「文官と武官」
小生、仕事には文官と武官という分け方もあるなぁとカネガネ・思っております。
つまり、現場で物を作ったり・・と言うような「具体的な仕事」をしているのが武官・・。
開発や営業がその代表でしょうか・・。
文官は経営企画室とかコンサルタントのような知的な概念業務の従事者・・ですかね。
小生この種類別?では、文官をあまり好まない体質です。
どちらかと言うと彼らは小生の概念敵・・「敵」です。
大嫌いでした。
しかし現在は、人の組み合わせ・・・バランスだなあと必要性も大きく感じています。
しかし、とっかかり、最近まで大嫌いでした。・・から入らせて頂きます。
だって、彼らの特徴として、具体的な工数や汗の話をなさらず・・・、
「いつ出来るの?」
「どのくらいお金使うの?」
「いくら儲かるの?」
「成功の確率はどのくらい?」
「3年後はどうなってるの?」
などと、いつも矢継ぎ早に、言うじゃな~い・・です。(ギター侍・・風です。古い?です!)
これは本当に頭に血が上ります。
小生に言わせたら、「・・って、この野郎ぶっ飛ばすぞ!!」なのでございます。
いつも、そう思っておりました・・でございます。(言葉を丁寧にしろと、かなり社員・仲間に怒られました・・・)
だって、「そんな事がすべて分かったら苦労しないし、未来が見えるわけ無いだろうがー!!」
(桜塚やっくん 風・・なのでございます。)
もちろん商品化計画はあるし、可能性の最大・最小、リスクの最大値など考慮はしています。
投資がいくらで、失敗したら、いくら損するか??は、ある意味で開発の基本ですし・・・。
しかし、そもそも、良い商品かどうか??を重点に話したいのに・・・。
商品の意義や消費者の反応予想など色々と話す事もあるでしょうに・・・。
いきなり矢継ぎ早に数字だけの話になると・・・頭の中でブチっと音がしますー。
少しは「自社の商品・サービスに愛情を感じてみろ!!この野郎!!」なのでございます。
で、小生も冷静になって、何に一番腹が立つか??など考えたりもして見たのです・・・。
何が一番とは言えないものの、
どうも彼らは、分かった!読みきった!等と
「先に全部を見てしまってから歩こうとする人種」に思えます。
対する僕ら現場は、先の事・・には大体の当たりをつけますが、
「歩きながら先を見て対応するのが普通・・と考える人種」かなぁと思います。
将来の不確定要素に対してなんとしても対応する気持ちの多寡?も影響しているのでしょうか。
商品を育成する考え方、時間をかける考え方、などに彼らと顕著に差が出ます。
ポートフォリオでしょうか?
彼らは「もう止めよう儲からないから・・・。」とすぐに言います。
チョットー!チョット!チョットー!!(ザ・タッチ・・風でございます)
仕事の「一人称」では無いから平気で止めよう・・と他人事のよう言えます。
得意技「止めちゃおう」「売却しちゃおう」です。
止めるのは簡単かもしれないですが、「芽」があるのなら育てていく事こそが会社の自力・実力になるのでは無いでしょうか?
「芽」は見ないのでしょうか?・・見ようとしないのでしょうか?・・・考えちゃいますね・・・。
また彼らの口癖は、SEC基準だの。ROEだの。PERだの。
って・・・欧米かっ!!・・・(タカ&トシ風でございます)
大概のケースで彼らは本当に優秀で、学歴もビックリする大学が目白押しで、海外の一流大学まで・・・MBAだの・・・抜群の成績で卒業・・・なーんて。
なんかこの話、刑事ドラマで、事件が現場で起きているか、会議室で起きているか?
叩き上げか?キャリアか?みたいになってきましたですね・・。
こういう高度な将来予測を、机の上だけで考えて、いとも簡単に、あたり前のように言われると、「現場の汗をかく姿」、「予想外の障害」、「プログラムミス」、「バグ」などと闘いつつ、お客様の認知の造成のために歯を食いしばって育成を続ける様・・などが脳裏にフラッシュバックする小生は、いきなり『超・喧嘩腰』になってしまうのでありました。
現場の汗をなめるなよ・・・!!なーんて。
しかし、問題は彼らの性質では無いですね・・。(最近思ってるんです。)
逆の立場から、冷静に、彼らの言う事を聴かない無謀な現場・・!!の話を書いたら同じくらい刺激的で面白いと思います。
結局どちらにも問題があり、どちらにも良いところがあります。
究極!!話を聞かない文官が力を持っていると会社が腐るし
結局!!話を聞かない武官が力を持っていると会社が潰れます。
お互いに「独善」になるのがダメなのであって、お互いに話をじっくり聞いて明日を考えれば本来、最善の「協力できる関係」の筈なのです。
小生の会社の場合では、武官が元気になり過ぎないようにするのが肝要なようです。