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仕事の道具で大好きな「もの」はホワイトボードです。これは本当に大切な道具で、アイデアを出す時、戦略を考える時、ミーティングの記録にも大活躍です。
このホワイトボードの選択には少々こだわりがあります。フィルムが動く形式のものは嫌いで、読み取り部が動く形のものが使い勝手が良いのです。正しい使い方ではないでしょうが、このランプ(蛍光灯?)が入った読み取り部を、定規代わりに使っているからです。
何でミーティングの記録をそんなに綺麗に書くのか?定規代わりまで使って・・・。
それは、ビジュアルの効果?を最大限に引き出すためなのです。綺麗に表に整理したものを見ながらメンバーが議論に参加しますと、この参加者の頭もホワイトボード同様に整理され議論の焦点がぐっと狭まりフォーカスが良くなるのです。
少なくともメンバーの議論が、ボードに書いたもの以下のレベルになったり、あらぬ方向に行ったり(来たり)・・・を防げます。
人は虫食い的になった表の「空欄」があると「そこを埋めるのだ」と言う具合に、何を考えるのかと言う「目的」がボケずに行動できるようなのです。
議論の成果をその場で書き留めますと、内容の上乗せ、アイデアの上乗せがしやすいと思います。
誰かが発言した内容を、その場でうまく整理して書き留めると、その次の発言が出やすいのです。発想の足し算には足される現在の内容、対象が明確になっていることが前提です。何にアイデアを足すのか・・・この初めの「何」がボードに書いてあると創造的な脳みそを機能させやすいように感じます。
ミーティングの目的意識の明確化や、議論のレベルアップ、発想の促進にも・・・ホワイトボードは最高の道具・・・。
ホワイトボード(あえて言うとパナボード)は商売道具ですし、「魔法の板」なんて尊敬をこめて呼んでおります。
小生の貧乏な会社は設立時、中古のOAばかりで、机等の家具類も今日頼むと明日来る会社から買った組み立て式の安価なものばかりでしたが、一点豪華主義で、ホワイトボードだけは、この製品を新品で購入したくらいです。
使い方には、小生なりの原則のようなものがあります。
ボードの一番初めにこの「ミーティングの目的」と格好を付けずに平たい言葉で書きます。○○会社さんの携帯電話を使った新規事業のアイデアを出す。・・・とか書きます。
板書は結論だけを書き留めるのではなく、考え方がそこに至った途中の経緯を書いておくことも重要です。××が○○なので、こう言う風にしたほうが良い・・・と言う具合に・・・です。
考える過程と流れを書き留めておくと、議論の逆戻りやコンセプト返し・・を防げますので・・。
与えられた条件とか、世間の情勢、他社の動向なども分かりやすい言葉で整理すると、議論の焦点がますます良くなります。共同作業は急がば回れで、丁寧な板書・・・が支えてくれると思います。書く事はメンバーの思考のFIX(定着)そのものですので。