ランタンのレストア・フォト・レポート8(組み立て)です。
ランタンのメンテナンス課題としても初級編の組み立てです。分解のさかさまです。
またマニアック?で、ご辛抱よろしくお願いします。
例によりまして(ご紹介するやり方が、正しいかどうか?という面はございますので、お許し
ください)
さて、組み立ては簡単です。順番が多少前後しても、それほど影響ないと思います。
①デカール(ロゴ)を貼ります。
タンクの下から24mm。これはオリジナルとほぼ同寸です。(微妙ですが、オリジナルは
23.5mmくらいかも知れません。)柔らかな色鉛筆のシロで線を入れておきます。
デカールはオークションで入手したビニールシールです。アメリカのマニアの方の私製
パーツでしょうか?
デカールを見ながら・・・、デカールの右側がポンプ、左側がフィラーキャップです。
②ポンプの組み立てとフィラーキャップ
チェックバルブを上に向けたチェックバルブレンチの溝にはめて乗せ、そのさらに上から、
タンクを逆さにひっくり返してレンチの上にタンクを乗せる要領で、装着。チョッとレンチを
回転しバルブのネジがきちんと噛みあったら、床に置いて、じっくり締めます。
しかし、締め込みは・・・緩くなく、かと言って馬鹿力で締め過ぎはダメです。
その後、ポンプの円柱の内側面にリュブリカント・オイルを人差し指の腹で塗りつけてから
、チェック・バルブの四角い棒をネジって装着し、その上からポンプ・プランジャーをつけ、
ポンプキャプを装着します。(ポンプキャップはバネとかネジとか・・・)
フィラーキャップは付けておきましょう。
③バルブの組み立て
バルブのアッシーを組んでおいて、バルブの取り付け部にシール剤を塗ってから締め付
けます。シール剤はガソリンに強いホルツの自動車用のガスケットシールなどが良いよう
です。
締め付けはモンキーレンチで締めすぎないことです。締めるのに抵抗のある重さが出て
きたらそろそろ良し・・・で、思い切り締める強さではありません。それでは、バルブを深く
入れすぎ・・・になります。
今回のレストアでも、11 55 のランタンが一つ、以前に締めすぎていて、バルブが深く
入り過ぎる状態でした。
一度こうしてしまうと、その後もユルユルと言う訳にも行かず、締めるしかなくなって、バル
ブ全体の高さが足りなくなるなど・・・組み立てに問題が出ます。高さが無いと、カラーの
穴の下側にティップクリーナーステムがひっかかったり・・・・します。
今回はカラーの穴側やカラーの下端全体を1.5mmくらい削っています。
締めすぎはこう言うことを招きます。要注意です。
④カラーの取り付け~バルブステム締め付け
写真のままです。
カラーの手入れに関しては、これまで説明していませんでしたが、基本はピカールでの丁
寧な磨きです。そして、仕上げは自動車用のワックス・・・小生はアメリカのリキッドグラス
を塗って、乾燥後、磨きあげております。アルミは地肌のままですと錆びて光沢を無くしま
すので、ワックスは必須だと思います。
⑤フレームの取り付け~グローブ(ガラス)の取り付け
フレームにはあらかじめバーナーのパーツを組んでおきます。
気をつけるのはジェネレーターがちゃんと穴に入っている状態でバルナットを締めてい
るか?どうか・・・だけです・・・。ゆっくりやれば、問題ない作業です。
⑥ベンチレーターをのせ、ボールナットを締め、ベイルをつけます。
ここは問題無いと思います。
ベンチレーターのレストアは、琺瑯製品のため、専門業者の方でないと無理です。
ですので、小生はピカールで磨くだけです。
再琺瑯の加工は、ネットで申し込むとやって頂ける会社さんもあります・・・。検索で発見で
きると思います。
以上で組み立て完了です。
テスト燃焼が楽しみですね・・・。
4個を一度に、レストアとメンテをしたので・・・疲れました・・。無謀でしたね・・・。
それから、小生がどうも「うまく出来ない」レストア課題を下に紹介しておきます。
ティップクリーナーステムの交換です。
うまく古いパーツを抜けた「ためし」がありません。
やると失敗します。
焼きついているグラファイトのパッキンを抜けないのです・・・。
部位と部品の写真を乗せておきます・・・。やり方はわかるのですが・・・・。
次回はフォトレポートの最終回で・・・完成写真のアルバムにしようと思います。