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よもやま話・・・絵画・・・

絵は良いですね。

絵に救われた事が「かつて」ありました・・・。

昔、就職したばかりの時、新入社の社員研修で2ヶ月間愛知県の西尾市に滞在した事があります。毎日毎日なれない肉体労働や作業などで、疲れ果てていました。この研修は就職した組織でおこなわれるのではなく、関係はするものの、まったく別の取引先に出向いて実務研修をするものでした。

研修といっても日曜は休みですが、知らない街で過ごす休日ですから、友達もいません。かと言って新幹線で毎週東京に帰ることも金銭的に全く無理でした。(当時の月給は11万円くらいでしたでしょうか)

寂しいですし、ともに研修を受けている会社の新入社員仲間はもう一人いたのですが、彼は大阪出身だったので、「近いから」と言って良く大阪に帰っていました。そのため、小生は結構一人の休日を過ごすハメになっていました。

大学出立てのサラリーマン研修生は当然貧乏で、車も持っていませんし、何もすることが無かったのです。「足」が無いのは厳しいです。この「暇」には本当に参りました。研修の気疲れや肉体的な疲労で、落ち込んでいました。

そんな時、西尾の駅の近くの喫茶店でよく時間を潰したのですが、そこに朝日グラフでしたでしょうか、絵画の写真の本が置いてあったのです。

東山魁夷さんの絵を特集したグラビア雑誌でした。

小生は絵に興味など無く、趣味も見識もありません。(未だにです)ですが、この絵に深く感動しました。絵の題は「緑響く」・・・でしたか?この絵の中、湖畔に白馬がおりました。

緑は深く、湖は深く澄み、森林の匂いがしてくるようでした。絵を見ているだけで森林浴になりそうで、そっと深呼吸したりしてみました。何かストレスが少々ほどける・・様な感じがしました。

東山魁夷さんの絵画は何点も掲載されておりましたが、全て素晴らしく小生を魅了しました。満開の月夜のさくら・・・花明かり・・・もあったでしょうか。全体的な印象では、深い緑と白馬がとても印象に残りました。『絵が精神に効く』・・・そう言う感じがしました。

過去を振り返って考えて見ますと、前述のごとく、もともと小生は絵画の趣味など無く、その見識・常識にも欠けますが、良いものは良い・・と言いますか、今までに何点か感動した絵があります。

高校時代に見たモネの一連の作品・・睡蓮でしたっけ・・・。それから・・・チューリップ畑・・・。特にチューリップ畑の方が気に入って印刷物でも欲しいなあ・・・とおぼろげに考えたりしていました。

で、開発屋の小生はいつか暇になったら、これらの絵の資料と首っ引きで、「模写」などやって時間を過ごしたいと思っています。

先の楽しみに取っておくのが、好きな絵の模写・・・。オリジナルを美しく書く実力など無いですから、せめて模写・・。

大して上手くもできないでしょうが、そう言う時間を使うのはちょっとした夢になっているように思います。

『絵』って文章のような・・・響いてくる魅力がありますですね。

06-13-05 14:19