今回は故、長岡先生の20cm口径ユニットを使った、バックロードホーンD-58ES(R)の自作です・・小生の自作 手作りスピーカーの中では最大サイズへの挑戦なのです。
D-58ESの製作フォトレポート前半・編なのです。
(使用ユニットはFE-208ESR )
今回は比較的細かく撮影しましたので、写真の枚数が多いですが、お付き合いいただきまして、ごゆっくりご覧くださいまし・・。
左は墨付けです。45度を定規で出した後、現物(スピーカー本体)を重ねて位置決めします。
現物合わせが安全です。右・・電気ドリルの前にキリで板の3分の1くらいの深さで穴を開け
、ドリルが曲がらないように配慮します。
キリは三つ目キリです。
爪つきナットの打ち込み。ナットの周りにはエポキシ接着剤をつけてから打ち込みます。
バッフルは2重です。内側の板は爪つきナットの部分を避ける切抜きをして、さらに周囲の角を
ジグソーで落として斜めにテーパーをつけます。音の抜けをよくする(ツモリの)加工です。
アピトン合板が硬いので、この作業は相当大変なのです。
2枚重ねのバッフルの裏側の加工が良く分かります。丁寧にテーパー加工などをやっておきます。
スピーカー端子の取り付けと結線・半田付けです。無鉛銀半田を使います。コードはウエス
タンエレクトリックのもの・・↓
↑この辺までは、組み立て前の下準備です。
組み立て前にオイルステインで着色します。部材を並べて準備です。
今回もまた、小生が好きな明るいメープルカラーで着色です。
ステインで部材の必要な部分を着色。刷毛で塗ったらすぐにボロ布でふき取ります。
右・・木口にゴム系のボンドを塗って乾かしてから、木口テープを貼ります。
木口テープを用意し、テープの剥離紙を剥がし、幅を指で合わせながら貼って、右・・トントン
叩いて接着し、工具のはさみで余分を残してカットして、下↓さらにカッターで切り、
最後にヤスリカンナで幅の出っ張りを削って仕上げます。
上↑バッフルの裏側から墨付けをして、パーツを付けます。2枚重ねの前に付けてしまう
パーツを付け忘れますと、後から付けることになり、表に木ネジが見える悲惨な事になっ
てしまいます。
※木工ボンドは3種類使います。すぐに固めたいところは外国製のうす黄色いタイトボンド・・
これは本当に速乾で、ボンド自体も硬化後、大変硬くなります。
国産の速乾ボンドは20cm×30cmくらいの面積以上になると使います。面積がこのように多少広くなるとタイトボンドでは塗っているそばから固まる感じで早すぎるのです。
そして国産の普通の木工ボンドです。側板を音道のパーツにつけるときのように、ボンド塗布後、木ねじを締めるまでに時間のかかるような場合と、大きな広い面積(側板の上から化粧の板を貼る時など・・)に使います。大面積では水で薄めることもあります。
↑段取りに気をつけながらパーツを組んで、バッフルの2枚重ねに進みます。
ちなみに右の写真の「バッフルの接着ねじ止め」の時は・・国産の速乾ボンドを使う面積だと思います。
上↑ボンドで2枚重ねをしてから、動かないようにハタ金で固定し、さらに木ネジでガッチリ
貼り合わせます。
上部のバッフル板と、それに続くパーツが組み上がっていきます。バッフルの下の化粧版も
ボンドで貼ってから、裏から木ネジ(コースレッド)でガッチリ固定します。コースレッドを使わ
ないで接着する部分は・・・なんと一箇所だけ・・・上部の最初の音道の補強と天板の接着
にだけ使われています。(これは凄いことだと思うのです)
スピーカー上部の音道を構成するパーツを平面(側板を利用)の上に並べ当たりをつけコース
レッドを打つ場所に墨付けをします。この平らな側板の上で作業することが大変重要なのです。
右・・スピーカーの後ろの空気室とその下のデッドスペース、上部音道などが見えます。
組み立てている感じがしてきます。
上↑上部の音道パーツが組みあがってきています。後ろから見た写真も有ります。
上↑左、バッフル板から空気室が見え、赤いコードも見えています。右、これは背面の板に
2本の補強をつけているところです。開口部から見える下のほうだけが着色してあります。
※写真が多いので、ここで一回きりまして、次回しょの9の④に・・この後半を掲載いたしま
す。