<綺麗に?レストアした30年~52年前のランタンなど>
<左からモデルNO.335 282から改造した200Bタイプ 200A(11.55) 635>
小生同じことを以前にも書いておりますが・・・・、バースデー・ランタンと言うのが、ランタン
のレストア・・・に入ってしまった原因・・・です?
ざっくりと、おさらいをさせて頂きますと・・・。
もともと「赤ランタン」・・・コールマンの200Aについては、型番こそ知らなかったものの、キ
ャンプの仲間の間では有名でしたから、興味はあったのでした。
しかし、当時は入手不能の販売終了品、廃盤品と思ってましたから、ヤフーオークションで
見かけた時は驚いたものです。赤くて可愛い、懐かしい感じの・・・丸っこいデザインのホワイトガソリン・ランタン。
良いのです・・・これが小生にとっては雰囲気面で最高のキャンプ・ランタンなのです・・・。
しかし古いものを入手したら、これまた苦難が待ってたわけです。
ちゃんと点火しない・・・。
燃焼が不安定。
時折、火を噴いて、ボワっと黒煙が出る・・・。
まったくトラブル続出で・・・。
タンクの中は錆びだらけ・・・。
バルブやバーナーも真っ黒け・・・。
原因もフューエルパイプだったり、バルブだったり、ジェネレーターだったり・・・。
パーツ名も全部英語で最初は意味不明だったし・・・。
ということで、メンテナンスをナントカやるしかない状態になったのです・・・悲。
その後、古いコールマン製品のネット・ショップ(ファクトリー)の掲示板が先生でした。
良い方、詳しい方・・・皆さん親切でした。本当に先生です・・。
教わりました。メンテのやり方を・・・。
で、ランタンの仕組みなど理解でき、物もメンテが出来て絶好調になったころ・・。
バースデーランタンという話・・・に目が行きました・・・。
ランタンのタンクの底に製造年月の刻印があるのです。
小生は 11 55 です。 1955年11月生まれ・・・。
そんな、古い50年以上も前の物は無いのでは・・・と思っていたら・・・。
あるんですねー・・・余裕で・・・。
でも、なかなか買えませんでした。
この日付のランタンが中々オークションに出品されないのです・・・。
また、たまに出品があっても、欲しいと思うとお値段が高かったり・・・。
状態がボロボロだったり・・・。
他の方に高価で落札されたり・・・。
結局1年くらい・・・あせらずに待っていたら、安価に買えたました。
7,000円くらいだったでしょうかね・・・。
学んだ事は、「バースデー・ランタン」は・・年がかり・・でノンビリ待つことでした。
たまに、自分の年月のランタンがあると大変焦ってしまう・・・のですが、もう二度と出ないの
では・・・などと悲壮なことを考えがちで・・。
しかし、そう言いつつも、実際は何回もチャンスがありました。
焦る事は無いのですね。
その証拠に小生は、ノンビリとタマーに入札をしているうちに、4年くらいでバースデー・ラン
タンばかりを5個入手しています・・・。
みんな安く買っています。
せいぜい5~8千円が中心です・・・。
タンクに、錆びによる穴(ピンホール)が開いてしまうなど、状態が悪くて結局・・部品取り用
になったランタンもありますが・・・。
で、この50年も前の古いバースデー・ランタンをメンテナンスしているうちに、小生の場合、
やはり「レストア」しないとダメだ・・・と考えるようになったのです。
とにかく使えるようにする・・・がメンテ(整備)だとしますと・・・フル・レストアはもう再生に近
いです。
ランタンをパーツの中までバラバラに分解してメンテしていますと、まずタンクの中の錆び
の酷さと直面します。
豆電球を電池で光らせる簡単な専用の照明?を作り、タンクの中にぶら下げると愕然とし
ます。
しかし、それはそう・・そう言う物なのだと思います。
50年も前の鉄製のガソリンタンクですから、錆で埋まっていて当然かもしれません。
保存状態も・・・おそらくアメリカの方であろう前オーナーの保管状態は通常・・・良くないよう
です。
で、外からはマアマア美しくても、タンクの中は錆だらけ・・・バーナーのパーツ類も汚れまく
って焼きついていたりと・・・ヒドイのが通常です・・・。
小生は「オリジナル」・・・は割り切って諦めたのです。
タンクの外側の塗装を塗り替えると、オリジナルのステッカー(オリジナルは水シールです)
ではなくなり、おそらくアメリカのマニアの方がコールマンの許可を得て作ったらしい?取り
替え用のビニールのシールを仕方なく貼りますし、コールマンの製造した状態では無くなり
ます。
で・・・レストア品となってしまいます・・・。
始めは、外の塗装もナントカ残したいと考えたのですが、塗装膜の下が実は、うっすら錆び
ていたり、ガソリンのこぼれや、熱の影響のためか、タンクの上部の塗装は、ヘラでこする
とパラパラ落ちるくらいに痛んでいるのが普通だったり・・・。
綺麗に見えるタンクでも、接地部(下の部分)とタンクの底は大抵は、錆びています。
タンクの中の錆び取りを、薬品などでやっていますと、結局・・・外装の塗装を傷めたりしま
すし、表に響かずにタンクの中だけをメンテするというのが小生の技術では結構難しかった
のです。
で、ホワイトガソリン機器でもありますし安全面までも考えますと・・・、古い物は完全に自己
責任で使うべきと言う原則も慮りまして、フル・レストアを選ぶことになりましたのです。
レストアは手間と情熱が必要ですし、その大変さの割には、オリジナルを尊ぶ方が多い中で
、ついには価値(お値段)まで下がります・・・。
それでも小生としては完全に再生された美しいランタンを・・・良いなあと思っております。
で、最近久しぶりにまた 11 55 を入手し、レストアをし始めましたので、これから写真で
レポートをいたします。
もうレストアねたは2回目ですので、今回は写真を中心にいたします・・・。
実は材料は結構・・・豊富です。
レストアのやり掛けで放って置いた11 55も、もう一個あります。
さらに61年 60年製あたりの部品取り用?や黄色枠にランタンマークと言う、オリジナルの
シールのマークがチョットだけ珍しい・・・などのランタンも2台残っていますので、今回はこ
れらも一緒にメンテナンスいたします。
・・・メンテナンスと申しましても、違いはタンクのオリジナルのシールを残すか否か・・・
くらいの違いで、タンク以外はレストアと殆ど同じ作業です・・・。
コツコツユックリやりますので・・・たまに・・・になるかも?と思われ、大変恐縮でございま
すが・・・こちらに更新いたします。
何かのご参考になれば・・・幸甚です。
では、次回からスタートいたします。
<錆びているコールマン200Aとレストア済みの例>