ランタンのレストア・フォト・レポート4は(ポンププランジャーとチェックバルブ周辺)のパーツの整備・チューニングです。ランタンのメンテナンスとしても、この周辺は基礎的な部分だと思います・・・。
また細かい話しになりますですが、ご辛抱よろしくお願いします。
例によりまして(ご紹介するやり方が、正しいかどうか?という面はございますので、お許しください)
では、首尾良く頭のネジを舐めずに・・・問題のチェックバルブが外せた場合、ですが、やはり緑に錆びているか、大変汚れている・・のが普通で、ブラシや台所洗剤での洗浄後、花咲かGに漬け込みます。
左・・外したチェックバルブは汚いですね・・・。中、右・・・漬け込み後、しっかり磨いてこんなに綺麗に・・・中の弁の鉄球がカチカチ言えば再生できる可能性が大です・・・。(テストしてエアが漏れるときは鉄球に傷があったり?で、あきらめます・・・)
①バルブの先端円錐の研磨
漬け込み洗浄後、バルブの先端を研磨してシール性を高めます。レポート3のバルブス
テムの研磨の時と同じです。
ドリルに付けて600番の耐水ペーパーで研いで、オイルストーンでさらに研ぎます。
左・・傷のある汚れた状態 中・右・・研磨後の写真・・・綺麗です。
最近のチェックバルブはこういう形です。整備・研磨は同じです。
②バルブのネジ溝部の微調整
チェックバルブレンチ(専用工具)でこじられて広がってしまう溝部がバルブの穴の周囲に
当たらないようにほんのチョッと削っておきます・・・気分程度の効果でしょうか・・。
左の写真の溝部の両側の角がチョッと削ってあります。細かい配慮です。
③ポンププランジャーの清掃
上の写真にもありますがポイントは軸の中の掃除です。綿棒2本を使ってまず掃除し、そ
れぞれの片側が汚れたら、その汚れた綿をカッターなどで削るようにしてように捨て、片
側だけに綿の付いた綿棒2本を作り、それぞれ(綿の無い軸のところ)をセロテープで巻い
て繋いで、長い綿棒を作り、それで掃除します。繋いだ綿棒は、ちょうど良い長さです。
言い換えますと、手作りで長い専用の・・・掃除ツールを作ったわけなのです。
注意点は、・・ポンププランジャーの軸の下部には、中の四角いシャフトを回すために、四
角く絞った部位がありますので、綿棒がそこを通過する時は注意して、中に綿が残ったり
しないように手先の感覚を研ぎ澄まして、慎重にちょっとづつ押し引き・・・します。
無理は禁物です。一度通れば簡単に全長を掃除できます。
ポンプ周りは、リュブリカントオイルでベタベタですからシャフトの清掃は必要に応じてシン
ナーなどの溶剤も使い何度もやります。長い綿棒を2セットくらい使うでしょうか・・・。
写真は綿棒など・・・を総動員してキャップの裏側なども掃除しまして、大変、綺麗になったポンププランジャー一式です。これなら・・・まだまだ行けます、使えます。
次回はジェネレーターの再生などをご紹介しようと思います。
・・・そして、その後はタンクの錆び取りと、塗装・・でしょうか・・・。