CDの音質・・・のちょっと続編です・・・。
音の悪いCD、実は他にも沢山ありますのです。
これはアーティストさんの問題ではなく、本当に残念に思うのですが・・・・。
このお話のアーティストさん・・・「バンド」を、小生大好きなんですが・・・。
日本を代表するポップス・ロック系のバンドなんですが、・・・このCDの音作りの面では、相当悲しい・ひどい作品が、残念ですが・・・かなりありますのです。
本当は・・正直に言うとそのバンドのCDは、ほぼ全部。「ダメ」だと思います・・・。
ボーカルの方がソロ活動で出しているアルバムでも・・・なんと音質傾向は同様なのですが・・・。
音が団子状でほぐれていないし、ボーカルがこもっています。
ステレオ音源と言うよりは、モノラルのようになっていて音が拡がらないのです。
空間の情報が無い・・と言いますか・・・。
素人推察では、たぶんモニタースピーカーが相当ハイ上がりな・・・高音が強い状態のスタジオを御使用なのではと思っています。
モニタースピーカーの高音が豊かなので、モニタールームでの聴感上、十分な高音・歯切れがあるので、それで音を決定してしまっていて、それが普通のスピーカーでは高音不足のこもったボーカルになっているのでは・・・と思うのです。
売れている方達なので、お金はあるし、おそらくモニターには相当良いスピーカーを使っているのでは・・・と推測されるのです・・・・。
でも、モニタースピーカーの目的って、悪い音を素晴らしい音に飾ったりしちゃあ「いけない」と思うのです。
団子のような、ほぐれない音は「団子のまま」・・・高域不足は「高域不足」のまま・・・。
ニュアンスなども魅力的になっては「問題だ!!」ではないでしょうか・・・。
高級な超大型のモニタースピーカーの使用を止めて、これを10cmか16cmのフルレンジのバックロードホーンスピーカーあたりに置き換えて、「モニター」として、これを聞いて音作りをしてもらえたら、ユーザー宅での現実レベルの再現性が高いと思っています・・・。
(止めて・・・と言うのは言葉の綾ですね・・・すみません。実際は、止めなくても、もちろん良くて、他のスピーカーでも確認していただけたら・・・と言うことです・・・しかも他のスピーカーと言うと定番で出てくる・・国産の有名な黒くて小型の2wayスピーカーだけでなく是非敏感なフルレンジスピーカーを!!・・・と言いたかったのです。すみません言葉足らずでしたね・・・)
つまり、小生が申し上げたいのは、プロ用モニターに要求されるのは、素晴らしいとんがった高性能や凄い迫力・・・と言うことではなく、ユーザー宅での「普遍的な再現性・・・」の実現のための性能・・・ではないだろうか?ということなのです。
CDラジカセはユーザー宅の現実的な装備だと思うのですが、余りにプアすぎてこれを標準に音を決めると、普通の・・・まあまあのコンポや装置で聞くと低音が出すぎるとか、うるさくなり過ぎるとか・・・音の方が歪(いびつ)になってしまうと思います。
音楽は世の中で、いや、世界中で・・・色々な聞かれ方をすると思います。
ラジカセ専用と言うのはいかがなものか・・・と思うのです。
かと言って、プロ用の40cmクラスのウーハー2発と高音用はドライバーにホーンをつけた物に、さらにホーン型のスーパートゥイーターまで付いた構成・・・などの100万円もするようなリッチなスピーカーを基準にして、音を作っていては、それも駄目??だと思います。
だって、そのような音のする凄いユニット構成のスピーカーを持っている家庭・・・など殆どありませんから・・。
音楽の品質とか家庭での再現性とかを考えますと、基準として妥当なところは小口径・10~16cmで、高品質なフルレンジ・スピーカーで、できるだけフラットな特性に近づくような箱に入れた「もの」ではないかと思うのです・・・小生の好みはバックロードホーンですが、バスレフでも良いとは思います。
こういう音決めですと、ユーザー宅で「普遍的に再現する良い音・・・」になるように思います。
何を素人が言ってやがる・・・まさにその通りです。
そのど素人何を言うか・・・のそしりは免れませんですが、こういう意見もありますと言うことで
お許しをいただければと思います。
と申しますのも、アーティストは好きなのに、CDが・・・余りに残念な音源があり、こういう視点を申し上げたくなったのでございます。
もとよりフルレンジ・スピーカーというのは、高域・低域ともに限界のある、「妥協」のユニットかも知れませんが、音の安定と再現と言う観点では優秀!・なかなか良い!・・・・と思っております。(ネットワーク回路が不要・・・という話・・・などがこの背景にございます)
暴言お許しくださいませ。
長岡先生の設計されたバックロードホーン・スピーカーは、「ソースのあらを暴く」「ソースを選ぶ」・・・というのは先生のお言葉でした。
小生も色々自作してきて、バックロードホーンの箱に入れた、高級な超強力フルレンジ・スピーカーを聞いて、その話は本当だと思っております。
大好きなアーティストのアルバムでも録音がダメなものは聞く気がしなくなるのです。
これは驚きの体験でした。
音の悪さに・・・ウンザリと嫌気が差してしまうのです。悲しいことです。演奏・歌唱は素晴らしいのですから・・・・。何と言ってよいのか・・・・。
逆に言いますと、海外のトップアーティストのアルバムなど・・・非常にポピュラーなもので、ボリューム(音量)を稼いだ、ラジカセを意識したような音作りでも、それでも音のバランスが良くて、十分美音といえる素晴らしいもの・・・もあると思います。
これは技術でしょうか・・・思想でしょうか・・・これこそ、素人には分かりませんのです・・・。