また拙宅の試聴会をやりました。
放送系やオーディオ系の雑誌でコラムを書いている「オタク」のSさんと
いつもの小生の経営・財務系の先生Aさんと3人で一緒に・・・。
試聴会は良いです。
音の確認を複数の人の耳で出来るし、Sさんなどは特異なほど・・敏感な耳の人ですし・・・。
また好きなジャンルやソースは自分ひとりでは固定しがちですが、お仲間の持ってきてくれたソフトで世界が広がります。
今回も手作りスピーカー、D-58ESRの音は、Sさんの耳でも確認していただきました・・・。
やはりこのユニット・・相当すごいよ・・・と言う話でした。
Sさんは仕事の原稿の関係で、色々なオーディオの評論家やプロの方のお宅に行っていますので、耳は肥えているだと思います。
なにせ彼はソースの録音についてのコメントも(マイクがエレクトリックコンデンサー云々とかダイナミックマイクでは云々とか・・ホールの音がどうだ!とか)沢山出る趣味人ですので・・・。
これは次元が違う・・・情報量の多さ、・・・本物だと・・・そう言っておられました。
あんまり長時間、聞いていると聞き疲れるほどの密度とか・・・。
で今回試聴ソフトは、Aさんのソプラノ、Sさんのジャズ系、小生のリー・リトナーとユーミンを・・・。
やはり アンナ ネトレプコ さん・・はすごかったです・・・。
オペラってとんでもない芸術なんですね・・・。
SACDを買っておかなくちゃ・・・です。(SACDって簡単に廃盤、売り切れとか言います)
それと イネッサ ガランテ さん・・・小生は声の質が好きです。
たまらない声です。やさしさを感じます。
この方、年齢は小生よりちょっとお姉さんのようです・・・53歳くらいとか・・・。
このクラシックの歌たちは、宇多田ヒカルさんの歌とは対極的?・・・。
小生、宇多田さんの天賦の才・・・繊細感、とても好きですし、聞いていると感情面のチューニングが合うように感じます。ニュアンスがこもっている歌・・・と言いましょうか。
一方クラシック・「声楽」・・・は鍛えた職人技でしょうか、これを最近、やっと「良い」と思えるようになってきました。Aさんのおかげです。
蛇足ながら、小生の気持ちの中では・・・松任谷由実さんは詩の説得力、音楽全体の心地よさ、アイデアの凄さ・・・自分がまだ感性豊かだった青春時代の愛聴盤だらけ・・・で、ちょっとまた価値軸が別のところにあるように思います。小生の中では相当に絶対的なポジション・・・でしょうか。そう言う点では20代で嵌りまくっていたリー・リトナーも同じ位置かもしれません・・・。(小生チョッとだけギター弾きますし・・)
しかし、人間、何度か聞いて慣れるというのも大切ですね。
Aさんの推奨盤のオペラ・・・何度かこうして試聴会で聞くうちに、ちょっと・・良さ、凄さがわかりかけてきました。
今回は他に・・・真空管の交換試聴・・・前段球の12AT7の差し替えをやりました。
皆さんの意見では「一聴して違う・・・」ので、結構、楽しめるのですね・・これ。
試聴ソフトはネトレプコのルチア?・・。
ナント、グラスハーモニカ・・・ガラスの器の口のところを擦って音を出す・・・の音が生々しい真空管・・・も選考基準になりました・・・どの球も、このガラスの響き・・が違うのです。
面白いです。
で、小生推薦の東芝・・・は、お二人にはちょっと硬い・・・でもフュージョン等には良いだろう・・・となりました。
Eiエリートも聞きましたし、エレハモも、JJも、ドイツのRFT、中国のCCI、・・・。
Eiエリートと東芝は硬い、強いと・・・小生が一番良いと思う東芝は声楽ではNGだとか・・。
エレハモ・「適度なぬるさ」が・・好評?。
JJ・・・・・硬過ぎる、高域が強すぎる・・とのこと。
RFT・・・柔らかい・・ので好評だが、ちょっと高域が寂しいか・・・。
CCI・・・・ちょうど良い柔らかさと情報量と、高域も出ている・・・との高評価。
※右からエレクトロハーモニクス、JJ、CCI、東芝、松下、Eiエリート、Ei の箱です。
なんと何度か比較しながら、お二方が最終的にも良い・・・と言ったのは中国のCCIでした。
クラシック・コンポーネント・インク・・・CCI です。
驚きの結果ですが、納得の結果でもありました。
好みの影響もありますが、小生がオーディオには、抜けと情報量、音が飛んでくるスピード感、実在感などを求めており、特段、柔らかさを求めていませんので、当然かも知れません。
オーディオの良い音は、人の数だけ種類があるのかもしれませんね・・・。