最近気が付いたんですが・・・。
と言うより、ディレクターFさんに言われて思ってたんですが・・・。
モニタースピーカーって相当大切だ!!・・と言うことが、とても気になるのです・・・。
Fさんは、拙宅でD-37ESを聞かれた時、「スタジオでもこんな音で聞いていないよ・・・この音なら一発でOK出しちゃうよ・・・」などと笑いながら、言っておられました。
あのスタジオの大型モニターを沢山聞いて来られたのに、意外だな・・・と思ったものです。
でも、まさに「そうなんだ」そうです。
スタジオの音より超オーバーダンピングの高級なフルレンジユニットを使ったバックロードホーンの音が好きだと・・・。
ユニットの反応が素早いから・・・でしょうかね・・・。
ネットワーク回路が無い、ピュアな伝送だからでしょうか?
位相が狂わないからでしょうか・・・。
かくしてD-37ESもFさん宅に嫁いだのですが、最近、この話しに関連して、ちょっと感じることがありました。
本来、拙宅などは、極端に言うと(ユーザー宅ですので)、良い音だろうが何だろうが小生さえ良ければ、どうでも良いのですが・・・テストで音を聞いて、音を決めるリマスタリングのスタジオなどのモニターは相当責任重大だと思ったのです。
それにはちょっと『きっかけ』があったのです。
ベスト盤と元のアルバムの音の違い・・・です。
だって、いくつかのアーティストさんでリマスタリング・・・と書いてあるベスト盤を購入してビックリしたのです・・・。音が悪くて・・・。
それは音が「団子」になっていました。
うるさくて仕方が無いし・・・。
CDに限界までの大きな音で音を入れている・・・つまりゲインがオーバー気味で・・・素人考えでは、ラジカセ用の音量を稼いだリマスタリング・・・でした。
ゲインオーバーしておいてリミッターで音を押さえているような・・・なんか、そんな感じの詰まった音??なのです。
これは音的には、かなり辛いひどい音質で、ガッカリします。
ベスト盤を買うのは音を気にしない人・・・と勝手に決められた様な気分でした。
だって元のアルバムはもっと「まともな」音・・・だったんですよー。
簡易型のオーディオの弊害?でしょうか・・・。
もう一つ思うのは、アーティストが可愛そうだ!!と言う事でした。
例えば、J-POPでは、なかなか売れている某男性の2人組・・・このグループはベスト版でなくても、本当にひどい音・・・アーティストがきちんとした装置でモニターして納得して音作りをしているのか疑わしい!!・・・くらい・・・。
もしかして、最後の音決めはエンジニアだけに任せていたり・・・でしょうか?
もし、この状態をご本人たちが気が付いて・・・比較などして・・・実態を知ったら、相当怒るのでは??と・・・。
(本当に、このアーティストのお二人を、拙宅にお招きして他のアーティストの盤などと、色々比較してお聞かせしたら、真っ青になって怒ると思うのです・・・始めの数秒で音の悪さは分かりますので・・・)
または・・・、それとも、ラジカセ用の音作りで「確信犯」でやっておられるのか・・・・。
そう思いました。
でも、海外のポップスもので、音のデカイのもありますが、それでもこういうひどい音は余り記憶が無いので、日本のは単なる失敗??でしょうか・・・。
リマスタリングの音の良い方の例では、松任谷由実さんのアルバム・・・これは、再発売のアルバムもベストも本当に納得の高音質・・・と思っています。
お金が掛かっていると言いますか、良い音で安心して聞けます。
オーディオ・オーディオなどと礼賛して言う気も毛頭ありませんが、ひどい音質のCDも有るのは事実ですし、それは現実なので受け入れるしかないと思っていますものの・・・。
アーティストが可愛そう・・に思います・・・。
オーディオが滅んだ・・・・だから「いけない」のでしょうか・・・・。
荒いサンプリングのメモリーオーディオの使い勝手の良さの前では、オッサンの遠吠えでしょうか・・・。
でも・・・悲しいです。