先日のYAMAHAのFG-150のレストアをやってから、どうも気になっている事があります。
ギターの再塗装は、タブーと言うか、やってはダメ!!というような表現をオークションサイトなどで見かけるのですが、その「定説」・・・小生はどうも違うという感覚があるのです。
話は中学から高校の頃に遡りますが、小生が持っていたガットギターはレコードの看板に装飾として貼り付けるような安物(ネジで取り付けてしまう)を貰って使っていました。
YAMAHAのフォークギターはスチール弦・・・でも、たまにはナイロンの弦のガットギターの音が妙に良くて、このボロいギターも弄っていました。(YAMAHAと2本です)
で、当時の流行と言うか、冗談と言うかで、このボロのギターを、小生、ラッカーで白く塗装し、絵を描いてありました。良くある流星を書き、その尾の部分は虹のようにして・・・。
このデザイン今考えると痛いです。
しかし、クラシックをやる友人に習いに言ったとき、このボロギターを友人は、ニスが効いて本当に「よい音」だと言うのです。
本当?・・・。だそうです。小生も実は塗る前より良くなったと思っていましたが・・・。
こういう35年くらい前の経験があって、今回塗ってみたら、やはり音は悪くなっていないと思いました。小生の耳ではそうなんです。
で、塗り方ですが、塗装が禿げてしまって、木肌がむき出しの感じのところなどを可愛そうですから、保護する感覚で塗っています。
最初に紙やすりの400番くらいを使って、ギターの全体に丁寧にペーパーがけをします。
古い塗料を一層はがす感じです。
それからラッカーの透明をスプレー塗装して、
さらに、乾燥後、コンパウンドで中目、細目、極細と磨き上げ、特に液体の極細は何回も何回も掛けて、磨いて行きます。
※写真の左側に小生の黒い影がカメラを持って・・映りこんでいます。艶が出ました。
ですので、「オーバーラッカー」はダメ・・・(こういう表現のようです)と言う話ですが、厚塗りには??それ程??なっていません・・・。
小生からすると、それくらいの塗膜で保護してあげないと、ギターが可哀想といいますか、やらないといけない!!ように感じた、「痛んだ部位」がありましたので・・・普通の塗装なのです。
で、結局ですが、音は良くなっている・・・ないしは、少なくても音は悪くはなっていない!!と思うのであります。
立ち上がりのキーンという力強さも、音量も、音の響き・サスティーン(響きの長さ)も、
塗装前に比べて悪くなってはいない・・・と思います。
ですので、塗装はダメという定説??にはどうも考えさせられます・・・。
小生はこの話、「テキトウな厚塗り」はダメ!!という風に理解することにいたしました。