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試聴で遊びました

17日の金曜日・・・小生の大好きな「ゴンチチ」などの音楽製作にも関わっていたプロデューサーのFさん、それと小生の財務・経営の師匠Aさん・・・とで、久しぶりに手作りスピーカーの試聴会を楽しみました。

特に8.5cmの手作りバックロードホーンのネジを増し締めしてからの・・・名誉挽回もやりたいと言うのがありまして、ご無理言いまして、皆さんに聞いてもらいました・・・。

大変なジャンルをまたいで長時間・・・聞きまくったのです。

まずは小生が、新作・・10cmのD-118改のご紹介に、ゴンチチのSACDのさわりと、高中正義さんの例のSACDのさわり・・・を鳴らして試聴会の開始です。

今回はFさんはロックを主軸に、最近関わっていらっしゃる日本の女性アーティストのアルバムをなど20枚くらいでしょうか・・・。ビートルズから80年代まで、名盤のオン・パレード。(古い表現ですみません)
長年自宅で聞きこんでいらっしゃるアルバムですと一発でスピーカーの素性が浮き彫りになります・・・。
愛聴盤で試聴・・・これはとても大事なことだと思うんです。
愛聴盤なら本当に一瞬で装置の違いが分かりますから・・・。

Aさんは今回はザ・オペラです。
ソプラノの歌声・・・。

凄いんですこれが・・・。もともとCDで持っている愛聴盤を、当日、秋葉原でSACDに買い直して持って来られたのです。
根性ありますね・・・。
アーティストは「アンナ・ネトレプコ」さん・・・(1971年9月18日 クラスノダル生まれ)

彼女にAさんは『ベタ惚れ?』のようで、ニコニコ聞き入っていましたっけ・・・。

で、8.5cmに関しては、やはりボーカルの声質の再現の良さ・・・。甘い響き・・。柔らかさ。
艶、色気。・・・があるようです。
さらに、低音感も以前より好評で、ネジを締めた効果を確認して!!いただけました。

このスピーカーは女性ボーカルだけでなく、アコースティックな楽器・・・とりわけチェロ・・・には相性が抜群・・と言う評価に!!なりました・・・。

途中で聞いたノラ・ジョーンズやダイアナ・クラールも相当感動しましたが、今回は小生の推薦・・・。

レディ・キムの『枯葉』SACD・・・・これも最高で、アルバム自体も好評でした。
KIM.JPG

そして問題の10cmの評価に関しては・・・やはり総じてバランスが良い・・・との評価でした。

迫力も8.5cmよりあるし、16cmよりはボーカルが前に出るが、8.5cmよりは少々硬い声
になるのも特徴か?と・・・。

で、悪いところはやっぱり、小口径の限界・・・。
8.5cmと10cmの致命傷の欠点なのですが、パルスの低音、デジタルのキックドラムにはついて行けませんので、大音量の時、この種の低音に「サチる」のです。

一杯一杯になって、スピーカーが悲鳴を上げてしまい、音がひずみ、こういうパルスの低音がパコパコした音になってしまうのです。

以前から気にしていたアン・サリーさんのアルバム「ブランニューオリンズ」の3曲目のキックドラムの音も一緒です。
ANN.JPG

出ないんです。出せないんです。
この種のパルス音、低音が・・・。

と言いましても、特に10cmでは、相当な大音量での問題でして、・・・通常のボリュームの試聴では、それほどひどい破綻ではなく、音楽としての鑑賞で・・・・何とか我慢できて・・・行けてますので、ぎりぎり使えます。

が・・・・、この種の低音の再生はいずれにしても苦手です。

小口径フルレンジの限界です。

で16cmですが、やはりこのクラスですと、フルレンジでも「今までこのアルバムにこんな音が入っていたの?」なんて言う発言の「低音」でさえも、何とか出ます。

さすが16cm・・・でD-37ESは威力があります。

10cm keitai photo2.jpg
金色のトゥイーターは5mm後ろにズラしました・・・。

でも、日本の女性アーティストさんの打ち込みの低音(バス・キックドラム)はスンゴイボリュームでした・・・。(小川美潮さんのアルバムです)
mishio.JPG

初めて20cmが必要だ!作ろうかな!・・と感じたソースでした。

大型バックロードもこういう曲では出番があるのでしょうね・・・・。

大変勉強になり、また、面白い・・・夜になりました・・・。

それから、最後に・・・とっても鋭い指摘をFさんからいただきました。

「前回よりD-37ESの高音がきつく感じて気になる・・バランスが変わった」と
これを率直に言ってくれました。

小生は耳が良くないし、毎日のように聞いているので、かえって日々の少しづつの変化に気
がついていませんでした。
で、こんなものかなぁ?・・・と思っていましたが、ご指摘を受けて、それならば・・・と職人気
質な気持ちが首をもたげ、対策をしようと思いました。

思えば、確かに・・・ボーカルが引っ込んで聞こえるのも、引っ込んでいるのではなく、トゥイーターが目立ち過ぎだったのかも知れませんし・・・。
本当に目からウロコの発見なんです。

で、早速、小生はホーントゥイーターの置く位置を5mm後ろに下げました。
これで、下の16cmのFE168ESとの時間軸が揃ったようです。

ギラついた高音が落ち着きました。
たった5mmですが、すっきりとバランスが整いました。

面白いくらいの効果で、問題解消でした。
やっぱりFさんはプロです。

驚くくらい、耳が良いんですね・・・。

楽しい調整でした。(5mmでうまく言ったので迷宮に入らないで済みましたし・・・)


※このバックロードホーン形式のスピーカーは、好き嫌いがはっきり出るスピーカーのようで、全くダメで、嫌いと言う方もいらっしゃると聴いております。
耳が良くて、周波数が分かるようなタイプの方にとっては、低音の特定周波数のピークとディップ(特性の凸凹です)が耐え難くて聴いていられない・・・とか、中・高音が雑で・ラフで、うるさくて聞けた物ではない・・・という方もいらっしゃるようです。
有名なスーパースワンでさえも、お作りになってすぐ後、聞けた物ではないので、捨てた・・と言う方もいらっしゃるそうですので、この自作スピーカーについての内容は、あくまで小生の感覚・自分の好みでございまして、客観的な比較や性能の説明とは申せませんので、その点、一ユーザーまたは小生が譲った友人の方の主観といたしまして、悪しからず、お許し頂ければと思います・・・。


08-21-07 13:46