESRは凄いプレゼンスです。
音が抜けてきます。

高音域の伸び
低音域の聞き取れる音階と量・・。
本当に素晴らしいです。

何一つ不満を感じない・・・小生にはそう聞こえます。

拙宅のD-58ESRとの違いは微差ですが、やはり板材のつき板の仕様の違い・・・・
K氏宅では、樺桜のつき板仕上げの豪華なMAKIZOUシナスーパーアピトン合板21mmです。

小生のはタダのMAKIZOUシナスーパーアピトン合板ですので、表面材が桜ではありません・・・。

果たして・・・。
樺桜?の表面材の方は、音速が早い感じがしました・・・。

つまり板材の表面が硬いので、音の反応が早い感じ・・・・そう言う良さを感じたのです

外観の品の良さもさることながら、「樺桜?」は音が良いのでした。
mr.k d-58 2のコピー.jpg
(※写真はK氏のD-58ESRの勇姿・・・。うーむ高級感がある・・・樺桜は流石だ・・・。トゥイーターは小生と同じT-900ですが、箱に入っており、コンデンサーは1μFとのこと。アッテネーターも挟んでいるそうです。・・・結構、下の周波数からトゥイーターを効かしているんですね・・・)(ちなみに小生は0.47μFでアッテネーター無しの長岡流でやってます)

試聴ソフトは、定番を沢山持っていきました。

アン・サリーさんのブランニューオリンズの3曲目とか
畠山美由紀さんとか
リー・リトナー(フォープレイの)
高中正義さん
ゴンチチさん・・・新旧色々・・・デボニアンボーイズ~
コハラ・・・KOHALA・・・(ハワイのギターデュオ)
イネッサ・ガランテさん・・・
その他 多数・・・。

で、音は、、、スピード感の良さスムーズさを感じました。
長くじっくり聞くと・・・拙宅のD-58との差が分かってきます・・・・。

良いスピーカーですね・・・。

ちなみに138の方も相当良いのですが、やはりD-58と比較してしまいますと、
「上と下が少々物足りません」でした。

上の伸びきった感じ・・・下の極低い音階の音程が聞こえるかどうか・・・など、138は少々小粒です。(138はトゥイーター無しで聞きましたから、それを差し引く必要がありますが・・・)

当然と言えば当然ですが・・・・。

上はもうちょっと頑張って欲しい気もしました・・・小口径フルレンジですから・・・。

しかし、総じて大変楽しい感動的な試聴でした。

良い音は・・・・本当に心の底から・・・・心地良いですねえ・・・。

07-30-08 16:39 | 先頭へ↑

あの日に帰りたい・・の2分35秒後

松任谷由実さんのこと、また、ちょっと書きたくなりました・・・。
すみません・・・。
でもなんていうか、あの当時の、あの時代では、ユーミンがなんだったのか・・・。
書いておきたくなっちゃって。

僕が高校3年くらいから、大学にかけてくらいでしょうか??1974年とか・・。
感覚の鋭い、流行に敏感な、先端の・・・センスの良い子達の間では、もう聞き始められていたらしいのです。ユーミンは・・・・。

僕はドン臭いから、高校卒業前後?くらいの頃、友人から「これ聞いてみて!!」・・・とLPを渡されるまで当然知らなかったのです・・・。

中学・高校とも・・剣道部!!!ですから・・・。

でも、聞いて本当に衝撃!!だったんです。

だって、その頃のスタンダードは・・・洋楽はありましたが、邦楽は「歌謡曲」だったんですヨ。

シンガーソングライター・・・・ニューミュージック・・・・超新鮮で、びっくりでした。

『なんて格好良いんだろう!!』・・・当時の僕は新しいものを始めて聞いて驚いてしまったのです・・・。

こういう感覚がユーミンとの出会いだったんです。

今は当たり前のポップス?J-POP・・・。

当時はおそらくは・・歌謡曲との対比でニューミュージックとか言ったんです。

何しろ素敵だったし、自分らの気持ち・・・にはコチラの方が合致していました・・・。

若い方が聞いてくれたら嬉しいです・・・。
最近の音楽の・・・こういうジャンルの原点がこれ・・・だとは思うんですよね・・・。

で、話は変わりますが、ユーミンがらみで青春時代から引きずっていた疑問が一つありました。

ユーミンの「あの日に帰りたい」というヒット曲のレコードの
2分35秒くらいの部分での  「ドスン」  と言う音・・・。
anohini kaeri tai.jpg

当時レコード屋さんに、針が飛んでるんじゃないか?ってクレームしに行ったんです。
僕としてはレコードにクレームなんて初めてでしたし・・・その後も二度とありませんが・・。

でも、シングル盤のこの時間のあたりで、ドラムのオカズ?が入るのですが、そのオカズの絞めのバスドラム・・・がズレて聞こえ、僕にはそれが針飛びに感じたのです。

レコード屋さんは「針飛びじゃないよ」と言いました・・・。

それから30年??・・・・最近このことを思い出しました・・・・。

で、プロ・ギタリスト氏に聞いてもらいました・・・。

これは流れの中での演奏ですね・・・・。失敗でも無いし、そういう「ドラムのフレーズ」なんですね・・・と教わりました。
レコードのプレスの傷でもないし・・・。

30年間の疑問はわかりましたが、でも僕には「フレーズとしてもズレている」と聞こえるのです。僕はセンスが無いんでしょうかね・・・。

疑問が自己嫌悪??になっちゃいました・・・。

それから今は確認できないのが「やさしさに包まれたなら」のコマーシャルバージョン。
ユーミンのこの歌は、確か不二家のLOOKというチョコレートのCMソングだったと思うのですが、ネットで調べるとキャンディー??のコマーシャルソングでした。記憶が混濁しています。でも曲は本当に鮮烈でした・・・・。なんて優しいいい曲なんだ!!って思ったんです。

で、コマーシャル用は歌詞が、確か別バージョンだったと思うのですが、今となっては確認できません。悔しいです。

オリジナルの歌詞の      「目にうつる 全てのことは メッセージ・・・

これが・・コマーシャルでは  「目にうつる 全てのものは 君のもの・・・・
(僕的にはチョコのCMでしたが・・・まだ言っている・・・)

だったと思うんですよね・・・・。

ああ、もう一回あのCMを見たいです・・・。

まぁまぁ、こういう懐かしい話、色々あるのですが、ユーミンのアルバムは、いつもバックの演奏も最高だと思いました。

「恋人はサンタクロース」のギターソロとか・・・もうソロ部分が『記号性』を持っています。
これが聞こえたら、恋人はサンタクロース!!だってなるから、サウンド・ロゴです。
(確か、このソロのギタリストは松原正樹さん・・・だと思います)

「ブリザード」ベース・・・チョッパーベースですがこれも本当に凄いです!!大きな音で一回聞いてみてください。ベースだけを聞いていても感動します。

本当に演奏が「うまい」です。

では、唐突で恐縮ですが、本日はこれくらいで・・・・。

また今後も、ユーミンの詩の話とかをジックリ書きますね・・・どうか、お詳しい方々お許しを!!

07-13-08 20:46 | コメント (0) | 先頭へ↑

D-58ESR、助っ人参上

先日、都内某所のK氏邸にD-58ESRの製作の「助っ人」に行って来ました。
都合2回、お邪魔しました。

やはりD-58クラスはかなりの大物ですので、組み上げは大変です。
重量も完成時に70kgを軽く超えます。(MAKIZOUさんのシナアピトンの場合)

でも、そこは作業が二人ですと、相当・・はかどります。

小生はこれがD-58ESRの2台目の製作ですし、今まで色々作ってきたので、こうやって失敗したとかの経験もあるので、多少はお役に立てます。

氏のD-58ESRの場合、小生のケースと違うのは・・・板材の豪華さです。
小生のシナ・アピトン合板と違って、芯は同じアピトンの材ですが、樺桜の付き板で仕上げてある高級な仕様でした。・・・ビックリです。

確かに桜の色、風合いは相当に良いですし、サンディングすると綺麗です。
お値段が違うだけの事は・・・・充分にあります・・・。

言ってみれば高級D-58ESRです。

0705 d-58 suketto.jpg
K氏邸での製作風景・・・側板を貼る時に、ボンドを塗ってからモタモタしていると、ボンドが渇いてしまい接着が悪くなるので、確実な接着のためには、音道の木口の部分を雑巾で塗らしボンドの乾燥を遅らせています・・・雑巾で濡らしてからボンドを塗ると乾くのが遅くなりタイミングが丁度良いのです・・・写真のオッサンが作業中の小生です・・・。

小生の経験が・・・などと申しましても、一方で、作り方の理想像は皆さん異なりますので、作り方が違う部分は、小生のノウハウは通用しないと言うこと・・・になります。

例えば部位ごとに木ネジを使うか使わないかで、組み上げの注意点や段取り、所要時間が変わりますので、やり方が変わればジックリ考えないといけなくなること・・・が多いのです。

この頭でのシミュレーションをシッカリやりませんと、もろに失敗や精度のダウンに直結しますのです。

しかし、やはりスピーカー工作で、物が形になっていくのは楽しいです。

完成後の音のことを思うと、ワクワクします。

楽しみですね。

完成はこの週末でしょうか・・・20日頃でしょうか・・・K氏も音出しが楽しみでしょうね・・・。

仕上げまでのご成功をお祈りしつつ・・・。

07-09-08 12:52 | コメント (0) | 先頭へ↑

HDD&CD-Rの故障!!

最近オーディオ機器には・・ついていません。
今年の1月に、ユーミンのアナログレコードをCD-Rに焼きたい・・・この一心で、HDD・CD-R機を買いました。

なぜかと言いますと、アナログレコードからCD-Rへの一発録音が全然うまく行かなかったのです
曲番をオートで振るのが、まずダメでした。

音量の設定で曲数の送りを自動でやりますと、曲間の無音部分で、もし『プチッ』と針のノイズが入るだけで、一曲進んでしまいます。
で、全15曲のアルバムが19曲になってCD-Rが出来上がったりします。

これはつらいです・・・。せっかくのCDなのに・・。
また、この曲の変わり目をマニュアルで打とうとすると、60分ほどの緊張を続けながら聞いていなければならず、これもちょっと不可能でした。・・・「ながら」では失敗します。
やっぱり・・・打つのがチョット遅れたりしますので・・・。

HDD(ハードディスク・ドライブ)です。
流し取りでレコードからHDDに録音して、後からユックリ編集して、曲間の長さを調整したり、曲の変わり目のタイミングを直したりできます。

これで無いとアナログレコードからのCD-R録音は、うまく行かないと思ったのです。
と言うことで、買ったのが・・・・
YAMAHAのCDR-HD1500と言う機械です。

普通ならこういう作業をパソコンでやるのでしょうが、小生は『オーディオ機器』に拘っていまして・・・。と、言うのは、パソコンをオーディオに持ち込むのは何か抵抗があるのと・・・・なんとなくパソコンのインターフェイスの端子の小ささや、ドライブの品質・精度や・・・ノイズが気になるからです・・・。(言ってみれば、主に感覚的な面でしょうかね・・・)

ですが、今回のYAMAHAのこの機械は、購入時から色々難しいことがありました。

まず、この機種ではHDDを本体とは別に自分で調達し、インストールするのですが、取扱説明書の中で、動作保証!・・としている対応機種のHDDがかなり古くて、実際にパソコンショップではもう殆ど売っておらず、メーカーは同じでも次世代の品番に変わっていました・・。

使えるかどうかは『賭け?』になりますが、日立製にあたりをつけて、これを買って何とか運良く動きました。

HDDの設定でスレイブだのなんの・・・と言う選択をしてから本体に入れるのですが、この設定では、機種の違いからか?YAMAHAの取説とは違うHDD側のピンの位置を選択するのが必要で、それがうまく行くのかどうか??が心配で、本当にヒヤヒヤ物でした。

で、今度は機械はなんとか動いたので、レコードからのダビングなどしておりましたところ・・・次の問題に直面しました。

使い始めの初期から不調が発生していたのです・・・。

特定のメーカーのCD-Rに音楽を記録できないのです・・・。

SN社のCD-Rがまず最初の数枚のみ書き込め(変に書き込み開始に時間がかかりました)、その後まったくダメで、
TD社のものには、かろうじて書けました。
スタンダードと言われるTY社のCD-Rには普通に書けました・・・。

変だなあと思いながらも、なんとかTDとTYには書けるので、そのうち快調になるかなあ・・・と騙し騙し使っていました・・・。

1月下旬の購入から5月末になりました・・・。改善などしませんでした・・。

その間に焼いたのは、おそらく多く見てもCD-Rを・・30枚前後・・・・。
途中からはTD社もダメでTYだけが使えました・・・。

一ヶ月ぶり・・くらいに、また友人から頼まれたアナログを焼こうと思いましたら・・・。

とうとう、どのメーカーのCD-Rもダメです。
症状は録音開始して、すぐに録音が停止してしまい、その後ブーンと回っているだけになるのでした。停止ボタンを10秒くらい押し続けやっと止まるのです。

騙し騙しは止めました・・・。

修理を依頼しました・・。
yamaha.JPG
※元箱がありましたので綺麗に荷造りできました。保証書と症状を書いたメモが見えます。

でも、この問題は最近酷くはなったものの、SN社のCD-Rは使用開始早々からダメでしたし、言ってみれば「症状は使いはじめから不良」ですから、出荷前にちゃんと検品して欲しいものだと思いました。

またHDDの適合性などは、発売時に取説にて適合を記載したパソコン用のHDDが事実上、販売終了なのですから、随時最新の安価なHDDの適合をHPなどで告知してほしいと思います。

この機械の本体を新品購入した時のHDD選択時点では、その時々のHDD適合性のアップデートをメーカー見解として発表しませんと、このHDDのインストールがユーザーの自己責任となってしまい、『賭け』・・・になる・・・・ので、これは相当に問題だと思います。

いままで「ナチュラルサウンド」のNS-100Xとか、小生の若かりし日に使ってきたスピーカーやセット物のコンポのメーカーさんで、大好きだったYAMAHA・・ですが、今回は少々落胆いたしました。

修理の受付や対応のスピードなどは一切問題なく、月曜にCDR-HD1500を発送後、土曜日着荷で修理を完了して頂けました。まだ確認はしておりませんが・・・。

このスピードは大変ありがたく満足でした。(まだ4ヶ月ですから保証期間内です)

05-30-08 21:26 | 先頭へ↑

D-58ESRのお友達?

嬉しいことがございました。
小生のこのコラム(ブログ)を読んだ方から、会社の「問合せ」にメールを頂きました。
D-58ESRの図面をお使いになりたいとの由・・・。

当然、この機種は元々長岡先生の設計ですし、メーカーさんも18mm厚の図面をユニットの取説の中で公開していらっしゃいますので、小生がどうこう申し上げる資格はございません。

また、今回、小生の図面を(考えた挙句に)お出ししている主旨は、補強などの部分が少々工夫して改造してありますのと、21mm厚の合板を使用する図面への変更が、皆さん意外に面倒なのでは?と思ったからでございました。

それでも、長岡先生のオリジナルの事をかなり気にしておりまして、良いだろうか?と思っておりました。
しかし、18mm厚を21mm厚に変更するのは簡単そうでも、一応、音道全部の計算のやり直しが必要ですので、これは相当面倒で、小生も嫌でしたので、皆様のお役に立てればと思い、悩みつつアップした次第です・・・。(微妙な判断で申し訳ありません)

で、今回この方のお話しは、図面の話はきっかけでしたが、それがメインではないのです。

メールでお付き合いができて分かったのですが、偶然共通の知人がいたりしまして、世間は狭い・・・なんてことにもなり、氏がお作りのFE-138のスワンタイプの製作記録をお見せいただいたり、たまたま拙宅にてD-58ESRの試聴をして頂いたり・・・になったのです。

楽しいです。こういう偶然。

小生がお世話になっている放送関係の会社の大先輩とご一緒に仕事をされていた氏と、偶然にスピーカーつながりで出会ってしまったのです。

本当に面白い偶然でした。

今後、氏がD-58ESRをお作りになる時、必要がありましたら、いつでも馳せ参じ、助太刀いたします・・・というお約束をいたしました・・・。

最高に楽しい試聴でした。
こういう事って本当にあるのですね・・・・。喜!

05-28-08 10:08 | 先頭へ↑

おすすめSACDソフトなどをご紹介します

今日は最近良く聞くお勧めのSACDなどをご紹介します。
買ってから相当たちますが、

1番目
EMI FUJITA  (藤田 恵美)さんの
カモミール ベスト オーディオ・・・。高音質のSACDです。
fujita emi camomile.JPG

これは良いアルバムですよ-。

選曲が抜群です。特に小生などの世代には・・・。
1. And I Love You So
2. Best of My Love
3. First of May
4. All My Loving
5. Unchained Melody
6. Desperado
7. Angel Voices Calling
8. Fields of Gold
9. Proud of You
10. Longer
11. Today
12. Walking in the Air
13. Beneath a Rowan Tree
14. Over the Rainbow
15. Wide Awake
16. Tears in Heaven
17. What a Wonderful World

どうです?最高の選曲ですよね?
相当に和みます・・こと保証付きです。

2番目
これは小生の中では定番です。
ゴンチチのスーパーベスト・・・。

ゴンチチのSACDは最初のころ「え?これでSACD?」と言う感じで、あまり空気感とか響きとか良くなかったんですが、このベストはSACDらしいと思いました。
gontiti super best.JPG

1. 放課後の音楽室 2006
2. A Whole New World
3. Laughing Voter Waltz
4. 28
5. Turban shell polka
6. Danny Boy
7. LOVE
8. SOUND OF MUSIC
9. 誰も知らない ーextra version-
10. マルセルでさえも
11. My Favorite Things
12. midnight cable car
13. Land at ALOHA【IPO IPO】
14. Lovers
15. 夏の理由
16. 忘我の調べ
17. 桜舞う道
18. 青天白日
たっぷり18曲の大サービス・・・。良い曲ばかりですよ。


3番目
これはCDですが、宇多田ヒカルさんの
新作アルバム。
HEART STATION・・・
好きですね・・・。

utada daisuki.JPG

4番目
次もCDですが
伊藤由奈さんの新作アルバム
WISH
あの・・・セリーヌディオンさんとのコラボの作品も入っています。
謳い上げる系の曲・・・やはりうまいですよー。

好きですねー。

yuna ito wish.JPG

5番目です
LEE RITENOUR の COLOR RIT です。

随分前に買ったCDですが、リー・リトナーをほとんど持っている小生としましても、
これは相当お勧めの好きなアルバムなのです。

ガットギターの音がすごく良いのです。
音の立ち上がり、切れ、最高です。

ritenour color rit.JPG

1. Bahia Funk と
9. Tropical Storm  が大のお気に入りなのです。

お勧めです。

以前書きました小生のお気に入りSACDは下記(「SACDにビックリ」)を
見てくださいませ。
ここでは初めてSACDを聞いて、音質のよさに驚いた作品をご紹介して
おります。

http://www.b-natural.co.jp/blog/archives/000053.html


05-11-08 21:05 | 先頭へ↑

D-118改の製作写真(受託分)

受託の手作りスピーカー、D-118改の製作途中の写真です。
同じスピーカーを2回作るとさすがに反省も生かされ、段取りも良くなり、上手になります。
spacer.JPG tanshi kanryou.jpg
左・・・くみ上げ時に使うダンボールで作ったスペーサーがまだ本体に入っている状態です。パーツを伏せて側板を乗せ、上からネジ止めする間に、パーツ同士が動いて音道の間隔がズレないように、このダンボールで作ったスペーサーで幅を規定します。右・・・写真は端子にコードを半田付けしたところ・・・ウエスタンエレクトリックのビンテージのコードです・・。

tweeter kanryou.jpg kyuon zai.JPG
左・・トゥイーターの板を張り合わせ、丁寧にサンディングしてラッカーで塗装・・。トゥイーターを木ネジで取り付けます。右・・・吸音材がデッドスペースに充填されています。3種の吸音材を混ぜて入れています(細かい配慮・・気分です)

kyuonzai 2.JPG fueruto2.JPG
左・・空気室の下部にもエステルウールを充填しておきます。 右・・空気室下部のデッドスペースに吸音材などを充填すると、全体を見ると・・・こんな感じです。

fueruto.JPG 
音道の折り返し部には、3mm厚のフエルトを貼ります。白くて見えにくいのでフエルトと書いてあります。

naibu 2dai.JPG
2台の内部を見れる写真・・・。側板で蓋をしたら、二度と見られません。完成度が高いです。

kumiage.JPG omoshi.JPG
左・・側板を両側貼って組み上げてあります。側面はネジだらけです。 右・・側板の上かえらネジの頭を隠す化粧のシナベニヤを貼ります。重石を載せて押さえつけます。体重も使います。

koguchi hari.JPG kansei.JPG
左・・木口テープを貼って、ステインで着色し色をあわせ・・ 右・・本体にウレタン塗装を4回塗りしてから、真鍮リングとユニットを付けて完成。ユニットは半田付けです・

net tsuke.JPG
最後にオークションで有名な方の手作りの「保護ネット」をセメダインのスーパーX(スーパーAは間違いでした)と言うボンドで取り付けます。10時間くらいでボンドは固まります。音に悪影響のないネットはこれです!!。小生はいつもこれを使います。このネット、手作りとは思えない完成度なんです。
これでユニットに指を突っ込んでしまう大変不幸な事故を防げます・・・。完璧!!

●テストで音出しをしてビックリです。良いです。
●ストレートでピュアで凄く良い音・・・高音も繊細で抜群ですが、以前よりさらに低音も豊か
  に感じます。長岡先生・・やはり傑作です!D-118は・・・。
●発注した「ブンチン」さんには今週末に届けましょう・・・。

04-23-08 00:26 | 先頭へ↑

FE138ES-Rバックロードの設計図3(完成版)

苦労しておりましたFE138ES-RのCW型バックロードホーンの図面ができました。
鉛筆の手書きの図面ですから限界がありますが、そこそこの大きさのPDFであげておきますので、まあまあ綺麗にプリントできると思います。
よろしければ、ご参考にお使いください。

音道の後半の角を埋める細かい板材は、大きな角材の斜めカットの三角材で代用できますので、できたらその方が、より良いと思います。

小生は三角材を入れながら、この設計で作ろうと思います。

この手作りスピーカーの設計の特徴を・・・手前味噌に申し上げれば、
長岡先生式のバックロードホーンエンクロージャーの外観を持ちつつ、
新しい音道の取り回しを採用してみたこと・・・でしょうか・・・。
また、
ユニットセンターが890mmの高さで、それはちょうどD-58ES-Rのユニットの中心と同じ高さにしているのです。並べたらピッタリ同じリスニングポイントになります。
この高さは椅子に座ると耳の高さにピッタリです。

(ルックスのこだわり・・・では、音道開口部を上下とも階段状にして、長岡式風にし、良く見るバックロード的外観によって、違和感をなくしております。)

D-37型でもなくD-118型でもない音道ですが、fc24hzの数値に近い素直な広がりを確保しています。
この音道は、低音が大きくなるであろう後半部では、板材を2枚重ねにした部位も多く、補強面からも・・それなりに考えておりますので、コーナーの細かい板の使い方ともどもあいまって、相当良くなると思っています。

贅沢に製作する場合は、板取図が変わりますが、側板だけを21mm厚にすると良いのでは?と思います。


・FE138ES-Rバックロードの図面(完成版)

04-10-08 12:53 | 先頭へ↑

D-118改受託製作、好調!!

先日頼まれた手作りスピーカーD-118改ですが、コツコツ作っています。
作業をやれるのは土曜・日曜だけですが・・。
昨日(4月6日)の写真お見せします。

D-118 ura.JPG
この「D-118改」では、バッフルは2枚重ねです。スピーカー取り付け部の裏は、このようにザクリ加工をしてユニットの後ろからの音を抜けやすくします。(効果はどうでしょうか?不明ですが・・)

D-118 baffle bu.JPG
主要部の組み立てが完了しています。ボンド(タイトボンド)とコースレッドという木ネジでガッチリとくみ上げます。・・・もう慣れました・・・この作業・・。

D-118 karigumi.JPG
パーツをブロックごとに組み立て、それを側板の上に並べて全体の確認をします。
もうすぐですね完成まで・・・。

04-07-08 20:42 | 先頭へ↑

FE138ES-Rバックロードの設計図2

この図面を待っていてくださる方が・・・いる訳じゃあないんですが、設計図の速報です。
写真でご覧ください。
この設計は、今までにやった手作りスピーカー(バックロードホーン)の図面の中では、FE88ES-R用のトールボーイのバックロードホーンと同様、一番気に入っております。
この設計の板取りも一回目のラフ図面は終わっていますが、今、補強材の入れ方を再検討しています。
(上のトールボーイの話は以下のURLです・・ご参考にどうぞ・・)
http://www.b-natural.co.jp/blog/archives/000067.html

来週くらいには最終の図面と板取リ図をお見せできると思います。
(その時はダウンロード対応にいたします・・・よろしくお願いします)

設計の経緯では、やはりD-118ベースでのアレンジでは音道の幅が235mmと広くなりすぎ、幅だけが、まるで16cmクラスになってしまい、対応が無理でしたので、D-37を下敷きに縮小の方向で何度も検討しました・・・・。
しかし、どうしても第4、第5の音道(出口に近い最後の方)の広がり方に、限界があって、それを解消しようとすると、奥行きを広げて49cmくらいにしないとならないのです・・・。

これは本当に不経済です。

しかもこのユニットは、前述のようにアルニコマグネットを採用しているので、奥行きが深いため、空気室後部の音道のスペースがつぶれがちです・・・。

なので音道のたたみ方を変えまして、オリジナルに設計しましたのです。

やはり図面は設計検討時にラフを6枚くらい書きます。
トライ・アンド・エラーで板材の取り都合のことをイメージしながら、チョットづつ理想に近づけていきます。

最後に清書の段階でも、詳細を詰めながら2~3種書きます。

では、どうぞ・・・

FE138ESR-draw2.JPG

04-07-08 14:26 | 先頭へ↑

FE138ES-Rバックロードの設計図(開始)

FE138ES-RCW型バックロードホーン(手作りスピーカー)の設計を開始しました
で、始めたとたん、実際は、困難をきわめております。
試行錯誤の下書きの図面を6枚書きました・・・。

このユニットはアルニコマグネットの奥行きが深く、取り付け部の平面から105mm+αが必要なのです。
余裕を見て115mmの奥行きのユニットです。

これが設計上は、かなり大きいので、長岡先生の音道の取り回しですと、箱の奥行きが45cmを越えてしまいます。・・・小生の設計では49cm位になる感じでした・・・。

もちろん高さ方向も90cmでは・・・当然、と言うか残念ながら、収まりません
従いまして定尺の合板の効率の良い利用は期待薄・・・・。

でも小生、何とか効率設計を実現すべく、せめて奥行きの45cmだけでも死守するべく頑張りました。

で、なーんーとーかー、行けました!!
高さも丁度、100cm。ユニットセンターまでの高さ89cm(D-58と同じに揃えました)です。

音道の取り回しは、従来のパターンとは、違う形になって(ちょっと自慢です)しまいましたが、妥協の少ない広がり方の音道を確保できました。

ちなみに、(fc)は(24hz)で設計しましたです。

清書をし、板取図を書きましたら、ご覧に入れます。(今回は・・・ちょっと、良いんじゃないか?という予感があります)
FE138ES-R BLH CW.jpg

04-03-08 14:13 | 先頭へ↑

ギター・激鳴り、爆鳴りのコツ?

ギターの塗装話の続編です。
ギターを全塗装しても音は悪くならないのではないか・・・の話を前回いたしました。

ギターを塗ってから、丁寧にコンパウンドで塗装を磨いていますと・・・・どうやら、ギターのこの部位の塗装膜が厚いと鳴りが悪い・・・・言い換えますと、この部分の塗装を念入りに研いで薄くすると鳴りが良い・・・という感覚がありました。

激鳴りポイント・・・爆鳴りポイント・・・冗談ですが・・・を発見した気分です。

これをご報告します。

これ・・完全に主観ですし、「勘」です。・・・お許しを・・。

発見したのは、こういう経緯です。

小生のギターをサンディングしてからラッカーで全塗装し、丁寧にコンパウンド(自動車補修用)を3種類使って、磨くことの繰り返しで、時間をかけてスプレーの粒粒を均して、ピカピカに磨いておりました。
これは、結構骨の折れる手作業で、一晩に一箇所の部位くらいを、じっくり磨いていました。

今日はトップ(表面)、明日は裏面、その翌日は側面と言うような感じでコツコツです。

で、一部位を研いでは、ギターを弾いて鳴らして・・・。の繰り返しをやっていました。

そうしましたら、ある部分をしっかり研磨して、厚いラッカーを研ぎましたら、その後にギターの音量感がぐーっとアップしたように感じたのです。

エンドピンのある側板の下部・・・ギターのお尻をエンドピンの両側30cmづつくらい・・・ここの塗料の厚塗りを研ぎますと・・・ボリュームが上がり・・・鳴ります・・・・。

guitar kezuri.jpg

激鳴り・・・と言う表現がオークションで使われていますが、本当に激鳴りだと思いました。

小生はこれをYAMAHAの40年前のフォークサイズのギター(小型)と、モーリスの70年代のハカランダ合板のドレッドノートサイズのギター(大型)と両方で感じました。

ギターはお尻の皮(塗装皮膜)が厚いと、鳴らない・・と思います。

ギターは、お尻の塗装をしっかり磨き落すと、鳴る!!・・・鳴り始める・・・。

測定器はありませんし、感覚的なことで錯覚かもしれませんが、2本のギターではそう感じました。

同感!という方がいたら面白いのですが、ちょっとづつ音を聞きながら部分部分を研いで行くなんて・・・普通はしませんよねー・・・。

03-21-08 00:30 | 先頭へ↑

ギターの塗装はタブー?

先日のYAMAHAのFG-150のレストアをやってから、どうも気になっている事があります。
ギターの再塗装は、タブーと言うか、やってはダメ!!というような表現をオークションサイトなどで見かけるのですが、その「定説」・・・小生はどうも違うという感覚があるのです。

話は中学から高校の頃に遡りますが、小生が持っていたガットギターはレコードの看板に装飾として貼り付けるような安物(ネジで取り付けてしまう)を貰って使っていました。

YAMAHAのフォークギターはスチール弦・・・でも、たまにはナイロンの弦のガットギター音が妙に良くて、このボロいギターも弄っていました。(YAMAHAと2本です)

で、当時の流行と言うか、冗談と言うかで、このボロのギターを、小生、ラッカーで白く塗装し、絵を描いてありました。良くある流星を書き、その尾の部分は虹のようにして・・・。
このデザイン今考えると痛いです。

しかし、クラシックをやる友人に習いに言ったとき、このボロギターを友人は、ニスが効いて本当に「よい音」だと言うのです。
本当?・・・。だそうです。小生も実は塗る前より良くなったと思っていましたが・・・。

こういう35年くらい前の経験があって、今回塗ってみたら、やはり音は悪くなっていないと思いました。小生の耳ではそうなんです。

で、塗り方ですが、塗装が禿げてしまって、木肌がむき出しの感じのところなどを可愛そうですから、保護する感覚で塗っています。

最初に紙やすりの400番くらいを使って、ギターの全体に丁寧にペーパーがけをします。
古い塗料を一層はがす感じです。
それからラッカーの透明をスプレー塗装して、
さらに、乾燥後、コンパウンドで中目、細目、極細と磨き上げ、特に液体の極細は何回も何回も掛けて、磨いて行きます。
yamaha tosou.JPG
※写真の左側に小生の黒い影がカメラを持って・・映りこんでいます。艶が出ました。

ですので、「オーバーラッカー」はダメ・・・(こういう表現のようです)と言う話ですが、厚塗りには??それ程??なっていません・・・。

小生からすると、それくらいの塗膜で保護してあげないと、ギターが可哀想といいますか、やらないといけない!!ように感じた、「痛んだ部位」がありましたので・・・普通の塗装なのです。

で、結局ですが、音は良くなっている・・・ないしは、少なくても音は悪くはなっていない!!と思うのであります。

立ち上がりのキーンという力強さも、音量も、音の響き・サスティーン(響きの長さ)も、
塗装前に比べて悪くなってはいない・・・と思います。

ですので、塗装はダメという定説??にはどうも考えさせられます・・・。

小生はこの話、「テキトウな厚塗り」はダメ!!という風に理解することにいたしました。


03-18-08 11:03 | 先頭へ↑

スピーカーの受注製作?

えらいこってす・・・。
小生の手作りスピーカー注文がきたのです。

それはプロギタリストのM氏のご友人のブンチンさん(ニックネーム)から、M氏と同じスピーカーが欲しいという注文が入ったのでした。
D-118改・・・です。ユニットはFE108ESⅡ・・・口径は10cmで、真鍮リング付きです。

mc2.jpg
※2回目ですが、ギタリストM氏宅のD-118改の写真です・・・うーん長岡先生のオリジナルより、フロントの彫がある分、格好は・・良いと思います。トゥイーターはFT-17Hです。

今までのスピーカーは勝手に製作し、友人に聞かせ、それを気に入って貰えたら「売る」・・みたいな形でやってきました。
もとより、売る目的ではないのですが、小生の6畳間では、作ったスピーカーを置き切れませんので、次のスピーカーを作るためにも、友人達に「良かったら買わないか?」とお願いしていたのです・・・。
もっとも買った、ご友人からは相当に良い評価を頂いていて、「スタジオ以上の音質なので、老後に取っておいたクラシックの楽しみの封印をもう解いてしまった」というプロの方がいたり、「休日が引きこもりのように音楽漬け」で奥さんからは家にいるから「まし」と喜ばれているとか・・・音楽の趣味まで変わって人生楽しくなった・・という方、さらに聞こえなかった音まで聞こえたせいでオペラに嵌ってしまって、今では海外までオペラ歌手の追っかけを・・やっている方までいます。

で、今回は初めての依頼を受けての製作です・・・。

製作は結構、大変なのですが、チョット嬉しい気もします。

音を気に入ってくれている・・・・からです。

頑張りますか!!

D-118改の製作では、まず必須のスピーカーユニットのFE108ESⅡが、そもそも特別限定品で数が少ないものですし、もう売っていない廃盤品なので、これの入手がとても大変です。それと小生は必須だと思っている取り付け用の真鍮のリングP-108の手配も、同様に廃盤品なので難しくなっています。
しかし、今回のこの面倒への挑戦は、なんとギタリストM氏がオークションで頑張って探してゲットしてあげたのです・・。・・・友情ですね。
で、小生も図面を見直して、トゥイーターのブロックなども板取図に入れて、図面をちょっと修正し、イヨイヨ製作をやることになりました・・。

早速、広島のMAKIZOUさんに図面をFAXして、板の手配をし、お預かりしているお金を振込みました。

(MAKIZOUさんのカット材を一度使ったらその精度の良さに感動します・・。もう他には頼めないです・・・。)

03-05-08 16:10 | 先頭へ↑

YAMAHA FG-150ブリッジサドルの手作り

YAMAHA FG-150のレストア・・・のその後です。
このギターのブリッジ・サドルを手作りしました。

前回、ナットを人口の象牙(TUSQ:タスク)で作って結果が良かったので、

調子こいて今度はサドルです。

しかもハーモニックス調整まで含んだ形で・・作りました。

bridge 2.JPG

弦によって、接するポイントが前だったり後ろだったり・・。

こうやって12フレットのハーモニクスの音と実音が同じになるように調整します。

小生は耳で聞いた勘・・・でやってます・・・。

もともと2弦と5弦はちょっと良くなかったので、調整後は良くなったような気がし
ます。(1弦はまだイマイチです)

これでトータルのチューニングが良くなります。

bridge 3.JPG

03-03-08 00:58 | 先頭へ↑

JVC JAZZ FES行って来ました

渋谷 東急文化村 オーチャードホールにて開催の
JVC(ビクターですね)のジャズフェスティバルに行って来ました。

今回は小生一人ではなく、特異なほど耳の良い・・・拙宅にスピーカーの試聴にも
来るオジサンと・・都合、オッサン二人で行きました。

土曜の3月1日・・。夜の回です。

①JUNKO ONISHI ソロのピアノでした。
②HARVEY MASON,PAT MARUTINO,TONY MONACO トリオ・・・ハモンド・
 オルガン?が凄かったです。
THE CRUSADERS

小生の目的は、「クルセイダーズ」 CRUSADERSです

JVC.JPG
※開演前のステージの写真・・・中央にこれから大西さんが演奏するピアノが・・・。
この写真を撮っていた時、驚く速さでオーチャードホールの方であろう?係りの人が飛ん
で来て、注意されてしまいました・・・トホホ。お写真ご遠慮くださいと・・・。
これ、もちろん自分が悪いのですが、ちょっと・・残念に思いました。

この写真の意味は、ライブに来たと言う「記録」・「記念」だけですので、(もちろん権利侵害はいけませんからアーティストは撮りません)、誰もいなくても良いので、ステージのタイトルの看板の写真くらい・・・撮らせて頂けないものでしょうか・・・。と感じました。

そのうちラーメン屋さんでも、著作物のラーメンは「食べても良いけど写真はご遠慮ください!!」とか、「お店の中を写真に撮ったら駄目!!」になるのでしょうか・・・。
話しを戻します。すみません・・・。

会社に入ったばかりの新入社員のころ、本当に良く聞きました。
30年前です。

もちろんアナログでした。

記憶のあるアルバムタイトルも

FREE AS THE WIND 
IMAGES
RHAPSODY AND BLUES
UNSUNG HEROES 
STREET LIFE
THE GOOD AND BAD TIMES

とか色々あります。

ジョー・サンプル(キーボード)
ウィルトン・フェルダー(サックス)
ニック・サンプル(ベース)
ニルス・ラングレン(トロンボーン) 
レイ・パーカー・ジュニア(ギター)
スティーブ・ガッド(ドラム)

トロンボーンのニルス・ラングレン・・・知らなかったのですが、凄いうまい
演奏でビックリでした。
トロンボーンって楽器、あんなにソロを取れるんだなって・・・驚きました。

ギターのギブソンのレスポールの音も、あまりエフェクトが掛かって
なくて・・そうだ!こういう音なんだ!って感心しました・・・。
良かったです。

堪能しました。

しかし、一階席の36列めだったんですが、コンサートの序盤は音が・・・??
でした。

1階席でも、2階席の下になる部分は、天井が低くて、その天井と床の反射が音を汚す
ようで、まったく音が駄目ですね。

このホールでは一階の25列目までが正解だと分かりました・・・。

一人目の大西さんのピアノの音は、抜けが悪く「おもちゃのピアノ」のようで、

つぎのドラムがハーヴィーメイソンさんの「トリオ」の時のギターの音も、「こも
っている音」の典型でした。

ところが、エンジニアが気がついてクルセイダーズの2曲目あたりからイコラ
イジングをした?みたいで、突然、別の会場のように安心して聞ける良い音質
になりました。・・・驚きました・・・けれども、嬉しかった。

ドラムのスネアの音もハーヴィーメイソンのときはパコパコいってましたが、
スティーブ・ガッドの時は普通の音に直りました。

すごい変化でした。

おそらく特定の周波数(定在波が音を汚している分)をグラフィック・イコライ
ザーで、相当下げたんだと素人考えでは・・・思います。

それからは不満も無く安心して楽しめました・・・。
直った後の音なら、音楽に入れるので良かったです。

プロのエンジニアは凄いです・・でも始めからやっていて欲しかったですね。

03-03-08 00:39 | 先頭へ↑

その後のカラオケ用デジタルアンプ

2台のカラオケ用のデジタルアンプを暫くの間使ってきまして、少々ですが分かったことがありまして、使いこなしに変化がありましたので、ご報告いたします。

BMBのBK-DA10を会社から自宅に持ち帰り、ラックに入れ
JOYSOUNDのAP-70を自宅から会社に運びました。

以前書きましたように、音質は2台とも大変似ていますが、ノイズはAP-70の方が多かったのです。

残留雑音と言うのでしょうか?『シー』という雑音が大きく、能率の良い大型スピーカーを使う自宅では、それが気になりまして、夜などのボリュームが小さい時ツライので、アンプを入れ替えましたのです。

AP-70は会社で元気にやっています。会社の小型のスピーカーでは能率も知れているようで、『シー』も気になりませんので、大正解です。
AP-70-kaisha.JPG
※会社で使うジョイサウンド(JOYSOUND)のAP-70の写真。とりあえずCDもプリアンプ
 も乗っかっています・・・これはいけませんが・・・。

このノイズの話は小生の持っているAP-70の単体・個体だけの固有の問題?かも知れませんので、他のAP-70の個体では気にならないかもしれませんので、その点念のため、申し添えてさせて頂きます。

以上、使ってみて分かったその後のレポートでした・・・。

02-26-08 13:39 | 先頭へ↑

ギターのレストア・リペア?をしました

とうとう?・・・と言いますか・・・。
ギターのリペア・・・僕からしますと・・・ランタンの時と同様にギターのレストア
と言う気持ちでやっていますが・・・をやりました・・・。
あらあら・・・またですか?・・ですよね。

とうとう??ギターです・・・。

今回の獲物は?、フォークギターで、おそらく1967年製YAMAHAの、
FG150という機種です。

FG150.jpg guard nashi.JPG
※これは、リペアの終盤の写真です。まだピックガードが付いていません。ブリッジのピンは真鍮のエンドピンを刺して音質を確認中です。最終的には、プラスチックに戻しましたが・・・。
ヤマハにはプラスチックのエンドピンの方が合いました。真鍮はシャリシャリの音が強すぎました・・。
右の写真は・・サウンドホールの横に、ピックガード(オリジナル)が剥がれた後と、板の修復のパテが見えます・・。凸凹を直して綺麗に平らにしました。

このギターの当時のお値段は、(資料では、)16,000円(定価)です。
・・・この年の大卒初任給が26,200円ですので、相当お高いものだったんです・・・。

小生が12歳(小学校6年生から中学入学)の時のもので、
1967年の秋から1968年の春に掛けての時期に、購入してもらった筈です。

具体的には・・・67年秋の誕生日か、翌年春の中学の入学祝か・・何かの理由で・・・父に買ってもらったのです。
これは2台目の自分のギターだったのです。
(1台目は小学3年くらいの時に父にもらった[レコードの宣伝の看板に貼り付ける用の、装飾用の]ボロのクラシックギターでした・・家業は看板装飾業でした・・。)

父と銀座のYAMAHAに買いに行った・・・のを覚えております・・・。

うれしかったし、弾きやすいし、このギターを大変好きになり、愛用したものです。

でも中学の3年生くらい?の時に・・悲劇が起きました・・・。

音楽の授業で、音楽室にこのギターを持って行き、チョット目を放した隙に、誰かが倒したのか?踏んづけたのか?ヘッドとネックの境のくびれの辺り・・が折れていたのです・・・。
『ガーン!!』
ole 123.jpg
※折れたヘッドとネックの境目あたりの写真です。自分の手で完全に折って修理するのですが・・・トホホでした・・・。木工ボンドのエース・・・『タイトボンド』で接着し、クリップで挟んで、逆さにして重石を載せて2時間くらい待つのです。接着して乾燥した後、サンドペーパーをかけて、木地をならして、ステインで着色し、クリアラッカーを塗装します。
ほとんど折れたところは分からなくなってますし、強度は抜群です。

大きなひびが入ってましたが、(糸巻き部のある)ヘッドは取れては・・・いなかったので・・・修理しなくても「使えることは使える」状態でしたが・・・。

当然?この悲劇の時、犯人は出てきませんでした・・・。
クラスメートの誰か・・である事は間違いありませんが・・・。

それから約40年・・・このギターを修理せずに折れたまま、「ひび」の入ったまま・・そのまま『だましだまし』使ってきました。

といっても実際、毎日のように良く弾いたのは、大学生くらい?までで、就職してからは、なかなか弾く機会が無く、年に数回弾く程度でしょうか・・・殆ど出番はなくなっていましたが・・・。

でも、なぜか捨てることも無く、この折れたギターをずっと愛用し、転勤などあっても持って歩いていました・・・。

で、40年たちました。
・・・最近プロ・ギタリストの友人ができ、触発され、このギターを見てもらったりしました。
このギターは、折れているのに『凄く鳴っている』と言う評価でした。

でも修理の場合は、修理代が5万円!!・・・くらいかかるそうで・・・・。
リペアの工房の方からは、よほど拘りのあるギターならともかく、中古で同じ機種を買ったほうが良いでしょう・・・。と言われました・・。

で、一応念のため、このギターの事を調べてみると、YAMAHAの赤ラベルのギターは、古くても・・古いからこそ?音が良いと定評らしく、プロのアーティストも結構探して使っている時代物のギターだそうです。
お値段も物によっては、プレミアが「やや」ついているギターなのだと分かりました。
red label.JPG hole.JPG
※これが赤ラベルです・・・折れてなかったら、そこそこ価値ある品だそうです・・・。

でも嬉しいものです。

この時代のYAMAHAの赤ラベル・・・が「音質」で人気なんだそうですから・・。
(ラベルはギターの中に貼ってある名前の紙です・・・)

で、蛇足ながら、オールドのYAMAHAギターの中で、アーティストも使っている・・一番の人気機種は、FG180という機種だそうです。
小生のは残念ながら、その下の機種で、FG150です。
(ちなみにFG180の程度の良い中古は、6~7万円以上とか・・・するそうです・・・。で、FG150の場合は程度の良い物で3万前後だそうです。)

小生のFG150はヘッドが折れてますから、価値は無く、値段は付きませんから、まったくコノ話jとは関係ありませんが・・・。閑話休題・・・。

でも、でも、「音が良い」との定評は嬉しかったのです・・・。
自分でも中学時代からこっち、友達のギターと比較しても音が良いと感じていたし、一緒に弾いてもこのギターは音量がでかい・・と思っていましたのです・・・。

というような背景の下、小生は決心しました。

ヘッドの折損の修理、指板の調整、フレットの調整、全体の再塗装、ピックガードの作り直しと貼り直し・・・。を自分でやろうと決心したのです。

特にヘッド部を修理するために行う、一度ヘッドを完全に折る作業・・・は、ある晩、仕事のお付き合いで飲んで、多少酔っ払って会社に夜中に帰った時、このギターから・・・、「お前が自分で折れよ・・・」と言われたような気がしてやったのです・・・。
一度完全に折らないと、木工ボンドもつけられませんから仕方ないのです・・・。

ボキっとやりました。思い切って40年ぶりに・・・ボキっとね・・・。
アルコールが入っていなかったら、この作業は出来なかったかも?知れませんね・・・。

それからこの時代のヤマハのフォークギターのピックガードは写真のように曲がってしまうのでギターから剥がれてしまいます。で今回小生は曲がって反ったピックガードは使わずに他のベッコウ柄のシートから切り出して作りました。オリジナルより色が薄くなってしまいましたが、剥がれるより良いです。(かつてヤマハで2回くらい修理して、その度、剥がれていますし)
magatteru.JPG pick guard.JPG
※左・・オリジナルのピックガードは曲がっていて使えません・・・。
※右・・で、こういう風に新しいシートから切り出して、ピックガードを作って使います。手に持っているのが反り返ってしまったオリジナルです。
bekkou guard.JPG bridge pin black.JPG
※左・・これがベッコウ柄のシートです・・オリジナルもコノ袋に一緒に入れています・・。
右・・ブリッジピンをオリジナルの黒いプラスチック製に戻しています・・このギターではこれが正解のようです・・・。最近買ったハカランダ素材の古ーい・・モーリスのギターでは、真鍮のピンが正解でしたが・・。

それなりに、この修理では頑張りました・・・。

でも、実際はランタンのレストアや、スピーカー工作で、自分のノウハウが増えていて、このギターのリペアは意外にも・・結構、楽??だったのでした・・・。

知らないうちに工作が多少・・上手になっていたんですねぇ・・・。
木工ボンドや着色、ラッカー塗装、とか・・・得意領域ですね・・。

困ったもんだ・・・。

head neck.jpg
※これがネック部です。800番と1000番の耐水ペーパーを水なしで使って木目に沿って磨きます。そしてウッドオイル・・・ワトコオイルを綿棒の先にちょっとつけて塗ってすぐにティッシュでふき取ります。ワトコオイルはすぐにふき取らないと染み込み過ぎて、接着剤に良くないと思っています・・。で、フレットのすり合わせも板に紙鑢(400番くらい)を巻いてやります・・・。
本当に綺麗になります。

ギター全体も400番でサンディングをして、色々なパーツをはずし、ブリッジなどはマスキングして、ラッカーで再塗装しています。ギターは傷だらけですが、表面は綺麗になっています。

これでまた、何年も愛用することになるのです。

(ちなみに・・ハカランダ素材のモーリスW40は安かったのですが、相当痛んでおり、かつての水濡れが疑われる感じでした・・。で、ギターのサイドやバックが表面が剥離するような感じで、カサカサとひび割れを起こしそうで、「ラッカーを塗ってくれ!!」と塗装を要求している感じがしました・・。で、ラッカー系のクリアの塗料をしっかり染み込ませるように・・筆塗りしました。ナットも位置を直そうとしていじったら、ちょっと角が欠けてしまったので、音が良くなると言う人工の象牙[TUSQ]のものに変更してみました。・・で、これが、なかなか音が良いようなのでブリッジのサドルもこのTUSQで合わせて作りました。また、フレットの指板も、かつての水濡れがあったっぽい?感じで、フレットのポジションマークのインレイも数箇所浮いていましたので、浮いているものは思い切って剥がして、ボンドで貼り戻し、指板を例によって800番以上でサンディングし、ワトコオイルを薄く塗布、フレットはすり合わせをして、エンドピンは真鍮製に変更・・・。要するにフルメンテナンス状態でしょうか・・・。でも古いものが蘇っています。これも、ヤマハとは違う傾向ですが、凄く良い音です。シャリーンって鳴るんです。ギターって良いものですねえ・・)


02-22-08 18:04 | 先頭へ↑

カラオケ用デジタルアンプ、その2

ちょっと小生、調子をこいています。
1台目のBMBのデジタルアンプの値段の安さと音の良さに驚いてしまって・・・自分の着眼は正しかった・・・とかいい気になっています。

で、もっと安くて小さいのを・・・と考えてさらに探しました。
と言うのは、もともとのクラウンのD-45と言うアンプの置いてあった場所に、デジタルアンプを置く場合、BMBのBK-DA10は、ちょっと奥行きが大きかったのです。

で、BMBは会社用にしようという企みです・・・。
会社にある真空管アンプを売って不足するお小遣いに充当できますし・・・。

で、物色です。
同じトライパスのデジタルのチップを搭載したデジタルアンプを探していると・・・・。

ドーン!!ありました。

ジョイサウンドさん・・・・JOYSOUNDカラオケ用アンプのAP-70です。

同じトライパスのチップかどうかは不明でしたが、デジタルらしいので、おそらく同じクラスTだろうと当たりをつけて、オークションで狙いました。

落札できました!!なんと6750円・・・送料など込みで8050円・・・出力は片チャンネル140W・・・。おお!!。

ではBMBとの比較など・・・。
そうそう、AP-70も肝心な音は・・・とても良いです。
小生の耳にはBMBとの差は分かりません

ノイズの「シー」・・と言う音も・・・2台とも同じような感じです。

★まずBMB BK-DA10です。
sBMB 1 naibu zentai.jpg
上がBMBです。トランスが変わっています。リボン状の銅の箔を巻いているのでしょうか・・・
凝ったトランスが左にあり、高級っぽいです。出力は片チャンネル100W。
右側の基盤にはトライパスの大きなICが・・・。

★でこれが、JOYSOUNDのAP-70です。
sAP70 inside1 zentai.jpg
トランスはオーディオでよく見る形・・Rコア・トランスと言うのだと思います。右の基盤は同じような感じですが、赤いコイルの向きが寝かしてありますね。(BMBは4個のコイルを向きを変えて立てていたり・・・。)こちらは片チャンネルの出力が140Wです。

下の写真はチップと基盤です。まずは★BMBから・・・。
sBMB chip up.jpg
これがBMBのトライパスのチップ
sBMB kiban.JPG
これがBMBの基盤です。コイルが2個づつ・・向きを変えて配置されています。

●次は今回の主役6750円の★ジョイサウンドのAP-70(値段は言うな!!って??)
sAP70 chip2 up.jpg
これはチップ・・やっぱり同じトライパスです。
sAP70 inside2 chip side.jpg
しかし・・どう見ても基盤の設計思想は違うみたいですね・・・。
sAP70 R-core trans side.jpg
こっちがトランスの側です。・・・決して安物じゃないと思います。なにしろ定価10万円ですから・・・。
そういえば、コンデンサーは、BMBが大型が2個・・コチラは小型が沢山・・・。
こういう小型のコンデンサーで沢山並列処理をするのは、音楽のハイスピード化を狙っているとか・・・聞きかじった事があります。設計が異なります・・・・。それも嬉しいのですが。

小生はどちらにも満足です・・・。だって値段を考えてみてくださいまし・・・。

と言うことでラックに収まって元気なJOYSOUNDのアンプです。

これで自分的には不足の無い「十分」な音がします・・・。

カラオケ機器・・・恐るべし・・・・です。
sAP70 rack up2.jpg


02-12-08 20:31 | 先頭へ↑

SACDが故障!(のその後)

いやいやー、ショックなんですが、愛用のマランツのSACDプレーヤーSA7001不調でドック入りしてしまいました。
ガッカリでございます。
気に入ってますし、かつてアンプなどを持っていた好きなブランドのものですし・・・。

しかも運悪く、保障期間が過ぎた直後です・・・・。

で、現在SACDが聞けない状態でして、それが1月31日のメーカーさんへの発送から続いているのです。
禁断症状とは言いませんが、なんか嫌~なものです。

故障は『CD-Rの読み取り不能』です。

ソニー製の音楽用のCD-Rに焼いたばかりの新しいディスクをまったく読まないし、CD-Rの標準とも言われる太陽誘電さんの音楽用ディスク(新品)でも3回に2回は読まないのです。(焼いたのはYAMAHAの新品のHDD&CD-R機です)
また太陽誘電さんのディスクをタマ~に読めても、読み取りにナント12秒くらいかかりました。(最長新記録ですぅ・・笑)

同じディスクでもTEACのCDデッキ VRDS-50は一瞬で読みます。 
TASCAMの業務用 CD-Rの  CD-RW700も一瞬で読みます。
YAMAHAさんの  CDR-HD1500(ハードディスクとCD-R)は焼いた張本人ですし、
当然、問題なく読み込みます。
SONYさんのポータブルCDの  D-E305(Discman ESP)でもすぐに読み込みます。

・・・手持ちの他の4機種全部が、一瞬で読めるCD-Rを、わが愛器のSACDプレーヤー 
SA7001 は読まないのです。

で、メーカーさんの横浜のサービスに電話で問合せ、言われるがまま、SACDプレーヤーと問題のディスク4枚とをセンターに送ったのです。
中2営業日ほどたって、何も連絡が無いので、果たして届いたのか?と心配になり、電話してみました。(気を使って元払いで送りましたが・・・)

サービスの方に状況を聞きますと・・・・、

①故障の品物は到着している。
②解析に相当時間が掛かる。
③お客様のディスクに問題があるのでは?と思う・・・。
④マランツのSACDプレーヤーは音質重視なので、トラッカビリティーは重視していなく、読み取りは悪いかもしれない・・・。
⑤保証は切れているから見積もりはしますが、解析に一週間くらいかかるので、見積もりもその後になります・・・。

と言う趣旨でした。
実は冷静に・・・かつ相当に困惑しております・・。

好きなメーカーですのに・・・。対応が・・・納得しにくいです。

③のお客様のディスクに問題があるのではと思う・・・は・・・どう受け止めたら良いのでしょうか。
そう言うことなら、今回の問題のディスクはYAMAHAの最新機種で焼いたばかりですから、YAMAHAのCD-Rの性能に問題が有るか、ソニーさんと太陽誘電さんのCD-Rのディスクが悪いと言うことになります。
 YAMAHAさん、ソニーさん、太陽誘電さんに「マランツがそう言っている」と言ってみ
 たら・・・各社さんから回答がもらえるかもしれませんが、小生の問題はおそらく何も解消
 しないと思われますし・・・・。 このお客さんのディスクが悪いのではないか?・・・という回
 答は小生が困っただけでした。

でも④の音質重視で読み込みは悪い・・・という言い切り方も含め、製品へのプライドが高いのは分かりますが、 そう言われても何も解決しないお客の立場では、どうすれば良いのかと途方にくれるだけなのに・・・とは思います。

小生にとって、今回のこの電話の応対は、好きなブランドだけに驚き、落胆しました。

お話しを聞いていると、

「直すつもりは無い・・・」
「故障ではない、ディスクが悪いのだ・・・」

と言っているような「感じ」を受けてしまいます。

今週一杯は検証にかかります・・・と言われても、「語気」を聞いておりますと、小生のディスクが駄目だったからだ・・・という検証をしているみたいです。
検証目的はハードに責任が無いことの証明であって・・・ハードの故障を直すべく検証しているとは思えませんでした。

他メーカーなどの4台で、すんなり読み込めて再生できていても、この機械には問題がなくディスクが悪い・・・と言われそうな勢いで・・・、本当に驚いた次第です・・・。

ヒドイことになって??しまいました・・・・。弱りました。

●ここから後日談です・・・。

2月14日・・・ナント修理品が戻ってきました。

ビックリです。

2~3日前にマランツに電話して、

「その後解析はどうですか?」
「見積もりはどうでしょうか?」

と聞きましたら、保証の適用ができたので、無償で修理が完了し、お送りするところです・・・。
とのお話しで、それまでの検証・・・と言う話を通り越して、全て終わっている話でした。

凄く嬉しかったのですが、驚きました・・・。

小生も先日の電話での回答・・・「音質重視のためトラッカビリティーは良くないので、読み込みは悪いです・・・」は、本当に誠実な回答をしてくれていたんだろうな・・・等と理解し始めおりましたのですが、突然完了でした。

メカ交換をして有りますので、様子を見てくださいとの事。

はたして・・・CD-Rを・・・読みました。
ソニーのも太陽誘電のも・・読みました。
読み込みは他社より少々遅め?ですが、確実に読んでいます。
6回実験して6回とも。

もちろんSACDなども普通に再生OKでした。

このご対応に対しては、凄くありがたいと思いました。

しかし、同時に、途中の説明がもう少し分かりやすければ、もっとポジティブに考えられるし、こういう心配はしないで済んだのに・・・・と、せっかくの温かいご対応が、あの話が途中にあると、・・・もったいない・・・と言うか、残念だったなあ・・・と思いました。

いずれにしましても、ありがたいご対応を頂きましたこと・・・ご報告いたします。

02-05-08 17:25 | 先頭へ↑

最近・ちょっち・アナログ・レコード聞いてます

最近ちょっと思うところがありまして、良くアナログ・レコードを聞いています。
アナログは少しくらいシュー・プチの「ノイズ」があってもSACDの感動に似ていると思うのです。

何のアナログ聞いているか?・・・ですか?
聞くのは野暮??です・・・。

小生は当然、松任谷由実さんです。

アナログからCD-Rにダビングして、気楽に聞こうと思って、聞いています。

CD-Rは編集できず、一発勝負ですし、勢い、緊張する曲間を打つ作業もあって、楽曲をちゃんと聞くことになります。

アルバムごとに、最近聞いてみた新たな気持ちなど、レポートしようか・・・なんて思っております。
analogue.JPG

01-18-08 19:42 | 先頭へ↑

ジャンク・カートリッジで安価で贅沢な聴き比べ

小生には、トラウマがございました。
カートリッジ(レコード針)は高くて買えないもの・・・でした。

SHURE(シュアー)のV15なんて有名な機種は垂涎の的でした・・・。
最高の性能との、定評があり・・・。
当時のお金で3万円とか5万円とか・・・35年位前ですよ・・・。ああなんてお高いこと!!。

実は、小生の「ステレオ・・こと始め」は、高校の1年生の時でした。
生家のステレオを父が買い換え・・・たのが「きっかけ」でした・・・。

で、小生は自分用にステレオを買ってもらえるという話の中・・・・機器の選択役を命ぜられ・・・。
アンプ類サンスイ。プレーヤーとスピーカーがパイオニア等を選び・・・。

で、レコードの針・・・カートリッジと言います・・・は、GRACEのF8-Cと言うのを秋葉原の・・確か・・光陽電気というお店の方と相談して決めました・・・。

で、それ以後、カートリッジ自体は交換したことがなく・・・体験したのはつい先だってまで、このF8-Cだけでした。・・・いざとなると数万円と高価なカートリッジは、庶民はそう買えませんし・・。

カートリッジのケース(カートリッジ・キーパーとか言います)に並べて、曲によってこれを使い分けるのは、「お大臣」、「お金持ち」・・・の趣味と思って憧れていましたが・・・。

※オッホン・・・この下のカートリッジケースは小生が手作りした・・以前お見せしたものです。
2つもあるのです・・・。
●上の12個が国産のセットステレオ付属カートリッジを中心としています・・・。良いものです。
ctrg  case1.JPG
●下のこのケースは海外製品や小生が気に入ったエースたち10個です・・・。
ctrg case2.JPG
●凄いお大臣ですよね・・・パッと見・・・。・・・かーなーり、格好良いですよね・・・なーんて。
●ですが、これらは殆どゴミ・・・ジャンク品出身なのです。
オークションで20個5,000円とかで入手し、 掃除して調整し、針を交換し再利用してい
 るもの達です。
●ケースも100円ショップの「200円」の透明プラスチックのフィギュア用の箱に、自分で穴
 を開けた木のムク板(棚板のあまり物)を追加したものですし・・。
 全部「超安い」んです。

●で、誠に勝手な話しなのですが、50歳にもなって、やっとこういうカートリッジの聞き比べを
 してみて分かったことがありますので、『感想』を書いて宜しいでしょうか・・・。
●あくまでジャンク品を再生したり、交換針もメーカー純正が無くて針専門メーカーさんの
 代替品も含む・・での評価だったりしますし、小生の怪しげな主観ですので、それ
 を前提に、気軽に読んでいただくレベルということで、お許しをいただきまして・・・。

まず・・・・
国産のレベルの高さに驚いた・・・のが正直な第一の感想でした。
●国産でも各社さんのセットステレオに付属の針だったりするので、一般品・標準品なので
 すが、音は良い
のでビックリしたのです。

●この下の5点は国産のエースたちです。左からソニーのVL-15、さわやかで迫力の
 ある・・・高音も低音も十分でSHURE(V15)っぽい音で良いカートリッジです。
●左から2番目以降はビクターさんのZ1-Sと4チャンネルカートリッジの兄弟です。
 どうもビクターさんは当時の4チャンネルカートリッジを色々なメーカーさんにOEMで供給
 していたようで、ソニーさん東芝さんオンキョーさんなどに針が互換のボディーがあります
●このビクターさんのMD-1016というカートリッジに小生は感服してしまいました
●高域の伸び、低音の迫力、全体の音圧、・・・聞き比べた結果小生のベストです。
 ですので、この各社のMD1016の兄弟を大事にしています。(ひそかに海外製品よ
 り上と思っています

●で、このこと、小生なりに技術的な背景を感じています。一本のみぞの左右の襞に4チャン
 ネル用の情報を入れ、再生する・・・このために開発したカートリッジ・・・。
●通常の周波数0から20kを0から40kに増やして、0から20で1チャンネル。20から40k
 で1チャンネルだそうです。で襞(ヒダ)は左右にあるので都合4チャンネル。
●この技術を2チャンネルのステレオに流用すると・・・とっても高い音まで再生できるカート
 リッジになっているようなのです。
●もとより、そう言う知識は後からで、始めはオンキョーさんのブルーのカートリッジのジャン
 ク品の音に圧倒されて、それから調べたのです。これがビクターさんのOEMでした・・。
●小生の耳で聞くカートリッジ・・・MM型のみ・・・ではこのMD-1016はベストですね
ctrg 5 pieces.JPG
この写真の真ん中の黄色いのが通常のエースカートリッジです。ビクターMD-1016。
この黄色から右側三個はみんな兄弟で、ビクターのOEMだと思います。ライトグリーンが
オンキョーのブランドで、赤いのはソニーだと思います。
みんな大事な小生のエースのカートリッジです。
●このMD-1016の評価ですが、友人3人も同感だそうです・・。彼らにもジャンクのゴミから
 再生したカートリッジを一人に4種くらいづつお世話しているのですが、やはりビクターが
 良い・・・ 音が厚い・・・迫力がある・・・上が伸びている・・・などと言っておられます。
 たいしたものですね・・・。今は造っていないのだとしますと・・・なにか文化の喪失のような
 寂しさがございます。知らなかったのですが・・・国産って凄いんですね・・・。
 本当にもったいないです。ビクターさんの技術者の方に御礼を申し上げたい気持ちです。

●次の6個は「お気にいりーず」(複数形)です。
●前列左はエンパイヤの4000、真ん中がSHUREのV-15Ⅲ(名機)、右は新しいオルト
 フォンのMC1ターボ(mc型で高出力)・・・かつて欲しかったブランドの海外製品!!
●後列は全部テクニクス(松下)左から205CⅡ、207C、270C・・・これまた205
 のクラシック用から270系のポピュラー用まで・・・これで何の文句があるのか?と言う良
 い音でした。
ctrg 6 pieces.JPG

●次の写真は本来の高級品を別に撮っただけです。
 SHUREはソコソコのお値段・・・1万円くらい?でしたが、それ以外は、針が無いなどの
 理由で、ジャンク品でした。
 左からオーディオテクニカの製品。真ん中がSHURE、右はエンパイヤ・・・。
●音は、SHUREは純正の針と写真の互換針と両方持っていますが、さすがに高域から低
 域まで良いバランスで、音圧、迫力もあり、ああ定評と言うのはこういうことなんだ・・・さす
 がだと思いました。(互換針{SAS}の音は相当良くて、純正との差は発見しにくいです)
 エンパイヤは抑制が効いた突出点が無い感じで、スタンダードな音・・と感じました。
●オーディオテクニカは高音の響きがよく低音は少なめで、蛇足ですが、小生の持っていた
 GRACEも意外に個性派で、高音の艶重視で低域はやや少なめに引き締まっているカー
 トリッジでしたので、テクニカと似ているなぁ・・と思いました・・。
ctrg shure etc.JPG

●最後の写真は、一番好きなビクターのアップ写真。1個500円くらいで入手。・・・なのに・・・
●これらは・・・・最高だと思っております。
ctrg vct.JPG

アナログの時代に、このように沢山のカートリッジを聞き比べようなどと贅沢なことをしたら、
いったい・・・いくら掛かったことでしょう・・。

現在ではアナログファンは限られますので、カートリッジの新製品は少ないですし、小生はもっぱらジャンク品狙い・・・でございます。

まとめて20個5,000円等で落札です。20個のうち5個くらいは本当に音の出ないゴミです。でも手を入れれば蘇るのも多くて、掃除や適合する交換針のリサーチなど面倒くさいし、ヘッドシェルの交換や、リード線の交換なども結構必要です。

手間は掛かります

・・・・でもとっても安価に22種類の音を聞き比べたりしております・・・。

かなり楽しいですよ・・・この遊び・・・。

針交換の瞬間・・・チョットだけですが、昔あこがれたマニアのおじさん達の後姿を思い出し
ます・・・。

01-17-08 19:45 | 先頭へ↑

お得!なデジタルアンプを導入しました

ちょっと『閃めいた!』・・事がありました。

きっかけはトライパス社のCLASS-T・・・・という1ビットのデジタルアンプの基盤(石)・・・これが入っているアンプは音が良いとか・・・の話。

以前持っていたフライングモール(銀モグ)のデジタルアンプ(これはCLASS-Tでは無い・・確かCLASS-D?と思いますが)も良い音でした・・。

前にも書きましたが、非常に真空管に近い音でした。

デジタルアンプをじっくり聞き込むと、何と言うか端整で、正確な音で、良い音、優等生の音なのですが、そのせいでしょうか、なぜか鳥肌の立つような感動とか、面白みは少ないように思えたのでした。

真空管のほうが、余韻と言いますか、余計な響きが付く?ようで、変な話ですが、いい加減、かつ感覚的な我々人間にはガラスを通じて音の振動が影響する?!真空管のほうが味があったりするのでしょうか?・・・。わからないものです。

銀モグ・・・とって置きたかったアンプですが、当時は次の興味のあるアンプを買うのに、お小遣いが少々足らなくて、手放してしまっています・・・ああ後悔・・・。

と言うのは・・・・。

居眠りしてしまう深夜時間帯などの音楽再生用・・・のアンプが欲しいから・・・なんです・・・。

まったく困ったヤツで、すみません。

でもですね、いい音楽を聴いていると・・・α波出まくり・・と言うか、眠くなるのですね。
真空管はいい音なんですが、かなりの熱も発しますし、つけっぱなしで、つい「寝てしまう」のは良くありません・・・。
また扱いも敏感だし、本当に良い音はアンプを2時間以上温めてから・・・と言う話も有ります。ちょっと難しい機械・・・でもあります。

で、ちょい聞きにも良いようなお手軽な夜用アンプが欲しいなどと・・・不埒なことを考え始めておりました。・・・のです。

でもオーディオ用のデジタルアンプは高いし、買えないなあ・・・と半ば諦めていたのですが・・・。
降りてきました・・・頭の上で電球が光っちゃいましたのです・・・。

カラオケの業務用のアンプにデジタルアンプは無いかなあ・・・と探してみたら・・・。

ハイハイ!!有りました。・・・有りました。・・・有りましたーっ!!

カラオケ機器は、オーディオ趣味の方からはノーマークですし、音も駄目と思われているかも??ですが、中古のアンプが安価に買えるのでした。

探してみると、アナログの中古のアンプも、片チャンネル120Wもあって7000円とか・・・これも業務用のファンまで付いた本格アンプ・・を見つけました。

で、本命のデジタルアンプもBMBのカラオケ用、「BK-DA10」を見つけました。
これが、片チャンネルなんと100W
!!。お値段も8,000円から10,000円くらいの実勢で、オークションに出ていました。

やったー!。
で、この定価10万円、新品実勢8万円?くらいと言われるBK-DA10を、1万円で落札し(送料など込みで12,100円でした)導入しました。

BMB.JPG

で、これ、なかなか良い音で、真空管アンプに非常に近い音です。
やはり、デジタルアンプは真空管アンプの音に似ています・・・。不思議です。

女性ボーカルが、真空管よりほんのチョット・・硬いかなぁ・・・と言う程度で、素晴らしい・・・。

特に値段を考えたらVERY素晴らしい!!のでした。

小生のようなローコストなホームオーディオでは、発想の転換が大切なんでしょうね・・・。

これは

本当にお買い得と思ったしだいです。

ご紹介させていただきます。

12-31-07 16:35 | 先頭へ↑

たまに聞きたくなる曲・・・

たまに(妙に)聞きたくなる曲を、ここにパラパラと載せていきます。

『姫神』・・・・。
この民謡のようなハリのあるコーラス・・・。
堪らないのです。
『神々の詩』・・・・私の名前はアポです・・・などという歌詞を、古い日本の言葉??で歌っているようですが、心に沁みます。
テレビで沢山使われますから、有名な曲です。
あぁ「俺は日本人だな・・」なんて思います。
himegami.JPG himegami title.JPG

伊東由奈さんのアルバム・・・。
『HEART』
謳い上げる系・・・の曲が多いのですが・・・、良い曲ですねー・・。
伊東由奈さんはバイリンガルで、先日もテレビでクリスマスの特番のトップバッターで歌ってましたが、英語は当然完璧だし、歌がとっても良かったのです。
感動しましたね・・・。ここまで歌えるんだ・・・と。ちょっと新鮮な驚きでした。
ito yuna.JPG

この後も、徐々に好きなアルバムなどのことを・・書いてまいります・・・。

12-31-07 15:27 | 先頭へ↑

お仲間と試聴会

また拙宅の試聴会をやりました。

放送系やオーディオ系の雑誌でコラムを書いている「オタク」のSさん
いつもの小生の経営・財務系の先生Aさんと3人で一緒に・・・。

試聴会は良いです。

音の確認を複数の人の耳で出来るし、Sさんなどは特異なほど・・敏感な耳の人ですし・・・。
また好きなジャンルやソースは自分ひとりでは固定しがちですが、お仲間の持ってきてくれたソフトで世界が広がります

今回も手作りスピーカー、D-58ESRの音は、Sさんの耳でも確認していただきました・・・。
やはりこのユニット・・相当すごいよ・・・と言う話でした。

Sさんは仕事の原稿の関係で、色々なオーディオの評論家やプロの方のお宅に行っていますので、耳は肥えているだと思います。
なにせ彼はソースの録音についてのコメントも(マイクがエレクトリックコンデンサー云々とかダイナミックマイクでは云々とか・・ホールの音がどうだ!とか)沢山出る趣味人ですので・・・。

これは次元が違う・・・情報量の多さ、・・・本物だと・・・そう言っておられました。
あんまり長時間、聞いていると聞き疲れるほどの密度とか・・・。

で今回試聴ソフトは、Aさんのソプラノ、Sさんのジャズ系、小生のリー・リトナーとユーミンを・・・。

やはり アンナ ネトレプコ さん・・はすごかったです・・・。
オペラってとんでもない芸術なんですね・・・。
SACDを買っておかなくちゃ・・・です。(SACDって簡単に廃盤、売り切れとか言います)

それと イネッサ ガランテ さん・・・小生は声の質が好きです。
たまらない声です。やさしさを感じます。
この方、年齢は小生よりちょっとお姉さんのようです・・・53歳くらいとか・・・。

このクラシックの歌たちは、宇多田ヒカルさんの歌とは対極的?・・・。
小生、宇多田さんの天賦の才・・・繊細感、とても好きですし、聞いていると感情面のチューニングが合うように感じます。ニュアンスがこもっている歌・・・と言いましょうか。

一方クラシック・「声楽」・・・は鍛えた職人技でしょうか、これを最近、やっと「良い」と思えるようになってきました。Aさんのおかげです。

蛇足ながら、小生の気持ちの中では・・・松任谷由実さんは詩の説得力、音楽全体の心地よさ、アイデアの凄さ・・・自分がまだ感性豊かだった青春時代の愛聴盤だらけ・・・で、ちょっとまた価値軸が別のところにあるように思います。小生の中では相当に絶対的なポジション・・・でしょうか。そう言う点では20代で嵌りまくっていたリー・リトナーも同じ位置かもしれません・・・。(小生チョッとだけギター弾きますし・・)

しかし、人間、何度か聞いて慣れるというのも大切ですね。
Aさんの推奨盤のオペラ・・・何度かこうして試聴会で聞くうちに、ちょっと・・良さ、凄さがわかりかけてきました。

今回は他に・・・真空管の交換試聴・・・前段球の12AT7の差し替えをやりました。
皆さんの意見では「一聴して違う・・・」ので、結構、楽しめるのですね・・これ。

試聴ソフトはネトレプコのルチア?・・。

ナント、グラスハーモニカ・・・ガラスの器の口のところを擦って音を出す・・・の音が生々しい真空管・・・も選考基準になりました・・・どの球も、このガラスの響き・・が違うのです。
面白いです。

で、小生推薦の東芝・・・は、お二人にはちょっと硬い・・・でもフュージョン等には良いだろう・・・となりました。
Eiエリートも聞きましたし、エレハモも、JJも、ドイツのRFT、中国のCCI、・・・。

Eiエリート東芝は硬い、強いと・・・小生が一番良いと思う東芝は声楽ではNGだとか・・。
エレハモ・「適度なぬるさ」が・・好評?。
JJ・・・・・硬過ぎる、高域が強すぎる・・とのこと。
RFT・・・柔らかい・・ので好評だが、ちょっと高域が寂しいか・・・。
CCI・・・・ちょうど良い柔らかさと情報量と、高域も出ている・・・との高評価。
tube box.JPG
※右からエレクトロハーモニクス、JJ、CCI、東芝、松下、Eiエリート、Ei の箱です。

なんと何度か比較しながら、お二方が最終的にも良い・・・と言ったのは中国のCCIでした。
クラシック・コンポーネント・インク・・・CCI です。

驚きの結果ですが、納得の結果でもありました。
好みの影響もありますが、小生がオーディオには、抜けと情報量、音が飛んでくるスピード感、実在感などを求めており、特段、柔らかさを求めていませんので、当然かも知れません。

オーディオの良い音は、人の数だけ種類があるのかもしれませんね・・・。

12-30-07 21:40 | 先頭へ↑

なんと大好きなアーティストがダブルで出演です

先週・・行ってきました!!!

大好きなアーティストが、同日、同じステージに「ご出演」でした。
・・・小生にとっては大変幸福な組み合わせ・・・。 なんと!!

アン・サリー さん とPort Of Notes・・ポート・オブ・ノーツ (畠山美由紀さんのいるバンド)の出演するイベントでした。
chicket.JPG
アン・サリーさんと畠山美由紀さんなんて・・・・夢のようじゃないですか!!

生で聞く大好きな二人の女性ボーカル  ・・・すごーく良かったです・・・・

ただ惜しむらくは、なんと・・・SRのスピーカーが駄目でした。

天井から吊っているので、ボーカルが頭の上から降ってきます・・・。
これは違和感が有ります。

右前方のステージにいるアン・サリーさんの声が左の頭上から聞こえます・・・。
ホールの大きさによりますが、やはり小ホールでは、左右のスピーカーの高さは、(できることなら、)アーティストの身長より「やや高いくらい」までに収めて欲しいですね・・・。
アーティストの口から声が聞こえる感じが確保できますから・・・。

この時、さらに小生には(座席が左側の結構、前の方でした)左のスピーカーの音しか聞こえませんでした。角度の問題で右のスピーカーの音は聞こえないのでした・・・。悲・・・。

それと、致命的なのは、声の張るところで、スピーカーがビリビリ濁った音を出して振動をして、歌を台無しにしていた事です。

こういう基本的な音質の事は、イベントの主催の方々が、少々気にしていただければ良いのにと思いました。

ビリビリ濁った音は、結構目立つ状態で、この音質のせいかどうかは知りませんが、途中で席を立ってしまう方も数人いました。

小生は、それでも途中から、精神力・集中力で音を補正して、ビビリをマスキングして聞こえない気持ちにして、楽しんで最後まで(アンコールまで)聞いておりました。

うれしくて悲しい体験でした。

このイベントも、一人で聞きに来ていらっしゃる方が結構多く、小生も肩身は狭く無かったです・・・。


12-26-07 18:21 | 先頭へ↑

一流アーティストのひどい音のCD・・

CDの音質・・・のちょっと続編です・・・。
音の悪いCD、実は他にも沢山ありますのです。

これはアーティストさんの問題ではなく、本当に残念に思うのですが・・・・。

このお話のアーティストさん・・・「バンド」を、小生大好きなんですが・・・。
日本を代表するポップス・ロック系のバンドなんですが、・・・このCDの音作りの面では、相当悲しい・ひどい作品が、残念ですが・・・かなりありますのです。

本当は・・正直に言うとそのバンドのCDは、ほぼ全部。「ダメ」だと思います・・・。

ボーカルの方がソロ活動で出しているアルバムでも・・・なんと音質傾向は同様なのですが・・・。

音が団子状でほぐれていないし、ボーカルがこもっています。

ステレオ音源と言うよりは、モノラルのようになっていて音が拡がらないのです。
空間の情報が無い・・と言いますか・・・。

素人推察では、たぶんモニタースピーカーが相当ハイ上がりな・・・高音が強い状態のスタジオを御使用なのではと思っています。

モニタースピーカーの高音が豊かなので、モニタールームでの聴感上、十分な高音・歯切れがあるので、それで音を決定してしまっていて、それが普通のスピーカーでは高音不足のこもったボーカルになっているのでは・・・と思うのです。

売れている方達なので、お金はあるし、おそらくモニターには相当良いスピーカーを使っているのでは・・・と推測されるのです・・・・。

でも、モニタースピーカーの目的って、悪い音を素晴らしい音に飾ったりしちゃあ「いけない」と思うのです。
団子のような、ほぐれない音は「団子のまま」・・・高域不足は「高域不足」のまま・・・。

ニュアンスなども魅力的になっては「問題だ!!」ではないでしょうか・・・。

高級な超大型のモニタースピーカーの使用を止めて、これを10cmか16cmのフルレンジのバックロードホーンスピーカーあたりに置き換えて、「モニター」として、これを聞いて音作りをしてもらえたら、ユーザー宅での現実レベルの再現性が高いと思っています・・・。
(止めて・・・と言うのは言葉の綾ですね・・・すみません。実際は、止めなくても、もちろん良くて、他のスピーカーでも確認していただけたら・・・と言うことです・・・しかも他のスピーカーと言うと定番で出てくる・・国産の有名な黒くて小型の2wayスピーカーだけでなく是非敏感なフルレンジスピーカーを!!・・・と言いたかったのです。すみません言葉足らずでしたね・・・)

つまり、小生が申し上げたいのは、プロ用モニターに要求されるのは、素晴らしいとんがった高性能や凄い迫力・・・と言うことではなく、ユーザー宅での「普遍的な再現性・・・」の実現のための性能・・・ではないだろうか?ということなのです。

CDラジカセはユーザー宅の現実的な装備だと思うのですが、余りにプアすぎてこれを標準に音を決めると、普通の・・・まあまあのコンポや装置で聞くと低音が出すぎるとか、うるさくなり過ぎるとか・・・音の方が歪(いびつ)になってしまうと思います。

音楽は世の中で、いや、世界中で・・・色々な聞かれ方をすると思います。

ラジカセ専用と言うのはいかがなものか・・・と思うのです。

かと言って、プロ用の40cmクラスのウーハー2発と高音用はドライバーにホーンをつけた物に、さらにホーン型のスーパートゥイーターまで付いた構成・・・などの100万円もするようなリッチなスピーカーを基準にして、音を作っていては、それも駄目??だと思います。
だって、そのような音のする凄いユニット構成のスピーカーを持っている家庭・・・など殆どありませんから・・。

音楽の品質とか家庭での再現性とかを考えますと、基準として妥当なところは小口径・10~16cmで、高品質なフルレンジ・スピーカーで、できるだけフラットな特性に近づくような箱に入れた「もの」ではないかと思うのです・・・小生の好みはバックロードホーンですが、バスレフでも良いとは思います。

こういう音決めですと、ユーザー宅で「普遍的に再現する良い音・・・」になるように思います。

何を素人が言ってやがる・・・まさにその通りです
そのど素人何を言うか・・・のそしりは免れませんですが、こういう意見もありますと言うことで
お許しをいただければと思います。

と申しますのも、アーティストは好きなのに、CDが・・・余りに残念な音源があり、こういう視点を申し上げたくなったのでございます。

もとよりフルレンジ・スピーカーというのは、高域・低域ともに限界のある、「妥協」のユニットかも知れませんが、音の安定と再現と言う観点では優秀!・なかなか良い!・・・・と思っております。(ネットワーク回路が不要・・・という話・・・などがこの背景にございます)

暴言お許しくださいませ。

長岡先生の設計されたバックロードホーン・スピーカーは、「ソースのあらを暴く」「ソースを選ぶ」・・・というのは先生のお言葉でした。

小生も色々自作してきて、バックロードホーンの箱に入れた、高級な超強力フルレンジ・スピーカーを聞いて、その話は本当だと思っております。

大好きなアーティストのアルバムでも録音がダメなものは聞く気がしなくなるのです。
これは驚きの体験でした。

音の悪さに・・・ウンザリと嫌気が差してしまうのです。悲しいことです。演奏・歌唱は素晴らしいのですから・・・・。何と言ってよいのか・・・・。

逆に言いますと、海外のトップアーティストのアルバムなど・・・非常にポピュラーなもので、ボリューム(音量)を稼いだ、ラジカセを意識したような音作りでも、それでも音のバランスが良くて、十分美音といえる素晴らしいもの・・・もあると思います。

これは技術でしょうか・・・思想でしょうか・・・これこそ、素人には分かりませんのです・・・。

12-11-07 16:46 | 先頭へ↑

リマスタリングって??

最近気が付いたんですが・・・。
と言うより、ディレクターFさんに言われて思ってたんですが・・・。
モニタースピーカーって相当大切だ!!・・と言うことが、とても気になるのです・・・。

Fさんは、拙宅でD-37ESを聞かれた時、「スタジオでもこんな音で聞いていないよ・・・この音なら一発でOK出しちゃうよ・・・」などと笑いながら、言っておられました。

あのスタジオの大型モニターを沢山聞いて来られたのに、意外だな・・・と思ったものです。
でも、まさに「そうなんだ」そうです。
スタジオの音より超オーバーダンピングの高級なフルレンジユニットを使ったバックロードホーンの音が好きだと・・・。
ユニットの反応が素早いから・・・でしょうかね・・・。
ネットワーク回路が無い、ピュアな伝送だからでしょうか?
位相が狂わないからでしょうか・・・。

かくしてD-37ESもFさん宅に嫁いだのですが、最近、この話しに関連して、ちょっと感じることがありました。

本来、拙宅などは、極端に言うと(ユーザー宅ですので)、良い音だろうが何だろうが小生さえ良ければ、どうでも良いのですが・・・テストで音を聞いて、音を決めるリマスタリングのスタジオなどのモニターは相当責任重大だと思ったのです。
それにはちょっと『きっかけ』があったのです。

ベスト盤と元のアルバムの音の違い・・・です。

だって、いくつかのアーティストさんでリマスタリング・・・と書いてあるベスト盤を購入してビックリしたのです・・・。音が悪くて・・・。

それは音が「団子」になっていました。
うるさくて仕方が無いし・・・。

CDに限界までの大きな音で音を入れている・・・つまりゲインがオーバー気味で・・・素人考えでは、ラジカセ用の音量を稼いだリマスタリング・・・でした。
ゲインオーバーしておいてリミッターで音を押さえているような・・・なんか、そんな感じの詰まった音??なのです。

これは音的には、かなり辛いひどい音質で、ガッカリします。
ベスト盤を買うのは音を気にしない人・・・と勝手に決められた様な気分でした。

だって元のアルバムはもっと「まともな」音・・・だったんですよー。

簡易型のオーディオの弊害?でしょうか・・・。
もう一つ思うのは、アーティストが可愛そうだ!!と言う事でした。

例えば、J-POPでは、なかなか売れている某男性の2人組・・・このグループはベスト版でなくても、本当にひどい音・・・アーティストがきちんとした装置でモニターして納得して音作りをしているのか疑わしい!!・・・くらい・・・。
もしかして、最後の音決めはエンジニアだけに任せていたり・・・でしょうか?

もし、この状態をご本人たちが気が付いて・・・比較などして・・・実態を知ったら、相当怒るのでは??と・・・。
(本当に、このアーティストのお二人を、拙宅にお招きして他のアーティストの盤などと、色々比較してお聞かせしたら、真っ青になって怒ると思うのです・・・始めの数秒で音の悪さは分かりますので・・・)
または・・・、それとも、ラジカセ用の音作りで「確信犯」でやっておられるのか・・・・。
そう思いました。

でも、海外のポップスもので、音のデカイのもありますが、それでもこういうひどい音は余り記憶が無いので、日本のは単なる失敗??でしょうか・・・。

リマスタリングの音の良い方の例では、松任谷由実さんのアルバム・・・これは、再発売のアルバムもベストも本当に納得の高音質・・・と思っています。

お金が掛かっていると言いますか、良い音で安心して聞けます。

オーディオ・オーディオなどと礼賛して言う気も毛頭ありませんが、ひどい音質のCDも有るのは事実ですし、それは現実なので受け入れるしかないと思っていますものの・・・。

アーティストが可愛そう・・に思います・・・。

オーディオが滅んだ・・・・だから「いけない」のでしょうか・・・・。
荒いサンプリングのメモリーオーディオの使い勝手の良さの前では、オッサンの遠吠えでしょうか・・・。

でも・・・悲しいです。

12-10-07 18:17 | 先頭へ↑

真空管(球)による音の違い

真空管を替えると音が変わるのか
小生は、これには少々懐疑的??でしたのですが、チョットやってみましたので、レポート
いたします・・・。

小生のオーディオのアンプは、(マニアの方から見たら・・・語るな!!と叱られそうな・・・高
いもの、立派なもの?が無いラインアップです・・・)

プリアンプがテクニクスの安価なバッテリードライブ(SUC-1010)SN比110db・・。
パワーアンプは真空管のアンプで、EL34と言う球のプッシュプル回路のもの。
もう一台の切り替えて使っているパワーアンプは、アメリカのクラウンのD-45というプロ用?のトランジスターのアンプです。
(D-45の導入経緯や音の事は、このブログの4月9日に書いてございます・・ご興味ありましたらどうぞご覧くださいませ)
jitaku.jpg
自宅のラックです。下段の奥に真空管アンプが・・・。

で、今回、この真空管のアンプで、色々球を差し替えてみて、音の違いを聞いてみました。

小生もともと「真空管の変更では大して音は変わらないんじゃないか?」という・・論者です。

と言っても、今まで余り差し替えの実験もしませんでしたので、言う資格は無かったのですが・・・。
かつてのチョコッと・・の経験では、そう言う印象でした。

今使っている・・このEL34のプッシュプルのアンプは、オークションでは結構有名な方で・・・
「できたてプリアンプ」と言う名称でいつも・・・主としてプリアンプを手作りされ、出品されてい
る方に直接メールを書いて、お願いして作っていただいたパワーアンプなんです。

言ってみれば・・・個人の製作者の方へのオーダー??アンプでしょうか。
こういうと・・・なんか微妙に格好良いですね・・・。
amp-el34.jpg.jpg
真空管、前列4本のうち外側2本が12BH7A、内側2本が12AT7。
後列の大き目の4本がパワー管のEL34(写真は文中の中国製の球です)

使用されている部品からしたら相当に安価に作っていただいている・・と思います。

差し替えをしてみようとした経緯・・は、実はパワーアンプからのノイズでした。
急にプスプス言い初めました。

素人なりに一年程使ったスロバキアのJJと言うメーカー製のパワー管・EL34が4本とも寿命かな???・・などと考えていました・・・。

ノイズの発生源は「JJ」のパワー管では?と推察したので、かねてから持っていたスペアの真空管・・・中国の、メーカーは分からないのですが、エレクトロンチューブと表記してあるEL34B・・に変えてみました・・・。

するとノイズがなくなりました。
と同時にチョッと驚いたのです。

音が良いのです』『すっきりと抜けも良く、かと言って高音域のカサ付きや硬さもない・・

今までの小生への、刷り込みでは、JJがカチッとした、良い音の
定評と異なる自分の耳に・・・愕然。
JJはすっきりとして伸びきった現代的な音・・・と思い込んでいたので、ちょっと「アレー??」
と疑問??が沸いたのです。
ですので、もちろんですが、元々好きなJJのEL34も4本新しいのを買ってきました。

でも正直に言うと、小生のアンプにおける比較では、JJは硬質感がやや強めに出ていて、音の抜けは良いけれども、高音がやや強く、聞き疲れスル感じで、エレクトロンの方が聞きやすいし全体のバランスも良いように感じられたのです。

この結果には『びっくりコキ麻呂』です。
「定評」の「刷り込み」・「先入観」が音の聞こえ方に影響するんでしょうか?・・。

人間と言うのは、そう言う先入観と偏見の生き物でしょうか??

今までは自分で比較せずに思い込んでいましたから・・・。
もちろんアンプとスピーカーユニットのFE208ESRとの相性の関係も有りますが、拙宅では中国の・・エレクトロン・チューブの4本5500円ほどの安価なEL34が、適度なバランスで、「良い音」なのです。

大好きなJJは、新品でエージング不足もあるためか・・・音が硬くて、高音がカサついて聞こえました。  ショック・・・。

ついでに前段の球・・・12AT7のノイズも疑ってみました。
で、音の差も気になり、色々差し替えてみました。
女性ボーカルの、同じソースの、同じところを、同じボリュームで、聞いて比べたのです。

果たして現状のNECの12AT7はノイズの原因には、なっていませんでした。

しかし、パワー管での音の差より、明らかにこの前段の球の方が音の違いが有りました。

・・・これにもビックリでした。

で、色々試した結果は・・・・!!!!。

①好ましい・・・硬すぎず、サ行が強くならず、低音とのバランスも、音の抜けも良いのは・・・。
●東芝さんの12AT7でした。
同じく良く似た音で好結果だったのが
●Ei Elite の12AT7EG のゴールドピン・・です。びっくりでした。
・・・この球はブラインドテストだったら東芝と聞き分ける自信がありません。
   とても良く似た音でした。・・・すでにこの真空管は廃盤のよう??ですが・・。

②次に、やや硬質感が出てしまうのですが、音の抜けは良いし、聞きやすい良い音なのが(小生の中で2番の評価)
●NEC(日本電気)の12AT7で。
これに結構、近い感じが
●エレクトロ ハーモニクス(エレハモ)の12AT7でした。(ロシアの球です)
安い球なのでCPが良いと言えますですね、これは!!。
この二つも大変・・・似ていました。

③次は高音域に特徴があり、女性ボーカルの「高音の張り」がちょっと強く、声質が違って聞こえてくるのが・・・小生の好きなブランドである
●JJの12AT7 でした。

12AT7 group.JPG
(写真は左から 東芝、NEC、CCI、Ei、エレクトロハーモニックス、JJの6個です。)

と言うことで、いままで使っていたのは・・・。

前段がNECで
EL34がJJでした。
(ちなみに12BH7Aも2本ありますが、これは東芝です。)

今後は当面、東芝製を温存し、Ei Elite のゴールドピンの12AT7EGを使い、
EL34はエレクトロンチューブ(中国製)で行ってみます。

やってみて思ったのは、小生はたいした耳を持っていないこと。

それでも、自分の聞いた感じを信じることが大切・・・なように感じますし、研究の余地が有りそうでした・・・・。

やってみても違いが不明の時は、違いは不明・・・で良いように思います。

今回は女性ボーカルで、ベースの低音も、ドラムも豊かな曲を・・・選んでみたのですが、声質に着目すると意外に違いを感じることができました。

楽器の音では判断しにくいですが、「声」は何とかなりました。

今回のご報告は、あくまで小生の主観ですし、拙宅のシステムの特性との相性での聞こえ・・だと思いますので、 もちろん真空管の普遍的な性能を云々するものではございません。

念のため「拙宅での主観」でございますことを、申し添えさせていただきます・・・。

今後は、やわらかめの音の前段球と、固めのパワー管との組み合わせとか・・・。
その逆をやってみて、支配的なのはどの球か探るとか・・・好みの音へのチャレンジをするとか・・・も面白いだろうなぁと思いました。

自分のスピーカーやCDプレーヤーとの相性・組み合わせの影響や、何より「部屋」の影響も有りますので、補正もできるかも・・ですし、色々楽しめそうですね。

以上 まったくマニアックで?不要な?ご報告でした。

12-03-07 13:20 | 先頭へ↑

久しぶりに宇多田ヒカルさんを

「FIRST LOVE」・・・宇多田ヒカルさんの随分前のアルバムを聞いてみました。

一時は本当に嵌っていて毎晩聞いていたアルバムを・・・。
utada.JPG

やはり良いですねえ。

情感が豊かなボーカル。
歌詞も若い、素直な感情が伝わってくるような、みずみずしいもの・・・。

シミジミ聞くと本当に感動します。
気持ちが伝わるような・・・そう言う歌唱・・・。

「automatic」もキターって感じです・・・。

久しぶりに聞くとね・・・。

装置の方は、新しいD-58ESでどうかなあ?と思いつつ、聞いてみたんですけど最高でした。

かつてはFE108ESⅡを入れたスーパースワンで聞いて嵌っていたんですが、今回の方が低音が凄いので、まさに「新兵器」で、結果として「より音楽性が増す」といいますか、アーティストが表現したかった音楽・・・とりわけ「低音」を再生できているようにも思いました。

おそらくスーパースワンとはチョッとの差ですが、低音の極低いところの「豊かさ?」が違うのでしょうね。

最新のアルバムが待たれます。

Flavor Of Life の後のアルバムが聞きたい・・・。


精神・神経面・・・内面が繊細な方なんでしょうね・・・きっと。
だって、あのメロディーは相当に心に入り込んで来ますからね・・・。
utada shugou.JPG

天才・・・こういう表現じゃ微妙に違うし、??とは思いますが、

いい言葉が見つからないですが・・・「天才」だと思います。

12-03-07 12:51 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの9の④

今回は故、長岡先生の20cm口径ユニットを使った、バックロードホーンD-58ES(R)・・小生の自作、手作りスピーカーの最大サイズです・・・の・・・・
制作写真・フォトレポートの後編(完結編)です。
使用ユニットはFE-208ESR

いよいよ・・・組み立ても佳境に入ってまります。 

ぜひ、ごゆっくり・・・ご覧くださいませ・・。

8 block 2 mae ushiro.jpg 8 block 3 kuukishitu up.jpg
まだ、側板の上に置いただけですが、スピーカーを取りつける前面上部のブロックと、後方の
ブロックを組み合わせてみますと、相当出来上がってきた感じがします。この配置の時に側
板になるパーツの内側に墨をつけ、組み立て時のコースレッド打ちの、穴あけの当たり
・・・とします。

8 block 4 shita deguchi.jpg
これが第3のブロックで下部の音の出口の階段状になるパーツです。本来、砂利をいれる部
分ですが、拙宅では重過ぎるのでMAKIZOUさんの吸音スポンジにしました。

8 block 5 all block narabe.jpg 8 block 5 all block narabe2.jpg
3つのブロックを全て並べました。ブロック同士はまだ結合していません。側板4枚にブロッ
クのパーツの墨線を写し取っておくのです。コツがいります。ステインで色をつけていない
(外側になる)面の上にパーツを乗せ、位置決めし、鉛筆でパーツをなぞります。・・・この墨
の線は、側板の外側からネジを打つ位置の「絵」となります。

9 kugi ichiawase.jpg 
側板の位置合わせは、四角にドリルする度に釘を差して全体が動かないようにして、さらに
ドリルしていきます。

9 sokuban drill.jpg 10 bond mae nurashi.jpg
↑左、四角を釘で決めた後、墨線にしたがってドリル加工をしています。右、側板を張ります。
ボンドをつける前に雑巾でパーツを塗らしておきますと、ボンドの乾き過ぎを防ぐことができます。

10 kaikou bond huki.jpg 10 kyu on zai  tsume1.jpg
↑左、側板をコースレッドで固定後、はみ出した木工ボンド(スローなタイプ)をふき取ります。
ドライバーの先に雑巾を巻き付けて拭いております。右、吸音材を空気室下のデッドスペ
ースにしっかり充填します。この時、音道の折り返し部分にフエルトを貼っておきます。
厚さ3mmの白いフエルトです。良く見ると右の写真でも確認できます。
9 kyu on zai.jpg
吸音材がこういう順序・状態で、デッドスペースに入っています。黄色はグラスウール、グレ
ーは粗毛フエルト、肌色がエステルウール・・・。かなり気分的なものですが、3種の吸音材
を入れて見ました。混合すると癖は無くなるのでは?と思います。気休めでしょうか・・。

10 kyu on zai  tsume2.jpg 11 kumitate sokuban2.jpg
↑左、吸音材を詰めていきます。右、両側の側板を貼りコースレッドで締め上げます。側板
は一枚でまだ重ねていませんが、もう形になっています。こうなるとテストで音を出したくな
るのが人情と言うものです・・・。なーんて。

11 zantei kansei 5 unit junbi.jpg
FE208ES-Rの勇姿・・・うーむ大きいです。

11 zantei kansei 2 katagawa.jpg 11 zantei kansei 3 ana-souji.jpg
↑左、側板の2枚重ねはまだですが、誘惑に負けてテストで音を出したくなります。右、ユニット
取り付け用のネジの穴には、刷毛塗りのウレタン塗料が流れ込んでしまって、爪つきナットに
付着するのを防ぐために、ティッシュを詰めてありますが、これを取り除きます。裏から細い
竹串のような棒で押すと一発で取れます・・・・表から苦労していたら知人から指摘され
ました・・・。アハハ。

11 zantei kansei 4 faston.jpg 11 zantei kansei 6 unit toritsuke.jpg
左、圧着のレンチを使ってファストン端子をつけます。右ユニットにファストン端子を繋いで取り
付けです。重いです。大事なユニットですので非常に慎重にやります。

12 kannsei 3 kettei .jpg
側板の2枚重ねをやって、化粧用の3mm厚のシナベニヤを貼り・・、そして背面の補強材を
取り付け、さらにウレタンの刷毛塗り塗装を3回ほど・・・・トゥイーターのコンデンサーの結
線・・・を経て、仕上げの塗装はまだ不十分ですが、こういう完成状態・・・です。

13 satoh-net 208ES-R.jpg
こういうネットをオークションで買って、毎回取り付けています。万が一ユニットに指が
刺さったりしたら一大事ですから大切なユニットの保護は欠かせません。
また、このネットは音質への悪影響も全く無い優れたものだと思います。スーパーXと
いう接着剤で付けるのです。

・D-58ES 図面
※D-58ESの図面はユニットの説明書にもありますが、18mm厚の板材(アピトン材)での設計ですので、普通の21mm厚の板ですと、全部計算し直しになります・・。
小生は、この板厚の違いの補正と、補強材の入れ方の変更をしたかったので、図面を計算しなおして手書きで書いております。・・・綺麗でないので見づらいですが、変更部分をご覧頂きたく図面をあげておきます・・・。ご参考になれば・・と思います。

11-13-07 13:56 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの9の③

今回は故、長岡先生の20cm口径ユニットを使った、バックロードホーンD-58ES(R)の自作です・・小生の自作 手作りスピーカーの中では最大サイズへの挑戦なのです。

D-58ESの製作フォトレポート前半・編なのです。
(使用ユニットはFE-208ESR )

今回は比較的細かく撮影しましたので、写真の枚数が多いですが、お付き合いいただきまして、ごゆっくりご覧くださいまし・・。

1baffle 1 sumi.jpg 1baffle 2 kiri.jpg
左は墨付けです。45度を定規で出した後、現物(スピーカー本体)を重ねて位置決めします。
現物合わせが安全です。右・・電気ドリルの前にキリで板の3分の1くらいの深さで穴を開け
、ドリルが曲がらないように配慮します。

1baffle 3 kiri.jpg 1baffle 5 kiri up.jpg
キリは三つ目キリです。

1baffle ura kakou 3 tsume up.jpg 1baffle ura kakou 2 up.jpg
爪つきナットの打ち込み。ナットの周りにはエポキシ接着剤をつけてから打ち込みます。
バッフルは2重です。内側の板は爪つきナットの部分を避ける切抜きをして、さらに周囲の角を
ジグソーで落として斜めにテーパーをつけます。音の抜けをよくする(ツモリの)加工です。
アピトン合板が硬いので、この作業は相当大変なのです。

3baffle 2mai 1.jpg 3baffle 2mai 2 up.jpg
2枚重ねのバッフルの裏側の加工が良く分かります。丁寧にテーパー加工などをやっておきます。

2tanshi 4 omote.jpg 2tanshi 3 ura.jpg
スピーカー端子の取り付けと結線・半田付けです。無鉛銀半田を使います。コードはウエス
タンエレクトリックのもの・・↓
2tanshi 5 ura haisen.jpg 2tanshi 6 ura haisen up.jpg
↑この辺までは、組み立て前の下準備です。

4tosou junbi 1.jpg
組み立て前にオイルステインで着色します。部材を並べて準備です。
今回もまた、小生が好きな明るいメープルカラーで着色です。

6stein paint 1.jpg 5koguchitape 5.jpg
ステインで部材の必要な部分を着色。刷毛で塗ったらすぐにボロ布でふき取ります。
右・・木口にゴム系のボンドを塗って乾かしてから、木口テープを貼ります。

5koguchitape 6.jpg 5koguchitape 8.jpg
木口テープを用意し、テープの剥離紙を剥がし、幅を指で合わせながら貼って、右・・トントン
叩いて接着し、工具のはさみで余分を残してカットして、下↓さらにカッターで切り、
最後にヤスリカンナで幅の出っ張りを削って仕上げます。
5koguchitape 7.jpg 5koguchitape 9.jpg

7kumitate 1baffle ura sumi.jpg
上↑バッフルの裏側から墨付けをして、パーツを付けます。2枚重ねの前に付けてしまう
パーツを付け忘れますと、後から付けることになり、表に木ネジが見える悲惨な事になっ
てしまいます。
※木工ボンドは3種類使います。すぐに固めたいところは外国製のうす黄色いタイトボンド・・
これは本当に速乾で、ボンド自体も硬化後、大変硬くなります。
国産の速乾ボンドは20cm×30cmくらいの面積以上になると使います。面積がこのように多少広くなるとタイトボンドでは塗っているそばから固まる感じで早すぎるのです。
そして国産の普通の木工ボンドです。側板を音道のパーツにつけるときのように、ボンド塗布後、木ねじを締めるまでに時間のかかるような場合と、大きな広い面積(側板の上から化粧の板を貼る時など・・)に使います。大面積では水で薄めることもあります。

7kumitate 2 drill.jpg 7kumitate 4 bafle ura bond.jpg
↑段取りに気をつけながらパーツを組んで、バッフルの2枚重ねに進みます。
ちなみに右の写真の「バッフルの接着ねじ止め」の時は・・国産の速乾ボンドを使う面積だと思います。

7kumitate 5 baffle ura kumitate.jpg 
上↑ボンドで2枚重ねをしてから、動かないようにハタ金で固定し、さらに木ネジでガッチリ
貼り合わせます。

7kumitate 7 baffle shita bond.jpg
上部のバッフル板と、それに続くパーツが組み上がっていきます。バッフルの下の化粧版も
ボンドで貼ってから、裏から木ネジ(コースレッド)でガッチリ固定します。コースレッドを使わ
ないで接着する部分は・・・なんと一箇所だけ・・・上部の最初の音道の補強と天板の接着
にだけ使われています。(これは凄いことだと思うのです)

7kumitate 8 otomichi sumitsuke.jpg 7kumitate 6 otomichi narabe.jpg 
スピーカー上部の音道を構成するパーツを平面(側板を利用)の上に並べ当たりをつけコース
レッドを打つ場所に墨付けをします。この平らな側板の上で作業することが大変重要なのです。
右・・スピーカーの後ろの空気室とその下のデッドスペース、上部音道などが見えます。
組み立てている感じがしてきます。

7kumitate 9 otomichi tateru.jpg 7kumitate 10 otomichi ushiro.jpg
上↑上部の音道パーツが組みあがってきています。後ろから見た写真も有ります。

7kumitate 11 baffle shoumen.jpg 8 block 1 ushiro hokyou.jpg
上↑左、バッフル板から空気室が見え、赤いコードも見えています。右、これは背面の板に
2本の補強をつけているところです。開口部から見える下のほうだけが着色してあります。

※写真が多いので、ここで一回きりまして、次回しょの9の④に・・この後半を掲載いたしま
す。

11-12-07 14:30 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの9の②

始めに・・・完成した長岡先生設計の大型バックロードホーン(手作りスピーカー)の
写真からご覧下さい。
写真の外側の大きいスピーカーが今回製作したもの・・・。
一部塗装の不十分や、背面の補強板の未取り付けなど、細かい点を除けば一応完
成でございます。
D-58ES kansei.JPG
(写真外側が故長岡先生の型番・・・D-58ES(R)です。内側の小さいのがオリジ
ナル設計の8.5cmバックロードホーンです。)

FOSTEXの強力な20cmの限定ユニット FE-208ESR  を使用しています。
これは、本当にスーパーユニットだと思います。

制作中の写真は別途、フォトレポートとしてご覧に入れますが、本日は音出しをしての
感想や思いなどを少々お伝えします・・・。

1.大物でした。  
  とんでもない重量と、サイズが大きいが故の工作の大変さ・・・。 
  しかし、これは一生モンの(終の)スピーカーになるでしょうね。

2.音はコリャマタ・とんでもない素晴らしさです。
  FE88ESR使用の8.5cmの繊細さに負けない程の細やかさ!と情報量が
  ありながら、低音も大迫力です。

  懸案の大問題!!アンサリーさんのブランニューオリンズの3曲目も、小川美潮さん
  のアルバムも楽々と再生してしまいます。 
ANN.JPG
(いつも出てくるアン・サリーさんのアルバム。この3曲目のキックドラムが小口径のフ
ルレンジには鬼門でした・・・。)
mishio.JPG
(これが小川美潮さんのアルバム4to3・・・。1曲目から凄い低音なのです。)

  このスピーカー、ダイナミックさも凄く良好で、小音量でも音がさびしくならず
  に楽しめるのが驚きです。

3.知人が驚きました。
  小生はいつも一人で作ってましたので、工作を応援してもらったのは今回が初めてで
  すし、自分のやり方を「人がどう思うか?」など、考えてもみなかったのですが、応援し
  てくれた友人は、小生の作る・・・『やり方』と『精度』にかなり驚いてしまったようです。
  小生の作り方では、すべての部材の接着は、ボンドとコースレッド(木ネジ)の併用な
  のです。
  このコースレッド(木ねじ)は、一旦下穴を開けて、さらに木ネジの頭が飛び出さな
  いように、木ネジの頭の皿の部分が収まる穴(逆円錐型)を削ってからネジを締め
  付けています。
  ドリル穴を開ける際に、部材が動いてしまって誤差が出ないように、箱の4隅のネジの
  下穴は一本づつ慎重に位置決めしてから、穴開けし、それにぴったりの釘を差し込み、
  動かなくしてから次の穴を開ける要領です。
  4隅の穴が開き、釘を刺して固定が完了し位置が決まったら、その他の木ネジ下穴を
  一気にドリル加工しています。
  すべての穴が開いてから、釘を抜いて板を外し、掃除をしてからボンドを指で塗りのば
  し、板を木ネジ止めします。・・・・・我ながら本当に面倒な事をやっています。(ほぼ全
  工程がこのやり方ですね)

4.徹底的に掃除しながら作ります。
  木くず、ゴミは精度の敵です。
  木の粉は0.1mmくらいの精度を狂わせますので、1工程ごとに掃除機を掛けて
  掃除をしながら組み立てます。

5.MAKIZOUさんに本当に感謝いたします。
  今回の工作でも、内部の音道の組み立てが終了し、側板をつける工程で、音道のパーツ
  の凸凹を指ざわり・・・・で確認しますが、段差を感じたのはわずか一ヶ所のみで、それも
  おそらく0.1mm未満でした。・・・カンナでの簡単な修正で完了しました。
  これは・・もともとMAKIZOUさんのカットした部材の精度が高いからできる事です。
  本当に驚くべき丁寧さでカットしてくれています。
  MAKIZOUさんも愛情込めて・・・とおっしゃいますが、まさに、そのとおりの仕事だと思
  います。頭が下がります。
  おそらく、カットをする時に出る木くずを、1カット毎に丁寧に掃除している?と思いま
  す。

  パネルソーに板材を置くときに、台の上のゴミをおそらく一回のカット毎に掃除して切っ
  ているくらいの丁寧さだ!!??・・・と小生は感じております。

  直角の精度も素晴らしいのです。MAKIZOUさん本当に有り難うございます。

6.今までの蓄積があります  
  今までたくさんのスピーカーを作ってきましたが、どうやらこれが最後になりそうな気配
  です。おそらくもう・・・次は作らないと思いますのです。
  こんなことなら、最初から20cmを作ればとも思いますが、いきなり20cmでは、こういう
  精度の加工や工夫した作り方のノウハウが無いので、今までの経験は無駄になってい
  ないのかも知れません。
  しかし、我ながら・・で、お恥ずかしいですが、作るのはうまくなりました・・・。

この後 ③で製作のフォトレポートを整理いたします。


※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

10-30-07 16:31 | 先頭へ↑

ユーミン発売日

松任谷由実さんの新しい選曲集が・・・出ました。
10月24日発売だと思います。

SEASONS COLOURS 秋冬撰曲集 (初回生産限定盤) (スペシャルボックス仕様)
を手配しました。
・・・発売日でしたから・・・。
yuming new album.jpg

ついでに・・・と言っては何ですが、つい買いそびれていた・・・
SEASONS COLOURS 春夏撰曲集も併せて買いましたのです。
yuming season colors.jpg

週末には届くとおもいます。

小生としては、やはり松任谷さんの撰曲集・・・ベスト盤は押さえておきたいと・・・思った
次第です。

昔の曲を大変良い音で・・・・リマスタリングしているのも・・・・も大きな魅力です。

2枚組、ノイエムジークの時、ダウンタウンボーイの冒頭のドラム・・シンバルの音など・・・
本当に驚いたモノです。
響きが素晴らしくて、再生装置のチェックにも使っているくらいですしね・・・・。

コレでまた、新しい曲順の再生で、あの松任谷さんの心に響く・・・詩の世界・・・に浸っ
ちゃうんですよね・・・。

もちろんユーミンは曲の良さ・・・センスも抜群ですよね・・・。
アレンジ・演奏・うーむ、全部良いか・・・。

それらが本当に心地良い・・・のです・・・。

akihuyu harunatu.JPG
届いた秋冬・・には限定のボックス・・・春夏と秋冬が入る箱・・・が付属でついていました。
嬉しいですね。箱のユーミンの写真は実は好きな顔・・・帽子の写真・・・コレが良いんですよね。綺麗で・・。

10-25-07 10:59 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの9の①

いよいよでございます・・・。

小生にとっては、ある意味・・・究極の自作品・手作りスピーカー・・・大型バックロードホーン・スピーカーの製作です。

この日は来るべくして来たのかも知れません。
8cm、8.5cm、10cm、16cmと各サイズのバックロードホーンを作ってきて、20cmは必然でしょうね。

と、言うことで、今回の口径は、過去最大の20cm・・・ユニットは、「清水の舞台からジャンプのつもり・・・飛び降りたつもりでないと・・なかなか買えないお値段の」・・・
FOSTEXのFE-208ESR ・・・・です。

作るのは長岡先生設計をルーツに持つD-58ES(R)の補強面の改良版です。
小生なりに図面を書いて、補強材のサイズや増加などをちょっと改良いたしました。

この15日に、かねてからお願いしてありました・・・広島のMAKIZOUさんから板材が届きました。

板はMAKIZOUさんのオリジナルのスーパー・シナ・アピトン合板・・・高級です!!。

大きくて重い包みが4個と、木口テープの1包みで合計5個口でした・・・。
運送屋さんも二人で来ました。

とんでもない重量で、とても一人では動きません・・・動かせません。

で、この20日と21日の土・日に製作開始しました。

板材の重量や大きさ、板の硬さで思いの外、作業が大変で、1日目(土曜)は、・・・
①バッフル板にスピーカー取り付け用の穴を開け、そこに、裏から爪付ナットを打ち込み
  エポキシボンドで止める作業・・・と、
②スピーカー開口部周辺の板を斜めに加工して、スピーカー後部からの音の抜けを良く
  する作業(テーパー加工)と、
③取り付けネジとバッフル板2枚目の干渉を避ける切り抜き・・・ザクリ作業と、さらには、
  主なパーツの木口に、シナの木口テープを貼り付ける処理までで・・・なんと終了し
 てしまいました。
(愕然でした・・・。作業になれている小生でも、ここまでで初日終了だなんて・・・。
 読みではパーツへのステインの着色塗装までは楽に行くと思っていました・・・ショック
 です。)

日曜に知人の応援を受け、ステインでメープルカラーに着色するのと、何とか主要の3ブロックのパーツの組み立てを終了しました。

3ブロックとは、
1,フロントバッフル・空気室~音道上部前側・・・
2,後ろの板から内部音道の上部後側・・・
3,下部の音の出口付近、砂利を入れる3段の仕切り。

この3つの塊を側板に取り付ければ、実は大まかに出来上がり・・・ます。

今度の28日が好天なら、側板を貼り付ける作業をやります。

順次写真をご紹介して参ります。


10-22-07 23:01 | 先頭へ↑

2台の花嫁の父と言う気分

小生は、手作りスピーカー、(バックロードホーン・スピーカー)を2セット、お嫁に出しました。
D-118 D-37ES.jpg
(左がD-37ES、右はD-118改・・・・。自作スピーカーのこの2台とも、トツギーノ!・・・。)

で、先週は一人を嫁がせました。・・・埼玉から神奈川に引越しです。
しかし、これ、嬉しくて悲しい複雑な気持ちでございます。

まずは10cmのD-118改が出発でした。
・・・・9月23日に行きました。
横浜方面のプロ・ギタリスト氏宅に・・・もらわれて行きました。

彼は、スピーカー以外の機材は、今後だんだん揃えるとのことで、当面はミニコンポのセンターユニット(CDとか全部入ったもの)で音出ししましたが、全然問題なくいい音で鳴っていました。
バックロードホーンは能率が高いので、1Wの入力でもデカイ音が出ますので、小型のアンプでも良く鳴ります。
・・・全然・・問題ないのです。

mc.jpg
(プロギタリストのMCさんの部屋に設置されたD-118改)

バックロードに1W(ワット)のパワーを入れますと92db(デシベル)位のボリュームの音が出ますが、それは確か電車のガードの下で(鉄橋の下で)、上を電車が通過する時の真下の音・・・くらいのボリュームだったと思います・・・。

ミニコンポでも、片方のチャンネルで「30W」とかのパワーがありますので、音量・パワーは十分なのです。

もちろん強力な電源部品の入っている高級なアンプや、真空管アンプは音質の点で、より良いとは思うのですが、音への影響はやはり出口のスピーカーが非常に支配的なので、サウンドとしてはアンプの影響よりもスピーカーの音質が決定的な影響力を持つと思うのです。

その後、バンドの友達も遊びに来たそうで・・・コリャいったいなんじゃ?すげーいい音だ。
ミニコンポで鳴らしている音じゃない・・・低音ももの「すごい」じゃない!!と固まっちゃったそうです。

楽器をやるプロの人たちは、驚くべき人たちで、本当に耳が良いので、こういうフルレンジの純粋さを瞬間で聞き分けてしまうようなのです。

彼ん家・・では相当気に入られたようですので、今後エースとして長く活躍していくことでしょう・・・。

嬉しいです!!。

で、29日土曜はイヨイヨ、16cmのD-37ESのお引越しの番です。

3人がかりで引越しを実行いたしました。

16cmは相当大物で、なにせ重たかったので、3人で正解でございました。

経営の師匠Aさんにも手伝っていただいて、「さーいたま」の拙宅を午後1時30分に出発、東京の閑静な住宅街にある音楽プロデューサーのFさん宅に向かいました。

Fさん宅に着いて、3時ころ迄には、運び込んでセッティングまでを・・・ザックリと完了して音を出しました・・・・。

MR.F.JPG
(Fさん宅にセットされた手作りスピーカー・・D-37ES!!の勇姿)

これが部屋との相性・・・ちゃんと防音してある地下室・・・・とピッタリ嵌ったみたいで、小生の自宅でより、全然いい音で鳴ってて、

『びっくりコキ麻呂!!』
『ドッキリ チョモランマ!!』
(登場・・アンナのギャグです)

音が、うるさくなくて・・・マロヤカで、大変美しく・・・沁みて来ます。

ある種、うまく嵌った「バックロードの理想的な音」だと思いました。

ハイスピードなのに本当に柔らかい。
低音はすっごく出ているが、演奏のニュアンス・動きがわかる低音・・・聞き分けられる低音

Fさん宅では、トゥイーターを「T90A」に変更したのも、正解だったのかも知れません。

コンデンサーも0.47μFできれいにつながっていて、まったく変な刺激を感じません。

拙宅で鳴っていた時のT900Aでのマッチングは音が硬かったので、それより柔らかい音。

全般に小生宅ではちょっとジャジャ馬だったD-37ESが、迫力はそのままに、柔らかく美しい音になって・・・ビックリ・・・でした。

部屋とトゥイーター・・・。

考えさせられました・・・。

Fさんは昨晩、深夜まで聞いていて、ついには老後の楽しみにと、取っておいたクラシック鑑賞をちょっと開始したそうです。

クラシックにも向きますね、あの音なら・・・。

フルレンジは良いですー。
うまくいくとオールマイティー的に、ジャンルを問いませんから・・・。

今後もこの2台・・・。

末永く可愛がって頂けると嬉しいです・・・・。製作者冥利といいますか・・・ね。

そして、この2台のお嫁入りが終わった小生は、「花嫁の父」の感傷もそこそこに、初の20cmへの挑戦を開始します。

D-58ES・・・・です。

板材はすでにMAKIZOUさんに、オリジナルのアピトン材(密度の高い、重量の重たい特別なベニヤ材)でお願いしてあります。

また今回の製作では、D-58ESに少々ですが工夫を加え、補強材などに変更を入れた図面も書きました。

楽しみです・・・。

どうなることやらですが・・・。

それから、今回は製作中の写真も助っ人をお願いしておりますし、もしかしたら、
ビデオでも記録するかも知れません。

(そういえばビデオカメラが壊れたままでしたっけ。)


09-29-07 00:07 | 先頭へ↑

行って来ましたブルーノート東京

本日9月16日
表参道のブルーノート東京に行ってきました。

リー・リトナーのコンサート。
一晩2回公演の一回目の方です。
パスタとロールサンドイッチにビールを注文し
待つこと30分・・・・。

メンバーは
ALEX ACUNA DRUMS
PATRICE RUSHEN KEY BOARD
BRIAN BROMBERG BASS
BILL EVANS SAX
でした。

ドラムのアクューナ氏はもとウェザーリポート
だそうですが・・・うーんまい です。
グルーブびしびしで、ドライブしまくってました。
(なんじゃ?変な言葉?状態ですみません)

ベースのブロンバーグさんは有名かつ相当偉い
人(プロデューサーも?)みたいで、家が4軒もあ
ってリッチとか・・・冗談言ってました。

この人のベース、ウッドもエレキもスンゴイもの
でした。オッサンなのにチョッパーも凄い・・・。

キーボードの女性はこれまたウンマイ・・・。途中の
マラカスのソロも良かったし・・・。

サックスのビル・エバンスさんは・・・力の抜けたベ
テランって感じでしたね・・・。過不足なく・・・でした。

で、目の前でリー・リトナーです・・・すごかったなあ
・・・。

席が、ドラムの真後ろ側の席でしたが、音のよさ演奏
の凄さに大満足・・・。

生は良いです。

自分のオーディオの評価にも活かせる体験です・・・。

やはり生演奏では相当な低音の量感がありました。
拙宅はまだまだ・・・。

今回、オジサン二人で行ったので肩身は狭かったで
すが演奏が始まれば

『でも、そんなの関係ねえ!!』
『でも、そんなの関係ねえ!!』
『でも、そんなの関係ねえ!!』

『でも、そんなの関係ねえ!!』
でした。
lee ritenour.jpg

09-16-07 22:54 | 先頭へ↑

行って来ましたシャングリラⅢ

9月13日ユーミンスペクタクル シャングリラⅢに行って来ました。
ユーミンのアルバムCDは殆ど持っていて、アナログまでかなり持っています・・・の小生が初めてユーミンのコンサートに・・・。
yuming ticket.JPG

だったら素直に30年前に行くべきでした・・・。

このシャングリラⅢ・・・凄かった。
コンサートでサーカスでシンクロだった。(巷間言われている言い方です)

ユーミンの歌が主役の部分も3割?くらいありますが、歌がサーカスやシンクロのBGMになっているところも沢山あって、全体が楽しめる「ショー」として作られていました。

コンサートを重点に期待していた小生は、はじめ少々驚きましたが、これはこれで有り・・・と思いました。

すべての質が高かったですから・・・。サーカスも凄いし・・・。プロの技に目を奪われます・・・。
空中ブランコや綱渡り・・・凄かったー。

松任谷さんご主人(演出だそうです)の才能の凄さ、奥さんへの深い愛情をこのシャングリラを通じて小生は勝手に感じ取りました。

やっぱり僕の青春の歌・・・ユーミンは理屈ぬきに良い・・・。
そのように思いました。

特別なユーミンですから・・・。
「歌詞」を大切にしていて、「歌詞」を聴くことを教えてくれたアーティスト。松任谷由実さん。

今後もコンサートに小生行きます・・。

そうそう、コンサートの最後に・・・かなりの感動ももう一つ・・・ありました。

それはユーミンが最後に出演者全員を紹介しますのですが、全員といっても50人くらい
も・・・です・・。
数人のミュージシャン以外はみなロシアの名前・・・セルゲイなんとか・・とか・・ナターシャ
・・・これを淀みなく、ニコニコとユーミン自身が紹介するのです。

その様は凄かった・・・。僕だったら、とても覚えられない・・・。

きっと、シャングリラを一緒に作ってきた・・・と言う言葉は「真に」真実だ・・・と感じた瞬間な
のでした。

ユーミンの出演者へのリスペクトも素晴らしいし、温かな人柄を感じました。

僕は感動しました。
yuming.JPG
(小生の手持ちのアルバムをさっと並べてみました・・・アナログも多いんです。)

それから蛇足・・・。
客層・・・は、かなり安心感がありました。

「オジサン、オバサン」が沢山きてました。「おば・あ・さん」・・もね・・。

一人で行ったので気が引けましたが、一人で来ている「オジサン」や「オバサン」が沢山いて、「一人は小生だけじゃないジャンか」・・・と安心しました。

客層が同世代で本当に笑っちゃいました。

開演前に周囲の席から聞こえる話し声、「オジサン」、「オバサン」の話題がまた・・・同世代・・・。

苗場に、スキーに行く時は、知り合いの経営するロッジに泊まって、ユーミンのコンサートに行ったもんだ・・・。とか

海遊びは、葉山で友達のヨットにのって・・・・・。とか

聞こえてきます。・・・「昔のギャル」からの、チョイ生意気な発言・・・。

小生は、当時そう言う先端の若者じゃなくて、葉山とか湘南は憧れだけの・・・暗いヤツでしたが、間違いなくそう言うリッチで、格好良いヤツが・・・同世代にはいましたっけ。

小生は車も持っていなくて、免許すらも無い学生でしたが・・・。

懐かしいというか、そうそう・・・そう言う話しあったよね・・・と笑っちゃいました。

これも、楽しい経験でした・・・。

また行きます。

お土産に最新シングル買ってきました・・・。
yuming before conce.JPG
写真は開場してすぐの体育館の中です・・・。
アリーナにまばらにですがお客さんが入り始めています。
中央はプール・・ステージ。
スモークが漂い、幻想的な美しさです。

この30分後にユーミン登場・・・。・・・ドキドキしました。

09-16-07 22:37 | 先頭へ↑

口径20cmのバックロードホーン・(手作り)スピーカーに挑戦?!

先日の試聴で遊ぶ会・・・がその後ボディーブローのように効き、ショックでした。
小生の自作 手作りスピーカー(バックロードホーン・スピーカー)では最大で、かなり自信作だった・・・16cmのD-37ES が低音再生で、一杯一杯になって、サチりそうなソフトが現実に・・・あるということ・・・。
それは、それは、衝撃だったのです。

(この低音が凄いソフトは、実はFさんが制作に関係している『小川美潮』さんのアルバムでした・・・本当にスンゴイ低音が入っています・・・、で、ボーカルがとっても独特で何か凄く引き込まれるアルバムなのです・・。歌い上げる歌唱ではなく、淡々と特徴的な美声で、オリエンタルな魅力が有ります。小生は小川美潮さんのボーカル、かーなーり好きです。)
mishio.JPG

で、この衝撃は小生に変化をもたらしました。

やはり、あのー・・・手作りスピーカーの終着駅は・・・20cmでしょうか・・・・と。

また、悪いことに今年の春FE-208ESR という超強力ユニットで、相当に次元の違う素晴らしいものが出ているそうです・・・。

こういう話は本当にいけません。

無敵と思った16cmにも厳しいソフトもある(実際は十分に再生していたと思いましたが、余裕は無かったです・・・)という時に、超高性能のユニットの話し・・・これじゃあ作りたくなります。

で、経済の問題と置き場所の問題もあって・・・。
16cm D-37ES 
10cm D-118改
はお嫁に出すことに・・・・しました。・・・部品代を回収するくらいのお値段で・・・。

で、早速ですが、ユニットを確保しました。

FE-208ESR ・・・。
FE208ESR.jpg

お高いユニットでしたが・・・これが無いと始まりませんから、オークションで入手・・・。
財布へのダメージは今までで「最大」でした。

 

09-16-07 22:06 | 先頭へ↑

試聴で遊びました

17日の金曜日・・・小生の大好きな「ゴンチチ」などの音楽製作にも関わっていたプロデューサーのFさん、それと小生の財務・経営の師匠Aさん・・・とで、久しぶりに手作りスピーカーの試聴会を楽しみました。

特に8.5cmの手作りバックロードホーンのネジを増し締めしてからの・・・名誉挽回もやりたいと言うのがありまして、ご無理言いまして、皆さんに聞いてもらいました・・・。

大変なジャンルをまたいで長時間・・・聞きまくったのです。

まずは小生が、新作・・10cmのD-118改のご紹介に、ゴンチチのSACDのさわりと、高中正義さんの例のSACDのさわり・・・を鳴らして試聴会の開始です。

今回はFさんはロックを主軸に、最近関わっていらっしゃる日本の女性アーティストのアルバムをなど20枚くらいでしょうか・・・。ビートルズから80年代まで、名盤のオン・パレード。(古い表現ですみません)
長年自宅で聞きこんでいらっしゃるアルバムですと一発でスピーカーの素性が浮き彫りになります・・・。
愛聴盤で試聴・・・これはとても大事なことだと思うんです。
愛聴盤なら本当に一瞬で装置の違いが分かりますから・・・。

Aさんは今回はザ・オペラです。
ソプラノの歌声・・・。

凄いんですこれが・・・。もともとCDで持っている愛聴盤を、当日、秋葉原でSACDに買い直して持って来られたのです。
根性ありますね・・・。
アーティストは「アンナ・ネトレプコ」さん・・・(1971年9月18日 クラスノダル生まれ)

彼女にAさんは『ベタ惚れ?』のようで、ニコニコ聞き入っていましたっけ・・・。

で、8.5cmに関しては、やはりボーカルの声質の再現の良さ・・・。甘い響き・・。柔らかさ。
艶、色気。・・・があるようです。
さらに、低音感も以前より好評で、ネジを締めた効果を確認して!!いただけました。

このスピーカーは女性ボーカルだけでなく、アコースティックな楽器・・・とりわけチェロ・・・には相性が抜群・・と言う評価に!!なりました・・・。

途中で聞いたノラ・ジョーンズやダイアナ・クラールも相当感動しましたが、今回は小生の推薦・・・。

レディ・キムの『枯葉』SACD・・・・これも最高で、アルバム自体も好評でした。
KIM.JPG

そして問題の10cmの評価に関しては・・・やはり総じてバランスが良い・・・との評価でした。

迫力も8.5cmよりあるし、16cmよりはボーカルが前に出るが、8.5cmよりは少々硬い声
になるのも特徴か?と・・・。

で、悪いところはやっぱり、小口径の限界・・・。
8.5cmと10cmの致命傷の欠点なのですが、パルスの低音、デジタルのキックドラムにはついて行けませんので、大音量の時、この種の低音に「サチる」のです。

一杯一杯になって、スピーカーが悲鳴を上げてしまい、音がひずみ、こういうパルスの低音がパコパコした音になってしまうのです。

以前から気にしていたアン・サリーさんのアルバム「ブランニューオリンズ」の3曲目のキックドラムの音も一緒です。
ANN.JPG

出ないんです。出せないんです。
この種のパルス音、低音が・・・。

と言いましても、特に10cmでは、相当な大音量での問題でして、・・・通常のボリュームの試聴では、それほどひどい破綻ではなく、音楽としての鑑賞で・・・・何とか我慢できて・・・行けてますので、ぎりぎり使えます。

が・・・・、この種の低音の再生はいずれにしても苦手です。

小口径フルレンジの限界です。

で16cmですが、やはりこのクラスですと、フルレンジでも「今までこのアルバムにこんな音が入っていたの?」なんて言う発言の「低音」でさえも、何とか出ます。

さすが16cm・・・でD-37ESは威力があります。

10cm keitai photo2.jpg
金色のトゥイーターは5mm後ろにズラしました・・・。

でも、日本の女性アーティストさんの打ち込みの低音(バス・キックドラム)はスンゴイボリュームでした・・・。(小川美潮さんのアルバムです)
mishio.JPG

初めて20cmが必要だ!作ろうかな!・・と感じたソースでした。

大型バックロードもこういう曲では出番があるのでしょうね・・・・。

大変勉強になり、また、面白い・・・夜になりました・・・。

それから、最後に・・・とっても鋭い指摘をFさんからいただきました。

「前回よりD-37ESの高音がきつく感じて気になる・・バランスが変わった」と
これを率直に言ってくれました。

小生は耳が良くないし、毎日のように聞いているので、かえって日々の少しづつの変化に気
がついていませんでした。
で、こんなものかなぁ?・・・と思っていましたが、ご指摘を受けて、それならば・・・と職人気
質な気持ちが首をもたげ、対策をしようと思いました。

思えば、確かに・・・ボーカルが引っ込んで聞こえるのも、引っ込んでいるのではなく、トゥイーターが目立ち過ぎだったのかも知れませんし・・・。
本当に目からウロコの発見なんです。

で、早速、小生はホーントゥイーターの置く位置を5mm後ろに下げました。
これで、下の16cmのFE168ESとの時間軸が揃ったようです。

ギラついた高音が落ち着きました。
たった5mmですが、すっきりとバランスが整いました。

面白いくらいの効果で、問題解消でした。
やっぱりFさんはプロです。

驚くくらい、耳が良いんですね・・・。

楽しい調整でした。(5mmでうまく言ったので迷宮に入らないで済みましたし・・・)


※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。


08-21-07 13:46 | 先頭へ↑

小口径フルレンジスピーカーの話し・・・・

手作りスピーカーとしては、長岡先生の設計のバックロードホーン・スピーカーを自分のアレンジ版なども含めて、何台か作ってきましたが・・・・、この何台ものスピーカーの自作・工作、手作りを通じまして・・・。

『なんで自分はバックロードが好きなのか?』

『拙宅に遊びに来られた方々が、なぜ・・かなり?褒めてくれたのか?』

を考えてみました。

そして突き詰めてみると、それは、実はとってもシンプルな事が要因だぞ・・・と思うに至っ
たのです。

バックロードに入っているユニットが、

『高品質な小口径のフルレンジだから・・・』・・・が小生の仮説・・結論?!?!なのでした。
※フルレンジスピーカーとは、一個で低音から高音までフルの帯域(レンジ)を再生するように作られたスピーカーのことです。(つまり全帯域・・・でフルレンジです)

つまり、
小さなフルレンジスピーカーだから・・お褒めいただけた・・・と思うのです。
それは、・・・おそらく、
ネットワーク回路が不要で、アンプ直結なので信号系がシンプルで・・・。もちろん、回路に
使うコイルや抵抗やコンデンサーが入っていないから、位相のズレ?位相の回転?(聞きかじりの技術用語です)・・などが起きなくて済み・・・結果として音が汚れず、「生き生きとしている!!」・・・と言う評価になるのだと思います。・・これは基本的に長岡先生のお話しの受け売りの理屈です。

フルレンジの音が、素直で、真っ直ぐで、繊細だから褒めてもらえるんだ・・・と思います。

この繊細さは、振動系の質量の小ささ!!からきていると思います・・・。

小口径だから、振動板などが小さく軽くできますから、小音量時や高速の音楽信号にも敏
感に反応が可能ですので、小さな音や細かい情報が良く再生されていると思います・・・。

まったく逆の、重たい大きな40cmなどの直径のスピーカーは、コーン紙も大きくて、一度動いたら中々止まれませんし、止まっても逆方向に動き出すのはかなり大変でしょう。

大きな船は中々止まれませんし、ましてや止まってバックするのは大変です・・・。

小口径のスピーカーは止まってから後、簡単に逆に動き出せるのだと思います・・。

・・んだから・・・、情報量は小口径の方が多いのでは??と思います。

ここでハタと気づくのはこれらの「良い」は、小口径フルレンジの良さであって、好きなバック
ロードはどこに行ったのか?・・・ですね。

そうなんです。

バックロードホーンは小口径のフルレンジで不足する低音をカバーしますし、超ハイパワー
・オーバーダンピングのフルレンジユニットと協力して、広帯域で・高速な反応の再生を
手助けしている!!と思います。・・・が箱はやはり・・・『従』ではないでしょうか・・・。
『主』は小口径フルレンジだと思うのです。

しかし、しかし・・・・。バックロードホーンと言う方式の『箱』は、相当個性的で、魅力的で、ま
るで「主役風」にも感じられます・・・。面白いものです。

・・・・・と、このように、小口径フルレンジとバックロードの良さをあれこれと申しましても、
音はそれぞれの方の「お好み」ですから~本当に難しいです・・・。

小生は、再生帯域内の特定周波数のピークとかディップとか(凸凹)などを聞き分けられる耳を持っていませんし、気になりません。

知らず知らずのうちに、全体の反応・情報量・スピード感などを重視しています。

ですので、バックロードは好きなのです・・・。

しかし、特定の周波数の凸凹や粒立ち・音色?などを聞き分ける方・・・精密に聞く方・・・に
とってはバックロードは苦痛・・・聞くに耐えないボロい!!スピーカー・・・だと思います。

精密な音色重視・帯域のバランス重視のタイプの方は、マルチウエイ・・・・低音から高音ま
でスピーカーを4個・5個で鳴らす・・・とかの方・・が良いと思います。

高音から低音までが「セーの!」で同じタイミングで鳴ると心地よい・・・という位相の問題が気になり・・・かつスピード・情報量を重視する方は(小生のタイプです・・・)バックロードが良いと思います。

軽い振動板の早い反応と、ネットワークの無い事から来る位相の整合等がもたらす膨大な情報量!!聞こえなかった音が聞こえ、プロのディレクターさんが、「えー?ここは、音を重ねてたんだー」等とおっしゃる「聞こえ」・・・はバックロードホーンの得意技ですね・・・。

好みに合う方にとっては人生の友・・・。

友人が一昨日、新スピーカー(10cmのD-118改)の試聴にこられて、愛聴盤を聞いて涙していました・・・。

『このスピーカーだめだ・・・やばい・・・来るわ・・・』・・・と・・・。
FE108ES2 up ue.JPG
写真は10cm口径のFOSTEX FE108ES2 小口径フルレンジ・・・。

彼はプロのギタリストなんです。
耳は良い人ですが、どちらかと言うと音楽性を重視するタイプと思います。
・・・こういう方にはフルレンジは向いていますね・・。

こういうシンプルなスピーカーを鳴らして、心底、感動できると、まるで目の前にアーティストがいるように感じる分、・・・CDと言うパッケージソフトは、本当に「安い」と感じられますよ・・・。

彼ら試聴された方の言葉です。

こういう賛意はバックロードだから・・・と言うより、何も足さない何も引かない純粋な・・・強力な・・・良くできた超強力な小口径フルレンジを楽しく聞くから・・・が主眼で、バックロードは超強力小口径フルレンジをより良く味わうための箱・・・なんだと思います。

この方式のスピーカーはインパクトがあるし、ホーンにも効果があって、結構感動したりするから「バックロード」って形式が一人歩き??しちゃいましたが・・・本当はそう言う・・・フルレンジの話し・・・が正しい気がします。

いかがでございましょうか・・・。

オーディオの原点とも言われておりますが?

小口径フルレンジ・スピーカーが大好きだぞ・・・のお話しでございました・・・。

「07年8月21日・・修正・加筆しました」

08-17-07 17:47 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの8(D-118改の製作写真)

手作りスピーカー(自作)の・・8・・でございます。
今回も自作バックロードホーンの話でございます。よろしくお願いいたします。
長岡式バックロードホーンの口径10cmD-118を設計変更した「D-118改」の製作です。
今回は・・・季節が悪く。
折からの熱波(なんと気温35度でした・・・じっとしてても頭がクラクラ・・)のため???、製作レポートが力尽きて、殆ど写真だけになってしまいました・・・。
あしからず・・・。ご了承をお願いいたします・・・。
10cm a.JPG 10cm b.JPG
部品を並べて確認し・・・・・・・・・木口テープを貼るためにボンドを塗って・・・。
10cm c.JPG 10cm d.JPG
ボンドはゴム系の定番のボンドです・・・右・・ステイン(メープル色)であらかじめパーツごとに
塗装して着色しておきます・・・。ステインは刷毛で板の表面を濡らしたら・・・すぐにボロ布で拭きます。こうするとムラになりません。
10cm e.JPG 10cm f.JPG
バッフル板の裏側にはツメ付きナットを打ち込んでおきます・・・これは小生にとっては必須の加工です。
10cm g.JPG 10cm h.JPG
例によってスピーカー端子は事前に半田付け、コードはウエスタンエレクトリック製・・・右・ツメ付きナットの出っ張りはヤスリで完全に削ります・・・根気良くキチンと削りませんと、取り付け時にスピーカーユニットのマグネット部分がぶつかってユニットが取り付けられません。
10cm i.JPG 10cm 1.jpg
バッフルはツメ付きナットとの干渉を避けて2枚重ねにしておきます
・・・・組み立ての開始です。
10cm 2.jpg 10cm 3.jpg
スピーカーの前面から組み立てが進みます・・・。少々段取りの問題もあってボンドだけの接着になったパーツもあります(バッフルの下)
10cm 4.jpg 10cm 5.jpg
フロント部・・・かなり進んでます。         音道の開口部の階段も・・・・。
10cm 6.jpg 10cm 7.jpg
だんだん音道の形がわかってきます・・・。
10cm 8.jpg
音道の完成へ・・・・。夜になっています。しかし・・・・できてきてますねえ。
10cm 10.jpg
こういう内部の写真は作ったら二度と撮れません・・・。
10cm 9.jpg 10cm 11.jpg
両側の側板をつけますと、もう完成も間近になります・・・です。
10cm 12.JPG
コースレッド(木ネジ)を沢山使って側板を固定します。ここはガッチリやります。音に関係あり??です。側板の固定時は木工ボンドもスローなタイプを使う必要があります。(速乾タイプは作業中に固まってしまって問題です。)
10cm 13.JPG
ネジだらけの側板の上から3mmのシナ合板を貼ってネジを隠します・・キレイ!!
10cm 14.JPG 10cm 15.JPG
21mmの木口テープを貼って、3mm分を切って、ステインで着色しますと・・・あらもう完成に・・・。
なーんて・・・実際は本当に大変なのです。

※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

08-15-07 14:31 | 先頭へ↑

灼熱地獄の手作りスピーカー製作

作りました。手作りバックロードホーン・スピーカー。
・・・今回の自作スピーカーは定番の10cm口径です・・・。

工作は例によりまして・・・土日で・・・。
今は灼熱の中で作業をして、・・生きてて良かったという感じです。・・・大げさですね。

それは、型番・・D-118改・・・バックロードホーンです。

かねてから図面をお見せしたりしていました。その後、図面は少々修正していますが・・・。

改といってもチョットの「改」ですが、内容は奥行きを15mm増やし、正面のデザインを彫りの深い
D-37タイプにしたものです。音道も少々工夫して変更になっています。

まあまあ・・・そのことよりも・・・。

アツウございました・・・。

気温は35度くらいでしょうか・・。
直射日光を避けるために、キャンプのタープを張って、その下で作業をしましたが、それでも

『ザ・吹き出る汗』でした。

水をがぶ飲みしながらやりました。
幸い熱中症は避けられました・・・。それでも時折ボーっとしましたが・・・。

で、一応暫定の完成写真をどうぞ・・・。
まだ仕上げの気力が足りず・・・ちょっと塗装しただけですが・・・。
10cm mail type.jpg
中央のこいつが10cm。ユニットはFOSTEXさんの限定FE108ESⅡです。
このユニットは買い置きしてありました。(最近のオークションで2個5万7千円でした)

で、音はバランスが良く低音も16cmに迫るものがあり、かつボーカルが前に出る・・・。

非常に「バランスが良いのです。」

16cmは低音の低いところからの沈み込みと全体の迫力。ボーカルがやや引っ込む。
10cmは低音は16cmにやや劣るが全体のバランスが良く、ボーカルが出る。
8.5cmは音色が美しく倍音の楽器・・バイオリン、チェロなど最高で女性ボーカルが
たまらない・・。しかし低音のレベルや全体の迫力はさすがに落ちる・・・。
です。
10cm kansei shugou.jpg
全部並んだ感じはこの写真です。並べ過ぎ・・・です・・・。

しかし、製作レポートを書く根性が、今は・・・ありません(笑)

10cm keitai photo.jpg
(これ、この写真は携帯電話のカメラで撮影しています。使えるのでビックリ!!)

3枚目の写真は昨晩(13日夜)の状態です。
大して変わりませんが、10cmのユニットの前に、16cmや8.5cmと同様に保護するメッシュのカバーを付けて、さらに、音の出口の階段状の部分には砂利を小袋のビニール袋に分けて入れ、それを充填してあります。

砂利の上には音の反射を防ぐための吸音用に、現状、古いTシャツをかぶせてあります・・・。黒いフエルトを買ったらそれに掛け変えますが・・・。

で、2日目の音ですが・・・ンもう!たまりましぇ~ん!!でしょうか。

昨晩は良く聞く愛聴盤とクラシックでテストしました。

まず松任谷由実さん、DA・DI・DAと、さらに、チェックにはノイエムジークも・・なかなか
良いのです・・・音が良いし。
そして、高中正義さん(SACD)、four play(リー・リトナーの在籍時・・) とか、
さらに、ノラ・ジョーンズさん、ダイアナ・クラールさん、
畠山美由紀さん、アン・サリーさん・・・とかも・・・です。
そうそう、安全地帯・・・も聞きました・・。
hatakeyama.JPG
(写真は畠山美由紀さんのアルバム・・・これ最高です・・・声質も大好きなのです)

クラシック系は・・・
ヨーヨーマ・・・プレイズ・モリコーネ(SACD)・・・映画音楽中心ですが・・・。
そして、ドヴォルザークの新世界・・・マーツァルの(SACD)
ヴィヴァルディの四季・・・SACD・・・。  などなど・・・です。

いやあ・・・音の鮮度、バランス、が本当に良好ですー。

FT17H(トゥイーター)を外しても聞いてみましたが、これがまた良くて、トゥイーターは不要と言えば不要ですね・・・。小生は「気持ちスパイスを・・・」で、つけて聞きますが・・・。

良いスピーカーです。

以前友人に引き取ってもらったスーパースワンとは、全く同じユニットですから音は殆ど同じだと思います。

しかし、スーパースワンにはニュアンスや音場感で負けている??と思いました。

一方で、音が真っ直ぐに飛んでくる・・・スピード感やストレートさではD-118改が勝っている
と思います。・・・この2者の選択は、好みの差・・・だと思います。
強いて言えば、

クラシック派はスーパースワンでしょうか?ホールの高さと、ゆったり響く低音などを聞きます・・・。スワンは低音が出まくり・・・ますから・・・。

ポップス、ジャズはD-118改でしょうか?スピード感に身をゆだねて、音楽の鮮度!!心地よさを味わう・・・でしょうか・・・。

しかし、どちらも実は汎用性が高いので、どういうソフトもこなしてしまいますから、優劣はソフトの差でも、つけがたいのでは?と思いますが・・・。

で、結局良いものは良いです。(なんのこっちゃ?)

図面は微妙に組み立て式や板取りを変更・修正していますので、一応あげておきますです。

・D-118 改 図面【修正版】

08-13-07 18:24 | 先頭へ↑

きました板材!D-118改

5日の日曜日
・・・それはやって来ました。

広島から突然やってきました。

かねてから頼んでいたものが、忘れた頃にやってきました。

MAKIZOUからやってきました。

それは重たいアピトンのベニヤ板だけど・・・。

僕はそれを受け流さないで受け取りました・・・。
(ムーディー勝山風)

冗談はさておき・・・。

これから工作開始です。

手作りバックロードホーンスピーカー。

今回も頑張って写真を撮りながら工作しようと思います。

できればスピーカーに興味のある皆さんの・・・何らかの資料になれば・・・で記録いたします。

しかし、夏休みの工作??の方が多いようで、MAKIZOUさんも混んでいたみたいです。

待ち遠しい期間でしたが、夏休みにはバッチリ間に合いました。

完成の暁には、プロデューサーのFさんと、そのお仲間のKさんに、8.5cm、10cm、16cmの聞き比べをしてもらおうと思います。

果たして音楽のプロたちは、10cmのバックロード・・・自作スピーカー・・・を何と評するのでしょうか・・・。

たのしみですねー。
ワクワク・・・。ってまず作れ!!こらッ!! ですね・・・。

08-08-07 19:54 | 先頭へ↑

トゥイーターを乗せました

手作りスピーカーの製作では・・・今回は長岡先生設計の10cmバックロードホーン・スピーカーD-118(改)を作ろうと決心し、現在MAKIZOUさんからの板材の到着を待っておりますが、10cmを作るとなりますと、早晩トゥイーターが必要になると思います。

以前スーパースワンの時に使っていたトゥイーターはスワンとともに知人宅に行きました・・。
で、また今回も、やはりFOSTEXさんのFT17Hでしょうか・・・。

結局薬局(死語表現)、高音用を何か乗せたくなると思います。

このFT17Hは1個3300円くらいで、お安いのですが、小生は結構好きなトゥイーターです。
音が優しい目に感じます・・です。

と言うことで買ってきましたFT17H・・・。

バッフルにネジ止めするタイプですからそのままと言うわけには行きませんので、シナベニヤの切れ端(以前のD-99ESRで板に開けた音の出口の穴の板)を活用して3枚の21mm合板を重ねてトゥイーターボックスのようなプロックを作りました。

ベニヤのままですが、一応塗装して今のところ8.5cmの上に乗っています。

FT17H.jpg
コンデンサーは、トゥイーターの後ろにチョコッと見えています青/金のヤツです。
これが・・・侮れない・・・よい音の正体!!だぞ・・などと思います。(なーんちて)
(追記です)・・・ですが、本領発揮まではこの「青金」・・・エージングに時間のかかるコンデンサーのようで・・・。それまでは・・・どうも音が硬いような・・・・気がします。

で、他のコンデンサーも色々実験で使ってみております。

いずれにしても・・・コイズミさんで買った・・・かなり良いコンデンサーですから・・・「キーキー」刺激的な音にはならないで、なかなか良い・・・と感じております。

暫く実験してから、ゆっくり決めればよいでしょうか・・・。

これで第1段階の準備が完了です。

次は夏休みの工作・・・手作りスピーカー・・・口径10cm D-118改です。

07-30-07 17:38 | 先頭へ↑

smile「宮本笑里」

「宮本笑里」さん・・・「みやもと・えみり」・・とお読みするようです・・・。
smileはクラシックのアルバムタイトルです・・・バイオリンです・・・。

SACDで注目の新譜で・・・石丸電気さんで薦められ、昨日買ってきました。
聞きました。・・・良い演奏です。良い選曲です。よい音です。

miyamoto-emiri.jpg

実は写真にも驚きました。
正直に言いますと、不謹慎と怒られちゃいますが、ひさーしぶりのジャケ買い・・・でした。

本当に凄く美しい方で、クラシックに?この美形な・・・と驚きました。
83年12月生まれ・・・・23歳?とお若いのです。

ネットで少々情報を発見しました。

1983年12月7日 東京都に生まれる。
1990年ごろ バイオリンを始める。父の勧めではなく、友人が習い事をしていることに刺激
     を受けたことがきっかけである。
1997年ごろ ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第1位に入賞。
2002年ごろ Vanilla Moodのメンバーとなり、芸名をEmileeとして活動する。
2004年からはNHK総合テレビ・お昼ですよ!ふれあいホールのレギュラー演奏でKeiko、
     Mariko、Yuiとともに活躍した。
2005年1月7日 学業及びクラシックに専念を理由に、Vanilla Moodを「卒業」という形で脱退
     前所属事務所のヴィジョンファクトリーとの契約も解消。
2005年12月4日 芸名を本名の「宮本笑里」に改め、脱退後初めてテレビに出演。(NHK・BS
     叙情歌大全集)このとき父親の宮本文昭と初めて共演。その後はオーケストラを中
     心に活動する。
2006年 のだめオーケストラ(フジテレビ・のだめカンタービレ)に選ばれる。
2007年2月7日 宮本も参加したCD「image6」が発売される。同日から公式ホームページを
     公開し、CDデビューに向けた本格的なプロモーションを始める。
2007年7月18日 アルバム「smile」を発売し、CDデビュー。


14歳の時ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第一位入賞。
小澤征爾音楽塾・オペラプロジェクト、NHK交響楽団、東京都交響楽団定期公演、宮崎国際音楽フェスティバルなどに参加し、これまでに徳永二男、四方恭子、久保陽子、堀正文の各氏に師事。
フジテレビ系「のだめカンタービレ」オーケストラのメンバーとしても出演。
また、ヒットコンピレーションアルバム「イマージュ」最新作「image6」、liveimage6全国ツアーに参加。
07年4月よりサッポロビール「ヱビス<ザ・ホップ>」CMキャラクターとして出演。
07年5月2日に世界初となる、ケータイ向け<ビデオクリップ>シングルデビューを果たす。
音楽家であり、元世界的オーボエ奏者宮本文昭を父に持つ。


ああ!!お父様が、あのオーボエの・・・。と納得です。

でSACDの音ですが、昨晩聞いた範囲で、「やさしい音」がしています。
浸透力もあり、倍音の響きの美しいバイオリンです。

演奏も新鮮に感じました。

大変綺麗な方ですし、久方ぶりに『透明感』を感じました。
透き通っていますですね・・・。
「透明感」・・・は、実は小生がいいなあと思う女性の説明に使う、結構
とっておきの賞賛の表現?なのですが・・・大げさですみません。

だってまあオジサンが褒めても、喜ばれませんし、ショウモナイ!!と怒られますから
ね・・・。

でも・・・このSACDは、かーなーりー・・・良いと思います。

店が薦めるだけのことは、十分あると思いました。

笑里さんが、これから大きな成功を収められると良いなあ・・と思います。

週末ジックリ聞いてみて、また何か感じましたらご報告します。

10月になりました。
チョッと・・・このSACDについて追記します。

何回も聞いてきて、少々ですが分かってきた??ことがあります。

他のSACDの様に、ホールでの録音の時の『空気感』・『空間情報』と言う・・・SACDの独特の感覚をこのSACDでは、余り感じられません。

数人の演奏だからかなと思っていたのですが、そうではなくて、ホールの音をあまり入れないで楽器の音だけをONマイクで録音したもの・・という感覚です。

素人考えで言えば、クラシックの演奏をポピュラーの録音で記録したようなイメージです。
音質は良いと思いますが、SACDならではの演奏者との間の空気の存在感や各楽器の定位感は余り感じないと思います。

もちろん音の質や演奏は良いと思います。

特にオーボエと絡む部分にはハッとする良さがキラキラしています・・・。

以上追記でした。

07-20-07 18:46 | 先頭へ↑

幻のCD?と今年のライブ・・・

先日、知人から松任谷由実さんの貴重な限定ライブCD・・・なるもの・・・をお借りして聞く
チャンスがありました。

これ、かなり古いもので、80年代後半のアルバムだと思います。
えー!!今頃?!!で申し訳ありません。

「ヴィジュアライブ ダ・ディ・ダ」・・・というアルバムCDです・・・。

yuming dadida.jpg

これは限定品ですぐに完売してしまったそうで、オークションでもめったに出ないもの・・・。

お値段も落札するのには2万円+α 位もかかるもの・・だそうです。

ジックリ聞きました。

初めてユーミンのライブ盤・・・。 これが、素晴らしいのです。

小生ユーミンのアルバムはCDもアナログもかなり持っている・・と言うファンの癖にライブに
は行った事が無かったのです。

オジサンですから、なんとなくライブ会場では浮きそうで、行きがたい?のもありますが・・・。

聞いてその良さに驚きました。
ライブなのにとっても良くアルバムを再現しているし、これはと言う曲を出し惜しみせず歌い
まくってくれているし、・・・よかったのです。

びっくりしちゃいました。

あーこんなことなら、ダ・ディ・ダのころにライブに行っておくべきだったと・・・大変後悔しま
した。
このDVDがあると言う話もあるので、ぜひ見てみたいと思っています・・・・。
(ダ・ディ・ダのDVDは無いみたいです・・・シャングリラのDVDはあるようですが・・・。)

で、・・・早速買いました今回のライブのチケット1枚。

9月のシャングリラ・・・。

1人でも・・行ってきます!!。

来年からは「毎年」行くぞ!!と密かに決心しました。

07-18-07 11:41 | 先頭へ↑

BS-28改の行き先

本ブログの「手作りスピーカー しょの6」で書きました・・・BS-28改(台湾ユニット版)がもらわれていきました。

小生の実兄にです。

bs28.JPG
彼の田舎の終の棲家・・・綺麗に改装したマンションの和室に・・・届けました。

もともと大音量で再生することの多い小生の自宅では、いまいちバックロードとの比較において・・・精彩を欠くことの多いBS-28改でしたが、ここでは・・・目からウロコでした。

結構良いのです。すっきりと過不足なく良いのです・・・。ハイファイです。

彼の和室でオンキョーのMD・CD・チューナー・アンプ(なんとワンボディーです)で鳴らしますと、意外なほど良い音なのでした・・。

それは普通の「マンション音量」だからだった・・・かも知れませんが、以前10cmのブックシェルフ型バックロードホーン・長岡式のD-102を渡していた兄が、こう言いました。
「前のスピーカーは大音量でないと本領を発揮しなかったが、これは良い・・・小さな音でも凄くいい・・」と・・・。

分からないものですね・・・。

和室で小音量で、最高に良い・・・などと言われるのですから・・・。

そう言う意味では、やはり長岡先生の(オリジナルの)設計は、「半端ではない」・「良い設計」なのでしょうね。

凄いです・・・先生。

BS-28改もバックロードと比較しなければ、十分エースになれると思っていましたが、その通り・・・通常の音量での再生ではかえって良いのかもと思いました。

ご報告でした。

兄はバックロードより全然良い・・と言い出しましたので、参りました・・・。

06-12-07 20:29 | 先頭へ↑

イルカさんの・・雨の物語

先日車を運転中にFMで掛かった曲・・・「雨の物語」・・・・本当に久しぶりに聞いて、不意をつかれました。

心に刺さり・・・まくりました。

iruka.JPG
<左、「なごり雪」の70年代?のレコードジャケット・・・イルカさんが凄く可愛いです。右が最近買ったCDです。>

イルカさんの歌声が、カーステレオから流れて来るのですが、あまりに切ないといいますか、たまりませんでした。

感動しました。
かなり涙腺に来ました。

歳でしょうか・・・。

やっぱり小生にとっては、イルカさんのベストチューンですね・・・『雨の物語』・・・。最高です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

化粧する君の その背中がとても

小さく見えて 仕方ないから

僕はまだ君を 愛しているんだろう

そんなことふと 思いながら

窓の外は雨 雨がふってる

物語の終わりに こんな雨の日

似合いすぎてる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これが歌詞・・初めの部分なんですが、これを大好きなイルカさんのボーカルで聞くとたまらないのです。

イルカさんの歌はかなりヤバイのです。魂に訴えてくるというか・・・来・・・過ぎます。

ただ「うまい歌」と言うのでは、軽すぎて、小生の気持ちと微妙に違います・・・いい表現・言葉が見つかりませんが、「うまい」を超えて、もっと「凄い」のです。

チョッとハスキーな感じも良くて、微妙に艶もあって。・・・凄い歌です。大好きです。

で、小生は、イルカさんのことを・・・シンガー・ソングライターとしてもフォークシンガーとしても好きですし、良いぞー!!と思っていますが、実は密かにボーカリストとしてスゴイぞ!!・・と思っているのです。

小生の勝手な夢ですが、イルカさんの歌で日本の名曲~世界の曲をいっぱい聴きたいと思っています。

古いところでは「胸の振り子」とか・・・
男性の曲?ですが、「北帰行」
ジャズでは「you'd be so nice to come home to」とか・・
「calling you」とか「枯葉」・・・でしょうか・・・
フォークでは「500マイルも離れて・・・」とか「悲惨な戦争」・・。
SMAPの「世界に一つだけの花」とか・・・
美空さんの「川の流れのように」・・・
アリスの「昴」
「熱き心に」
「襟裳岬」
「越冬つばめ」
「知床旅情」・・・・・
もしかして「与作」なんかも良いかもしれません・・。

ちょっと悲しげな・・・哀愁のある歌などは、イルカさんの歌に堪らない程マッチして、素晴らしく良いだろう・・・と思います。

小生、選曲は才能が無いですが、要するにオールジャンルでチョッと暗めな世界観の・・良い曲を、全部イルカさんの歌で聞きたいと思うのです。

ジャンルとか・・・色んなことを超えてしまって、きっと大切な「人生の愛聴盤」になると思います。(すみません、ちょっと大げさですね・・・)

勝手な夢を見るなっ!!ですね・・・。

すみませんでしたッ。

06-12-07 14:35 | 先頭へ↑

10cmも作ります

やはり10cmの手作りバックロードホーン・スピーカーを作ります。
決心しました。
長岡先生のD-118の変更版(D-118改)・・・で行きます。

MAKIZOUさんに相談してみます。
詳細はまた追加で書きます。
取り急ぎ・・・。
FE108ES2 up small.jpg
(写真は今回の使用ユニットFE108ESⅡ)

06-01-07 19:12 | 先頭へ↑

高中さんのスタジオライブ盤

ここのところ、このSACDに凄~く、嵌っています。
音質・演奏など・・・本当に色々発見があって・・・。
嬉しくてたまりません。
もちろんギターの高中さん好きの小生ですが、他にもこのアルバムでは沢山「嬉しい」を発見しています。

takanaka4.JPG
高中正義さんの スタジオライブ盤・・・。
「Man With The Guitar - Recorded at Livereria」というものです。

小生的なタイトルの解釈・訳は、『その男ギター所持に付き・・・』でしょうか・・・。
たけしさん風です。

これはCDとSACDのハイブリッドではなく、SACDオンリーの盤です。

実はこのSACD、買ってから数ヶ月と・・・少々日が経ってから「良い」と感じ始めたものです。
と申しますのは、始めは音質・演奏の凄さを理解できておりませんで、チョッと聞いた後、「あぁこれはSACDなのに音が悪いな・・・こもり気味だ・・・」と思い休眠していました。
(2002年くらいのリリースのアルバムと思います。今更で申し訳ありません)

初めに聞いた感じでは、音がこもった様に感じたのですが・・・。
しかし、どうやら、それは(小生の推察では)あまり卓でイコライジングなどの加工をしていない、いきなりデジタルの録音をしたソースだから、楽器間のバランスや音の加工などが少ないために・・・こもったように感じられてしまうだけ・・ではなかったか・・・と思いました・・。

このことを小生的に勝手に言い換え、別の説明をいたしますと・・・、このアルバムは分かりやすい既存の概念のハイファイでは無いけれども、人工的な加工をしていない「真の高音質音源だ・・・」とでも表現できるかもしれません・・・大げさでしょうかねぇ。

それと暫くお蔵入りしていた・・・もう一つの原因は、小生がちゃんと聞き込まなかった・・ためと言いますか、大音量で、きちんと、装置の状態を良くして聞いていなかったため・・と思われます。御恥ずかしいです。

先日、スピーカーのネジを増し締めしてから大きめの音で聞き直して・・・本当に
「びっくりこき」ました。
このソフトにはシッカリと演奏の情報が入っています・・・。

きちんと再生するのは意外と難しいSACDかもしれませんが、うまく再生できるとスタジオライブの良さ、これがきっと(あまりイコライジングしない)ストレートな音なんだな・・・という推察をしていますが、・・そう言う小生の感覚や気持ちを分かっていただける事と思います。

で、結果としまして、・・・音も演奏も凄いスーパー!!ではないですか!!・・・。

相当のお薦めSACDではないか!!!と思うに至った訳でございます。

で、さらに、この盤で発見してきたことを、つらつらと書かせていただきますと・・・。

もともと小生、結構リズムセクション好きなのであります。

偶然なのですが、かつて「気持ち良い曲だなあ」と愛聴盤になっていた曲が、同じドラムの奏者の演奏だったということがあります。
ドラムをやっていた知人から指摘され、「えー」と驚いたのですが、小生はジェフ・ポーカロさんというドラムの方の演奏を好んでおりました。

たとえばリー・リトナーのアルバム「リット」の中の、ナントカ言う 曲(最近・・・某大臣の”還元水”以来、「ナントカ」がちょっとギャグでしたが、もう使い納めですね・・・ごめんなさい調べておきます)など、知らず知らずのうちに引き込まれる演奏でした。

このドラムじゃないと成立しない曲じゃないか!!とさえ思っていました。大げさです。

ドラムが走っている訳でもなく、でも演奏を微妙にリードしているように感じられ、凄く生き生きと楽しく他のプレーヤーを引っ張っているように感じたのです。

『グルーブ』とか『ドライブ感』とか言うのでしょうか・・・。(・・すみませ使い方が間違っているかもしれません。)

おそらく数百分の1秒とかのタイミングで、微妙に押したり・溜めたりをしているんだと思いますが、何しろ気持ちいいのです。
一緒に演奏している他のプレイヤーさんたちも、きっと皆さん気持ちよく演奏しているのではないかと・・・伝わってきます。

ドラムをやっていた友達の指摘以来「僕はジェフ・ポーカロさんのドラムが好きなんだ」と刷り込まれました。(ジェフ・ポーカロさんは残念ながらお亡くなりになっていましたが・・・)

小生は単純な人ですから、すぐ刷り込まれてしまいます・・・。

で、このアルバムなんですが、

凄い!!!と絶句する・・日本のプレーヤーさんだらけでした。
小生としては、ジェフ・ポーカロさんと拮抗すると言うか、凌駕するようなリズムセクションを聞いて驚いております。嬉しいです。

もちろん存じ上げていませんが、ドラムには「山木秀夫」さんという方がクレジットされていました。
凄いです。凄いドラムを叩いていらっしゃると思います。

楽しい・乗れる・先をどんどん聞きたくなる・体が動く・・・小生は思いました・・・。
というか、山木さんのドラムのグルーブ感・・・は日本の「枠」だけでなくて・・・世界チックにみても相当凄いのではと思いました。

とかく、われわれ日本人は舶来礼賛・・・が好きで、国内の方や、ものに対する評価が下手・・と言いますか、厳しいと言いますか・・・、でも実際は日本の方の実力は凄いのではないかと思っております。小生は国産に一票です。(すみません・・・産・・なんて言って)

しかし、しかし、聞いていて楽しいです。
気持ち良いです。

それはアルバムの随所にあるのですが、特に2曲目の『なぎさモデラート』と言う曲で分かりやすいです。スローな曲なのに・・・。
本当に楽しい引き込まれる演奏です。素晴らしいです。

それから、ベース・・・これがまた凄いのです。
プレイヤーは後藤次利さんでした。

5曲目のFINGER DANCIN’ の冒頭など、驚きます。
このお2人でないと、出来ないのではないか?と思いました。

6曲目のINSATIABLE HIGHでも、途中の変拍子的なところなど、うっとりと聞きほれて、ただただ驚いてしまいます。

また、他にもパーカッションも斉藤ノブさん・・・。
凄い有名な方なんだと思いますが、演奏が凄いです。
「目ん玉ボーン・・・で、飛び出ますよ」

小生は門外漢で、もちろんご面識など頂いてないし、よく分からないので、とても恥ずかしいのですが、聞いていて「わくわく」楽しいのが、凄いです。

聞いたら、あっちゃの方に・・・持ってかれます。

あっちゃに持ってかれたら・・・帰って来れなくなりますよー!!・・・なーんて。
とにかく、聞けば、ウヒャウヒャ・・保証付きです。・・・・と言うことで・・・。

高中様
山木様
後藤様
斉藤様
皆々様
素晴らしい演奏を、素晴らしい時を本当にありがとうございました。

深く感謝いたします。・・・と申し上げたい心境です。


06-01-07 02:15 | 先頭へ↑

ご冥福をお祈りします

ZARDの坂井泉水さんが突然のことで・・・。
お亡くなりになられました。

ラジオで聞いて驚きました・・・・
脳挫傷とのことでした・・・

小生より10歳以上もお若いのに・・・
亡くなられるなんて考えてもいませんでした・・・

坂井さんが癌で闘病されていたことも知りませんでした・・・
負けないで・・・のフレーズが、頭の中で響きます

残念でなりません。

色々な影響や・・・癒しや・・・励ましを与えてくれた人が亡くなる・・・。

寂しいです。

悲しい夜になります。

05-28-07 18:33 | 先頭へ↑

高中正義さんのアルバムなど・・

学生時代の大好きなアルバム話に追加です。
当時好きだった音楽が年のせいか、妙に思い出される今日この頃なのです。

元気なうちにまた聞いておこうという感じでしょうか・・・。
(自分としては今まで聞いたことの無いジャズの過去の名盤なども買いあさったりしていますが・・・。年ですね。)

で、今日のお話は高中正義さんのギターのインストルメンタルのアルバム・・・これも良く聞いておりましたのでご紹介をば・・・。

当時30年位前、小生が好きだった音楽は・・・ほぼギターの系統で・・・。(ソースはみんなアナログレコードでしたが・・・・)
以下のような曲達?でした・・・。

●ハワイのロックバンドのカラパナのインストルメンタル
 ・・・「ワイキキの熱い砂」と言う曲(原題は確か・・・black sands)
  こう言ってはなんですが、この曲は最高に格好よかった・・・。嵌ってて何度も聞きました。

●サンタナの曲・・・特に君にささげるサンバ(samba pa ti)と
              哀愁のヨーロッパ(europe)が好きでした。
            叙情性・演歌度が高いコテコテのサンタナ節・・・最高に感動します。

●高中正義さんの一連のインスト・アルバム(詳細は後述します)

●前出のプリズム(PRISM)
●YMOのアルバム・・・エレクトリックサバイバー?でしたっけ?超モダンでこれも違う格好よ
              さがありました・・・。あの国民服のような衣装・・・インパクトありました。
          
●クルセイダーズ・・・アルバム色々、アンサング・ヒーローズ、フリー・アズ・ザ・ウインド、スト
             リートライフ・・・良いアルバムが多数・・・。音楽としてとても素敵で良い
             ・・・。新人社会人のころ良く毎晩聞きました。

●ジェフ・ローバー・フュージョン・・・このフュージョンバンドには若かりしケニーGがいました。
                     演奏はいかにもこのころ(70年代?)のフュージョンで格
                     好良いのです・・・。
               
●リー・リトナー・・・・アルバム多数・・・ガットギターの音が最高で大好き・・。アルバムはかな
             り持っています。初期のキャプテンズジャーニーのころからのファン。
             日本の講演にも小生としては珍しく何回か行っています。

●スパイロジャイラ・・・学生時代の友人からの勧めで嵌ったフュージョンバンド。サックスの
              抜けの良い美しい音が・・・和みます。

●ラリー・カールトン・・・ナイトクローラー(夜の彷徨)というアルバムばっかり。聞いています。
              高田みずえさんの「私はピアノ」と言う曲の歌詞にも出てくるギタリス
              ト・・・「二人して聞くわ、ラリー・カールトン・・・」というくだりがアル。

●渡辺香津美さんのアルバム・・・タイニーバブルズでしたっけ?など良く聞きました。

●カシオペア・・・少々

等など・・・でした・・・。

今後折を見まして順次、、ご紹介いたします。

・・・で今回かつてのアナログの紛失後に、やはりまた聞きたいと・・・忘れられず、結局買い直したアルバムで・・・。高中正義さんのアルバムをご覧いただきたいと思います。

takanaka.jpg
上からセイシェル、2nd TAKANAKA、3rd AN INSATIABLE HIGH、これら本当に大好きです。

一度聞いていただきたいアルバムでもあります。
小生は推薦いたします。

これは予算の関係もあって紙ジャケでない普通の盤です・・・。

良いですよー。
初めて聞いたときにセンスが良い音楽・・・に触れた感じがしましたっけ・・・。
テレビのナレーションのバックなどには本当に多数使われています。

05-23-07 15:04 | 先頭へ↑

竹内まりやさんのDenimとプリズムのSACDと

プリズム・・・・。
昔アナログで持っていたアルバム「PRISM」をSACDで発見して、あわてて買いました。
嬉しい紙ジャケ・・・。
雰囲気が懐かしいです。
きっかけはFM放送でバックに使われていた曲・・・で思い出したのです・・・。
プリズムと言うグループは、ギタリスト和田アキラさんを中心としたインストルメンタルの(フュージョンでしょうか??の)バンド・・・小生の学生時代・・・って30年前でしょうか・・・大好きで、本当にしょっちゅう聞いていた愛聴盤でした。

prism.JPG
プリズムの紙ジャケ・・・うれしいですね。かつて持っていたレコードを思い出します。ジャケットデザインも秀逸で格好良いです。

アナログの頃でしたので、A面の一曲目(と言う記憶なんです・・)が好きでした。
morning light (モーニング・ライト)と言う曲です。
さわやかで、ギターの音が乾いた好い音で、好きだったのです。
インストルメンタル好きなら是非聞いていただきたい曲です・・・。放送では結構使われていますから、多分聞けば知っている・・となると思いますが・・。
(ギター好きの小生には「たまらん」のです・・これが!!)

同じくA面のlove me という女性ボーカル入りの曲も好きでしたですが・・・・。
この曲も良いですよー。love meという単純な歌詞を中心にしているのですが、歌が良いのです。
・・・確かA面をソフト面、B面をハード面と言ってました・・・このアルバムでは・・・。

石丸電気さんのソフト館で買いましたが、こういう復刻・・・大歓迎ですね・・。
このアルバム30年前のもの?ですが、イイですよー!!

それから5月23日、今週水曜に発売になる「竹内まりや」さんの新アルバム・・・『Denim』・・・これ気になります・・・欲しいです。

FMラジオでチョッと聞いたんですが、何と言う曲名か分かりませんが、(判明しました・・『人生の扉』でした) 歌詞が今の小生・・・50歳代の気持ちにマッチしたもの?でしたので、興味を持ちました・・・。

正直に言いますと、もともと・・・竹内まりやさんは・・・ちょっと小生にとっては、微妙に飛んでいる(気味)の明るい世界観をお持ち・・と感じられ、アルバムも数枚所有くらい・・・と言うアーティストさんなのでした。
要するに「好きだけど嵌ってはいない・・・」と言う感じだったでしょうか・・・。暗い小生には明るくて眩しいからでしょうか・・・。

で、それは、竹内さんの感覚だけでなく、周囲の方々の戦略とがあいまって、そういう位置づけやコンセプトを創ってきておられたのだろうと思っていたのです・・・。
小生は何か「LA」(ロサンゼルス)的なものを竹内さんの世界に感じちゃうのです。

(と言いつつも矛盾?しますが、竹内さんの華々しいデビューアルバムをアナログで今も大事に持っています・・・。凄いんですよこのアルバム・・・ギターはリー・リトナー。
これほどお金をかけるデビュー作という事は、デビュー前当時から相当に期待されていたアーティスト・・・なのですね・・・。すみません脱線で・・・。)
takeuchi.JPG
これがデビューアルバム。もちろんアナログ。定価2,500円と印刷されています・・。

小生にとっては、竹内さんは好きだけど「眩しい系」のアーティストで、デビューされた頃からアイドルのように、可愛いし、格好良いし、とんがった流行の先端で・・「明るさ」を纏っていらっしゃるし・・「親近感」・・は少なかったのです・・・。

ですが、最近、小生はこれまでとは違った意味で・・・つまり、われわれの世代の感覚を等身大に表現するボーカリスト・・コンポーザー(S・S・W)として、気になり、注目し始めています・・・。

だって、まず声が綺麗です。 驚きますよ、声が若くて・・・変わらない・・・。

竹内さんは、おそらく小生(1955年生まれ)と同い年??くらいだと思います・・・。
俺たちの世代の「筈」です。で、美しい声・・は凄いことだと思います。
一口に加齢って言うけど、声は・・・声質が変わり、低く、太く、ややシワガレテ・・・しまうんですよね・・・僕なんか・・・。だから、綺麗な艶のアル若い声・・・を同世代で出せるのは、やはり凄いと思うんですよねー。

で、あとは感覚的に「おしゃれ」・・とか、「格好良い」だけでない、大人の我々の等身大の(代表のような)気持ちを表現してくれたら、またまた凄い事・・・だと思ったのです。

今回のアルバムの世界が、僕らに「そうそう!!そう言う気持ち!!なんだよねー!!」と思わせてくれそうで・・・期待しています。

なんか、あの先端で格好良い・・・竹内まりやさんが、もしかして多少我々と近い感覚に突き抜けて!!・・・近づいてきてくれている・・・のかなあ・・・と楽しみにしています。

今週後半・・・購入いたします。
(昨日21日・・・アマゾンに予約購入しました・・・これで必ずゲット)
takeuchi2.JPG
届きました。嬉しいです。
中の竹内さんの写真を見てまたびっくり・・・超若いし、とても綺麗。
今晩、、じっくり聞きます・・・。人生の扉・・・。

聴きました・・・。
昨晩(5月24日)じっくり。

良いですー。
小生には、やはり「人生の扉」がベストチューンでしょうか・・・・。

SACDならもっと生々しく・・・・と、つい思ってしまいます。

05-21-07 12:16 | 先頭へ↑

手作りバックロードホーン・スピーカーのその後

手作りの口径8.5cm、☆オリジナル設計のバックロードホーン・スピーカーのその後の使いこなしで、実はかなり大きな変化がありましたので、ご報告いたします。

手作りスピーカーの「しょの5」・・・でお見せしました、FE88ES-Rのトールボーイのバックロードホーンスピーカーですが、ユニットのネジの増し締めをしましたら音に大きな影響が出ました。

これはもう、小生のミスです。

mashijime.JPG
六角レンチでネジをしっかりと増し締めします。

もともと、このスピーカーでは側板とバッフル板の少々の段差を、透明のウレタンの塗装を厚く塗ることで埋めております。

そのため製作当初、真鍮のリングとウレタン塗装が固着してしまうことを恐れて、ネジを軽くしか締めておらず、一ヵ月後くらいの塗料の完全な硬化を待って、増し締めしようと考えていたのですが、そのうちにすっかりその事を忘れ、そのままになっておりましたのです・・・。

昨晩ふと気になって、まず真鍮のリングをガッチリ増し締めして、さらにユニットをシッカリ締め直しました。

真鍮リングを締めるときには結構ネジを回せましたので、かなり、ゆるかったと思います。

で、結果、『音は結構、「激変」の状態で、ビックリしました』

良くなったのです。

音の粒立ちが、さ・ら・に・クッキリ・しました。

音離れがよい感じがします。
低音感も、かなり増した・・・感じがします。

やはり(小型の)ユニットは取り付けの強度が大切・・・と分かっていたつもりで、高価な真鍮リングもおごっていたのですが、こういう大切な原則を少々忘れていました・・・反省です。

ユニットの取り付けはシッカリ締めると音が本当に変わります。

こういう基本をやらないうちに、ユニットをどうだこうだ言ったらユニットに対して失礼でした・・・。

小生の音質モニターの曲、アン・サリーさんの「ブランニューオリンズ」の4曲目の冒頭キックドラムの出にくい音・・・これが結構出ています。まあまあと言って良いでしょうか・・・。
少なくても今までよりは低音が再生できています。
・・・従来とは全然違いました。

ゴンチチのSACD・・・これは・・・・もう言うことがありませんでした。
驚いてしまって・・・。

このSACDは毎日のように聞いていたのにもかかわらず、今回の変化で素晴らしく変わっており、聞き惚れて暫くうっとり聞いてしまいました。

本当に激変でした・・・・。

こういう増し締めの体験から考えますと、長岡先生が時折やっていらした、小型のバックロードホーン・スピーカーの上に鉛の塊を乗せて箱自体の振動を抑える事は、かなり有効ではないかと推察できます。
箱の振動をダンプ(抑制)するには、エンクロージャー(箱)の上に重たい石や鉛の塊などを乗せて、振動を押さえ込むのですが、これをやるとユニットの音の振動が無駄にならず、音が前に飛び出す・・・と言うことを良く聞きます。これも・・・分かる気がいたします。

昨晩はついでに横のD-37ES(MAKIZOU)の取り付けネジも増し締めしました。
こちらは、もともと結構ガッチリ締めてありましたので、大きな変化はありませんでした。

面白い体験でした・・・。

スピーカーはユニットのネジを締めると音が良い・・・。

本当に体験して勉強になりました。

惜しむらくは、前回のFディレクターの試聴会の時に、この音を出したかったです。

増し締めで8.5cmと16cmの差がかなり縮まっており、8.5cmはさらに良くなっていますので・・・。お聞かせしたかったですね。8.5cmの真の実力を・・・。

次回の楽しみに取っておきますか・・・!!

05-18-07 10:36 | 先頭へ↑

クレイジーキャッツの唄

先日、植木 等さんがお亡くなりになられて、大変寂しいですし、残念でなりません。
小生クレイジーキャッツ・・・好きでした。

リアルタイムで「シャボン玉ホリデー」を見て育った世代ですから・・・。
植木さんの映画もかなり見ていると思いますし・・・。

最近、かつて活躍していらっしゃった先輩たち・・・・横山ノック師匠とか・・・・テレビ画面狭しと動き回られていた元気の塊のような方々が、だんだん逝かれてしまいます・・・。

仕方の無いことですが、本当に寂しいです。

何で人は・・・老いるのでしょうかね・・・。

あの永遠の令嬢・・・オードリーヘップバーンさんも、もういらっしゃらないんですから・・・考えてしまいますね・・・時間の経過の切なさを・・・。

皆さんスクリーンやテレビの中で輝いていたころのまま、老いなければ良いのに・・・。
避けられないのですね・・・時間はとめられない・・・。

しかし、こういう有名な方たちの場合は、われわれ一般人と異なり、映像や音楽などを残してくれている事を、やはり幸せと考えるべきなのでしょうね・・。

昨晩、自室でクレイジーキャッツのカセットテープを発見しました。
小生が30歳くらいのころ(今から20年以上前)だったでしょうか・・・。
アナログのレコード・・・・ドーナツ盤から1曲1曲録音したカセットです。
A面・B面それぞれ10曲づつで、全部で20曲・・・。

今では、そのドーナツ盤はどこかに行ってしまって、残っていません。

アクシアのハイポジのカセットテープにドルビーBで録音したものだけが残っていたのです。

録音は悪くありませんでした。
アナログのレコードから取ったものですし、音は問題ないです。

それをデジタルノイズリダクションの付いている小生のパイオニア製カセットデッキからCD-Rに焼きました。
このカセットデッキの威力は凄いです。音の鮮度が結構、無くならずに・・・出ています。

途中レベルの変動や、オートトラックのうまく行かない箇所の、手による打ち込みなど、少々苦心しながらですが、なんとか取り終えました・・・。

CD-Rのクレージーキャッツは、なにか・・・ちょっと蘇った様な気がしました。

音は結構良いですよ・・・。

歌詞が凄いんですよね・・・。多くが、過日亡くなられた青島幸雄さんの作詞と思いまが・・・。
(青島さんもそうなんですが、小生の好きな・・・凄い人々が最近になって多数亡くなられていて本当に悲しいと言うか、口惜しいと言うか・・・たまらなく残念な・・・やるせない気持ちです。才能が逝ってしまう・・・・何度も同じ事言ってて・・・すみません。)

クレイジーと言うと、スーダラ節、ハイそれまでよ、五万節、ドント節、とか、つい有名なものばかりになりがちですが、他にも名曲がたくさんあります・・・。

たとえば・・・ 『これが男の生きる道』・・・なんて曲は、大げさな曲調なのに歌詞は・・・・・・。
帰りに買った福神漬けで、ひとりで冷や飯を食ったら、古い虫歯がとても疼いた・・・でも、これが男の生きる道・・・・と歌い上げる内容ですから・・・始めて聞いた時などナンセンスといいますか・・・あきれたと言いますか、植木さんの歌と言うより「芝居」・・に大笑いしました。
生き生きしているんですよね・・・セリフと言うか・・・歌と言うか・・・つい笑ってしまうのです。
植木さんの笑い声に相当つられますよ・・・この曲の3番の歌詞・・・ボーナスが出て楽しく飲んで歩いてラーメン食ってる・・・ところの歌詞なんか・・・凄いですよ。

残しておきたい芸術・・・芸・・・・ですかね。

今後も大切に、このCD-Rを聴いて行きたいと思います・・・。

(でも、やはり・・・「寂しい」と感じているのは小生だけではないでしょうし、そういう寂しさを感じる方は沢山いらっしゃると思います。)

植木さん・・・クレイジーキャッツの皆様・・・。すばらしい歌をありがとうございます。・・・と申し上げたいです・・・。

やはり、やはり、、楽しんで、、、笑って聞かせていただくのが一番宜しい事なのだと、あらためて思います・・・。

05-17-07 12:12 | 先頭へ↑

音楽に自宅で感動する装置

先日のスピーカー遊びのお話でご登場いただいた、音楽ディレクターF氏のブログにも手作りのバックロードホーン・スピーカーの件は取り上げていただきました・・・本当に感動です。

氏からは、良い音で聞くと、すばらしい別の感動があること・・・それを多くの人に伝えて行きたい・・・音楽カフェの構想(夢)がある。と言う趣旨の話がありましたが、小生もまったく同感で、氏の構想のお手伝いしたいと思っています。

できれば『ラジカセ世代』の方たちに大きなスピーカーの音を体験していただければ・・・などと・・・・。

しかし、この手の話は本当に難しくて、音を聞いてナンボ・・・ですから、こうして良い音がどうしたこうしたと文章で書きましても、まったく遠吠えでありまして・・・全然伝わらないと思います・・・。

しかし、しかしです。
ドンキホーテ、おせっかい伝道師・・・の謗りを覚悟して申しますと、『もったいない・・』から良い音で聞きましょうよ!!・・・と言う感覚なのです。

何がもったいないか・・・・と申しますと・・・。

①音楽が勿体無いのです。 
  アーティストの表現を欠落無く、しっかり聞くと、もっと感動します。
  良い装置を使って、それまで聞こえなかった低音・高音・空間の音などが聞こえると、大
  好きなアーティストが表現したかったことが、より多く理解・享受できますし、彼らの意思
  をたくさん受け取ることが出来ます。
  したがってアーティストが近くに来ます・・・とも言えます。
  アーティストへのリスペクトと言いますか・・・聞き尽くすのが礼儀のような気もします。

②時間が勿体無いのです・・。  
  良い音楽を身近に置いた密度の高い時間は、充実しています。それが再生装置・スピー
  カーを通じた音でも、それなりに生演奏みたいに感動できるとしたら・・・と言うことなので
  す。実際、良い装置で音楽を聞きますと、本当に『心』に来ます。

第③の勿体無い・・・はオーディオのコストが意外にローコストなこと・・でしょうか。
  実はそこそこのお金で感動の音楽が手に入ります・・・。なので、
  やらないのが勿体無い・・・という理屈です。
  さらに、アナログ(レコード)を最新のスピーカーで聞きますと、その音の良さにタマゲ・・
  驚きます。ソフトも中古が安価です・・・。

小生がF氏からお褒め頂き、嬉しかった事のひとつが「安いコストで良い音を実現している」ということ・・・でもありました。

小生の装置は、一番お値段が高いTEACのCDプレーヤー(VRDS-50)を含めてローエンドから中級までの機器ばかりです・・・。
つまり・・・すべてが高級マニア用ではない普通のものばかりなのです。

プリアンプは新古品4万弱。パワーアンプは真空管で、個人製作をお願いしたもの(殆ど部品代のお値段14万)。MDもケンウッドの新古品4万弱。SACDもマランツの5万弱。カセットデッキはパイオニア製でやはり4万弱。FMチューナーはデノンの中古をオークションで4千円。レコードプレーヤーも中古をオークションで4万。CD-Rは新古品3万弱。レコードの針・カートリッジはオークションのジャンク品中心で、一番のエース(ビクターの物)もジャンクから発見し、これが1個なんと500円!!・・・。
スピーカーは手作りで、ユニット代にベニヤ代と塗料代と手間と情熱・・・。

これらを一度に買ったら結構大変ですが、実際は10年以上の間に、だんだん揃えていますので・・・何とかなりました。
CDの17万とかアンプの14万は結構大変でしたが、この手の趣味の方からしたら序の口以下でしょうか・・・。

アンプに関しては、プロ用のパワーアンプを探しますと、ベーリンガーと言うブランドなどで
3万円くらいで良いのがありますし・・・。

機器の問題は、頑張ると、数年で何とかなります・・・です。

ただ一方で、大問題があります。
音楽を聞く環境が、逆風だらけなのです・・・。

住宅事情からして・・・大きな音が出せる環境がありません・・・。
簡単な音楽用の防音室のカプセルなどが安価になると良いのですが・・・。
(6畳間用で20~30万円くらいであったらぜひ欲しいです・・・。これは小生も夢ですが・・・。)

また儲からないオーディオから一流メーカーさんがドンドン撤退していますし・・・。
老舗が海外資本になっていたり・・・。
選べる製品がだんだん手薄になっています・・・。

厳しいことです・・・。

しかし、それでも何とか、こう言う問題を超えられたら、音楽の輝きが変わります。
実に楽しいのです。

自宅のオーディオでも出来れば音量はコンサートで体験するのような、大音量が良いのですが、音楽のボリュームを少々控えめにしても、高音質は十分理解できます・・・。
チョッとスケール感が出ませんが・・・。

この世界いかがでしょうか?
やってみた結果、小生にとりまして何が宜しかったかと申しますと、これは音楽が日常の中にあることでした・・・。

スイッチを入れると、ビートルズもチェコフィルも「そこにいる・・・」。

実はこれは「凄いこと」だと思います・・・。


05-10-07 09:58 | 先頭へ↑

手作りスピーカーの試聴会で遊びました

5月2日夜、かねてから知人に話を聞いており、是非お会いしたかった音楽ディレクターのF氏にやっとお会いできました。
それも、小生の趣味つながりで、手作りのバックロードホーン・スピーカーのご縁です。(まったく仕事ではないのですが・・)
この経緯を、・・・風が吹けば桶屋が儲かる・・・的な、ご説明でご案内致しますと・・・。

①小生が経営の面で、色々お教えを願っているA先生と言う方がいて、その方をオーディオに
  引きずり込もうと考えましたのがそもそもの始まりです。(共通の趣味は何かと楽しいも
  のですので・・)
②で、話だけでは進まないので、強引な手に出て、ネットでバックロードホーンの箱を入手
  して、FOSTEXの標準の8cmユニットを入れたものを作り、それを無理やりA先生に押
  し売りしました。
  「女性ボーカルも良い・・」との評価で、相当気に入ってもらいました。
③その後、折を見てA先生に小生の使っておりました、D-99ESR(長岡先生のD-99を
  下敷きにさせていただき、新ユニットのFE88ESR用にアレンジした設計のもの・・・手作り  スピーカー しょの4に製作の詳細があります・・・)をお譲りしました。
  これはこれで「真打ち」クラスのスピーカーですので・・・ますますハマルかと・・・。
④A先生の経営面の指導のお客さんには、たまたま音楽ディレクターを歴任されたF氏がい
  らっしゃいました。
⑤ある時、F氏は用事でA先生の自宅を訪れました。その時D-99ESRを偶然聞くことにな
  り、音質に驚かれたとの話でした。プロの耳が聞いて「これは凄いぞ・・・」となって、手作り
  スピーカーのオーディオにご興味を頂き・・・今度小生とも会ってみる・・・

となって、今回の「スピーカーで遊ぶ会」・・・につながったのです・・・。

と言っても実際は、会社にお見えになったA氏・F氏を無理やり自宅まで車に乗せて拉致して・・・手作りのバックロードホーン・スピーカーを(無理矢理)聞かせた・・・が真相なのですが・・・。

しかし、これはうれしかったです・・・。

なにせF氏は小生が大好きな『G』というギターインストのデュオのディレクターをされていた方ですし、それだけでも、お話を聞きたかったりしましたので・・・。

遊びに来ていただくと、本当に『G』のアルバムもいっぱいありますので・・・。

で、3人はピザなど食いながら色々聞きまくりました。

懐メロ洋楽・・・クラシック・・・ポップス・・・SACDの音・・・

メインはD-37ES(MAKIZOU版のES)の16cmのバックロードで、あとはFE-88ESRの8.5cmのトールボーイのバックロードを混ぜつつ・・・。

F氏はやはり聞き方が異なりました。

この部分のコーラスは別取りだ・・・とか、ここは重ねているね・・・とか、レコーディングの状態を聞き分けてしまうのでした・・・。
凄いです・・・。

で、このスピーカーだと、この部分でボーカルを重ねていたのが、今始めて分かった・・・。

という曲もありまして、スピーカーを作った者としては『冥利』に尽きる思いでした。

ずっと音楽に携わって来られた・・・「プロ」の方に言われる嬉しさって相当ありますから・・・。

ご発言で忘れられないのは、

「音が明るくて凄く前に出る・・・。」
「スタジオより良い・・・。」
「こんなイイ音がしてたら、直ぐOKを出しちゃうよね・・・。」

というくだりでした・・・。

機器の評価では、

●真空管アンプ・・・個人製作によるものですが、これがバックロードとの相性良く、高評価
           でした。
●国産「T」ブランドのプリアンプ・・・バッテリードライブの静寂が高評価・・。
                     安いけどバッテリードライブが効果的で好印象・・・と。

先日入れたプロ用のクラウン社のパワーアンプは、過不足の無い良い音だと思いますが、「艶・響き・・・が少ない」ので、小生の自宅の今回の「会」の場合は、真空管の方に軍配が上がりました。

先日も書きましたが、「正確な音、モニター的な音」というのでしょうか・・・プロ用のクラウン社のアンプは、真空管と比較しますと、そういう「無駄な響きの無い音」と言う印象の音がしています・・・・。
きっとこのアンプは40cmのウーハーなど大口径のスピーカーを鳴らす時は、そのダンピングファクター400というスペックの威力が出て、凄い音で鳴らせるのだ・・・と思います。

(おそらく小生のバックロードホーンのように、小口径のフルレンジスピーカーを運転する場合には、ダンピングファクターの小さい真空管アンプでもそれなりにドライブ可能?だったため・・・今回のような話しになったのではないか?と思います・・・??)

いずれにしましても、F氏は今後、こういう真空管などの機器を入手されるのでは・・という感じでした・・・。

自作スピーカーは総じて好評でしたので、 「ああ、やってて良かった・・・」の幸せな一日でした。

ほぼ同世代のオッサン達ですが、今後とも楽しく遊んでまいりたいと思います・・・。

05-07-07 11:15 | 先頭へ↑

新アンプなど導入しました

先日来、手作りスピーカー(バックロードホーン)の話が続きましたが、アンプなどの新兵器を導入しましたので、そのご報告でございます。

小生、手作りは大工仕事で済むスピーカー工作と、真空管アンプのエレキットの製作くらいまでで、電子回路はお手上げなのです・・・。
ですので、基本的にアンプなどは購入しています。

最近あるサイトの主催の方の主張に妙に納得しておりまして、かなり勉強しました。
それは「プロケーブル」さんのサイトです。

曰く、高級な民生のアンプはボロイ・・・。
高級な接続コード類は音をグツグツにしてしまう・・・。とか・・。
メッキの端子の電源プラグは音が駄目になる・・・。とか・・。

小生が読んでいて大変納得したのは、世界のスタジオ・録音現場で使っているケーブル類と同じケーブルをCDプレーヤーからアンプへの接続や、MDデッキなどの接続に使うのが、音の再現と言う観点では正しい・・・という考えでした。

オーディオの再生では、スタジオの逆に信号が流れるだけ・・・接続ケーブルが録音現場と同じだと再現できる・・・。・・なるほどです。

エンジニアの方がスタジオで音決めして、それをパッケージにしたのがCD・・・。
CDの再生はその逆の行為・・・。

アメリカのスタジオは多くがベルデンの8412というケーブルを使っているそうです。
日本の録音スタジオでは、カナレかモガミ電線・・・だそうです。

このケーブル類、オーディオ用としては安価です。
小生はベルデンの8412と言うケーブルで、RCAプラグは世界標準と言われるプラグ(スイスのノイトリック社のもの)で作ったケーブルを購入して導入しました。

このケーブルは安価で、2本一組1mで確か3,000円くらいでしたか・・・。
このケーブルが良い音かどうかは、残念ながら小生の耳には分かりませんでしたが、これがスタジオの標準なのだ・・という安心感があります。
それと、しいて言うと、高音域の癖が取れ、低音が豊かになったような感じはありました。

さらにスピーカー・ケーブルは、アメリカの古いウエスタンエレクトリック社の16GAという太さのものを、すでにプロケーブルさんから購入し、昨年の夏から使っていました・・・。
これも1mで1000円くらいで、スッキリとして癖の無い、良い音だと思います。
スピーカーケーブルについては、その良さが分かりやすかったように記憶しています。
音(の広がり)が晴れ晴れした感覚・・があったのを覚えております。

スピーカーの自作写真にも写っている内部配線の赤い電線がウエスタンエレクトリックの16GAの電線です・・・。

また、このサイトではアンプも・・・レコーディングスタジオで使う、プロ用のラックマウントの1Uの物を推薦されています。
アメリカのクラウン社のアンプです。 クラウンD-45(日本名ではアムクロンD-45)。

片チャンネル25W、ステレオで50W。
お値段6万6千円少々・・・これが最強のアンプと紹介されています。

トランス電源のアンプですので、トランスのうなり・・・「ウーンという雑音」がありますが、音は確かに良いと思いました。

リスニングポジションから離れたところにアンプを設置したら、この「ウーン」は気にならないと思いますし・・・。

音の感じは、ナチュラルでフラットな音・・・と言うのはこういうことか・・と思いました。
余計な響きなど無く正確に再現する・・・と言う音と感じました。

思えばこういう音を求めて、今まで真空管アンプやら色々と行脚してきたように思いますし・・・。微妙な心理状態です。

結果としては、真空管アンプはこれと聞き比べますと、ある意味で対極でした。
真空管独特の響きが付加されていると思いました。

しかし、真空管の響きは、これはこれで倍音の多いチェロなどを聞くと大変捨てがたい魅力があります。
真空管アンプの良さは「響き」「つや」だと気付かせてくれたものも、対極にあるクラウンのアンプと言う言い方も出来ますね・・・。

クラウンのアンプの音は真っ直ぐに音楽を確認できる感覚で、これはプロのモニターの世界なのだろうと思いました。

ケーブルとアンプに関しては、小生がもともと高級なケーブルや超高級アンプや超高級電源ケーブルなどと無縁で、拙宅では、せいぜい自分で半田付けした秋葉原で買った古川電線や日立電線のケーブルを使用・・・でしたので、激変はありませんでした。

(ある意味で小生の自宅のシステムは貧乏システムなので健全だった??のかもしれません・・・だって電源コードに数万円などというのは小生の感覚では・・・あり得ないアンバランスさ・・なのです)

ちなみに、プロケーブルさんではスピーカーも、PAまたはSRでしょうか・・・のプロ用を推薦なさっています。JBLのSR用のものは38cmウーハーで1台が29800円・・・。
これが「良い」そうで・・・今までの感覚からすると絶句する値段です・・・。

でも、この方の耳は確かだと思いますので・・・。
いずれ導入したいスピーカーです・・・。

ちょっと目からウロコ・・・の体験でした。

さらにもうひとつの新兵器は電源トランスです。
これも買いました。

単層200ボルト(専用のアースつき)・・・3芯の単層200ボルトとも言うそうです・・・。
の電源工事をしてもらって、ダウントランスを入れました。

3芯のアースつきの200ボルトは、バランス伝送で電源を供給していて、ノイズを食っていない綺麗な電源・・・とのことで、これから電圧を落として100ボルトのオーディオ機器に電源を供給します。

トランスの前後に12個のコンセントがあるのです。

オーディオ用のダウントランスというのでしょうか・・プロケーブルさんのオリジナル商品だと思います・・。
CDやMDやレコードプレーヤーなど、みんなこのトランスから供給しました。

このトランスの導入も、小生の自宅では劇的・・・ではないものの、CDの音はスッキリとし、静寂になったと思います。(このトランスもトランスですから、少々うなりますが、ボリュームを上げたらマスクされます・・・)

アンプもトランスも全体的に、拙宅では地味目な効果ですが、すべてプラスの方向に作用してくれています。

もともと、真空管アンプ、フルレンジのスピーカー、ケーブルにはお金をかけない・・・と言う拙宅の音は、意図しておりませんでしたが、運良く「健全なオーディオ」だったのかもしれません・・・。

色々高級ケーブルなどを導入して悩んでいる方の場合には、正常化が効果的で、激変が期待できるかもしれませんが、もともと貧乏オーディオの小生でも、かなり満足いたしましたので・・・。

crown amp jp.jpg
上がクラウンのアンプ 下が電源のダウン・トランスです。


04-09-07 17:10 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの7

「手作りスピーカー しょの7」
line up 07 feb2.JPG
07年2月のスピーカーのラインアップです・・・。手作りのバックロードホーン・スピーカーが中心です・・。

『しょの7』は図面だけのご説明です。
ご興味ない方・・・本当に申し訳ございません・・・。この回で一応、当面のお伝えしたいネタ?は終了ですので・・。ご辛抱をお願いいたします・・・。

今までは、作ったスピーカーの話をしてまいりました。
実際は、この他にも代行製作的に、友人に頼まれて作っただけ・・のモノもございます。
また、設計はしたのですが、場所の問題や、お金の事など、結局設計だけで終わっている図面も結構、多数ございます。

そこで、今回はその図面だけをご紹介いたします。
たいしたお役にも立たないことと思いますが、ご参考になれば幸いでございます。
また、一部に長岡先生の設計を土台にさせて頂きながら、意図があって「改」として、設計を変更をしている物もございます。
ご了承いただければと思います。

(1)D-102 改スーパー4
長岡先生のブックシェルフ型バックロードは小生、とても好きです。で、色々作りましたが、まだやり残しがございます。
10cmの強力型ユニット、FE108ESⅡ用のブックシェルフをまだ作っておりませんのです。
それの図面がD-102の改スーパー4です。(また勝手な命名でごめんなさい)
この「改」は、実は図面段階でだんだんに4種、検討して修正してきておりまして、現在は4つ目の図面なのです。で、スーパー4(すうぱあよん)と言っております。 オリジナルのD-102との比較では、音道のスロート部のはじめから、悩んだ結果の形になっております。全体のサイズも一回り大きくなり、ブックシェルフとしては、相当大型になってしまいました。
ホーンの開口を正方形以上に確保して、後は空気室容量への配慮とスロート周辺の板材の使い方、ホーンの取り回し方、音道の補強材の入れ方・・・などに小生なりの工夫がチョットだけあります。
これは、ブックシェルフを色々作った反省を込めていますので、きっと作れば結果は良いだろうと思っています。
小生、口径10cmのバックロードは現在持っておりません。スーパースワンを手放していますので、いつかは作りたいスピーカーなのですが、CW形で行くか、ブックシェルフで行くか、トールボーイ前面開口のスワンタイプで行くか・・・大変悩んでおり、それを楽しんでいます。

・D-102 改スーパー4 図面1
・D-102 改スーパー4 図面2

(2)10cmトールボーイ・スワンタイプ
スワンの音を、前面上部開口でトールボーイ型で実現したい・・・と考えた設計したものです。非常に板材を多く使いますが、強度の高い良い箱になるとは思います。
砂利や鉛を入れるスペースも設けた設計です。これも出来れば作って検証してみたいのですが予算と場所が問題です・・・・。

・10cmトールボーイ・スワンタイプ 図面1
・10cmトールボーイ・スワンタイプ 図面2
・10cmトールボーイ・スワンタイプ 図面3

(3)D-118 改 前面の平面を解消したものこれは殆どD-118なのですが、正面からの顔をD-37などと同様に彫りを深くしたくて改造したものです。音道は短縮になっていますが、途中の広がりは工夫して確保しています。音はそれほど変わらない??のではないか??と思っています。
格好は正面からの様子が・・彫りが深く、こっちの方が良いと個人的には思いますが・・・。

・D-118 改 図面

(4)8cmミニ・バックロードホーン・スピーカー自分でも8cmを設計してみました。どうなるのか??は不明です。作ってはいません。
でも顔はやはり階段状のパーツなどバックロード風にしております。
バックロードらしいデザインと設計の計算からすると、結構良好な音になるのではと思いますが、先日のミニバックロードの方が作りやすさの点で優れていると思います。
こちらの図面のミニを選択する場合は、「らしいデザイン」と「ホーンが長くて、より低音に期待できそう」ということが決め手になると思います。(最近の勉強から考察しますと、空気質の容積が少々大きいのではないか?という点と、スロートが大きくないか?の2点が気になってはおります)

・8cmミニバックロード 図面

02-27-07 09:45 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの6

「手作りスピーカー しょの6」
申し訳ございません。シリーズ第6弾?『しょの6』でございます。
ご興味ない方・・・本当に申し訳なく思います・・・。
今回はスピーカーの手作り「偏」の6回目でございます。


前回までに、
①D-101S(スーパースワン)からはじまり、
⑥FE88ES-Rのトールボーイ型バックロードホーンスピーカー(オリジナル)まで書きま
 した。そこで、今回は残った手作りスピーカー(小物など)をまとめてご紹介いたします。
 (作ったもののご紹介は、これが最後です。この後、図面だけのモノをご紹介いたしまして
  当面の最後回といたしますが・・・。)

長い間、本当にすみませんでした。

で、今回の内容は、
(1)D-37ESというD-37のMAKIZOUさん仕様のESバージョンのご紹介
  こちらは口径16cmのCW型バックロードホーン・スピーカーです。
(2)FE83Eという定番の(普通の)口径8cmスピーカーを使ったミニバックロードホーン
  (たぶん静岡に在住?の方が、ネットに公開して下さっているバックロードの図面の通り製   作したものです。ミニでも音は良いです・・。)
(3)長岡先生のBS-28という評価の高いバスレフ型のスピーカーの若干の設計
   変更・ユニット変更のバージョン。
(4)ミニミニ・テレビサイド用バスレフ 8cm
shugou blh.JPG
3台の写真です。D-37ESとBS-28改、(D-99(改)ES-R)がありました・・。
      
の4点が主なメニューです。
では、まず

(1)D-37ESです。
長岡先生のD-37は、9年程前に2台目のバックロードホーン・自作スピーカーとして作り、大変気に入って使っていました。しかし、その後(2005年くらいに)FOSTEXさんから、使用していたFE168SSというユニットの次世代版となるFE168ESという超強力ユニットが登場しまして、小生の心を揺さぶりました。この新ユニットが気になりました。
音も相当良い。低音が出る・・。高域も延びている・・・。など、欲しくなる話でした。
なんとかコイズミ無線さんでこの新ユニットを予約して、真鍮リングと共に購入し、準備を始めました。

ですが、D-37のエンクロージャーをそのまま流用して、ユニットの交換だけをやっても、この新ユニットの能力を引き出せないと言う雑誌記事などが参考になり、箱から作らなくてはダメだなぁとも思っていました。

ネットなどで調べて検討・勉強しますと、FE168ESを使いこなす処々の方法がありましたが、小生は広島の「MAKIZOU」さんのD-37ES版をシンプルで良いな・・・と思いました。
MAKIZOUさんでは従来のD-37の幅だけを20mm?広げて、後は全く同じと言うD-37ESを用意していらっしゃいました。
小生はこれを注文しました。例によってスーパー・シナ・アピトン材の15mmでお願いしました。
届いたのは相当前(1年以上?)ですが、製作する意欲のダウンや仕事の環境変化・・また、スーパースワンなど他のスピーカーを売る決心がつかず、従って、作っても置き場所が無いなど・・重なりまして、作らずに材料のまま、ずっと置いておいたのです。

結局2006年の秋になって、スワンや他のスピーカーを売る決心がついて、スペースも空くので、めでたく??D-37ESの製作開始となりました。

組み立ては長岡先生の『こんなスピーカー見たことない(一刊目)』という本に詳しいです。
幅が20mm広がっただけですから、こちらをご覧くださいませ・・。

組み立て式、通りに作りました。このESでは面倒な三角材は入れていません。
一部で三角材は入れないほうが低音が出る・・・などの話もあり、今回は入れないでやってみました。正直に言えば、この頃、製作の「根気」が落ちて・・・いましたし・・・。
写真がありますので、ご覧ください。
D37ES up.JPG       D37ES buffle.JPG
完成してトゥイーターT900Aを乗せました。  バッフルの裏を加工しています。
D37ESotomichi1.JPG D37ESotomichi2.JPG
音道の中もステインで事前に着色します。       三角材はつけていません。
D37ESotomichi4.JPG D37naibu up.JPG
空気室下の空間はミクロンウールを充填     音道の平面に白の3mmフエルトを・・・

組み立て前に油性のオイルステイン(メープル)で着色し、組み立て後、2液性ウレタンのクリアで3回ほど、ガン吹き塗装をしています。
このD-37ESでは吹き付けたままで、スプレーのツブツブを消しておらず、コンパウンドでは磨いておりません。
ツヤツヤではなく「しっとり」した光沢にしています。磨くのは後からいつでも磨けますので・・・塗料を吹き付けたまま・・に敢えてしています。これはこれで味かなと思いまして・・。
(最近、チョットだけ磨きました・・・。)
肝心な音ですが・・、やはり迫力があってハイスピードで飛んできます。
小生のレベルの耳では家庭用としてこれ以上は不要では?と思うほど、音離れ、抜け、切れ、粒立ち・・などが良いと思いました。・・・何を聞いても「凄い」のです。聞き込むと少々疲れるくらいの情報量ですし・・・。

しかも、エージングという概念はあまり関係ないみたいで・・・もちろん一ヶ月程度でユニットの馴染みが出て、さらに素直というか、角が取れるといいますか、柔和?に・・良くはなりますが・・・、鳴らしはじめから、しっかり低音が出ており、大変驚きました。
低音感は従来のD-37のFE168SSというユニットの時とは、比較にならないくらい、しっかりありました。

8.5cmのFE88ES-Rとは異なり、低く沈み込んだ音域から低音が出ており、音楽全体の重心がしっかり下がって安定する感じです。
特筆はバランスの良さでしょうかね・・・。上も出ていますし・・・。
ただしトゥイーターは必要だと思いますですが・・・。

アナログの再生とのマッチングも良いようで、音にうるさい方で、元PCM音楽放送局の方が拙宅に遊びにこられた時、アナログでビートルズのレット・イット・ビー(ネイキッド版)を聴かれ、ご本人曰く、「不覚にも涙が出た」と泣きながらおっしゃった・・ことがありました。
ビートルズがこんなに良い鳴り方で、きちんと音が出ているのは珍しいことで、久しぶりに驚いたんです・・・とのことでした。

小生はそれほど耳に自信がありませんがうれしい話でした。
ちなみに小生は、もうオッサンで年ですが、モスキートーンは宇宙人のレベルは無理なものの、その手前までは全部聞こえます・・・。何の参考にもなりませんで・・・すみません。

(2)FE83Eのミニバックロード
ネットを見ていたら、おそらく静岡?にお住まいの方が、ミニのバックロードを設計され、図面を公開されておられました。一見して良さそうに思える合理的な設計で、「これは良い」と作ってみました。
何ら変更していません。図面どおりです・・・。
http://www2.tokai.or.jp/livesteamloco/index.htmがその方のホームページです。
オーディオと言う項目の中に図面がありました。
有難うございました。作ってみました・・。

作ってから、下地に「との粉」を水で溶いて、少々(水5にボンド1くらい)木工ボンドを加えたものを塗り、目止め(塗料が染み込み過ぎないように)をして、さっと紙やすり(400番)で表面をサンディングしました。これで塗装の下地はできます・・。・・面倒でしょうか?
それから水性のウレタン塗料のメープルカラーを完全に乾かないうちに、3回ぐらい重ねて塗っただけです。
会社でチョット聞く用に使っています。十分良いです。小さくてもバックロードのピュアな感じはありますし・・・。
もちろん、組み立てに際しては、ユニット固定に爪つきナットを使うなど、小生の組み立て方は踏襲しています。
カワイイし、これは意外なほど良い音です。写真が、組み立て途中の様子からありますので、ご覧ください。ご参考に・・・。
mini BLH naibu1.JPG mini BLH naibu2.JPG mini BLH naibu3.JPG mini BLH.JPG
ミニでも一応バックロードらしく、ホーン開口部に階段状の音道があります。

このスピーカーは意外に十分良くて・・・かえって考えさせられます・・・。
これでも良いのではないか・・・と。
じっくり聞き込まなければ、低音の沈み込み不足などの欠点も大して感じませんし、破綻も感じません・・・。複雑な思いです・・・。
フルレンジスピーカーというのはそう言うものなのでしょうね・・・。まとまっているんですね・・・。

(3)BS-28改造版の製作
これがバックロード好きの小生にしては、珍しい?と言いますか、初めて挑戦した
バスレフ方式の2ウェイ・スピーカーです。
キッカケは月刊ステレオさんの記事でした。

BS-28は侮れない凄いスピーカーで、長岡先生の傑作、「モアイ」と言うスピーカーの片鱗を感じるような音・・・とか。
それを読んで、小生いつかは作ろうと思っていました。
しかし、時は流れ、流れて・・。

FOSTEXさんの、このスピーカー用のユニットが廃盤になってしまいました・・・。もうオリジナルと同じユニットが入手できませんから、作れないのです・・・。

で、ガッカリしていたのですが、ある時ふと遊び心が湧いてきました。
台湾製の安価なユニットですべてを置き換え、非常に安価に作ると言う風に目標を置き換えたのです。面白そうですから・・・。

このスピーカーは片側にウーハー2個左右で4個 トゥイーターも片側に2個左右で4個使います。つまりユニットは8個・・・。
でも台湾製。ウーハーもトゥイーターも1個2,980円でした。激安ですね。
で、片側11,920円でユニットが揃います。
(最近ですとトゥイーターがネオジウム磁石で970円と言うのもあります・・ますますこの手の改造では・・・ねらい目ですね)

それで、左右でもその倍23,840円。ベニヤは15mm厚のシナ合板で1枚6千円くらいでしょうか?板も相当、余りますが・・。

小生はトゥイーターを一段落として、表面上は面一な感じで埋め込むために、バッフル版は
15mm厚のシナベニヤの上に、4mmのシナベニヤを重ねています。4mmのシナベニヤを入れても、板代は安いですが・・・・・・。
(段落ち・・にするには、素人は「彫る」より、「貼る」・・にしました。写真でご確認ください)

この設計の特徴は、ネットワークにアッテネーター(可変抵抗・ボリューム)が無い、長岡式なことです。
つまり8Ωのウーハーを並列の結線で4Ωにして使い、8Ωのトゥイーターを直列の結線で16Ωにして使います。
バランスとして、ウーハーに沢山、信号電流が流れますから、ブーストしたことになり、トゥイーターへの入力は電流が減ってパワーを下げることになり、結果的に低音アップと高音ダウンを果たし、アッテネーター(ボリュームつまみの事です)無しで音のバランスが取れる・・十分な低音を狙う・・・と言うネットワークを嫌う長岡先生らしい面白い工夫と設計なのです。

ですので、ネットワーク回路のパーツもウーハー用のコイルとトゥイーター用のコンデンサだけです・・・。
このスピーカーは、確かに月刊ステレオのオリジナルとは、ユニットも台湾製で異なりますし、箱のサイズも奥行きを20mm増やしたりと、遊んでいますので、なにかと違いますから、なんとも言いにくいですが、特徴は似ている様ですし、「なかなか良い音で、これはこれで十分」でした。

正確に、正直に言いますと、バックロードホーンを聞かなければ、これはこれで、何の不満も感じない、とても良い、メインにさえなれるスピーカーだと思いました。

その後、小生はこれを2WAYスピーカーの代表例のような感じで扱っています。
専用の台も作りました。

置く位置を耳の高さに合わせたら、このスピーカーのかなりの能力が初めて分かりました。
音場感が、かなり良い・・のです。
バックロードホーンの自作の時に、聞き比べる対象にも使っているのです。なんとなくですが、このスピーカーは小生から見て、妙にまとまった音質で、市販品っぽいなぁ・・と言う感覚もあるのです。
バックロードとの比較で、不満を言えば、トゥイーターの力がまだ少々強く、若干、低音不足気味に感じると言うことでしょうか。
精細・精緻な音で、音場が縦に高く、また横にも大きく広がるようにできる感じで、仮想同軸型の特徴でしょうか・・・独特なイメージがあります。

これは好みの問題もあるでしょうが、「相当良くて侮れません」。

明瞭な音の感じが好きな方には、おそらく堪らない魅力?ではないでしょうか・・・。
価格を考えたら、この程度の低音不足の話は言ってはいけない・・・欲張りすぎな要求なのかもしれませんが・・。
と言いますのは、ユニット片側4個のお値段はD-99ESRの真鍮の「リング代1個」とほぼ同じ(やや安い)ですから・・・。
まあ激安ですが・・・これは面白いスピーカーです・・。・・・・写真がございます。
bs28.jpg台湾のユニット(ウーハー)のポリプロピレンの透明コーン
                          が見えます。中が透けて面白いです。
BS28 up2.JPG BS28 buffle.JPG
完成写真とバッフル。トゥイーターを一段落として平面的に取り付けたいので、二重構造です。ユニットの円が上手に切れていません。円がガタガタです。寸法のミスや、やり直しで汚くなりました。
BS28 naka.JPG BS28 buffle ura2.JPG
内部のバスレフポート・・簡単な構造です。   バッフル裏の爪つきナットの写真
BS28 setchaku.JPG BS28 box complete.JPG
箱の接着と内部のネットワーク配線、吸音材の貼りこみで、箱は完成です。後は仕上げ・・・
との粉とサンディングで下地の調整をした後、
水性のウレタンニスをさらっと塗ってみました。

・BS-28改造版 図面

(4)FE87E使用のミニミニ・テレビサイド用バスレフ
これは自宅の14インチのテレビの横に置くための防磁型ユニットのバスレフです。
図面もありますが、何の事は無い、普通のスリット型ポートのバスレフでございます。
よろしければ、ご参考に図面と写真をお使いください。
水性のニスを塗って手軽に使っていますが、じっくり聞いてみますと、やはり血統は争えないといいますか、FE88ESRに近い音質を「ちょいと」・・・感じます。
FOSTEXは、FOSTEX・・なんですね。
まあコーン紙など似ていますからね・・・。
人によっては、FE88ESRと大して変わらない・・・などとも言います。ただのバスレフですが、結構これ、鳴らすと鳴ります。
侮れませんです・・・。
大きな音を出さなければ相当良いのです。

こじんまりと小音量で聞くなら、十分な性能があるのが、FOSTEXさんの8cmフルレンジだと思います。
8cmは良いです。トゥイーターが不要ですから・・・。
写真をどうぞ・・ご覧ください。
bouji bassref.JPG bouji bassref2.JPG
下地は定番のとの粉です。塗料は水性のウレタンニスです。乾くと水を弾くので、やや濡れたうちでないと塗り重ねが利きません。
簡単に仕上げができますが・・・。そこそこ?のできばえが限界ですね。

・FE87E使用のバスレフ 図面

02-26-07 15:12 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの5

「手作りスピーカー しょの5」
まだ続いておりますシリーズ第5弾?『しょの5』でございます。
いつも大変申し訳ございません。
ご興味ない方・・・まことに申し訳なく思います・・・。
今回はスピーカーの手作り「偏」のとうとう5回目であります。
前回までに、
①D-101S(スーパースワン)から
⑤D-99ES-R(FE88ES-R用 ブックシェルフ型)小生の図面あり・・・の話まで書きました。
そこで、今回は、
⑥FE88ES-Rのトールボーイ型バックロードホーン(オリジナル)について・・を書きます。

そもそも、このトールボーイの設計は3つの理由で始めました。
前回同じスピーカーユニットで製作したD-99ES-Rがお嫁に行ってしまった。(とても寂しい)

それでも、好きな音のユニットだったので忘れられず、どうしてもまた聞きたい。(相当にお気に入りのユニットです)コレをなんとかオークションで入手できましたし・・・。

現スーパーエース・スピーカーのD-37ESは素晴らしいのですが、トゥイーターを使いますので、高音域にホーントゥイーター独特の癖(やや刺激がある)はあります。

また、良いスピーカーですが、情報量が多すぎ、大変「強い音」なので、楽しいけど疲れる・・・ので体力が要ります。それで、普段、気楽に聞く小型スピーカーも欲しい・・・のです。

しかし、作るとなりますと、また同じFE88ES-Rというユニットを選択して作るのでも、従来と同じ設計ではなく、さらに言えば根気・根性のいる砂充填のスタンドが不要な設計のバックロードにしたい!!とも思いました。

そこで、スタンド不要といえばトールボーイ(背の高いスピーカー)です。もちろんバックロードホーンで・・。
このようにして、オリジナル設計の、トールボーイ型、バックロードホーン・スピーカーを手作りしようという考えになりました。

tallboy kansei1.JPG tallboy kansei2.JPG

板材の取り都合(とりつごう)からして、設計以前に高さは90cmでほぼ決定です・・・。さてさて、どうなりますか・・・。バックロードは作ってみないとわからない(長岡先生のセリフです)スピーカーの代表ですから・・・・。

それでは、早速ですが・・。
口径8.5cmの大好きなユニットを使用した、トールボーイ型オリジナル・バックロードホーンの製作です。
まず、ユニットの復習から・・。FE88ES-R。このユニットは何と言っても40khz(キロヘルツ)まで延びた高域のさわやかさに特徴ありです。本当にトゥイーターが不要で、これが大変・大変、大きなメリットだと思います。
さらに、今回は、このユニットのスペック表から特にQ0(キューゼロ)を気にして再設計してみました。
このユニットは強力という話とは裏腹に、良く見るとQ0は意外に大きいのです。
10cmの限定生産のユニットで0.23(FE108ESⅡのQ0)
8cmの限定生産のユニットでは0.31(FE88ESのQ0)
で、このFE88ES-Rでは0.46です
数字が大きくなるとバックロードでなくても、バスレフなどでも使える、マイルドなユニット・・と言う事になるようです。

ですので、絞り率には少々考察が必要と思ったのです。
実際、ES-Rの時、特定のCDの一曲位ですが、低音の強いパルスの入力には「弱い」のを感じていました。
音がボコボコ言う感じになるのです。

いままでの勉強からしますと、Q0が小さい超強力ユニットのバックロードの設計ですと、絞り率90%とかでOKで、あまり絞らないでも良いようだったのですが、こう言うQ0が大きいマイルドな特性のものは、70%くらいに絞り込んだ方が良いのでは?という考えを持ちはじめました。

スロートを音が通過する時のプレッシャーで、ユニットのコーン紙が動きすぎてしまうのを防ぐ感覚です。空気バネで動き過ぎを止める!!とでも言いましょうか・・・。そう言う設計をしようと思いました。

1.設計の留意点・・
一応、小生の計算の内容をお話ししておきますと、まずスピーカーの後ろの部屋の大きさ・・・→空気室の容積を(D-99の1200ccをガイドラインにしつつD-99ESRの経験から)1400ccに設定しています。
低音時のユニットのバタつきを抑える意味で、非常に感覚的な事を頼りにした設計で恐縮なのですが、大きすぎない1400ccです。
この後、検証するとしたら1300ccくらいがどうか?が気になりますが・・・。
(実際2月18日現在の状況では100cc程の木のブロックを一つ入れ、計算では1300cc程にしており、結果は良いように感じます。さらに、もっと体積を小さくする時は、ウッドブロックにフエルトをまいたもの等を追加し、空気室に放り込めば完了で、簡単です。体積を増やすのは殆ど不可能ですが、縮小するのは粘土の塊など、何か物を入れるだけでも出来ますから・・・それで大き目の提案が安全と言うことになります。)

ちなみにFOSTEXさんの、このユニットの説明書に示されてある、バックロードホーンの設計(例)では空気室1200ccで、スロート面積30平方センチです。

長岡先生のD-99では1200ccで良い結果でしたが、少々大きい8.5cmのこのユニットでは、空気室も少々大きくした方が良いのでは?と思っております。

次に難しいのはスロート(ラッパの入り口・・の面積)の絞り方です。
スピーカーの振動板面積の何%にスロートを絞るか?が大変重要なのですが、小生は当初の設計では84.7%くらいにしていました。
どうも、この位が良いのでは?と言う事で暫定的に採用した数字なのですが、このユニットは意外にもQ0(キューゼロ)が大きく、噂に聴くよりは、超強力ではない特性で、バスレフ方式でも使えるくらいなので、スロートは70%位の絞り方でも、低音でユニットのコーン紙が暴れずに済んで、かえって良い結果の可能性が高い・・と考え直しました。
実際に小生の実験では、スロートを26.4平方センチ、絞り率71.7%まで絞り、聴感上は好ましい結果を得ています。(小生は測定用の機材を持っていません・・・聴感の話ですみませんです)

throat.JPG
(この写真のスロート部に、調整後、さらに1枚、4mm厚のシナベニヤを加えています。バッフル板の裏側からは打ち込んだ爪つきナットが4個見えます。空気室の下のデッドスペースにはミクロンウールをギッシリ詰め込んでおります。)

後はホーンのカットオフ周波数を、よく採用する24ヘルツ・・に設定して、計算したとおりのホーンを箱の中に組み込んでいます。
スロートから何センチ進んだら、スロートのホーン断面積の何倍・・・1.3倍とか・・になるかを計算していきます。(早見表があります)
設計上留意したのは以下の点です。

A.スリムでホーンの開口部をユニットに近い上部に持ってくる!!
B.音道の中のデッドスペースには板材を贅沢に投入し共振を防ぐ

(と言っても、板取り上は3×6定尺合板2枚から、すべてのパーツを切り出せ、問題なく収まっていますので、補強には目一杯板を使ったほうが効率が良いのです・・。)
C.開口部周辺や底部には、板材の2枚重ねと3枚重ねをおごり、強度を上げる
D.三角材として、10cm角材の半割を、2箇所は必須として、低音の吐き出しをスムーズにする

です。

しっかり低音を出すためには、ホーン開口部周辺の贅沢な補強が必要と感じております。

図面をご覧下さい。

・FE88ES-Rの
トールボーイ型バックロードホーン(オリジナル)図面を表示

組み立て時の写真は、設計の修正前で、小生の自宅用のものです。
ですから、ホーン途中の板材の塊のような⑫~⑯の部分の枚数変更(写真で4枚を3枚に変更)や、開口部の下側の板材の枚数変更(写真で2枚を3枚に変更)をしたりしています。

設計変更後の「図面」を「正」としてくださいませ。

作った後に気が付く補強の合理性・・・などで、あくまで良い方向に、少々設計の変更をしているからです。

2.板材の手配
板は15mm厚で、広島のMAKIZOUさんに、お店のオリジナル素材である、スーパー・シナ・アピトン合板で、オーダーカットをお願いしました。
MAKIZOUさんにオーダーカットをお願いするのは、D-37ESの時に続き、今回で2回目ですが、本当に素晴らしい精度と情熱で対応していただけます。

梱包の丁寧さや、組み立てを意識したカット寸法のアドバイス、パーツの同梱の配慮など・・・愛情までを感じさせるお仕事ぶりです。本当にいつも感心いたします。
MAKIZOUさんでは、丸い穴も四角い穴も開けてくれますので、送って頂いたら後は丁寧に組み立てるのみです。

今回は側板にはネジを打ち、強度を充分出し、美的な面では、ネジを隠すように、その上から3mmのシナベニヤで化粧をする方法をMAKIZOUさんとご相談して選択しましたので、木口テープは3mmのシナベニヤを貼った後からしか、貼れません。
そのため、木口処理の加工はセルフサービスでやりました。
でも難しくありません。G17などのゴム系ボンドを木口に塗って乾かして、その上から初めからのり付きの木口テープをドライヤーなどで温めてから剥離紙をはがして、貼るだけです。出っ張りはカッターで切り取ります・・。
15mm幅の木口テープはMAKIZOUさんから購入しました・・・・。
側板用の20mm幅のシナの木口テープは東急ハンズさんで買いました。(側板は15mm+3mmです)

3.パーツ確認と下準備
パーツをそろえて過不足を確認し、組み立ての開始です。
まずは、寸法の確認からです。
音道構成パーツはすべて幅120mmです。
平らな板の上で、120mm同士のすべてのパーツを背比べするようにきっちりくっつけて揃えて見ると、狂いがある物が出っ張ったりします。この段階で出っ張るパーツにカンナを掛けたり、ヤスリで削ったりして綺麗に均しておきます。これはコツです。後々の組み立てが楽になるので是非やっておきたいものです。(MAKIZOUさんのカットでは、誤差のあるパーツは、一つもありませんでした・・・凄いです。)
事前の準備としては、さらにフロントバッフル板に、裏側からスピーカーの取り付け用の爪つきナットを打ち込んで、つけておきます。

この程度の小型のスピーカーユニットでは取り付けるネジは4mmを使います。従って爪つきナットも4mm径用です。(爪つきナットは8個入って100円くらいです。)

取り付けは、この爪つきナットの外形が5.5mmくらいですから、ドリルの穴は5.5mmの穴となります。穴の位置は図面的にも割り出しますが、早いのは現物での確認です。
穴の中心を出すためには、穴を開けて切り離した丸い不要な部分を中心に入れて、中心からネジまでの距離をコンパスで墨付けしてから、丸い部分を外し、穴にユニットを置いて、ユニットの取り付け用の穴にコンパスの線が見える範囲で、キリでチョットだけ穴を開けると安心です。(MAIKZOUさんからはこの穴の内部の丸い板も送られてきます・・ご安心を)
・・・この墨付けと現物あわせの併用をやりますと、ユニットがバッフルの穴に対して偏ってしまいませんし、寸法のミスも現物で確認可能ですから安心です・・。
爪つきナットを打ち込みますと、実際はユニットの丸い開口の内側の部分に、ナットの一部(金属の針部分)が少々が出っ張る筈です。

これはナットを打ち込んだ後で、ヤスリで削ります。

木口テープも大部分は事前に貼ります。
①の上下、⑰の上、⑳から(22)の上、⑯の上側・・を先に貼っておきます。
側板(23)(24)の周囲は、組み立て後に貼り付けます。

bond1.JPG bond2.JPG
ボンドを指で塗り伸ばし、乾燥後、温めた木口テープを貼ります
koguchi1.JPG kobuchi2.JPG koguchi3.JPG stein.JPG
                           ステイン着色後のパーツを並べて乾燥します

その他の準備では、今回は組み立て前に着色をしています。
メープル色のオイルステインで、見えそうな範囲の音道内部からその周囲、さらに3mmの側板の化粧板など、すべて塗っておきました。
ステイン塗装は刷毛で塗ったら、すぐにきれいなボロ布・・でふき取り、ムラにしない・・という塗装方法です。
⑳の裏側や三角材にも着色が必要です。
シナの木口テープの後加工の部分にもステインを塗ります。
テープには何故か色が付きにくいので、木口テープだけはステインの2回塗りをしますと、周りの部分との色合いが揃います。

tanshi.JPG wire.JPG
端子に半田付けしたコード                組み立て時の端子の取り付け

さらに、スピーカー端子を⑰の上部に取りつけておきます。
2個の穴(10mmくらい)に、あらかじめ半田付けしておいたスピーカーコードを通し端子を木ネジで取り付けておきます。
穴の位置は⑰の上端から35mmくらいが穴の中心になる感じです。
使うスピーカーコードは、何しろ長めが肝要です。
コード自体は38.5cmの箱の後ろ側にあるスピーカー端子から出て、バッフルの穴を抜け、箱の上に乗せたユニットの半田作業などの余裕を見るのですから、80cmくらいの長さで良いと思います。

4.組み立て・・音道から・・
一応、組み立て式を書いてありますので、その通りに組むのが無難です。
初めての方は、側板(23)の上に①~(22)までを並べ、まずあたりをつけてみることをお薦め致します・・。作る段取りのイメージが湧きますから・・・・。
組み立ては、まず、空気室部分を構成をするパーツ⑤に②~④を取り付け、さらに⑦とその上の★の4mm厚の2枚の板で、スロート部分を作っておくことからスタートです。
⑦の後に⑨も取りつけておきます。
①のバッフル板には⑥を取りつけておきます。
⑫~⑯の板の塊は、先に貼り合わせて作っておきます。
一般に板の貼りあわせは、ズレたら困るので、まずボンドを付けずに板同士をきっちり合わせ、下穴をだけ穴あけします。ドリルの刃はこの場合は板3枚を貫通しない程度に、ドリルからの刃の出方を45mm以下に調節します。
6箇所くらい穴あけしてからボンド付けし、貼りあわせ、ボンドが落ち着いたら、ネジが貫通して飛び出ないようにやや短い40mmくらいの長さのコースレッドで締め付けます。
こうして貼りあわせは「穴が先」「・・それからボンドで接着」「コースレッドを締める」とやると、ズレにくく、うまく行きます。
もちろん穴あけした時の通りに貼り合わせませんと、穴がずれ意味がなくなります。
ボンド付けのとき、部品の裏返しをしないように、貼り合わせる面が分かるマークをしておきます。

この時、平らな板の上で組み立てると塊の部分自体の精度も上がりますし、L字型の部位との接合もネジレ無いで組み立てられ、うまく行きます。「平らな板の上で組みたてる」がポイントです。
この塊を⑪につけますとL字型が出来上がります。この順番でないと段取りが悪くなります。
塊の後は⑪への三角材の取り付けになります。
で、さらにその⑪を②・⑤に取り付け、その後②~⑤の上に①を取り付ける段取りです。
ここまでで上部のパーツ部分が出来ています。
kumitate1.JPG kumitate3.JPG
空気室周辺の組み立てから、上部の音道全体の組み立てへ・・

つづいて後部のパーツの組み立てです。
⑰に⑧、⑩を取り付けます。
その後、先に⑱と⑲を貼り合わせておき、⑰に取り付けます。
⑱と⑲に⑳を打ちつけ、⑳に対してあらかじめ貼りあわせた(21)(22)を付けて行きます。
kumitate2.JPG kumitate4.JPG
音道全体が見えます。開口部近くは板を厚く使い、相当の補強がされています。
noko1.JPG sankaku1.JPG
 三角材は切り出しが大変です

2個目の三角材もこの後に付けます。三角材は下からの固定で良いと思います。
(三角材は一辺が10cmくらいの角材を斜めに半分に切ったものを片側2個使います。
三角材は開口部へ低音を押し出すために大変有効なパーツのようです。小生の場合は、1辺が10cmくらいの角材を手のこで(のこぎりで)斜めに裂いて使っています。これは「のこぎり」の縦刃(たてば)で無いと、うまく切れませんので、両刃の「のこぎり」がぜひ必要です。
これを鋸で切るのはかなり難しいですがホームセンターなどでは斜めのカットはやってくれませんので、練習してコツを体得してからやる以外に方法は無いようです。音道の途中には高音吸収用のフエルトを貼る・・・という工程もあります。)


さらに、この「後部」と「下部」のブロックを「上部」のブロックに付けると、構造体が完成します。

この後、手作りのスペーサーを必要とする組付けになります。
この出来上がった構造体を側板にネジ止めするのですが、この構造体はまだブラブラで、
パーツ間の寸法がガタガタしてしまうからです。
構造体を並べ、音道のそれぞれの幅30mm、40mm、50mm、70mm、85mm、115mm、130mm、165mmなどのパイプ状のスペーサーを厚紙などで作っておき、それらを所定の場所に入れますと、構造体が寸法的に落ち着きます。そうしてからボンド(乾燥の遅いもの)を構造体に付け、ネジの位置を鉛筆でマークした側板を乗せて、穴あけ、ネジの頭部のザクリ、ネジ締めとなります。
側面の板がズレが無いように角を決め、コースレッドをまず四隅に打ちます。
ボンドが落ち着いてきたら、5cmおきくらいにドンドン下穴をあけ、ザクリ、コースレッドを打ち込みます。
はみ出た木工ボンドは水溶性ですから、ぬれ雑巾でドンドンふき取っておきます。

片面で50本くらいのコースレッドを打つでしょうか?
狭くて5cmから、広くて10cmくらいでネジを打ちます。

ドリル径は2.5mmを使い、ネジ頭用のザクリはそれに向く専用のキリを使います。
写真参照ください。
コースレッドは32mmを中心に~1部には38mmを使っております。
ただし三角材の固定用には、51mm~65mmなども使います。
(小生は組み立て用に、ドライバー・ドリルを3台同時に使います。
下穴あけ用、ザクリ用、とネジを締めるドライバーの3台の使い分けをするのです。
3台使うと刃やドライバーを、その都度、付け替える時間と手間が短縮でき、早いのです。)

側板が片側に付いたところで、フエルトの貼り込みをします。
1mmくらいの薄いフエルトを⑤の下の部分と⑪の上面に木工ボンドを薄くつけ、貼ります。ホーンの中の高音を減衰させるためです。
⑲の上にも三角材に掛けてフエルトを貼りこみます。(高音の反射対策)
バックロードホーンの開口部からは低音のみを出すのが理想で、高音は減衰しているのが良いのです。フエルトなどは高音吸収用です。システムの中・高音はスピーカーからの音を直接聞き、低音はスピーカーの後ろに出た音をラッパを通して大きくして聞く・・のがバックロードホーンですから・・・。

もちろん反対側の側板をつけた後(両側取り付け後と言うこと)では、先ほどのスペーサーは二度と外せませんので、音道に残ってしまいます・・。必ず片面が終わったらこのスペーサー郡は外します。これは本当に注意してください・・・。残して組んだら最後ですから・・。

sankaku.jn.JPG nejineji.JPG
根気のオプション三角材!!          コースレッド(木ネジ)だらけの側版の写真

側板の取り付けが左右両方とも済みましたら、小生の場合、化粧用の3mmのシナベニヤの板を側板の上から貼りつけました。
この貼り付けはボンドのみで実行です。
貼ってから体重を掛けてスピーカーに〇〇分間も乗っていました。

側板の化粧板貼り付け後、側板周囲の木口テープを貼ります。
G17などのゴム系ボンドを使用します。

sankaku2.JPG tosoumae.JPG

その他
写真にはその他の三角材が写っております。
これは、根気のある時のオプションとお考えください。
やる気があったら、やるのも、また楽しい・・・です。効果の程は未確認ですが、気のせい程度の効果・・と言う方もいるくらいです。
小生は、このスピーカーがサブとは言え、期待するエースの1台ですから、ちょっと根性で三角材を作って入れました。
三角材は面倒ですが・・・。

5.組み立て・・・配線
組み立てが終了しましたらユニットの取付けです。小生の図面では先に真鍮のリングを付けてから、スピーカーの取り付けです。

リングの後にコードを通し、ユニットの端子に半田付けしました。
半田付けは賛否両論のようで、ファストン端子というハメるだけの端子にする方もいますが・・。
小生は半田付けを愛用です・・・。

6.仕上げなど・・。
これで組み立ては完了ですが、塗装など、仕上げが待っています。
仕上げは個々の趣味ですが、小生はこのスピーカーでは、木目を活かす作りとしましたので、「メープル」カラーの油性オイルステインの上から、透明の2液性ウレタン塗料のクリアをハケ塗り塗装をしました。ウレタン塗料は手指乾燥するまでは30分くらいで速いですが、重ね塗りのためには5~8時間くらい後の硬化するまでの時間を見ます。ちなみに水ペーパーで削るためには、完全硬化する20時間後を目安としています。
塗るのは7時間おきとして、朝8時、午後3時、夜10時の一日3回が限度でしょうか・・。
そして、削るのは翌日、丸1日後・・ですね。

時間を空けながら4回ほど重ねて塗って、その上から翌日に1000番の耐水ペーパーで水研ぎをして、刷毛の目を削り、その後、Tシャツのボロなどに自動車塗装の仕上げ用の研磨剤(コンパウンド)をつけて根気良くゴシゴシ磨いて仕上げます。
コンパウンドは自動車補修用品の売り場で購入し、細目から極細目を使い分けして、愛用しています。
耐水ペーパーのくすんだスリ後が消えて、ピカピカ・艶々になります。
まるでプロの仕上げの感じになります。塗装は、実は塗るより磨く感じが正解?!です・・。
このクリアもそうですが、ウレタン塗料はいつも「おもしろ塗装工房」さんで通販で買っています。
http://www.tosou-ya.comをご覧ください。
2液性のウレタン塗装は、高級家具の様なフィニッシュになります。
この塗装は2液を混合したりなど、色々面倒ですが、手間を掛けて厚塗りすると、まるでプロの高級家具そのもので、完成するととても綺麗なので、お薦めできます。

7.完成
いよいよ・・・完成です。
空気室へのウッドブロックの投入やスロートの調整でかなり良い音がしました。
全体のまとまりが良く、良い音です。
特定の録音のバスドラムの素早い低音など・・ごく一部の音の再生を期待しなければ、コントラバスやベースの低音は充分すぎるほど出ています。
やはりハイスピードで音が飛んできます。
エージングもしていないのに、のっけからかなり良い音なのはD-99ESRの時と同じです。
8.5cmとは思えない低音の豊かさに、最高40khzまでの高音の抜け。
スッキリ繊細なのはブックシェルフの時と同じ傾向です。
D-99を上下に周波数を拡大した・・・性能と言う感じです。

アン・サリーさんのCDの中にある、バスドラムとベースの重なった難しい低音・・これでも、音量を欲張らなければ、何とか破綻せずに鳴ってはいます。・・これは今まで難しかった再生なのです。ギリギリ出ているでしょうか・・・。

リー・リトナーの「カラーリット」のエレガットの抜けは大変良好です。
BEST OF FOURPLAY の一曲目、MAX O MANも最高に音が抜けてきます。
女性ボーカルも申し分ありません。松任谷由実さんの初期のアルバムが涙モノのリアリティーで、生き生きしています。
ジャズの女性ボーカルでは、SACDのダイアナクラール。声の余韻が素晴らしいです。
コントラバスの低音も問題なしです。チェコフィルの2人の演奏になるデュオ・ディ・バッソのチェロとコントラバスが、とんでもない凄い音になって飛んできます。

やはり、弱点は特定の音質で録音した場合の、大音量時の低音のパルス的な短い音、バスドラムとか・・・、これが大音量再生ではモコモコ、ボコボコする傾向が、少々ですが・・・残ったことでした。

ユニットのコーン紙が大きく前後に動いていますが、さすがに8.5cmの限界があるのでしょうね。潰れた低音と言う感じになります。低音のパルス・・には弱い様です。
しかし今回はスロートを絞る調整をしたので、少しは良くなっているようです。

・・音が良いので、ついつい欲が出ますが、大音量時の限界はやはり、ありますですね
優秀なスピーカーシステムでも、口径8.5cmは8.5cmと言うことでしょうか・・。

このスピーカーは現在、小生の小型スピーカーのエースです。
小生には、たまらなく良い音がします。
聴いていると、「なんて良い音なのだ」とシミジミ感じます。・・・また、意外な事に、結構な大きい音量で聞いていても、うっかり寝てしまったりします・・・気持ちの良い音とは、そう言う感じの音なのですね・・・。

※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

02-24-07 20:49 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの4

「手作りスピーカー しょの4」
とうとう?あらあら?手作りシリーズ第4弾?『しょの4』です。
これまた期待は・・・明らかに・・されていない!!ですよねー・・。
大変申し訳ございません。
ご興味ない方・・・今回も無視してください。恐縮でございます。
今回はスピーカーの手作り「偏」の4回目であります。

前回までに、
①D-101S(スーパースワン)から
④D-99(エイトマン・・8cm、FE88ES用 ブックシェルフ型)まで書きました。
      で今回は、
⑤D-99ES-R(FE88ES-R用 ブックシェルフ型)小生の図面あり・・・の話を書きますです。

そもそも、D-99ES-Rなんて長岡先生のスピーカーの品番は存在しません。
小生が長岡先生のご逝去後に発売になったFOSTEXさんの新ユニット、FE88ES-Rで、先生のD-99エイトマンを下敷きに、適宜変更を加えて書いた図面で制作したものを、便宜上、勝手にこう言う呼び方をさせて頂いているだけなのです。
大変申し訳ございません。

この型番には、Dもつけていますので、甚だ勝手に詐称しているようで、まことに申し訳ない思いで、恐縮の限りです。
しかし、もともと先生のD-99に基づいて、新ユニットFE88ES-R・・向けに諸般、計算を繰り返し、何回か手直しをして完成したもので、小生のオリジナルではないのです。しかし、板取りなど、多少の工夫も盛り込んでありますし、寸法に至っては一回りも大きくなっていますので、微妙ですが・・・、図面はお見せして良いのではと判断しています。

20070219_00.jpg

・D-99ES-R図面を表示

・スピーカー台図面を表示

で、恐れながら、敢えてエイトマンの名前を踏襲してD-99ES-Rなどと言っています。(長岡先生のファンの皆様お許し頂ければと思います。)

設計内容については、実際の制作の結果も踏まえて何度か修正してありますので、さらに今後も検証は続けたいものの、この図面通りですと結果は、まずまず良いのでは?と思っています。(多少の自画自賛は入っております・・・念のため)

それでは、
口径8.5cmの大好きなユニットを使用した、D-99ES-Rです。
ブックシェルフ型バックロードホーン、D-99の派生ですので、(エイトマン“R”)でしょうか。
このユニットは何と言っても40khz(キロヘルツ)まで延びた高域のさわやかさに特徴ありです。本当にトゥイーター不要です。
このことの意味の大きさが分かる方には分かっていただけます・・・。好結果を期待できます。では、、、

1.設計変更の留意点・・
一応、小生の計算の内容をお話ししておきますと、スピーカーの直径(=口径)の大型化8cm~8.5cmに・・に伴い、エンクロージャーの少々の大型化を考えました。

まずスピーカーの後ろの部屋の大きさ・・・→空気室の容積をD-99の1200ccから1400ccに増やしています。
初期のこのモデルの制作においては1600cc程度でしたが、低音時のユニットのバタつきを抑える意味で、非常に感覚的な事を頼りにした変更で恐縮なのですが、実験の結果、縮小の方が良いと感じましたので、狭めて図面を書き直しました。さらに実験するとしたら1300ccくらいがどうか?が気になりますです・・・。
(さらに体積を狭める時はウッドブロックにフエルトをまいたもの等を、空気室に放り込めば完了で、簡単です。体積を増やすのは容易ではないですが、縮小するのは粘土の塊など、何か物を入れるだけでも出来ますから・・・それで大き目の提案が安全と言うことになります。)

ちなみにFOSTEXさんのこのユニットの説明書にある、バックロードの設計例では1200ccで従来のD-99と同じでした。
しかし、ユニットが異なる8cmのFE88ESと、8.5cmのFE88ESRが同じ空気室容量と言うのはかなり抵抗がありました。
D-99では1200ccで良い結果でしたが、8.5cmのこの新ユニットでは少し大きい方が良いのではと思っています。

次に難しいのはスロートの絞り方です。
スピーカーの振動板面積の何%にスロートを絞るか?が大変重要なのですが、小生は当面の設計で84.7%くらいにしています。
どうもこの位が良いのでは?と言う事で採用した数字なのですが、このユニットは意外にもQ0(キューゼロ)が大きく噂に聴くよりは、超強力ではない特性で、バスレフ方式でも使えるくらいなので、スロートは70%位の絞り方でも、低音でユニットのコーン紙が暴れずに済んで、かえって良い結果なのかも知れません。小生の手持ちのスピーカーで、同じユニットを使ったトールボーイ型のバックロードホーンスピーカーの実験では、スロート面積26.4平方センチまで絞りましたが、結果は良好に感じました・・・。
ちなみに上記FOSTEXの事例と、この設計の比較で面積換算しますと、絞り率の差は、3.2%でした。
FOSTEX版の設計が12cm幅のホーンで高さが2.5cmのスロートで、30平方センチです。これは81.5%くらいの絞り方です。
(当方は8cm幅で、高さ3.9cmのスロートであり、31.2平方センチです。この時の絞り率は、前出の84.7%になります。)
今後の実験ではスロートをさらに絞って8cm幅で高さ3.5cmに変更し、スロート面積28平方センチ、絞り率76.0%位が相当宜しいのでは・・・と考えております。

●このスロートの再縮小版の図面も、書いてありますので、おってこちら(スロート8cm幅で高さ3.5cmの図面)も時間を見て、このブログの下の方にアップしておきます。もし作られますなら、こちらの図面がより良いのでは・・と思います。お勧めいたします。

空気室とスロートが決まれば、後はホーンのカットオフ周波数を24ヘルツに設定して、計算したとおりのホーンを、箱の中に組み込んでいきます。(修正前のカットオフ周波数は28ヘルツを表から選択していました。しかし、この修正の結果で、実際の音道の変化は?・・殆どありませんでした・・・)
スロートから何センチ進んだら、スロートのホーン断面積の何倍・・・1.3倍とか・・になるかを計算していきます。(早見表があるのです)
工夫したのは前から後ろへの折り返し部分で、後ろ側で断面調整の板を2枚使って受けています。スムーズに音道が広がるようにするためには、この2枚の板が結構・・重要だと思います。このパーツの導入で組み立ては難しくはなりませんが、従来のこの種の設計には無いパーツですので、組み立て取り付け順(段取り)には注意が要ります。
順番を間違いますと、取り付けが大変(不可能か、ネジを斜めに打つ必要がでる)になります・・。
そして、その他の大きな留意点としては、ホーンの開口部のサイズ・形状を正方形で確保した事です。
ブックシェルフでしっかり低音を出すのは、ホーン開口部:ここの形状と補強が重要と感じております。
図面をご覧下さい。
組み立て写真は設計の修正前のものですから、空気室のスロート部のパーツや途中の音道の作りなどが少々異なります。
しかし、もし制作をされる場合は、修正版の最新の図面でお作りになるほうがよろしいと思います。

2.板材の手配
板は15mm厚と21mm厚のシナベニヤを東急ハンズさんの渋谷店で購入し、カットを依頼しました。(小生の実際に作ったものは、①のパーツや天地、左右などの部分に21mm厚のシナベニヤをおごり、補強強化したものでした。・・図面ではすべて15mm厚になっています)
渋谷のハンズさんでは、丸い穴も四角い穴も開けてくれますので、送って頂いたら後は組み立てるのみです。少々加工賃が掛かりますが、これは楽ですね。加工の精度も結構良いとおもいますし・・・。

3.パーツ確認と下準備
パーツをそろえて過不足を確認し、組み立ての開始です。
まずは、寸法の確認からです。
音道構成パーツは前面側はすべて幅80mmで、後ろ側は120mmです。
平らな板の上で80mm同士、120mm同士のすべてのパーツを背比べするようにきっちりくっつけて揃えて見ると、狂いがある物が出っ張ったりします。この段階で出っ張るパーツにカンナを掛けたり、ヤスリで削ったりして綺麗に均しておきます。これはコツです。後々の組み立てが楽になるので是非やっておきたいものです。
事前の準備としては、さらにフロントバッフル板に、裏側からスピーカーの取り付け用の爪つきナットを打ち込んで、つけておきます。

20070219_01.jpg
爪つきナットの打ち込みと、取り付け穴周囲の角を削った写真・・音の流れをスムーズにする

この程度の小型のスピーカーユニットでは取り付けるネジは4mmを使います。従って爪つきナットも4mm径用です。(爪つきナットは8個入って100円くらいです。)

取り付けは、この爪つきナットの外形が5.5mmくらいですから、ドリルの穴は5.5mmの穴となります。穴の位置は図面的にも割り出しますが、早いのは現物での確認です。
穴の中心を出すためには、穴を開ける時に切り離した丸い不要な部分を穴の中心に入れて、中心からネジまでの距離をコンパスで墨付けしてから、丸い部分を外し、穴にユニットを置いて、ユニットの取り付け用の穴にコンパスの線が見える範囲で、キリでチョットだけ穴を開けると安心です。このキリの穴があると、ドリルでの穴あけの時、刃が落ち着きやすく、真っ直ぐ穴を開けられます。(ハンズさんからは、この穴の内部の丸い板も送られてきます・・ご安心を)
・・・この墨付けと現物あわせの併用をやりますと、ユニットがバッフルの穴に対して偏ってしまいませんし、寸法のミスについても、現物での確認をするわけですから・・当然防げます・・。
爪つきナットを打ち込みますと、実際はユニットの丸い開口の内側の部分に、ナットの一部(金属の針部分)が少々が出っ張る筈です。

これはナットを打ち込んだ後で、金属用のヤスリで削ります。1000円くらいと少々お高いですが、ステンレス用の片側が「かまぼこ状」になっている「半丸」で、半分が「平面」のヤスリがお勧めです。
小生の経験では、ステンレス用でないと、ヤスリが弱いのか?なかなか削れなかったりしました・・。

4.組み立て・・音道
前後を分ける①のパーツが要です。このパーツの上に音道を構成をするパーツ②~⑬を並べて、こんな感じに取り付けるのだな・・と、あたりをつけます。

20070219_02.jpg
(左)鉛筆の線が見えます。並べて確認し、速乾ボンドで接着、落ち着いたら裏返して木ネジで!

①の板には図面どおりの寸法でパーツの来る位置に鉛筆でラインを入れておきます。
そうしましたら、いよいよパーツに木工ボンド(この場合「速乾」タイプを使います)を付けて、図面通りに板に描いた線に合わせて貼り付けます。

20070219_03.jpg

体重をかけ3分~くらい押し付けていますと、木工ボンドも落ち着きまして、一瞬板を裏返す間くらいは剥がれず、ズレず、にいてくれます。
このズレない程度の状態が重要です。
そこで裏返して、裏からドリルでネジ用の下穴を開け、ネジの頭が出っ張らずに入り込むようなザクリもやってから、コースレッドと言う細身の木ネジを打ちます。(裏からもパーツの位置のネジを打つラインは事前に引いておきます)
ネジの間隔は適当です。
狭くて5cmから、広くて10cmくらいでネジを打ちます。
小生の場合、組み立てには釘は使いません。
コースレッド(木ネジ)は下穴など面倒ですが、強力に締め付けられますから強度抜群になるのです。
もっとも面倒がって直径2.5mmの下穴をきちんと開けませんと、板が割れる事がありますから、工作は少々面倒になりますが・・・。

ドリル径は2.5mmを使い、ネジ頭用のザクリはそれに向く専用のキリを使います。
コースレッドは32mmを主に使っています。

20070219_03_1.jpg
木ネジの頭が出ない様に円錐型に削る刃(ドイトさんで見つけて愛用) 右は普通の2.5mmのドリル

このやり方での、作業効率アップのために、小生は組み立て用に、ドライバー・ドリルを3台同時に使います。
下穴あけ用、ザクリ用、とネジを締めるドライバーの3台の使い分けをするのです。
3台使うと刃やドライバーを、その都度、付け替える時間と手間が短縮でき、早いのです。
最近はAC(家庭電源)の電動ドライバー・ドリルもオークションで1500円くらいですし、充電型のものでも3000円くらいで結構良いのがあるので、3台使っています。

パーツ③~⑥は事前にボンドでくっつけておき、それを②に付け、さらに②に⑦を付けておきます。⑩~⑬も先にボンドで箱状に作っておきます。この時、平らな板の上で組み立てるとL字型の部位や、箱状の部分がネジレ無いで組み立てられ、うまく行きます。

20070219_04.jpg

このボンド、裏返しネジ止め・・作業の繰り返しで、前面側の音道は完成します。

20070219_05.jpg
表側の音道完成・・コードも通してあります(チョット短くて失敗ですね)

裏面側も基本的に同様ですが、板の貼りあわせがあります。
まず、⑮の上にボンドで⑭を貼っておきます。(しっかり重量を掛け、ズレ無い様に・・コースレッドの25mmを1~2本打っても良いです・・)
それから⑯に⑭と⑮貼り合せたものをつけます。これはボンドとコースレッド32mmの併用でつけます。
その後⑭と⑮のついた⑯にたいして、⑰と⑱をボンドとコースレッド25mmで貼り合わせの要領でつけていきます。

20070219_06.jpg
裏側の音道完成・・・結構複雑になっています

このパーツは左右がありますので、同じ作り方で2個作らないようにしませんと、1個が取り付けられなくなります。
左右対称は意外と注意が必要で、やり直しが続発する部分なのです。

一般に板の貼りあわせは、ズレたら困るので、まずボンドを付けずに板同士をきっちり合わせ、下穴をだけ穴あけします。ドリルの刃は板2枚を貫通しない程度に、ドリルからの刃の出方を30mm以下に調節します。
4箇所くらい穴あけしてからボンド付けし、貼りあわせ、ボンドが落ち着いたら、ネジが貫通して飛び出ないようにやや短い25mmの長さのコースレッドで締め付けます。
こうして貼りあわせは「穴が先」「・・それからボンドで接着」「コースレッドを締める」とやると、ズレにくく、うまく行きます。
もちろん穴あけした時の通りに貼り合わせませんと、穴がずれ意味がなくなります。
ボンド付けのとき、部品の裏返しをしないように、貼り合わせる面が分かるマークをしておきます。
裏面のパーツもこれで①に着けられ、音道の概要が完成します。
そうしましたら、後は組み立て順どおりに、その他のパーツを取り付けていきます。

5.組み立て・・・配線
前面のバッフル板と後面の板を取り付ける前に、スピーカーのコードを通し、端子を装着する準備をしませんと、後からでは取り付け不可能になりますので、段取りを忘れないように、あせらずじっくりやる必要があります。

20070219_07.jpg

コードの長さも重要なポイントです。十分な余裕を見て、後ろの端子の穴から出る部分が
30cm以上とたっぷりにしておきます。
前のバッフル板からも40cm以上の余裕を見ます。長い分には後で切れますから・・・。
特に前面はコードの長さに余裕があると、スピーカーユニットの取り付け、半田付けなどの時に、スピーカーユニットを箱(エンクロージャー)の上に乗せて作業が出来ます。
この余裕が45cmくらいなのです。
本体25cm、後ろ30cm、前45cmでで、トータル100cmです。意外に長いですね。余り過ぎたら、後で切ってください。

①に直径4mmくらいのコードの通る穴を2箇所あけ、スピーカーのコードのプラスとマイナスを通しエポキシ系ボンドで穴をふさぎます。
想定するコードの接着位置にマジックなどで印をしてからコードを板の厚み分の15mm程、引き出して、その出した部分の周囲全体にボンドを塗り、印までコードを戻すと、穴の中までボンドが行き渡ります。
コードを回転させて、ボンドを馴染ませるのも良いと思います
なぜエポキシボンドかと言いますと、穴の奥まで固めるためなのです。
溶剤系で乾燥させるタイプのボンドを使用すると、空気の入らない奥の方が固まらず液状のままになってしまうのです。
その点、エポキシ系のボンドはA・B、2液の反応で固まるタイプであり、空気・乾燥を必要としないので、穴の中の奥でもきちんと固まるのです。
配線後に後面の板をつけるとき、事前に端子用の穴・・大体10mmの穴を二つ・・開けておきます。そして後面の板にはコースレッドを締めるための穴を開ける位置に、鉛筆で線を入れておきます。
この状態で本体側に木工ボンド(速乾ではない普通の)をつけて、後面の板の端子の穴にコード2本を通し、先を軽く結んで!!抜けないようにし、接着します。

6.組み立て・・・後面とバッフル~開口部の三角材
後面の板がズレが無いように角を決め、コースレッドをまず四隅に打ちます。
ボンドが落ち着いてきたら、5cmおきくらいにドンドン下穴をあけ、ザクリ、コースレッドをねじ込みます。
はみ出た木工ボンドは水溶性ですから、ぬれ雑巾でマメにドンドンふき取っておきます。

開口部の後ろ半分の部分に(24)をつけておきます。(24)の上には三角材がきます。
三角材は一辺が8cmくらいの角材を斜めに半分に切ったものを使います。
三角材は開口部へ低音を押し出すために大変有効なパーツのようです。

20070219_08.jpg
茶色く見えるのが一辺8cmくらいの角材から切り出した三角材

長岡先生の設計では使われておりませんが、準備される事をお薦めします。
小生は1辺が8cmくらいの角材を手のこで(のこぎりで)斜めに裂いて使っています。これは「のこぎり」の縦刃(たてば)で無いと、うまく切れませんので、両刃の「のこぎり」がぜひ必要です。
これを鋸で切るのはかなり難しいですがホームセンターなどでは斜めのカットはやってくれませんので、練習してコツを体得してからやる以外に方法は無いようです。
音道の途中には高音吸収用のフエルトを貼る・・・という工程もあります。
①の前後の音道を連絡する穴、95mm×90mmの部分の下に、薄い1~2mm厚くらいのフエルトを木工ボンドで貼っておきます。
そして、最後に前面バッフルの装着で、組み立て終了です。
本体側の板に木工ボンドを付け前面バッフル板を貼ります。この時、コースレッドを使う方法と、仕上げを気にしてボンドのみで行う場合があります。
ボンドのみでの固定には、ハタ金という本体を挟んで締めつけておく工具が6本とか8本とか必要になります。(1本1,500円くらいしますので、あまり使わない方にはもったいない工具ですが)

20070219_09.jpg
表に傷が入らないように、捨てるベニアの切れ端などを挟んで締めます。ガチガチ!!

ハタ金を使わずコースレッドで組む場合は、ネジの頭をパテなどで隠す工程が必要になります。
その場合は、ネジの頭を隠したパテ跡が目立ちますから、木目を活かした自然な塗装・・生地仕上げ・・・などは出来なくなりますので、黒など不透明の濃色のペイント仕上げが通常になります。
小生も黒で仕上げるならネジを打ちますし、木目で行くならボンド・ハタ金です。

7.仕上げなど・・。
これで組み立ては完了ですが、塗装など、仕上げが待っています。
仕上げは個々の趣味ですが、小生はこのスピーカーでは、前面バッフルをボンドで取り付けて木目を活かす作りとしましたので、「メープル」カラーの油性オイルステインで全体を塗りました。

ところが、実際は、不幸にもシナベニヤが、表面に部分的に油分を含んでおり、オイルステインを塗ってもこれを弾いてしまい、大きなムラ染めが発生し、何度やってもダメでした。
で、結局この塗装の修復が不能と諦め、本物のメープルの「つき板」を購入し、熱で貼る(アイロンで貼っていく、熱で解けるボンドがついていました)事になりました。
これは難しい作業で、時間を要しました・・・。やり直しが何回も必要で・・・。

d-992.jpg d-991.jpg
つき板を貼る前に、ムラになった濃い目の塗装です・・やり直し前の状態です。
長岡先生オリジナルのD-99(黒色)とのサイズの比較が出来ます。
一回り大きくなっています・・。[台はD-99用の(赤)にとりあえず載せています。]

この「つき板」は正面、天板、左右、の4面仕上げにしました。
それから、やっとメープルのつき板に対してオイルステイン塗装の再登場です。
今度はちゃんと綺麗に染まりました。
ステイン塗装は刷毛で塗ったら、すぐにボロ布でふき取り、ムラにしない・・という塗装方法です。
ステインの乾燥後、その上から透明の2液性ウレタン塗料のクリアをガン吹き塗装をしました。3回重ねて吹いて、コンパウンドで磨いて仕上げます。
コンパウンドは自動車補修用の中目~細目くらいを使用しています。
磨くとピカピカ・艶々です。
このクリアもそうですが、ウレタン塗料はいつも「おもしろ塗装工房」さんで通販で買っています。
http://www.tosou-ya.comをご覧ください。
2液性のウレタン塗装は、高級家具の様なフィニッシュになります。
完成するととても綺麗です。

8.完成
いよいよ・・・試聴です。

20070219_10.jpg
左上がBS-28改、左下がD-99ES-R、右がD-37ES・MAKIZOU版です。
こうして見ますと、スピーカーが多すぎです・・・。

かなり期待通りの音がしました。
まっすぐで繊細。
ハイスピードで音が飛んできます。
エージングもしていないのに、のっけから凄く良い音なのはD-99の時と同じです。
8.5cmとは思えない低音の豊かさに、最高40khzまでの高音の抜け。
スッキリしています。
D-99を上下に周波数を拡大した・・・性能と言う感じです。
リー・リトナーのエレガットの抜けも最高に気持ちが良いです。
女性ボーカルも申し分ありません。エラ・フィッツジェラルドさんのマックザナイフが生き生きしています。
コントラバスの低音も問題なしです。チェコフィルの2人のデュオ・ディ・バッソのチェロとコントラバスが、とんでもない凄い音になって飛んできます。
一方、弱点も露見しました。
大音量時に低音のパルス的な短い音、バスドラムとか・・・、これがモコモコ、ボコボコします。
ユニットのコーン紙が大きく前後に動いていますが、さすがに8.5cmの限界があるのでしょうね。潰れた低音と言う感じになります。低音のパルス・・には弱い様です。

もっと頑張るなら、もう100cc程、木のかたまり等の何かを入れて、空気室を小さくしてみたり、スロートに薄いベニヤを貼って2mmくらい絞ってみたり・・・という実験もして見たくなります。
しかし・・音が良いので欲が出ますが、大音量時の限界はありますですね。
優秀でも口径8.5cmは8.5cmと言うことでしょうか・・。


このスピーカー(初期設計版・・)には、少々後日談があります。
これを聴きに来た友人が、僕も作ると言い出したのです。
彼は昔、小生のスーパースワンを聴きに来て、これに感動し、初心者ながら制作にチャレンジして、1年がかりでものにした・・ツワモノ・・・でクラシック好きなのですが・・・。
今回も「気に入ってしまった。どうしても作る」・・となったのです。
彼は図面を持ち帰り、勇敢にチャレンジし、これを作っているようです。
さらに、彼の義理のお兄さんまでが、同じモノを作られたとの事です。
義兄さんも音質の良さに相当驚かれ、ご友人を招いては口径8.5cmとは思えぬ低音をお見舞いし、カルチャーショックを与えているそうです。
ともあれ、とても満足され、大変気に入っておられるとの事で、小生も嬉しくてたまらないお話しでした。

それから、図面にもありますが、この茶色の台は相当苦労して作っています。
柱の部分の中に乾燥させた砂を充填しているのはD-99と同じです。
根気と根性だけは必要な台ですねー、これは。

で結局、この小生のACEスピーカーのD-99ES-Rが今どうしているか?ですが、これは非常に気に入り、仕上げにも相当拘ったものでしたが、お世話になっている方のお宅にお譲りいたしました。
今までの全部がそうですが、良いものだと思ったからこそ、お知り合いの方にお譲りしています。
このES-Rは大田区方面で活躍中です。オペラなどのソフトの再生に大忙しと聴いています。

で、小生は次の興味へ・・・。
設計の変更や仮説の検証がしたくなって、次を作るのです。

次回はまた、小生が大変気に入った、この同じユニットを使用します。
FE88ES-R用のスリムなトールボーイバックロードです。
これは最近作ったばかりの機種です。

これも完全に自分の書いた図面ですから、皆さんに公開出来ますので・・・。
出来れば多少ご期待いただけると、やる気が出るのですが・・・。

・D-99ES-R図面【再修正版】を表示

※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

02-19-07 13:08 | 先頭へ↑

松任谷由実さんの曲

「松任谷由実さんの曲」
今まで、なかなか人に話していないのですが、小生、自分達の世代の・・・同時代を生きるアーティスト・・・松任谷由実さんの「隠れ大ファン」なのです・・・。
松任谷由実さんは、確か小生の1歳年上で、学年は二つ上だったと思います。
あまりにもポピュラーと言うか、この人の曲を好きだと言うと、男のくせに女々しいと思われるのでは?とか、色々考えすぎもし、さらに、なぜか多少の気恥ずかしさも有り、この件あまり言っていませんでした。

・・・ですが、松任谷由実さんの曲が、大好きなんですねー。

アルバムもアナログレコードの時代に、レンタルしてカセットにコピーしたモノを殆ど持っていたのです。
このカセット!気合の入ったメタルテープにドルビーBを掛けてダビングしていました。
メタルテープです!!・・・カセットでは、気合いの「よそ行き」・「一張羅」のメタルを投入していた特別なアーティストさんが松任谷由実さんなのです。

もちろんレコードもかなり持っていました。

もともとの松任谷由実さんの曲との出会いは、当時の年下の女子の友人に・・「凄く良いから聴いてみてよ・・」とレコードを借りた事がキッカケでした。確か、「コバルトアワー」と「14番目の月」・・と言うアルバムを貸してくれたのです。

一発で嵌りました。
・・・買いました。この2枚から・・・。
で次に数ヶ月掛けて1枚目と2枚目の「ひこうき雲」と「ミスリム」を買いました。
いきなりレコード4枚を手に入れたわけですが、当時ですから、小生も浪人から大学1年の頃で、お金がなくて・・・、レコードは安いものではありませんでしたが、だんだんに買っていったのです。

そこには「歌謡曲」とは違う、なにか新鮮なセンスが溢れていました・・・。

演奏では、バックの方も今にして思えば、大変な大御所の方たちのようで、細野晴臣さんとかが支えていたようです。凄いです。

『シンガーソングライター』・・・新鮮な響きでした。
へえ、自分で詩も曲も作って、しかも歌うんだ・・・と驚いたものです。
松任谷さん・・いや旧姓の荒井由実さんは、何と言っても小生に、最初に『詩』というものを意識させてくれたアーティストなのです。

『詩』が良いのです。荒井由実さんは・・・。

言葉の選択、響きの選択、これがとっても良いのです。
それと由実さんの声の質・・・。
たまらなく切ないというか、品が良いというか・・。
油性でこってりと歌い上げる歌唱では無いのですが、心に強く残るし、飽きない歌声・・。

『ザ・透明感』とでも言うのでしょうか・・・。

当時小生は、全く勝手に、荒井由実さんのイメージを決めていました。
「深窓の令嬢歌手」・・・良いお家・・に育った、凄いお嬢さんのシンガーソングライター・・・と決めていたのです。

だって、ピアノが弾けて、美術の大学に通ってて、曲を書いて、歌うんですよ!!
こう言う才能が育まれる環境は・・「ええとこのお嬢」・・ですから。

声も好き、詩も好き、曲も良い・・・でした。

ビックリしたのです。
海を見ていた午後・・では「ソーダ水の中を貨物船が通る」・・・んです。
情景描写なんですね・・高度に現代の流行などを使いつつ、実は感情まで表現した・・・。

「サーフボード直しに、ゴッデス(GODDESS)まで行くと言った」・・・んです。
「茅ヶ崎までの間、あなただけを思っていた」んですから・・。
じゃあ茅ヶ崎を過ぎたら他の人を思うのか?って突っ込んではだめで、そう言うタイミングや気分がきっと素直なんだなって・・・、そう言う理解を・・・。

格好良いというか、当時の旬と言うか、チョットだけミーハーと言うか・・。軽さもあるし・・・。
でも、確実に時代の気分を写し取っている情景描写に感情が緻密に織り込まれているのです。

難しくないし、すーっと心に入ってくるし、でもかなり心に響く、残る表現だし・・・。
巧みです。

本当に、当時の同世代の人の気分や・・・当時の若者が憧れるような人たちの姿・・ライフスタイル等を表現していた・・と思っています・・・。

現実の小生は、サーファーでもないし、サーフボードも車も無いし、ダサいし、もてない奴でしたから・・・。
とりあえず法学部に通ってて、志もなくて、スキーだけ大好きで、バイト漬けで・・・。

こうして松任谷さんに若い時に共感?して以来、その後30歳でも、40歳でも松任谷さんが好きでずーっと来ています。

こういう人、実は結構多いんじゃ?と思います。

小生の「青春の音楽」が、松任谷さんなんだ!と一番自覚したのは、30歳くらいの頃、人生の転機があった時でした。
色々生き方が下手で、回りにも迷惑をかけ、ノイローゼにもなり、かなり落ち込んで職も辞して、転勤先から東京に逃げ帰るように戻る時、新幹線の中で聴いていたのは、ウォークマンに入れたユーミンのカセットでした・・・。

海を見ていた午後・・とか聞きながら東京・・・つまり故郷に帰ってきたのでした。
本当に落ちてました・・・あの時。
そう言う時に聞きたいと思うんですから、やはり何か心が求めるものが・・・あるんですね。そう思います。

透明感・・・。素直さ・・・。

特に初期の荒井由実さんは、聞いていた当時の自分の年齢・感受性の影響もあって最高!最高!なのです。

それから、そうそう、彼女の歌で学んだ事も多かったですね・・・。

真珠のピアス・・・なんて『詩』に驚きます。
ベッドの下にワザと片方捨てた真珠のピアス・・を新しい彼女と発見するだろうって詩です。
たまげました・・・。そう言う子は殆ど存在しないでしょうが・・・。でもあり得るし・・。
他にも沢山あるから名曲をあげたらキリが無いのですが、気になる度に更新すると言う事で・・・。

例えば、
『さざなみ』・・・これは曲として、最高で、僕にとっては「ザ・ユーミン」です。
本当にセンスの良い曲です。曲のテンポ、メロディー、歌詞、すべて松任谷さんで無いと出来ない曲では・・・と思います。

『中央フリーウェイ』・・高速道を扱ってドライブものの曲はもう出てこないのではと言う決定的な曲・・・。調布基地を追い越し、山に向かっていけば、たそがれがフロントグラスを染めて広がる・・・。・・・右に見える競馬場、左はビール工場・・・情景の描写が自分のドライブ時に再現する・・・シミュレーションなんです。
愛してるって言っても聞こえない風が強くて・・・これはオープンカーですね。
本当に優れた曲だと思います。いまでも中央道通る時は聞きたいし・・・。

『14番目の月』・・詩のインパクト・・・次の夜から欠ける満月より14番目の月が好き・・考えたものだ・・・最高の手前の感覚・・・女性らしいなあと思いましたね・・。

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またまた、だんだん紹介しますね・・。

それから、レコードなどはどうなったかですが、CDの時代が来てしまい、もうレコードはダメだな・・と誤解してこれらを処分し、CDをそこそこ買いました。
音楽フォーマットの変遷の被害者・・・。大げさですね。

現在ではCDも殆ど買ってますし、アナログも結構買いました。
かつて金が無くて買えなかったのですが、今はオークションなどを利用して安価に揃えて行けますから・・・。

残念なのは高音質のSACDが一枚も無いことです・・・。
松任谷由実さんの仕事が、デジタルでは、圧縮やサンプリングで「切られた物」しか存在しない・・・。

これは「悔しい気持ち」ですね。良い仕事はそのまま記録して欲しいですね。
全作品をSACDにして欲しいです。
もし、SACDがあったら、時間を掛けて根性で揃えていきますね・・・きっと。

02-14-07 16:43 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの3

「手作りスピーカー しょの3」
いよいよシリーズ第3弾『しょの3』です。
いよいよって言っても、これまた期待されていないですよねー・・。
今回はスピーカーの手作り「偏」の3回目。
前回までに、
①D-101S(スーパースワン)です。
②D-37(16cm、FE168SS用 CW型)
③D-102(10cm、FE108Σ用 ブックシェルフ型)と
きましたが、
今回は④D-99(エイトマン・・8cm、FE88ES用 ブックシェルフ型)
の話を書きます。

20070114_001.jpg

頭のDは故長岡先生がバックロードホーンにつけた命名の・・確か「ダイナロード」だった?・・・の略の「D」だと思います。
先生が、かつて、どこかのスピーカーのメーカーさんの依頼で、バックロードのスピーカーシステムのネーミングを頼まれて考えた商標・・だったように?思います。(確か何かの理由で使われなかった名称で、それが権利を取れたかどうか?など詳細はウル覚えですが・・・)
このダイナロード・・・略してD、・・先生設計のバックロード方式のスピーカーの型番の頭・・に使われています。

では・・・。
口径8cmのD-99です。
ブックシェルフ型バックロードホーンD-99(エイトマン)。
これも長岡先生がご逝去後に、追悼特集の雑誌、不思議の国の長岡鉄男①・・で製作記事を見て、興味を持ちまして、制作する事にしたスピーカーです。
先生の図面の通りに作り、アレンジは開口部の奥の三角の材料と、その下の部分に板の補強用でベニヤを追加したのみ・・・が変更点です。
もともと、この手の形のスピーカー制作では、D-102の制作経験もありましたが、ホーン開口が前面で、低音を前に出すタイプのブックシェルフ形のバックロードホーンは好きでした。
ユニットも小さな口径で25khz以上まで伸びていると言われる、このFE-88ESと言うユニットを使用します。
これはツイーターも不要なので、相当音も良さそうに仕上がると感じられ、かなり気になりました。
このユニットの購入は、たまたま秋葉原のコイズミ無線さんにフラッと立ち寄った時に、偶然見つけました。で、制作とか設計の目的があったわけでは無いのですが、「限定ユニットは買っておくべき」・・と言う発想で、小型ゆえお値段もそこそこでしたし、お小遣いで「買い置き」してありました・・。

長岡先生は、かねてから雑誌の記事で、D-102は珍しいブックシェルフ型のバックロードホーンで、大変完成度が高いので、なかなかその後の発展が出来ない・・・と言うような主旨のことを言っておられました。
ですので、原型のD-102は小生が10年ほど前に作った時点より、さらに相当以前の設計で、古い作品だと思いますが、その後の改善版などの発表が無いので、皆さん新しいユニットを使用するケースでも、これを土台にして作っていたようでした。

そういう状況の中、今回は新しいFE88ESユニットの発売を期に、雑誌社などから、このユニットを使った新機種の設計を多数依頼されて、やることにした・・・的な経緯が書いてありました。
小生にとっては長岡先生の久しぶりのブックシェルフ型バックロードです。なんと嬉しいことか!!ですねえ。

小生はD-102の時に「この設計は天才的だなあ」と言う感覚があり、是非また新しいユニットで・・この類で、新しい違うのを作りたい!!と思っていたので、限定発売のFE88ESという口径わずか8cmでも大変強力なバックロードホーン用のユニットを使うこのD-99は、『作ってみたい工作』・・の最右翼になりました。

先生はこのスピーカーD-99を発表した製作記事中で、「超ハイCP機」「誰もが納得の高音質」と言ってらっしゃいましたし、制作当日同席した一般読者参加の試聴会で、これが欲しい・・持って帰りたい・・と言う人が出てきて編集部が慌てた・・・というくだりもあって、なおの事、作りたいと思ったのでした。
{CPはコストパフォーマンスの事です。・・・価格対性能比・・ハイCPは価格が安くて性能が良いということです・・・。}

小生は図面上の素人判断からでも、このD-99を直感的に「良い」と感じていました。
と言うのは、つまらない経験からの自己流解釈なんですが、以前のD-102では開口部の高さが低く、潰れた横長の形の穴であり、それがこのスピーカーの低音が出にくい原因か・・とも素人的に考えた事があるのです。
先生ご自身も「本当は開口部をもっと大きくしたかったのだが・・・」的に、何かの原稿で書かれていましたし・・・。
で、その開口部の大型化という視点で、今回のD-99を見ますと、開口部は平たいどころか「縦長」で大きいのです。
小生は勝手に、今回は開口部の形や補強など、D-102で残った課題を解決しているのだな・・などと一人悦にいったものです。まるで、先生と会話をしている気分でした。

ということで、この小型で可愛いD-99の工作なのです。(今回からは、比較的最近の製作ですから、結構デジカメの写真もありますし・・・)

1.板材の手配
板は15mm厚のシナベニヤをドイトさんで購入し、カットを依頼しました。
もちろん直線カットのみで、丸いスピーカーの穴あけや、四角い開口部の穴は自分のドリルとジグソーで開けます。

2.パーツ確認と下準備
パーツをそろえて過不足を確認し、組み立ての開始です。
まずは、寸法の確認です。
音道構成パーツは前面側はすべて幅70mmで、後ろ側は100mmです。
平らな板の上ですべてのパーツを背比べするようにきっちりくっつけて揃えて見ると、狂いがある物が出っ張ったりします。この段階で出っ張るパーツにカンナを掛けたり、ヤスリで削ったりして直します。
これは後々、組み立てが楽になるコツみたいなものです。
事前の準備としては、さらにフロントバッフル板に、裏側からスピーカーの取り付け用の爪つきナットを打ち込んで、つけておきます。
この程度のサイズのユニットでは取り付けるネジは4mmです。従って爪つきナットも4mmです。
そうしますと、この爪つきナットの外形が5.5mmくらいですから、穴は5.5mmの穴となります。穴の位置は図面的にも割り出しますが、早いのは現物での確認です。
穴の中心を出すためには、穴を開けて切り離した丸い不要な部分を中心に戻し入れて、中心からネジまでの距離をコンパスで墨付けしてから、丸い部分を外し、穴にユニットを置いて、ユニットの取り付け用の穴にコンパスの鉛筆の線が見える範囲で、キリでチョットだけ穴を開けると安心です。
・・・この方法ですとユニットがバッフルの穴に対して、左右などに偏ってしまいませんし、寸法のミスも現物で確認可能で安全です・・。

3.組み立て・・音道
長岡氏の図面のパーツの番号で、前後を分ける①のパーツが組み立ての要です。このパーツの上に音道を構成をするパーツ②~⑨を並べて、こんな感じに取り付けるのだなと、まずは、あたりをつけます。
①の板には図面どおりの寸法で、取り付けるパーツの線を、鉛筆でライン書きして入れておきます。
そうしましたら、いよいよパーツに木工ボンドを付けて、板に描いた線に合わせて貼り付けます。
体重をかけ3分~くらい押し付けていますと、速乾の木工ボンドも落ち着きまして、一瞬板を裏返す間くらいは剥がれず、ズレず、にいてくれます。
このズレない程度の状態が重要です。
そこで裏返して、裏からドリルでネジ用の下穴を開け、ネジの頭が出っ張らずに入り込むようなザクリもやってから、コースレッドと言う細身の木ネジを捻じ込みます。
ネジの間隔は適当です・・。
狭くて5cmから、広くて10cmくらいでネジを打ちます。
小生の場合、組み立てには釘は使いません。
コースレッド(木ネジ)は下穴など面倒ですが、強力に締め付けられますから、釘より強度抜群になるのです。
もっとも面倒がって直径2.5mmの下穴をきちんと開けませんと、板がネジに押し広げられて割れる事がありますから、工作は楽ではありませんが・・・。

ドリル径は2.5mmを使い、ネジ頭が出っ張らないように円錐型の穴を開ける・・・ザクリは・・・それに向く専用のキリを使います。
コースレッドは32mmを主に使っています。
写真をご参照くださいませ。
このやり方で、作業効率アップのために、小生は組み立て時はドライバー・ドリルを3台同時に使います。
下穴あけ用、ザクリ用、とネジを締めるドライバーの3台です。
3台使うと刃やドライバーを、その都度付け替える時間が短縮でき、早いです。

最近はAC(家庭電源)の電動ドライバー・ドリルもオークションで1500円くらいですし、充電型のものでも3000円くらいで結構良いのがあるので、3台使っています。
このボンド、裏返しネジ止め・・作業の繰り返しで、前面側の音道は完成します。(写真)
裏面側も基本的に同様ですが、板の貼りあわせがあります。
板の貼りあわせは、ズレたら困るので、まずボンドを付けずに板同士をきっちり合わせ、下穴をだけ穴あけします。ドリルの刃が板2枚を貫通しないように、ドリルからの刃の出方を30mm以下に調節します。
4箇所くらい穴あけしてからボンド付けし、貼りあわせ、5分くらいでボンドが落ち着いたら、ネジが貫通して飛び出ないようにやや短い25mmの長さのコースレッドで締め付けます。
こうして貼りあわせは「穴が先」「・・それからボンドで接着」「コースレッドを締める」とやると、うまく行きます。
もちろん穴あけした時の通りに貼り合わせませんと、穴がずれ意味がなくなります。
ボンド付けのとき、部品の裏返しをしないように上が分かるマークをしておきます。
裏面のパーツもこれで①に着けられ、音道の概要が完成します。
そうしましたら、後は組み立て順どおりに、その他のパーツを取り付けていきます。

4.組み立て・・・配線
前面のバッフル板と後面の板を取り付ける前に、スピーカーのコードを通し、端子を装着する準備をしませんと、後からでは取り付け不可能になりますので、段取りを忘れないように、あせらずじっくりやる必要があります。

20070114_002.jpg

コードの長さも重要なポイントです。十分な余裕を見て、後ろの端子の穴から出る部分が
30cm以上とたっぷりにしておきます。
前のバッフル板からも40cm以上の余裕を見ます。長い分には後で切れますから・・・。
特に前面はコードの長さに余裕があると、スピーカーユニットの取り付け、半田付けなどの時に、スピーカーユニットを箱(エンクロージャー)の上に乗せて作業が出来ます。
この余裕が45cmくらいなのです。
本体25cm、後ろ30cm、前45cmでで、トータル100cmです。意外に長いですね。余り過ぎたら、後で切ってください。(写真ではコードが短くて失敗し、後からやり直しています)

①に直径4mmくらいのコードの通る穴を2箇所あけ、スピーカーのコードのプラスとマイナスを通しエポキシ系ボンドで穴をふさぎます。
想定するコードの接着位置にマジックなどで印をしてからコードを板の厚み分の15mm程、引き出して、その出した部分の周囲全体にボンドを塗り、印までコードを戻すと、穴の中までボンドが行き渡ります。
コードを回してボンドを馴染ませるのも良いと思います
なぜエポキシボンドかと言いますと、穴の奥まで固めるためなのです。
溶剤系で乾燥させるタイプのボンドを使用すると、空気の入らない奥の方が固まらず液状のままになってしまうのです。
その点、エポキシ系のボンドはA・B、2液の反応で固まるタイプであり、空気・乾燥を必要としないので、穴の中の奥でもきちんと固まるのです。
配線後に後面の板をつけるとき、事前に端子用の穴・・大体10mmの穴を二つ・・開けておきます。そして後面の板にはコースレッドを締めるための穴を開ける位置に、鉛筆で線を入れておきます。
この状態で本体側に木工ボンド(速乾ではない普通の)をつけて、後面の板の端子の穴にコード2本を通し、先を軽く結んで抜けないようにし、接着します。

20070114_003.jpg

5.組み立て・・・後面とバッフル~開口部の三角材
後面の板がズレが無いように角を決め、コースレッドをまず四隅に打ちます。
ボンドが落ち着いてきたら、5cmおきくらいにドンドン下穴をあけザクリ、コースレッドを打ち込みます。
はみ出た木工ボンドは水溶性ですから、ぬれ雑巾でドンドンふき取っておきます。

オリジナルの図面では、開口部の後ろ半分の下側に板がありませんが、これは追加でベニヤ1枚を補強に加えるべきと思います。
断裁したときの余りのベニヤ板から切りだして、ボンドと裏からのコースレッドでしっかり固定し、その上に三角材をつけます。

20070114_004.jpg

三角材は開口部へ低音を押し出すために大変有効なようです。
小生は大きな柱の様な、一辺が8cmくらいの角材を手のこで(のこぎりで)斜めに裂いて使います。これは「のこぎり」の縦刃(たてば)で無いと切れませんので、両刃の「のこぎり」がぜひ必要です。
これを鋸で切るのはかなり難しいですがホームセンターなどではやってくれませんので、練習してこつを体得してやる以外無いようです。
音道の途中には高音吸収のフエルトを貼ったりという工程もあります。
そして、最後に前面バッフルの装着で、組み立て終了です。

6.仕上げなど・・。
これで組み立ては完了ですが、塗装などの仕上げが待っています。
仕上げは個々の趣味ですが、小生はこのスピーカーでは、「との粉」を水3、木工ボンド1くらいの割合で溶いて塗って目止めをし、軽く400番のサンドペーパーでサンディングし、その上から2液性のウレタンエナメル塗装(ブラック)をしています。
塗料はいつも「おもしろ塗装工房」さんで買っています。
http://www.tosou-ya.comをご覧ください。
2液性のウレタン塗装は、ピアノの様なフィニッシュになります。
完成すると強くて綺麗です。
(塗装工程も色々ありまして相当長くなりますので、今回はこのくらいで・・)

20070114_005.jpg

7.完成
いよいよ・・・試聴です。
実際は塗装の前に仮にスピーカーをつないで音出しをしてみたのですが、まずボーカルが良くて、ビックリしました。
全般に音は抜けが良く、スピード感も相当良いものでした。
8cmとは思えない低音の豊かさに、持ち前の高音の抜け。
凄い性能にニコニコ笑いが出てしまう・・・そう言う感じなのでした。
エージングもしていないのに、のっけから凄く良い音で驚きました。
FOSTEXさんの新世代のユニットなのだなあ・・と思いました。
凄いです。
これは、スーパースワンに負けていませんでした。
いや、掛ける曲によっては、上回っていたかもしれない・・くらいでした。

このスピーカーは、軽くて小さいので、結構その後、色々と楽しい事をやりました。
某会社、社長様のオフィスで他流試合もやりました。
相手は先方様の会議室に設置されている名機J○×の、30cmウーファーの3ウェイ。
音質の優劣は、好みの問題もありますので、置くといたしまして、
しかし、それでも社長様、大変驚いておられました。

これがわずか直径8cmのスピーカーからの低音か?!・・・と。

このD-99はその後、あるお友達に大変気に入られ、オレンジ色の台と共に、横浜方面に嫁いでいきました。
かなり気に入ってくださいまして、大事にされているようです。
このオレンジ色の台は相当苦労して作っています。
柱の部分の中に乾燥させた砂を充填しています。
砂の乾燥は、屋外で古い中華鍋に砂を入れ、キャンプ用のコンロの上で砂を炒るのです。
かなり大量の砂を必要としますから、鍋で砂を炒って、新聞紙の上で冷まし、を何回も繰り返しやるのです。
これは相当、根気が要りますが、重量もあって良い台になります。

D-99は、確かに「超ハイCP」の素晴らしいスピーカーでした。

次回は新ユニット用のD-99ESRです。
これは自分の書いた図面ですから、皆さんに公開出来ます。

※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

02-14-07 16:27 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの2

「手作りスピーカー しょの2」
1本作ると悪乗りして・・・2本目・3本目も・・・と言いますのが、この『しょの2』以降の話です。
今回はスピーカーの手作り「偏」の2回目です。(笑)

20070113.jpg

何しろ自作の趣味は、置き場所も無いのにドンドン台数が増えますから・・・(笑)
スーパースワンの好結果で味をしめて・・・制作して半年くらいから、もう次の作るものを物色し始めていました。
スーパースワンがこんなに良いんだから、長岡先生の設計の然るべき2作目を選択し、それを作って、「2台をスイッチで切り替えて、それぞれの違い」を楽しもう!!等と調子に乗りましたのです。
自作の結果が良いと、「聴くために作る」と言うより、だんだん「作るために作る」と言う調子で、作る事自体が楽しくて、「目的」になって・・行きます。
困ったものです・・。
長岡先生のスピーカー制作関係の本も、この頃では、数冊持っており、熟読していました(笑)。

当時、小生はオーディオにまた目覚め、雑誌も定期購読し始めていました。
月刊ステレオ(音楽の友社)です。
この雑誌には、長岡先生が新作スピーカーを考案されると、そのかなりの部分を発表していました。
特に毎年7月号のクラフト(手作り)の特集では、何作も設計され、成果を出されていました。

D-37・・・という、少々大型のバックロードホーンスピーカー。
FOSTEXさんの、口径16cmの限定ユニットを使用したこのスピーカーが、当時の小生の憧れになっていました。

超強力型バックロードホーン用ユニットを入れた、CW型バックロードホーン。
CW型とはコンスタント・ワイズ型のこと・・・幅が一定で高さ方向が変わる事でだんだんに音道が大きく広がってラッパ状になっているタイプのこと・・・。

ちなみにスーパースワンの音道は、幅も高さも途中でドンドン変わりながら拡大してくるのでCW型ではないですね・・・。

2作目にしては、このスピーカーは大変大物ですが、これを作ろうと決心しました。
ユニットはFE-168SSと言うユニットです。
口径は型番どおり16cmですが、マグネットはなんと2枚重ねで超・超・強力です。
このユニットではコーン紙を強力な磁石が引っ張っているので、(こう言うユニットを「オーバーダンピング」のユニット・・ダンピングし過ぎ・・・と言うようです)コーン紙が軽くは動かないので、普通のバスレフなどの箱に入れても低音不足のひどい音になる・・と言われるユニットです。
しかしバックロードホーンで、設計がうまくピッタリ合いますと、ハイスピードで締まった(豊かな)凄いリアリティーの低音が出てきます。

凄い・凄い、鳴らすのも難しい、手強い強力なスピーカー・ユニットなのです。

チャレンジを開始しました。
板材はまたFOSTEXさんのカット材を利用しました。
このカット済みの材料はお高いですが、カットの精度が良いという事で・・当時はこれを利用していました。(最近は有名な広島のMAKIZOUさんにカットをお願いしています)

このスピーカーは出来る限りの丁寧さで組み立てました。
ユニットの取付けには、開口部のネジ穴部に裏側から「つめ付きナット」と言うのを打ち込んで、表からのネジ止めを可能にし、緩んでボロボロになりやすい不安定な木ネジでスピーカー・ユニットを固定しないようにしました。

20070113_002.jpg

木ネジは木の繊維をネジの螺旋が押しのける分だけの力で効くものですから、金属と木の摩擦の力が限界です。
しかし、金属のネジとつめ付きナットの場合は、文字通り金属のネジ同士の締め込みになるので万全です。

また、木ネジによるユニット取り付けでは、その後の調整などでユニット交換をしたり、2回3回とユニットの着け外しをしますと、ネジ穴が大きくなって、ユルユルのバカになってしまいます。

この工作では、組み立てた音道の直角のカーブや、180度の折り返し部には、外側に三角の板材を付け、音が反射してスムーズに音道を進むようにしました。

20070113_003.jpg

この加工は長岡先生の設計制作レポートには無いやり方です。
先生はそこまで丁寧な事はしないで制作し、性能を測定しています。

何でか?を考えたのですが、長岡先生は、このスピーカー制作で、誰がやっても同じ事ができるように、結果が近づくように、再現性が高いように、板の材料は普通のシナベニヤで作るし、三角材によるスムーズな音道作り・・・の様な難しい加工などをやらないのです。・・・これは本当に見識ですね・・・。
それで変わったモノを選んだり、難しい加工などをしていないのです。

で、実際のバックロードホーンでもこの三角材の効用は諸説ありまして、小生には良いのかどうか、分かりません。
低音の豊かさのためには、かえって、こう言う凝った三角材の工作・配慮をしない方が良いという話もありますので、大変微妙です。

三角材のコーナーの効用は精神安定だけに効果的という方もいるようですから・・・。

まあ、やらないよりはやった方が良さそうだ・・くらいでしょうか。

でも、やるとなると、こう言う加工は本当に根気が要ります。
色々な太さの角材を買ってきて、それを長手方向に斜めに割いて使うのですから・・・。
角材の斜めのカットはDIYのお店では、機械で出来ないので、引き受けてくれませんので、自分の手で鋸で切ることになります。
これはなかなか難しいし、体力的にも結構大変です。
足の裏で角材を踏んで固定して、鋸のたて引きの刃で切ります。

音道を形作るパーツごとに、丁寧に木工ボンドと木ネジで組み立て、それらを組み合わせて側面の板に固定するのですが、その側板への固定には、音道の5cmおきくらいにコースレッドという細身で板の割れ難い木ネジで、パーツを固定するのです。

20070113_004.jpg

これで、「箱」はコースレッドでガチガチに締め上げられて、大変強固なものになっているはずです。
素人の工作では、やはり木工ボンドとコースレッドの使用が強度を決めると思います。
強いのは釘よりネジ・・ですね。(しかも接合面は木工ボンドで固めていますから・・。)

当時はまだ2作目で、
①段取りが悪い。なにかと要領が悪い。
②失敗しないように過剰に丁寧で三角材などに拘りすぎ
③仕上げにカシューという乾燥時間が掛かる人工の漆塗りを選択
等のせいで、工作期間は6ヶ月掛かってしまいました。

殆どはカシューと言う塗料の乾燥を待つ時間でしたが・・・。
一回塗ると完全に乾燥して次に耐水の紙やすりで研げるようになるのが3~4日後くらいなのですが、会社の休みの関係で1週間おきにしか作業できませんでした。
塗って、翌週研いで塗って、また1週間後に研いで塗って・・・の繰り返しです。10回近く塗ったでしょうか・・・。とても下手でしたから・・・。

塗装が終わると今度は砂利入れです。長岡先生の設計のバックロードホーンの箱では、D-37のようなCW型の場合、音の出口部分が、だんだん広がる階段のようになっており、その階段の一段一段に砂利を入れて階段の形を整え、かつ砂利で重量を持たせて低音の再生に備えています。

やはり重いと箱の振動を押さえ込めて、低音が前に出るそうです。
綺麗な砂利を・・と思い、茨城県産の寒水石(かんすいせき)という白い結晶質石灰岩の砂利をホームセンターで購入し、水で荒い、天日で乾燥させ入れていきます。結構な量が必要で、洗った砂利を乾燥させるのが容易じゃあありませんでした・・。

本当にすべてが根気でした。

完成したD-37は真っ黒な、文字通りの漆黒。
ピアノブラックのD-37は美しく完成し、なんとか音出しの日を迎えるのです。(6ヶ月は本当に気が遠くなりました・・・息子が2歳の頃だったので子供部屋が工作室に流用できたからこそ・・の工作でしたが・・・)

音出しは、やはり「ひどかった」・・・のでした。
モコモコ不自然なギターの音、鼻をつまんだような女性ボーカル。キンキンして低音が出ない。特定の音で共鳴してカンカン、ボーボー言うような感じがします。
スーパースワンの作りたての時の音より、遥かに酷い音でした。
いや作ったのを一瞬後悔した位、本当に情けないほど酷い音でしたねー。

この頃のパルプでできたコーン紙のユニットはエージング(加齢・・・AGE INGですね。いわば慣らし運転でしょうか)に時間が掛かるようでした。(現在ではコーン紙の素材が変更されて、小生の感覚では殆どエージング不要な程、初めから結構良いそこそこの音が出てます)

こう言うユニットのエージングはユニットの大きさが大きくなる毎に時間が掛かる様に成るとは言いますが、直径16cmの大型のスピーカーだけあって、本当にエージングにも時間を要し、絶好調!!になったのは、なんと、「一年後」くらいから・・・でした。
(このエージングの時間については、知識として本で読んで、知ってはいましたが、実際に一年ほど掛かったのは妙に驚きに感じました。)

しかし、しかしです!!
エージングが進みますと、これまた作りたてとは別物でございました。

高音域の切れ・切れ込み、低音の締まり、量感、中音域はもともと大型とはいえ、フルレンジ・スピーカーですから、大の得意で、澄み切って浸透力がありました。
何を聞いても最高です・・。ジャズ・フュージョンは特に良かったですが・・。

本当に始めて体験する音で、ストレートで情報量が多く、切れも抜群で迫ってくる・・・と言う音でした。
大変気に入りました!!!
これがバックロードホーンの音か!!と感動したものです。
音が「ツブツブ」になって顔をめがけて凄いスピードで飛んできて、「パチパチ」当たるような感じがしました。

音楽が余りにも情報量が多く、かつ凄いスピードでこちらをめがけて飛んでくるので、結果としてイージーな“ながら聞き”には不向きで、音楽と真剣に対峙する聞き方を要求されてしまい、リスニング後は少々疲れてしまうくらいのスピーカーでした。

こういうスピーカーを聞くと、音楽に心が持っていかれてしまう分、他の嫌な事を考える余裕が無いといいますか、忘れているようで、本当にストレスが取れるのを感じました。

D-37はこの後しばらくスーパースワンと2台でエースとして活躍しました。
2台を切り替えて、ジャズ・フュージョンはD-37、クラシックやボーカルはスーパースワンでした。
ですが、また数年後には、このエースも新しいユニットのD-37(ES)を作るために置き場所が無いので、知人に下取られて貰われていきました・・・。
現在は上尾方面で、元気に活躍しているそうです。

こうして、自作のスピーカーを数台作ってみて、なぜ、それがこんなに音が良いと思えるのか?を改めて素人の小生が考えて見ました。(もちろん自分の好みもありますが・・・。)
すると、それは、結局、低音から高音まで一個だけのスピーカーで鳴らすフルレンジスピーカーを使っているからだろう・・・に至っています。

よくある市販のスピーカーのように、低音・中音・高音と三つのスピーカーで鳴らす方式を3WAY(スリーウェイ)方式と言いますが、この場合音を低・中・高と分けるために抵抗やコイルやコンデンサーなどの電気部品を使った回路が必要になります。

この回路=ネットワーク回路と言います・・・が小生の好む音、直截な音、何も足さない何も引かないまっすぐな音、には良くないのだと思います。
微妙に言いますと、音の出るタイミングがズレる様だ・・とのことです。
低音用のスピーカーと中音用のスピーカーと、高音用のスピーカーに同時に音が来ても、回路を通る事で、各ユニットが一斉に動かずに、ほんのチョット動き始めがズレる・・・。
こう言うことを「位相ズレ」とか言うそうですが、こう言う微妙な事が、人間の感覚では分かるようなんです。

フルレンジでネットワークが無いと良い音だ・・という感覚は、アメリカのCESでEPOSという回路を廃したスピーカーの音質に出会った時から、やはり変わらず・・・そうだ・・と小生は思っています。

もちろん諸説有りますようで、高度に設計制作されたネットワーク回路は、相当良い音なのだそうですが、我々素人が作る場合には、メーカーの技術者さんの様な高度な耳がありませんし、コンデンサー1つを決定するのに何十種類も聞き比べて決定するような環境もありません。
ですので、ネットワーク回路の高度なチューニングは、素人には殆ど不可能と言うか、難しいのではと思っています。

ですので、素人の自作スピーカーシステムはフルレンジスピーカーで作ると、結果的に安全ではないかなあ・・・と思っています。
そして、出来ればフルレンジには高品質なスピーカーユニットを使い、低音を補うのは箱(バックロードホーン)というのが、あくまで自作の場合の良い選択では?・・と思っています。

(この後、小生は相当な数のスピーカーを作りますが、1台を除いて全部がフルレンジ・バックロードです。)

長岡先生設計のスピーカーの自作経験では、このD-37の後に、D-102と言うのが有ります。(その後も殆ど長岡先生の設計を作ってますが・・・)
キッカケはスーパースワンに向く新型ユニットが開発されたので、ユニットを交換したからでした。
新型の10cm口径のバックロード用の限定ユニットがFOSTEX社から出ますと、このユニットを無理しても購入し、スーパースワンに導入します。
ユニットを交換をしますと、古いユニットが外されて・・・余ります・・・。
もったいないのです。これが・・。
この余り・・の有効活用で新しいスピーカーを作る大義名分が出来てしまいます・・・。

結局D-102というブックシェルフ型のバックロードホーンを長岡先生の設計どおりに作る事にしました。

このスピーカーは、棚などにも置けるブックシェルフ型であるにもかかわらず、正真正銘のバックロードホーンでありました。
普通の箱の形状の内部に、バックロードの複雑なホーンを折りたたんで収めた設計は、空間を立体的に認識する設計能力・センスの賜物と思われました。
この設計は本当に天才のものだなあ・・と感心し、大変気に入ってつくりました。

安いラワン合板を購入し、ドイトさんで直線のカットだけしてもらい、丸い穴や四角い穴はジグソーを買って自分で加工しました。
例によって図面どおり組み立て、ラッカー塗装で黒く塗り、ユニットを取り付けました。
そこで、スーパースワンとの違いを思い知ったのです。

同じ長岡先生の設計によるバックロードでもこのD-102は・・・設計が古かったのです。
FE-108スーパーのような強力ユニット向きの設計ではなかったのです。


作ってみると、箱に対して余りもののFE108スーパーというユニットが強力すぎました。
低音が全然出ませんでした。
スーパースワンで2年ほど使ってきたユニットなので、もうエージングは十分出来ているユニットです。それでも低音が出ませんでした。

これには参りましたが、結局何の事はなかった?のです。
限定の強力型ユニットの流用を諦め、FE108Σという普通に定番で売っている、やや弱いバックロード用のユニットに入れ替えました。

そうしたらこの箱が生き返りました。低音が元気よく出たのです。
箱とユニットには、設計上の合う合わないがあるのを知りました。

余り品のユニットの活用の筈が、新しいモノに出費することになってしまいました。
もともと、このスピーカーはローコストに作るためにシナ合板を諦め、安いラワン合板を採用し、かつ、ドイトさんで安くカットもしてもらい・・と頑張っていたのに・・・結局2万円ほどの出費でした。
えてして、そう言うものでしょうかね・・・。

このD-102はユニットも標準型で、それほど凄い音では無いのですが、バランスがよく、聴いていて疲れない音質でした。
スーパースワンでは低音の出るラッパの出口は箱の後方に大きくポッカリ開いています。
後方出し・・・なのです。
低音というのは、人間の耳では音のする方向を聞き取れませんので、後ろから低音が出ていても問題は無いはずなのです。

D-102は前面開口・・・。これは、これで気に入りました。
低音は何処から聞こえても良いはずなのですが、小生はこの前面開口で、ユニットと近い「穴」から聴こえる低音を気に入ったのです。
・・・ユニットと低音の出口が近いことから来る自然さ・・もあると思いました。

このD-102スピーカーは一旦は兄にあげたのですが、結局余り活用されず、小生のオフィスに出戻ってきたので、小生が使っておりました。
すると、これを見初めた人がおり、その彼に拉致されました。
現在は代々木方面で放送関係の分析などの仕事をしている友人オフィスで、活躍しているそうです。

その後、このブックシェルフ型のバックロードは大変気に入りましたので、色々類型を作る事になりました。
長岡先生が逝去されましたので、この設計を下敷きに、仕方なく自分でFOSTEXさんの新しいユニットが発売されると、その新ユニットに合わせて、このD-102や同類のD-99をマイナーチェンジして新たに図面を書いてつくっております。

現在では小生は、おそらくこのブックシェルフ型バックロードを最も作った男・・の一人になると思うのですが・・・。
大げさでした。・・・すみません。
自分が設計変更したものも含めて、3台のブックシェルフ型のバックロードを作っただけでした・・・。ごめんなさい。
D-102(長岡先生作品)
D-99(長岡先生作品、FE-88ESと言う8cmの強力限定ユニット使用)
D-99ES-R(先生ご逝去の後、発売された8.5cm強力限定ユニットFE-88ES-R用に、D-99を土台に自分で数値バランスを計算しアレンジしたもの・・ひと回り大きくなり、別物です。これは追って制作記と図面をお見せいたします)
と3台作りました。

設計だけでしたら、10cm用のD-102を現在のFE108ESⅡという最新ユニット用に全面的に変更したものも既に完了しています。

この続きはまた・・・

※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

01-18-07 11:33 | 先頭へ↑

手作りスピーカー しょの1

「手作りスピーカー しょの1」
とうとう・・こう言うオタクな話の日が来てしまいました。スピーカーの手作り編です。
手作り「偏」でしょうか・・・まあ冗談は置きまして・・・。

20061129_bnc01.jpg

これは今から10年位前のお話です。

長岡先生の傑作設計、スーパースワン(長岡先生の型番で、D-101Sです)の手作りが小生の始めての自作スピーカーでした。
その経緯は前回のお話にございました・・・。

ざっくりした流れは・・・。

アメリカのCESでEPOS社のスピーカーに感動し、それからネットワーク回路の排除が良さそうだと学び、さらに秋葉原でFOSTEX社のフルレンジを1発入れたスーパースワン(長岡氏命名のこのスピーカーの愛称)のデモに驚嘆し、調べていくと長岡先生のバックロードホーンの素晴らしさを知る・・・と。いろいろ曲折があってこの自作への挑戦になったのです。

まず自作への第1歩として、設計図面の入手・手配を考えました。

それは、長岡先生の著書のリストから、確か「バックロードの傑作」と言う本を探し出しこれを購入しました。
この本のスーパースワンの説明は、図面も含めてかなり丁寧な解説があり、15ページくらい割いてあったと思います。

バックロードホーンの理論も分かりやすく解説があり納得しました。

つまりはこうでした。

バックロードホーンは小型のフルレンジスピーカー1発で、すべての音声帯域をカバーするための「工夫された箱のスピーカー」でした。

小型のフルレンジスピーカーユニットは、振動板が小さく軽いので、音の信号への反応が速く、中高音は品位が高く、とても良い音の物があるのですが、どうしても振動版面積の小ささゆえに、低音の再生の時にはコーン紙が空気に対して空振りの状態になってしまい、低音不足になるのです。

そこで、小型フルレンジスピーカーの宿命である低音不足を補うために、スピーカーの後ろに出る音(スピーカーは前と後ろに音が出ています)をだんだん太くなるラッパのパイプに導き拡大します。・・・このあたりの話はすべて長岡先生の理論の受け売りです・・・。

この時ラッパの設計で、低音に対して有効で、高音には反応しないようなラッパを設計しているようです。

現在なら故長岡先生の全図面集などがありますので、図面の入手は比較的簡単ですね・・。
小生はこの本を何回もじっくり読んで、内容の把握に努めました。

かなり難しい構造で工作も大変そうでした。写真の様な完成形になるのですが、下側の大きい箱の中は音の通り道が折り曲げられてビッシリ入っています・・・。ラッパですから音の通り道はだんだん大きくなっていくのです。

060923_2021~0001.JPG
再塗装前に紙やすりで丁寧にサンディングしました。きれいになります。

20061129_bnc00.jpg

小生この工作で、少々でも楽をしようと思いました。
秋葉原で、この手のスピーカー材料を売っていますのは木村無線さんやコイズミ無線さんが有名です。
小生ラッキーにも、たまたま木村無線さんの方でシナベニヤ材のカット済みの商品を発見しました・・・。
ユニットメーカーのFOSTEX製。シナベニヤ板の「カット材」なるものを・・・。

スーパースワンの図面どおりに材料をカットして綺麗に番号などスタンプし、段ボールの箱に梱包してあります。・・これは便利だろう!!と少々高くても買いました。
お値段は1台分確か?3万3千円だったと思います。
ステレオでは2台ですので6万6千円・・ベニヤの材料でもかなりお高いんだなぁ・・とおぼろげに記憶しています。

板材は音響用シナ合板・・などと書いてあり、ダンボールの箱もしっかりとしていて、それらしいものでした。

これ以外の材料も、この時は木村無線さんで買ったのですが、内部配線用のコードが1mくらい・・・ドイツのスピーカーコードでごく普通のものと、ミクロンウールという吸音材を一つ。

東京メタルと言う会社製の粒状の鉛を10キロくらいと、鉛のインゴットを4本。
鉛の重さだけで合計20Kgだったと思います。

スーパースワンにはその箱の中に、音質への効果を狙って鉛を充填する穴が設計されており、そこに鉛を入れろとの指定がありました。
金額は忘れましたが、「鉛」は少々驚くくらい、お値段がお高かったです。

それに、このスピーカーにアンプからのコードをつなぐための端子、・・・ネジでコードを締めて止める端子が、FOSTEX製のT-150?とか言うもの・・・(店の推薦品)2個で3千円くらいでした。

肝心なスピーカーユニットは限定品・・・FOSTEXさんが限定生産で500個とか1000個だけ作る、完全な限定モデルが長岡式のバックロードホーンでは良く使われますのですが、今回のスーパースワンの使用指定は、その限定モデルでした。

FE-108Sというユニットがそれで、このSがスーパーの略です。

外見は良く似たバックロードホーン用の通常の定番ユニット(いつでも買える非限定のもの)FE-108Σ(シグマ)とはコーン紙からマグネットの大きさなどまで異なり、雑誌などでは「別物」と表現されておりました。まあこの限定品は相当の強力型・・・でしょうかね。

すぐ売り切れてプレミアが付いてしまう限定ユニットですが、その時は、それを運良く2個買い求めることができました。30,000円くらいです。

限定品ですから?残念ですが秋葉原でも価格交渉は出来ません。値引きは無いです。

なんやかんやで材料が初期のモデルで10万円くらいかかりましたです。

(その後、このスーパースワンは、ツイーターの追加や新型ユニットへの交換や、贅沢な真鍮の取り付けリング[1個1万3千円くらい]の追加もしています・・写真は最新の状態です)

つまり小生はFOSTEXさんが最新技術の開発で10cm口径のバックロードホーン向きの新型の限定ユニットを販売される度に、これを入手し、同じ箱に入れ替えて取り付けて使ってき
たわけでございます。

オット・・・。まずは作るところでした・・・。

実際の制作はどんなであったか・・と申しますと。

まずは部品のベニヤ板の過不足がないかの確認をして、番号にしたがって並べ、図面の中に記載してある組み立て公式・・例えば(1+2+3)+4は・・・1のパーツに2を着け3を着け、そこまで出来たら4に組み合わせる・・と言う公式です・・・に従って組み立てます。

これは始めての工作で、いきなり部品も多く構造複雑で、組み立ての難しいスーパースワンに挑戦!ですから大変でした。
]
直角を出すのに「差し金」と言うL字型の物差しを買ってきたり、木工ボンドの乾くまでの小一時間の間、材料を固定して締めて置く金具・・「ハタ金」といいます・・・を入手したり。

組み立てていくとズレが生じてくるのですが、それを削るカンナも登場しました。

もともと看板・内装業を家業とするのが生家ですから、小生はかなり木工とかは得意で、道具もそこそこ持っていましたし、日曜大工さんとしては、そこそこのレベルなんです・・。自分で言うか!!

それでも初めてですから一週間も掛けて組み立てました。ちょっとづつ。

木工ボンドと釘の併用で強度は万全です。釘打ちは相当得意です。曲げません。なーんて。
仕上げは初めから真っ黒の塗装をラッカーでやろうと思っていました。

釘を使うので頭が出ますし、木目は無理です。ですので、釘頭をパテで隠したら真っ黒なラッカー塗装です。これはスプレーでやりました。

組み立て。配線。仕上げ前の紙やすり掛け。など、なんだかんだで2週間。
完成しました。

いよいよ音出しです。

鳴らし始めは、実はあまり良い音ではありませんでした。
積極的に「ひどい音?」でした。

低音は不足だし、音自体も硬いというかキンキンします。ボーカルは鼻をつまんだようです。
・・・そうです。これがエージング前の音。作り立ての音なのです。

毎日使ってどんどん鳴らしますと、音がこなれて日に日に良くなります。

箱も工作の時に無理やり釘で固められたり、速乾木工ボンドで固められたりしたので、素材にストレスがあるのですが、これが10日くらいでかなり取れてきて、30日くらいで相当落ち着くようです。

板のストレスが取れると音が良くなります。・・不思議です。

ユニットも音を出して1ヶ月くらいでコーン紙の糊などが落ち着くのでしょうか?相当良い音になります。

一ヶ月くらいで低音が出過ぎる程になり、いよいよ鉛の投入です。
鉛投入で箱の振動が止まったせいか、また低音不足になりました。・・・がさらに一ヶ月でまたバリバリ低音が出始めました。

トータル4ヶ月目くらいでは高音の繊細さ、低音の量感・・すべてに申し分ありません。

いやいや全く凄いスピーカーでした。
小さいユニット一個で低音から高音まで・・・。
凄い反応が早いスピーカーで、音質も良くて、音源は小さな箱なので音場感(おんじょうかん)が抜群で、録音した演奏会場の雰囲気が伝わりました。

小生がこの頃使っていた基準のCD(視聴用のCD)は、リー・リトナーさんの「カラー・リット」というアルバムでした。
エレガットの音の立ち上がり・・・の気持ちよさを聴いていました。
スーパースワンは優秀でした。
大好きなリー・リトナーのギターの音が「カーン」と抜けてきます。
ピッキングのタッチが見えるような感じと言うのでしょうか、エレガットのタッチが分かります。
シンバルやハイハットの「切れ」も抜群と思いました。
低音感も十分で不足は感じませんでしたし・・。
音がシャワーのように顔にぶつかる感じと言いますか・・・長岡先生の言われるハイスピードと言うのはこれなのだと思いました。

ボーカルやクラシックのバイオリンなども涙物でした。
女性ボーカルの生々しさは特筆モノで、目を閉じると「目の前にいる」感じです。言い過ぎかなあ?とも思いますが、あの時、本当に「目の前で歌ってる」・・・そう思いました。

また、室内楽では、録音の良いCDですとバイオリンがホールに響いている・・・素晴らしい音場が展開して、引き込まれてしまいます。

FOSTEXさんの小口径の限定品・超強力ユニットを使ったバックロードホーン・・・(スーパースワンの様な・・)と言うのは凄いスピーカーだと思いました。
しかし、これを体験している方は、おそらく本当に少数の方・・自作の面倒くささと戦った少数派・・・ですので、広く皆さんには・・・なかなか信じていただき難い・・とは思います。

しかし、良い音はちょっと・・・生活を楽しくしてくれます。本物とは行かないですが、感動できるくらいには音楽に浸れますから・・・。
ちょっとだけ得した気分とでも言うのでしょうか・・・。

こうして、この時の体験で小生、スピーカーは自作に限る・・などと思ってしまったのでした。

この時、それまで使っていた愛器。
片側5万円ほどの国産メーカーさんの30cm3WAYスピーカーは、エージングのできたスーパースワンの前では、比較の勝負にさえならず引退させられ、知人に貰われて行きました。
ご苦労様でした。

小生のスーパースワンが、その後10年の長きにわたってエース・スピーカーの座を維持できたのは、2~3年に一度くらいのユニット交換のおかげです。
FOSTEXさんの技術開発の進化で、同じ口径の新型が出て来たおかげです。
ドンドン高性能ユニットが提案されましたので、その度に買い替え・入れ替えで「生まれ変わった音」で楽しめたのですね。
このあたりは本当に自作品の良さ・・ならでは・・・ですよね。・・。

かくして、小生はちょっと『あの音・・』に近づきました・・・。

(この秋、拙宅の狭さの中、新しいスピーカーシステムを制作し、追加・入れ替えをやりましたので、スーパースワンは置き場所が無くなりました。で、泣く泣くですが、友人宅のエーススピーカー就任のお話になり、彼に譲りました。・・最後に紙やすりで丁寧にサンディングして、一生懸命再塗装しました。お化粧でかなり綺麗になって、現在は浦安方面で愛され・活躍しています。彼はこのスピーカーを使い始めてから「まるで外出嫌いな人・・・」のように毎日音楽が聴きたくてたまらないのだそうです。そこで、かつての愛聴盤(ロックからクラシックまで)を全部聴きなおしてみたいとか言っていました・・・本当に音質に嵌ったそうです。彼は若い頃からバンド・楽器をやっていたので、嵌ってしまうのだとも・・・。最近ではカーオーディオもこのスーパースワンとは音が違いすぎて、もう聴く気がしなくなった・・・との事です。・・・本当に良かったです・・・。気に入ってもらえて・・。)

※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
本項のスーパースワンも、お作りになって、聞けた物ではないので、すぐ捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この内容は、あくまで小生の感覚でありまして、自分の好みでございまして、客観的な比較とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。

11-29-06 11:34 | 先頭へ↑

SACDにビックリ

「SACDにビックリ」
既にお好きな方には、「何、今頃言ってんの?」状態で恐縮ですが、ここ最近で驚いたことをちょっと言います。

sacd.gif

高音質のオーディオフォーマットの「SACD」・・・。
スーパーオーディオCDと言います。99年の5月からスタートしているCDにつづく新オーディオ・フォーマットのようです。 ・・・で、

・・・これ『凄い』です。

あらためて、ちょっと感動しました。今更ですが・・・。体験しましたので・・・。

もともと、小生は次世代高音質フォーマットには、ちょっと批判的な気持ちでした。
CDの記録できる周波数の限界を22Khz(キロヘルツ)くらいに設定したのはフィリップスとソニーでしょ?全くもう!!もっと先の事を考えてよ!!的な思いもありましたし・・・。

しかし、これは自分でも分かっていますが、勝手なユーザー的な言い分ですね・・。
だって、CDを開発した当時、まさか人間の聞けない筈の100Khzの音などが、聴感上、音楽の再現性で問題になるとは誰も思わなかったのだろう・・と思いますから。
こう言う事は、後に技術進歩と共に分かった事ですから、本当に仕方が無いのですね・・・。

しかし、分かっていても、やはり個人的には受け入れるのが辛いものです。
CDプレーヤー買って、ソフトも結構揃えて、なんとかデジタルの世の中について来て、今更、何がスーパーオーディオCD(SACDの事)だ!!って感じも正直言ってありましたしねぇ・・。

しかし、聴いてみて本当に驚いて!!しまいました。

小生もともと、SACDのプレーヤーなるものは持っておらず、パイオニアさんのDVDマルチディスクプレーヤーを数年前に購入しDVDプレーヤーとして会社で使っていました。これは2万5千円だか?の普及機です。
なかなか良い機械で、安くてもDVDもDVDのオーディオも、もちろんCDも、そしてなんとSACDも再生できるマルチ機能なのです。

小生、これを会社で不要になったので「私物だしねぇ」・・と、自宅に持ち帰りアンプに繋げてみました。
持っているSACDもたった1枚でしたが・・・。
渡辺 香津美さんのアコースティック・ギターのアルバムで「ギタールネッサンス」というSACDとCDのハイブリッド盤です。

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いやあ!!「凄い音」です。

『香津美さんが目の前にいます・・です。』

何と言うのでしょうか、渡辺さんのギターと今聞いている小生の間に、録音した時の空気・空間が存在しているような感じです。

『凄いリアリティーなのです。』

最適な表現は「エアー」なのか「アトモスフィア」(直訳:雰囲気)なのか・・・。

そういう、録音した時のプレイヤーの周囲の音や、空気感を一緒に記録できていると思います。・・・SACDって「ヤツ」は。

当然、「こりゃいかん!」と言う事で、慌てて何枚か購入しました。
CDの頃から大好きな高音質のオクタビアレコードのEXTONレーベル・。
この会社のクラシックを買いました。SACD版で。

『ぶっ飛びます』
本当に。
くるみ割り人形聴きました。たしかアーネム・フィルの・・。

チャイコフスキー:交響曲第5番
小林研一郎 アーネム・フィルハーモニー管弦楽団 チャイコフスキー
インディペンデントレーベル (2005/09/22)
おすすめ度の平均: 5
5 買い

演奏の音が出る瞬間、空気がオランダ?のコンサート会場なのです。

これ、大げさ?な表現で、皆さんから否定されるかもしれませんが、小生はなんとかお伝えしなきゃ!!と真剣に思いました。

小生のオーディオ機器は高いものは使っていないのですが、一点例外もありまして、それがCDプレーヤーです。
例外と言っても本来のマニア(オーディオファイル)の方からしたら、まだまだ「ハイエンド」の部類には入らない、TEACさんのVRDS-50というものです。

VRDS-50.jpg

※TEACさんのVRDS-50

これが小生の大好きなCDプレーヤーなのです。

お値段20万円くらいのものですが、その後のメーカーさんのバージョンアップでメカ部をワンランク上のものにして5万円、DA変換のクロックをクオーツから高精度のルビジウムに変更して5万円追加しているものです。

SACDの音は、この自慢のCDから出る音を、情報量?や空気感等の要素で簡単に超えていると思います。
2万円くらい(現行機種は実売1万3千円?とか・・)のものが、なんやかんやで30万円から掛かっているCDプレーヤーの音を超えていると思います。

これはショックです。
これがフォーマットの差と言うものなのでしょうね。

機器の優秀性などでは、どうこう言えない、超えられない規格の違いがあるのですね。

その後、さらに何枚かのSACDを買いました。
殆どクラシックです。ある意味で、「クラシックを好きになれます」よ・・・。この音ならば・・・。とも言いたいデス。

また、ジャズやポピュラーなど海外のものが結構出ている事も分かりました。
先日アマゾンさんで、カーペンターズのSACDも買いましたが、もともと好きな声(カレン・カーペンターさん)ではありますが、 『もう、やばいっ』 領域でした。

Singles 1969-1981
Singles 1969-1981
posted with amazlet on 06.11.06
The Carpenters
A&M (2005/01/11)
売り上げランキング: 506
おすすめ度の平均: 5
5 すばらしい解像度
5 お得な決定版
5 サラウンドとは・・・

『来まくります!!』

身近のアーティストでは、aikoさんが結構沢山SACD出してます。きっと本当に音が分かっているアーティストさんなんですね。
凄いですねやはり・・・。

Gackt(ガクト)さんもSACDを出してますね・・。
ちなみに、山口百恵さんのSACDは沢山有りますよ・・。

高音質体験をぜひ!!と思いました。ので、ご批判あろうかと思いますが、書いてみました。

暴言、お許しくださいませ。

11-06-06 14:24 | 先頭へ↑

スピーカーの話2

「スピーカーの話2」
ちょっと言いにくい・・ちょっと恥ずかしい?『オーディオの話』の続きです。
前回はアメリカのCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)でEPOS(エポス)という小型スピーカーと出会ってその音の良さに愕然と驚き、またウン十年ぶりにオーディオに関心を持ったところまででした。まるで生音!!でしたから・・。

epos.jpg

※EPOSの現行機種からイメージの近いM5を・・・

その後、小生はこの時の体験が引っかかっていて、暇を見て御茶ノ水のオーディオユニオンさんに行ったのでした。
果たしてお店にEPOSのスピーカーは置いてありました。おー!あるんだ!!と言う感覚でした。
このスピーカーの資料としては1枚ものの、白黒印刷の質素なカタログを貰いました。
お店のご担当の話はこのEPOSには割りと淡々としていて、説明も他のスピーカーと比較しても特に力点も置かれず、率直に言うと「余りお薦めではない」ようなニュアンスでした。お値段も小型なのに「お高いぞ」と感じましたし・・・。
試聴もしましたが、棚の上で他のスピーカーとくっついて並んでいるこのEPOSは、CESで感じた感動を・・・それほど再現しているようにも感じませんでした。
あの驚きの生音と同じスピーカーだろうか??
しかし、片鱗はある!!ようにも思いました。なんか音がハッキリとしている。
ただ、それが「もの凄いリアリティーの音」にはなっていないな・・と感じました。

たぶん正確にいうと、音は良いと感じたのですが、その評価に確たる自信を持てるほどの自分では無いので、店員さんの話の雰囲気に巻き込まれて、「そうかなぁ」と刷り込みが入っていた!?のかもしれません。
こう言うときに絶対的な自分の評価を持てる人、持っている人は凄い人・耳の良い人ですね。(小生は自信ありません。ダメです。)

この時小生は、幸か不幸かEPOSを買おうと考えるより、どうしてああいう凄い音だったのだろう・・・と言う考えに向かっていました。
小生にとっての問題・「情報」はこの1枚のチラシの説明の方でした。
設計者ロビン・マーシャル氏は有名なモニターなどの設計を手がけ独立。その氏の信念でダイレクトな音を追求している。
内容はネットワーク回路を排除し、ウーファーはコイルやコンデンサー何も無し!!でスルーで結線(直接結線)。
トゥイーターも音質を吟味したコンデンサー1個だけを使うシンプルな回路。

この情報がかなり気になりました。
小生、電気はダメなのですが、それでも昔のスピーカーの裏側を覗いて見た事くらいはありました。
そこには結構色々な電気部品が繋がっているのは見て、知っていましたので、スピーカーって複雑だなあ・・という印象はありました。
ですので、EPOSには回路部品が殆ど無いという話には『へぇー!』と驚きました。

この事はかなり印象が強くて、心に引っかかりました。

『そうなんだ。余計な回路部品は音を汚すんだ。だからネットワーク回路はシンプルなのが良いのかもしれない』と言う具合に頭に入りました。

そこからが少々の探究の旅??になりました。
回路の無いスピーカーって何者じゃ??と探してみました・・・。
そして、突き当たりました。
ネットワークを排除する考え方に・・・。
これは、フルレンジスピーカー(全帯域対応スピーカー)を使ったスピーカーシステムと言うのがその代表的なものでした(スピーカー・ユニット単体ではなく、箱に入っていて、そのまま使う状態をスピーカーシステムと言うらしいです)
スピーカーの中で、高音から低音まで1個で全部カバーするのがフルレンジスピーカーです。俗にこれを好きな方々は、フルレンジ一発のスピーカーなどと言います。

ちなみに、何個かユニットが付いたスピーカーシステムをよく見かけると思いますが、それぞれのユニットは、
超高音の担当がスーパートゥイーター。
高音だけを担当するのがトゥイーター。
中音だけがスコーカー。
低音の担当がウーファー。
この下にはスーパーウーファーが・・・。と言う感じで周波数を分担しています。
そのため入ってきた音楽を周波数で分割する回路・・・これをネットワーク回路と言うそうですが・・・必要なのです。
このネットワーク回路が「音を汚す」と言う考え方があり、EPOSのロビン・マーシャル氏もそうなのでしょう。小生は興味がありました。
小生は分からないながらEPOSで久しぶりにオーディオに興味を持ったこともあって、このネットワークを極力廃す考えに、仮に賛同しているような立場で情報収集していました・・。
もちろん世の中にはネットワーク回路の弊害を云々するよりも、この回路は必須だから良質に最適設計でやるのだ!と言う考え方の人も多いと思いますが・・・。

この情報収集の過程で、過去の一つの記憶・・の登場!もありました。
30歳の頃、おもちゃメーカーの開発本部の同僚仲間が、休日に会社に出勤し、工作室でなにやらベニヤの部品を組み立ててスピーカーを自作していたことを思い出したのです。
彼は「長岡先生のスワンという名機・スピーカーを自作しているのだ!!」と、かなりの講釈を聞かせてくれました。小生も面白がってこんなに小さなスピーカー1個で高音から低音まで再生できるのか?等、質問したりして興味深く聞いた記憶がありました。
残念なことに、この時、彼「Oさん」のスワンの音を聞いてはいません。組み立てた後すぐに、自宅に持って帰りましたから・・。

フルレンジ一発で追い駆けると小型スピーカーや長岡先生が多く出て来ました。(長岡先生はスピーカー自作派のオーディオ評論家の先生で、多数のスピーカーを設計し自作し、性能を検証してきた方で、本当に有名な、信者の多い先生です。)(先生は残念なことに他界されていらっしゃいますが・・・)

長岡先生が出てくると、小生は過去の記憶の「同僚Oさん」のスワン・・が出てきたわけでした。

さらに、もう一つのチャンスがありました。
試聴する機会です。・・秋葉原のスピーカーユニット屋さん等で、情報を取ろうとウロウロしていますと、コイズミ無線さんというスピーカーユニット販売の専門店さんに行き着きます。
その本店、秋葉原駅前のミツウロコビルの確か5階に、当時(今から10年以上前)完成品のスワンが展示してあったのです。
このスワンは、Oさんのスワンの頃から比べると、その後のフォステックス(FOSTEX)社のスピーカーユニットの進化に伴って、相当進化していて、「スーパースワン」になっていました。
しかも、このショップの独自企画の高性能な箱でした。曰く、木工の専門工場で「さくら」などの吟味した素材で、最高の加工精度で組み立て済み・・・お値段も箱だけで片側15万円くらいする代物でした・・。

この音は凄かったのです。
CESのEOPSで感動したほどではないのですが、それでもかなり驚きました。
音がくっきりと鮮明で、自分の方に向かって、高速に飛んでくる感覚。低音も十分に出ています。たった10cmの口径のスピーカーとは思えない低音です。
音のシャワーが顔にパシパシ当たるような感覚と言うのでしょうか。
長岡先生はハイスピードという表現を使っていますが・・・。
かなり驚いたのでした。

『これだな!!フルレンジ一発のバックロードホーン』と思いました。
バックロードホーンと言うのは箱の形式です。
この形式の箱は、小型のスピーカーユニットを使った場合に、不足しがちな低音をカバーする仕組みを組み込んだ箱なのです。
仕組みと言っても簡単で、ラッパです。
スピーカーの後ろから出た音を、ラッパ状にだんだん大きく広がる音の通路に導いて、低音を取り出す箱なのです。

これで、小生のEPOSの感動の再現は、

①フルレンジスピーカーのユニットで、
②ネットワーク回路を使わず、
③バックロードホーン形式の箱を使い、低音を十分再生する。

自作・工作のプロジェクト(大げさですみません)に相成りました。

・・・そうです。
1台15万円、ステレオで30万円の完成済みの豪華なスーパースワンの箱の購入!!でも当面の狙いは達成できたのですが、当然ですが・・・小生はローコストな自作を選択したのです。

これが、その後スピーカーを設計して作る趣味に・・・繋がってしまうのですが、この頃の小生はそんな考えは微塵も持っておらず、あの時のCESの感動に近づきたいなあ・・とだけ考えておりました。

次回はこの自作の話を・・・。

swan001.jpg

※小生自作のスーパースワン

沢山作ってますのでじっくりと・・・。

11-06-06 11:52 | 先頭へ↑

スピーカーの話1

「スピーカーの話1」
悲しいことに最近では、『オーディオ』・・なんて死語でしょうか?

もし、趣味は『オーディオ』・・と言ったら相当、親父くさい?でしょうか?
『オーディオ』と言うこと自体が相当「カミングアウト」もん・・でしょうか?

小生、白状します。オーディオ・・・と言いますか、ステレオで音楽を聴くのが好きです。

たぶん小生の同世代の方たち(40歳代や50歳代)は、少なからずオーディオの洗礼を受けていらっしゃると思います。
今から35年位前は、若い人の欲しい家電品には、必ずのように「ステレオセット」が入っていたと思います。

当時はアナログ・レコードの時代・・・CDなんてまだありませんから・・・。
いい音で音楽を聞ける装置は、憧れでした。

昭和45年頃、高校生の小生は、剣道に明け暮れてはいたのですが、たまに学校の帰りに御茶ノ水の「オーディオ・ユニオン」さんに寄り道して、高級な試聴室の片隅で「音」を聞いたりしていました。

鳴っていたスピーカーはタンノイとかアルテックとかJBL・・・。今でもタンノイやJBLは良く見かけますね・・・。アンプはマッキントッシュやマランツ。

タンノイのGRFだったでしょうか?凄く生々しい音でクラシックを奏でていました。
もう引き込まれるような音の良さ、生演奏?と言うのはこう言うものだろうか?・・とか思ったものです。(本物のシンフォニーなんて聴いたことがありませんでしたから)

憧れのタンノイ     垂涎のJBL
※写真は左からタンノイの現行機種ターンベリーHEとJBLの現行のモニタースピーカー4348です・・※

当時でもこういうブランドは、ちょっと揃えると100万円以上したと思います。
本当にお高い商品で、単なる憧れでした・・・。

当時、我々でも手が届いたメーカーは、国産の御三家・・・などと言われるトリオ(現在のケンウッド)山水、パイオニア・・さんですかね。
スピーカーではダイヤトーン(三菱)の評判が良かったと思います。
何しろ、あの厳しいNHKに正式に採用されていたモニタースピーカーは三菱製でしたから・・・。
今では三菱はオーディオから撤退しちゃってます。
・・・本当にこう言う優れた日本の技術の継承ができないことは、社会的な損失のように思いますし、寂しい限りです。

小生の生家では、父がそれなりのセットを揃えてくれていました。
スピーカーはパイオニアCS-E900。アンプとチューナーは山水のAU(TU)888。ターンテーブルはPL-41C。全部・・・今でも覚えていて本人も驚きますが、忘れられない型番です。
パイオニアCS-E900    山水AU-888
※写真は左から愛器のCS-E900とAU-888・・※

そんな高校時代の通過体験?はあるのですが、その後40歳代まで、住宅事情の問題もあり、結局、装置を買っても大きな音では聞けないし、『オーディオ』を忘れつつありました。

ミニコンポ(こだわってミニコンポの中では本格的と言うか、良い物にはしていましたが・・・)を買ったりはしていたので、それなりに好きでしたが、自分の中で優先は下がっていたと思います。

それが、ある時、出張でアメリカのエレクトロニクス・ショウに行っていた時に、大きな転機を迎えます。そこで小生は衝撃的な体験をしたのです。

本来の出張目的は、携帯電話や通信機器、PDAのリサーチだったので、オーディオのブースは覗く程度だったのです。

巨大なCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショウ)の会場を、足を棒のようにしつつ、ブラブラしながら歩いていて、本当になんとなく立ち寄ったブースで、驚くほど心に響く音楽が鳴っていました。

装置は小型のスピーカーでした。
アンプは確か超高級品(フランス製?)だったと思いますが、音の主のスピーカーは、幅25cm、高さ50cmくらいの物でした。

とても生々しくて、音楽が心に飛び込んでくるようで一瞬立ちすくんでしまう程でした。

鳥肌が立ちました。

感動しました。

このスピーカーのメーカーはEPOSと書いてありました。
このEPOSを買うことはなかったのですが、この出会いが、その後の小生のもう一つの趣味、スピーカーの自作へと繋がって行くのです・・・。
  EPOSのM5スピーカー
※EPOSの現行機種からイメージの近いM5を・・・※


そのあたりのお話は次回に致しますが、若い方々にお薦めなのは、良い装置で音楽を聞くことです。
もちろんCDラジカセは十分に良い音です。
十分以上に水準の音が手軽に楽しめます。
これがあまりに手軽で良い音なので、オーディオの出る幕が無くなったと言って過言で無いほどCDラジカセは良いと思うのです。

ですが、あえてお薦めするのは、面倒くさい「バラバラ」の単品のコンポで、できれば大型のスピーカーで音楽を聴くことです。
それまでに聞いた事の無い音が聞こえると思います。
自分の持っていたCDに、こんなに情報が入っていたのか?と言うくらい違うと思うからです。

実際拙宅に遊びに来られた20歳代の人が、「凄い・・・生みたい・・・僕も作ります・・・。」などと嵌ってしまった例もありまして、体験するのは良いことかと思います。
個人の価値観ですから、「そんな事気にしない・・・」のも、もちろん結構です。
だから、ただのオジサンのお薦め、ご紹介なのです。

人生っていうものは皆さん平等に、一回のチャンスです。
「オーディオ」もお試しになる価値はあると思います。
試して、知っても、それに価値を見出さない時は、それはそれで良いと思いますので、この話、忘れてください。

趣味ですから「好み」もありますが、これがうまく合いますと、音楽を聴くことも人生の楽しみ・・・ちょっと大げさですが・・・になると思います。

では、この続きの「自作話」を次回に・・・。


02-20-06 02:05 | 先頭へ↑