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カタカナ語の話

今から20年ほど前、初めて企画開発の仕事に就けたとき、びっくりしたのは商談や交渉でカタカナの難しい言葉が、・・・いわゆるカタカナ語を連発され、話を聞いていても何だか全くわからなかったことです。

特に広告代理店さんのAE(アカウントエグゼクティブ・営業ですね)のプレゼンテーション(提示説明でしょうか)で顕著でした。

スラスラ出てくるカタカナ語に何か言葉に騙されたような、丸め込まれたような、意味がわからなくても今更恥ずかしくて聞けないような、そう言うプレッシャーを掛けられたような感じを与えられつつ、まくし立てられ、説得されてしまうような????な場面に何度も出くわしました。

実際、当時の小生にはチンプンカンプンでしたが・・・。

今では反省も込めて言いますと、自分もかなり業界人的に、こう言うカタカナ語の言葉を駆使して?います。

他に言い換えにくい?仲間内で通じやすい・・・程度の理由かもしれませんがIT系、企画開発系のいずれの仕事でもカタカナ語を使いますし、これが沢山飛び交っています。

しかし、これらをポジティブ(積極的・肯定的)に見れば、言葉がわかれば「仲間だね」かもしれません(笑)。

で、こう言う自分もわかったり、わからなかったりしつつ使っている言葉の例などを白状しますと・・・まるで懺悔ですね・・・。

日常的にも
『今日はNRだから後よろしく・・・』 なんて良く聞くし、
『先方のR&Dセクションにはリスペクトを払っておかないと・・・』とか、
『ねんごろにプレゼンしてコンセンサス取っといて・・』
『コンセプトは理解できるんですがアクチャルなプランの詰めがまだですから・・・』
・・・えー?えーっ?って感じですね?

img19.jpg img20.jpg

『NDA送って早くフィックスしちゃって!!』

・・こうなってくると「なんのこっちゃ」状態です。

『ファースト・プロポーザルだからそんなもんだよ』
『当方としましてはWIN―WINな関係を目指しておりまして・・・』
『先方のオファーには、即カウンター入れといてくれ』

って、まるでボクシングみたいです。

『こう言うケースはミクロに見ないで、マクロなスタンスである意味アバウトに把握しないと・・・』って、なってきますと全く意味不明で・・・。

『当方としましてはグローバルな視点で見てもリーズナブルなプライスをオファーしているつもりですから・・・』
って言われたら簡単に言うと値段が高いことらしいし・・・。

『リスクに関しては完璧にヘッジしてありますから・・・』
って、どうやら逃げている事のようだし・・・。

『先方の役員をアテンドして・・・』
『モチベーションが重要だからメンバーには強くストローク掛けてフィードバックしておいて・・・』
『ミーティングをアレンジして早急にキャッチアップしてもらわないとデッドエンドに・・・』
『こっちでイニシアチブを取らないでどうするんだ!・・』
『その程度の話はルーティンでまわすんだよ』
『レスポンスを、なる早でやっといてくれ』

って・・・なんじゃそれ状態です・・・!!!

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『ここら辺がブレイクスルーのポイントですから・・・』
って、まるでなんか壊したんでしょうか?

『セールスのスキルはロールプレイングでトレーニングして・・』
『こう言うマイルストーンの設定になっていまして、オンタイムでのプロジェクトの進行が可能です・・・』

・・・あーあ新しいタバコの銘柄?って感じです。

『先方の気が変わらないうちにMOUとっちゃって!』
『この返信はASAPでね・・』

一歩引いて見ると、日本のビジネスマンって本当に全く面白いですよね・・・。

反省・合掌・・・。

12-03-04 18:12 | 先頭へ↑