手作りの口径8.5cm、☆オリジナル設計のバックロードホーン・スピーカーのその後の使いこなしで、実はかなり大きな変化がありましたので、ご報告いたします。
手作りスピーカーの「しょの5」・・・でお見せしました、FE88ES-Rのトールボーイのバックロードホーンスピーカーですが、ユニットのネジの増し締めをしましたら音に大きな影響が出ました。
これはもう、小生のミスです。
六角レンチでネジをしっかりと増し締めします。
もともと、このスピーカーでは側板とバッフル板の少々の段差を、透明のウレタンの塗装を厚く塗ることで埋めております。
そのため製作当初、真鍮のリングとウレタン塗装が固着してしまうことを恐れて、ネジを軽くしか締めておらず、一ヵ月後くらいの塗料の完全な硬化を待って、増し締めしようと考えていたのですが、そのうちにすっかりその事を忘れ、そのままになっておりましたのです・・・。
昨晩ふと気になって、まず真鍮のリングをガッチリ増し締めして、さらにユニットをシッカリ締め直しました。
真鍮リングを締めるときには結構ネジを回せましたので、かなり、ゆるかったと思います。
で、結果、『音は結構、「激変」の状態で、ビックリしました』
良くなったのです。
音の粒立ちが、さ・ら・に・クッキリ・しました。
音離れがよい感じがします。
低音感も、かなり増した・・・感じがします。
やはり(小型の)ユニットは取り付けの強度が大切・・・と分かっていたつもりで、高価な真鍮リングもおごっていたのですが、こういう大切な原則を少々忘れていました・・・反省です。
ユニットの取り付けはシッカリ締めると音が本当に変わります。
こういう基本をやらないうちに、ユニットをどうだこうだ言ったらユニットに対して失礼でした・・・。
小生の音質モニターの曲、アン・サリーさんの「ブランニューオリンズ」の4曲目の冒頭キックドラムの出にくい音・・・これが結構出ています。まあまあと言って良いでしょうか・・・。
少なくても今までよりは低音が再生できています。
・・・従来とは全然違いました。
ゴンチチのSACD・・・これは・・・・もう言うことがありませんでした。
驚いてしまって・・・。
このSACDは毎日のように聞いていたのにもかかわらず、今回の変化で素晴らしく変わっており、聞き惚れて暫くうっとり聞いてしまいました。
本当に激変でした・・・・。
こういう増し締めの体験から考えますと、長岡先生が時折やっていらした、小型のバックロードホーン・スピーカーの上に鉛の塊を乗せて箱自体の振動を抑える事は、かなり有効ではないかと推察できます。
箱の振動をダンプ(抑制)するには、エンクロージャー(箱)の上に重たい石や鉛の塊などを乗せて、振動を押さえ込むのですが、これをやるとユニットの音の振動が無駄にならず、音が前に飛び出す・・・と言うことを良く聞きます。これも・・・分かる気がいたします。
昨晩はついでに横のD-37ES(MAKIZOU)の取り付けネジも増し締めしました。
こちらは、もともと結構ガッチリ締めてありましたので、大きな変化はありませんでした。
面白い体験でした・・・。
スピーカーはユニットのネジを締めると音が良い・・・。
本当に体験して勉強になりました。
惜しむらくは、前回のFディレクターの試聴会の時に、この音を出したかったです。
増し締めで8.5cmと16cmの差がかなり縮まっており、8.5cmはさらに良くなっていますので・・・。お聞かせしたかったですね。8.5cmの真の実力を・・・。
次回の楽しみに取っておきますか・・・!!